ラノベを目指してみよう
グース・カピーこと九重十造が人様を楽しませられるレベルの文章を目指して色々書き連ねる場所です。          軽く楽しく読める話を書ければいいなと思ってます。
番外編+最新話誤字修正。
というわけで番外編です。
時系列は本編前になります。
毎度のように思いつきが多分に含まれている為矛盾等あるかもしれませんが、寛大な気分で読んでいただけると幸いです。
誤字の修正は、御指摘いただいた箇所のみです。

あと、最新話を加筆修正する事にしました。
引っかかってた箇所幾つか良さげな改善案思いついたので。

では、急ぎ足ですがコメント返しさせていただきます。


 さん

すみません。満足していただけるかは分かりませんが、加筆修正するつもりです。

 さん

今回はローラの出番多くなりますので、その点はお楽しみに。
期待値が高いだけに満足していただけるかが怖いですが(汗)

ロボット三等兵さん

ローラ、今回かなり取り乱してます。
普段ならシェリスもガタガタ震える程度ですむんですが。

 さん

なにはともあれ、今回はローラの出番多くなる予定です。

コスモさん

実は読者視点だと秘密って程大層なものではないです。
主体は98話で伏線張りつつ、意図的に詳細を伏せた内容ですね。
いまだにあそこで開示しとくべきだったかなぁと悩んでますが(汗)

ローラが泊まってルミナスのやきもちはないですね。
多分、加速度的に悪化してく状況を確信してぶっ倒れるだけです。

知恵の輪……子供の頃に全然解けなくて難儀した記憶があります。
久々にやって解けたら書くかもしれません。

 さん

今章ではローラの出番かなり多くなる予定ですのでお楽しみに。

 さん

対価は払えても作ってもらえるかどうかは別問題なのがネックですね。
あくまでも海人の心一つですし、実はシリルの超強化見たせいでさらにハードルが上がってます。

ルミナスの場合、彼女が恋人になりたい人間が海人以外いないというのが問題ですね。
ローラが競争相手なのが確定しても諦める気が微塵もないんだから根深いです。
誰が報われるのか、あるいは誰も報われないのか、楽しみにしていただけると幸いです。


さて、上でも書きましたが99話加筆修正中です。
修正後は今の話で出てる疑問が、いくつか解決するかもしれません。
とはいえ流れ自体は大きく変わらないので、次話も並行して書き進められます。
前回ほど次話更新には時間かからないと思います。

では、今回も数多くの方の御来訪ありがとうございました。
気が向いた方は『続きを読む』で番外編をお楽しみください。



 番外編


 
 滅び。それは万物等しくいずれは訪れるもの。
 聖者も、悪者も、富者も、貧者も、全てがいずれは滅びゆく。

 その原因は様々。
 ある者は語る理想を疎まれ、ある者は振りまいた不幸の因果。
 またある者は暴食の果てに健康を害し、ある者は飢餓の果てに消える。

 そして時には――――生き延びようとした結果、滅びる事もある。

「お、のれ……分かっているのか貴様……このままでは、民が死に絶えるのだぞ……」

「元を正せば貴方達が招いた結果でしょう」

 倒れ伏しながらも睨み付けてくる男を、絶世の美貌を持つ少女が蹴り飛ばす。

 その周囲には、夥しい数の死骸。
 ある時は両手のナイフで、ある時は拳や蹴りで、ある時は魔法で作り上げた山。
 煌びやかな玉座の間だったが、それらとそれから流れ出た大量の血液が床を深紅に染め上げている事で地獄のような様相を呈している。

「だからこそ、正そうとしたっ……! 芸術に傾倒するあまり、国の生産力の低下を招いたのは我らの失態……!
だが悔いても嘆いても罰しても、他国からの輸入が途絶えれば息の根が止まりかねないほどの惨状は変わらぬ!
その為の芸術禁止令! その為の農業推進であったというのに……!」

「極端から極端に走るから反発を招くのよ。まあ、悠長な事は言ってられなかったのでしょうけれど」

「そうだ! 落ちた生産力は易々とは戻らぬ! 
事実、農業知識を持つ者自体の数さえもみるみる減っていた!
事が一刻を争う以上、荒療治でもやるしかなかった!
そこまで分かっていながら、なぜこんな事を……!」

