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ラノベを目指してみよう
グース・カピーこと九重十造が人様を楽しませられるレベルの文章を目指して色々書き連ねる場所です。          軽く楽しく読める話を書ければいいなと思ってます。
白衣の英雄79


 その夜、海人邸。

 夕食を終えた海人達は、居間でまったりと過ごしていた。
 雑談に興じながら茶菓子に手を伸ばし、と実に平和な風景だ。
 流石に面子の大半が女性陣なだけあると言うべきか、話題はなかなかに尽きず、話が終わる様子はない。
 しかもこの場唯一の男である海人は器用に話を膨らませ、無表情なローラも時折鋭い指摘で話にアクセントを付け、
と本来異分子になりそうな二人が見事に溶け込み、更に場を盛り上げている。
 
 が、時計の針が10を指したところで、ローラが唐突に話題を変えた。   

「もうこんな時間ですか……歓談は楽しいのですが、そろそろ本題に移らせていただいてよろしいでしょうか?」

「ああ、私の芸を探るという話だったな。と言っても、本当に大した芸の持ち合わせはないんだが」
 
「あ、そーいやカイト、あんた他に芸無いって言ってたけど、彫刻できるんじゃなかったっけ?
ほら、確か前ファニルちゃんに即興で作ってあげたって言ってたじゃない」

 居心地悪そうに頭を掻く海人を見て、ルミナスが思い出したように口を開いた。

「……ファニル様に、ですか?」

「ああ、最初に会った時、彼女が転んで髪飾りを壊してしまってな。
買ったばかりで泣いてたんで、即興でそれの模造品を彫り上げたんだ。
シンプルな作りだったんで、結構簡単だったが」
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テーマ:自作連載小説 - ジャンル:小説・文学



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