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ラノベを目指してみよう
グース・カピーこと九重十造が人様を楽しませられるレベルの文章を目指して色々書き連ねる場所です。          軽く楽しく読める話を書ければいいなと思ってます。
番外編セット41
 番外編201
 

 
 ある日の夕暮れ時。
 とある屋敷の修練場で激戦が繰り広げられていた。

 片方は、凛々しくも顔立ちに僅かな幼さが残る少女。
 されどその甘やかにも見える顔立ちの印象を、動きが消し飛ばしている。

 両手で構える槍の動きは、まさに竜巻。
 突いても、薙いでも、防ぐ時でさえその動きが止まる事はない。
 その眼光と同じく、全てを切り裂かんばかりに鋭い動きが延々続く。

 もう片方は、比喩でもなんでもなく純然たる幼女。
 顔立ちも背丈も全てが幼く、手に持つ槍がえらく大きく見える程だ。
 身も蓋もない悲鳴を上げて泣き叫んでいる姿が、余計にその印象を加速させる。

 が、その槍捌きは幼いとは言い難い。
 竜巻の如き勢いで延々続く槍撃の乱舞を、かろうじて防ぎきっているのだ。
 激しく息を切らし、もう少しで力尽きる、そんな状態のまま十分以上持ちこたえていた。

「どうしたティア! 防ぐばかりでは勝てんぞ! 得意のカウンターを使ってみろ!」

「むりむりむりむりむりむりむりむりむりむりぃぃぃぃぃっ!?」

 叱りつけるように叫ぶ姉に、シリルティアは悲鳴交じりに反論する。

 先程から受け流しと回避でどうにか槍の嵐をしのいでいるが、それが限界。
 もっと言えば、受け流してなお一撃で腕が痺れるような攻撃の嵐をしのいでいる事自体奇跡としか言いようがない。
 衝撃を利用して自分から飛んで距離を離しても、吹っ飛ばされている最中に追いついてくる相手なのだ。
 カウンターを決める為に態勢を整えようにも、その隙が無い。

 許されるなら、もう槍を投げ捨てて降参したかった。
  
「馬鹿者がっ! 多少追い詰められた程度で使えなくなるのではカウンターを得手とする意味がない!
命の危険がない鍛錬の時にそれを試みずして、何の為のカウンターかっ!」 

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