「一つは、貴方が最初から致命的に間違えているから。読んでごらんなさい」

 告げながら、少女は国王の手元に紙束を落とす。
 息も絶え絶えな国王はそれを手に取り、目を見開いた。

「ば、馬鹿な……! アルターボ王国は碌に話を聞く事もなく取引を蹴ったと……!」

「交渉役の人選を間違えたわね。スラッド公爵は芸術の守護者を自任するガチガチ頭。
最終的に自国の国宝級文化財の大半を売り渡す取引なんて、潰すに決まっているでしょう?」

「ありえん! 彼は民を愛する貴族でもある! 国民を餓死に追いやるような愚行を……!」

「民への愛より芸術への愛が勝った。それだけの話でしょう?
その下の方の資料に書いてあるけど、貴方の命令を無視してお気に入りの芸術家を多数抱え込んでいたようだし」

「そ、そんな……」

「もう一つは、反発を侮りすぎたから。これは貴方の責任とは言いにくいわね。
あんな武力を持った筋金入りの大馬鹿共が潜んでるなんて、予見できるものではないもの」

 壁に空いた大穴から城下を見下ろし、少女は肩を竦める。

 彼女の視線の先では、地獄絵図が広がっていた。
 焔のドラゴンが、果敢に戦う騎士団を蹂躙している。
 攻撃魔法は通じず、防御魔法は貫かれ、あらゆる武技が焔に飲み込まれていく。
 しかもドラゴンはまるで命を喰らっているかのように肥大化し続けており、その脅威はどんどんと増している。
 
 優秀な騎士団だったが、もはや勝機はない。未来すらも。
  
「あ、ああ……騎士団が……頼む! わしはどうなっても構わん! 
あやつらに攻撃をやめさせてくれ!」

 恥も外聞もなく、国王は少女に土下座した。

 事ここに至っては、もうどうしようもない。
 城下で暴れる化物共もだが、それ以上に眼前の化物が手に負えない。
 城壁と近衛兵を粉砕しながら玉座まで最短で辿り着くような存在に命を握られた以上、結末は決まっている。
 
 だが、忠義を尽くしてくれた騎士団まで巻き込みたくはなかった。 

「駄目ね。騎士団は恨みを買いすぎている。王命だろうなんだろうと、奪われた側からすれば同じ事。
彼らが奪ったという事実は変わりなく、生かしておいては新たな反発を招く」

 少女は国王の嘆願をにべもなく切り捨てる。

 この国の騎士団は、芸術禁止令を徹底する為に数多の人間を殺害していた。
 時に体制への反発が強かった芸術家本人だけでなく、その家族さえも。
 仕事であろうが何であろうが、奪われた人間は恨みを忘れない。

 そして今回の反乱に参加している大多数は、その奪われた人間である。

「そ、そんな……」

「そして最後の一つだけど――――私の目的が王家の秘宝だからよ」

「……なに?」

「その玉座の下に隠されている初代国王の武器。私はそれが欲しい。
盗んでも良かったのだけど、滅亡のドサクサで失われた事になった方が後々面倒がないでしょう?」

「貴様……! そんな、そんな事の為に何人死んだと思っているのだぁぁぁぁっ!」

 残った力をかき集め国王は、少女へ殴りかかる。

 彼は、玉座にふんぞり返ってるだけの国王ではなかった。
 幼少より剣術と体術を習い、磨き上げてきた武人でもある。
 そのレベルは当初の目的であった護身術の域を越え、中堅どころの冒険者クラス。
 即位してからは鍛錬の時間もなかなか取れなかったが、それでも衰えてはいない。
 
 さらにかつてない怒りが後先を忘れさせ、肉体強化の限度を大幅に越える。
 この一撃を放てば魔力がほぼ尽きる、それ程に大量の魔力を乗せていた。
 
 が、現実はどこまでも無情。

「遅い」

 少女の軽い言葉と共に、その美しい左腕が霞んだ。

 次の瞬間、国王の右腕が千切れ飛ぶ。
 血をまき散らしながら、ゴミのように。
 その拳に込められた思いなぞに価値はない、と言うかの如く。 
  
 少女は痛みも忘れ唖然とする国王を蹴り倒し、そのまま胸を踏みつける。

「勘違いしているようだけど、私は利害が一致したからつい最近反乱軍に協力しただけ。
より良い選択肢が丁度目の前に転がってきたから選んだだけよ。
それと、反乱軍とアルターボ王国の間で食料関係の取引が成立しているわ。
今回の反乱で人口も多少減った事だし、当分はしのげるでしょう」

