ラノベを目指してみよう
グース・カピーこと九重十造が人様を楽しませられるレベルの文章を目指して色々書き連ねる場所です。          軽く楽しく読める話を書ければいいなと思ってます。
白衣の英雄28
 それから一週間後、海人は自分の屋敷の地下室でくたびれていた。
 周囲には書き散らかされた大量の紙。
 魔法の術式がびっしりと書き込まれたそれに埋もれながら、海人は呻いた。

「つ……疲れた……」

 ここ数日、海人は色々と大変だった。
 それらはほとんど自分で招いた事なので、愚痴る事も出来ないが。

 彼の疲労の原因は大別すれば三つ。
 
 一つはリトルハピネスに赴いた時。
 この間刹那達が伝言に来た際にミッシェルの味見用として米を渡しておいたため物を持っていく手間は要らず、
授業の条件決めのついでにシェリスに頼んで、屋敷に帰る際カナールに寄ってから帰れるよう使用人を一人つけてもらったのだが、思わぬところで手間取ってしまった。
 
 米の売買という性質上当然の如く金額交渉や卸す量の交渉があったわけだが、そこで問題が起こった。
 最初海人は『どこからどうやって仕入れているのか』という疑問の肥大化を避けるため、少量しか卸せないと言った。
 ここまでは良かった。いつもの豪放磊落なまでの威勢の良さですんなり受け入れてもらえた。
 問題はここからだった。よくこの店を利用する事もあるので、海人は比較的安い値で売り渡すつもりだったのだが、金額を言った途端ミッシェルに怒鳴りつけられた。

 そんなんじゃあんたの儲けが出ないじゃないか、と。

 そこからが凄かった。
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