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ラノベを目指してみよう
グース・カピーこと九重十造が人様を楽しませられるレベルの文章を目指して色々書き連ねる場所です。          軽く楽しく読める話を書ければいいなと思ってます。
番外編セット34



 番外編166


 
 ぽかぽかと温かい日差しが、シェリスの頬を照らす。
 やや冷えた空気の中、この温かさはなんとも心地よかった。
 時折吹き抜ける風は時に近くの木の花を散らすが、宙に舞い散る花びらも悪くない。
 透き通った黄色の花弁が紅茶に浮く姿も、また一興。

 屋敷自慢の庭園での、そのひととき。
 疲れ切った体シェリスの体を休めるにはもってこいだった。

「……ふう、ようやく一段落した実感が湧いてきたわねぇ」

「それは結構な事です。交渉もそれなりにこなせるようになっておられますし」

 しみじみとしたシェリスの言葉に、ローラが答える。
 淡々としてはいるが、言葉に含みはなかった。

「順番間違えてる気はするけれどね。何度実力で片付けようと思った事か」

「それに耐えるのも交渉の内でございます。武力で片付けられぬ案件など、この先いくらでも想定されますので」

「……分かってはいるけどね」

 ティーカップを空にすると、シェリスは物憂げに息を吐いた。

 一月前から続けていた交渉が無事に終わったのはいいが、どうにもすっきりしない。
 相手がシェリスが嫌うタイプの悪徳小物貴族であった事もだが、相手が武力をちらつかせてきた事がそれを助長している。
 
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