「……本当か?」

「この状況で嘘を言う意味もないでしょう?」

「―――そうか。ならば我が首と先祖の宝剣、持っていくがいい」

「もう足掻かないのかしら?」

「我なくしても民が当面をしのげるのであれば、無駄に足掻く意味はない。
此度の原因は我が政策への民の怒り。ならば、この後の暴走を防ぐ為には我が首が効果的だろう。
生きたまま公開処刑が理想的ではあろうが、我が見苦しく足掻く演技をしたところで見抜かれる恐れはあり、
かといって静かに死を受け入れる姿では民の溜飲は下がりづらく、いらぬ迷いを与える恐れすらある。
無様な表情の生首が一番確実であろう」
  
「……残念ね。先代と先々代が愚かでなければ、あるいは名君にもなりえたかもしれないのに」

「結果が全てだ。王家に生まれ税で育ちながら、負の遺産を払拭できなかった。
それどころかスラッド公爵のやった事すら見抜けず、結果芸術禁止令によって数多の国民の自由を、命をも奪った。
それで事ここに至ったならば、もはや素直に首を差し出すほか出来る事はあるまい」

 覚悟を決めた国王がそう言って顔を歪め舌を突き出した表情を作ったと同時に、その首が落ちた。
 少女はその首が床に落ちる前に捉え、余計な汚れが着かぬよう布で覆っていく。

 仕上げに少女は玉座を破壊して、そこに隠されていた短剣を手に取る。

「……また外れ、ね」

 小さく溜息を吐き、煌びやかな短剣を見つめる。

 美術品としての価値は高い。
 鍔が瞳に緑色の宝石を埋め込んだ鷲の細工になっており、見栄えがする。
 柄もやや古びてはいるが、汚れを落とせば良い色が出るだろう。
 刀身のメタリックな赤の色彩も悪くはない。

 武器としても、悪くはない。
 刀身の色彩からして、素材はクリムゾルス鋼。
 珍しくはないが、強度が高く、しなりも良い高級金属だ。
 これなら欲しがる武人は数多くいるだろう。   
 
 ―――が、少女の要求には到底届かない。

 少女にとって、見栄えは良かろうが悪かろうがどうでもいい。
 無論美しいに越した事はないが、そうであれば少し嬉しい程度の話でしかない。
 
 彼女が求めているのは、強力な武器。
 市場では流通していないどころか、存在を知る人間が何人いるかも分からない武器だ。
 各国の王城だけでなく古代遺跡を探索したりもしているが、未だ見つからない。
 歴史上の新発見などはかなり見つかったが、それだけだ。
 遺跡破壊がバレても困る為、利益にもそうそう繋がらない。

 まだ先は遠い。その現実に溜息を吐きながら、少女は国王の首を手に壁の穴から外へ飛び降りた。
 間近に迫っている焔のドラゴンの進路から、外れる為に。 
コメント

あの人の話……かと思ったけど、かなり分かりづらい感じになってるのは、ミスリードかも?
[2017/06/12 10:04] URL | #- [ 編集 ]


ふむ、恐らくローラの昔話になるんでしょうが…求めているのは聖剣や神剣の類いでしょうか?確かにそう簡単には見つからないでしょうし、正直雲を掴むような物でしょうね。

追伸
竹細工ネタはいかがでしょうか?
[2017/06/12 12:36] URL | コスモ #Y2SfxCmk [ 編集 ]

更新お疲れ様です
最新話にて海人が作成した槍でシェリスが暴走するだろうと予想していましたが、まさかのローラが暴走でしたか。
今回の番外編の主人公を少女時代のローラと仮定するなら少なくとも10年以上前から探していたということですね。そりゃあのローラが10数年探しても見つけれず半ば諦めていたものを現代で作れる人がいるとは思いませんよね。それも想い人が作成と
ローラが内心で > 問題は、それをこの現代で作り上げた馬鹿野郎がいるかもしれないという事だ。
とありましたがローラが内心でも馬鹿野郎と思うなんてよっぽどですね笑
さて次回は半ば暴走気味なローラが再度休暇に訪れたわけですが、どうなるやら今から楽しみですね。
[2017/06/12 16:11] URL | 名無しの権兵衛 #y2a4lNMg [ 編集 ]


何回か繰り返し読んでますが、やはりルミナスの性格が受け入れがたく……。
カイトと結ばれる未来が考えられませんねえ。
どう考えてもローラが正ヒロインに相応しい気が。
この滞在で一気に距離を縮めて貰いたいものです。
[2017/06/12 20:14] URL | #- [ 編集 ]


この少女は誰ですか?
[2017/06/14 23:16] URL | ロボット三等兵 #- [ 編集 ]


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