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ラノベを目指してみよう
グース・カピーこと九重十造が人様を楽しませられるレベルの文章を目指して色々書き連ねる場所です。          軽く楽しく読める話を書ければいいなと思ってます。
番外編。
というわけで、番外編になります。
ちょっと珍しいネタですが、いつもより出来含め色々雑かもしれません(汗)
寛大な気分で読んでいただけますと幸いです。

では、急ぎ足ですが、コメント返しさせていただきます。


コスモさん

自爆特攻だけなら、手持ちの爆弾で十分なんですよね。
微妙な成功、成功作も確かに書けますね。

旬の食材食べ比べ……作者の文章力でどこまで表現できるか(汗)

Gentleさん

一応科学系も外部持ち出しのリスクはそこまで大きくなかったりします。
創造魔法産なら意思一つで消せますので。

 さん

現在余裕は少なめですね。
美宙の計算外が結構響いてますので。
美宙誕生で色々と良い方向に変わってもいますが。


次話ですが、ちょい難航中です。
一見ちゃんと書けてるようで、どうにも読んでて勢いが足りない気がするというか。
今週の休みに、頭捻って解決策考えようと思います。

では、今回も数多くの方の御来訪ありがとうございました。
気が向いた方は『続きを読む』で番外編をお楽しみください。





 番外編


 シュッツブルグ国内の、とある町。
 町の大きさはそこそこだが、商人や冒険者などが多く立ち寄るので活気がある。
 その客層ゆえに酒場の数が多いが、どこも繁盛しており上手く共存している。

 が、今日は珍しく繁盛具合に偏りがあった。
 一店だけ、異様に繁盛しているのだ。

 一応他の店も十分に賑わい、繁盛している。
 酔っ払い達の気持ちの良さそうな話し声、ウェイトレスの元気のいい返事、それらに負けぬ演奏の音色。
 大繁盛と言っても過言ではない程に、賑わっている。
 
 そういった繁盛が比較にならない程に、その店は賑わっていた。

「はっはっは! いやー今日は酒が美味いなぁ! 姉ちゃん、おかわりくれ!」

「こっちもだ! あとチーズの盛り合わせと厚切りベーコンも!」

「はーい! 少々お待ちを~!」

 次々に飛んでくる注文を受け、きびきびと答えるウェイトレス。
 手慣れた手際で次から次に酒やつまみを運んでいくが、彼女の内心は半ば恐慌状態だった。 

(注文が、注文が多い上に早い……! ああああああ……! そろそろ頭がパンクしそう!)

 頭を抱えたくなる衝動を必死で堪え、迅速に配膳していくウェイトレス。 
 
 元々忙しい職場なので、大量の注文を捌くのは慣れている。
 離れた別々のテーブルから大声で同時注文を受けるなんてのも珍しい事ではない。

 が、それでも今日の繁盛具合は強敵だった。

 なんせ、注文の量が尋常ではない。
 来る客来る客、ほぼ例外なくカパカパ酒を飲み、バクバクつまみを食う。
 それ自体は冒険者の客で慣れているが、そのペースがいつもの倍近いのだ。
 中には、いつもの三倍近く飲んで食べて帰った者もいた。
 
 と言っても、良い酒が入ったとか、新メニューを出したというわけではない。
 いつも通りそこそこ美味く値段が手頃な酒と、適度に美味く酒が進みやすい料理を出している。
 気軽に、毎日でも通えるというコンセプト通りに。

 違うのは、演奏。

 普段からこの店は、店主の趣味で流しの演奏家を招き入れている。
 決まった相手に頼むと演奏が固定化し、面白味が無くなるからと。
 一応音を聞いてから頼んではいるものの、それゆえに日によって演奏の質に差がある。
 
 それが、今日はかつてない程の大当たりだった。
 
(でも、音楽でこんなに酒が進むもの!? いや聞いてて楽しいし、むしろこの音無かったら倒れそうだけども!)

 耳に流れ込んでくる音を聞きながら、ヤケクソ気味の感想を抱く。

 今日の演奏は、酒場の演奏としては絶品という他ない。
 聞いているだけで陽気な気分にさせ、ついつい一口ごとの酒量が増える。
 気分がやたら盛り上がるせいか財布の紐も緩み、無くなり次第追加注文。
 にもかかわらず音楽に聞き惚れるという事もなく、腹が満ち次第速やかに退席。
 
 そして、忙しなく働いている店員にも影響が大きい。 

 普段の倍以上働いているが、不思議と疲労感は少ない。
 この陽気で心が晴れやかになるような音色が、疲労から意識を逸らしてくれる。
 それどころか、ついつい楽しくて弾むような足取りになってしまう。

 が、それでも仕事量の激増はいかんともしがたく、そろそろ笑顔の維持に労力が必要になってきていた。

(でも、明日には次の町行くって言ってたから、これは今日限り……!
今日を凌げば、明日は通常営業! そして今日の売上絶対過去最高だから、大幅追加手当も確定! 
ここが踏ん張りどころよ……!)

 得られるであろう臨時収入の使い道に思いを馳せながら、ウェイトレスは仕事に専念し始めた。
 この場に紛れている後ろ暗い企みなど、知らぬままに。 
 




 翌日、早朝。
 町から離れた位置にある森の中に、一台の馬車があった。
 その幌の中から、5人の子供たちが涙を流しつつ外の様子を窺っている。 
 そんな彼らの視線の先では、6人の男達が四肢を折られて地面に這いつくばっていた。

「な、なんでこの場所が……!」

「情報は洩れるものだ」

 呻く男に対し、仮面騎士の衣装を纏い声を変えたタチアナ・コグラストが答える。

 シュッツブルグの法で厳しく禁じられている人身売買。
 男達がその取引場所を相手に伝えるために選んだ手法は、悪くはなかった。
 どこかの店の個室を取るのでなく、あえて騒がしい酒場を選ぶ。
 余計な勘繰りを受けず、騒がしさゆえに隣のテーブルの人間でさえ話が聞こえない。
 町で一番賑わっている酒場を選ぶのも、慎重さの証明と言えるだろう。

 が――――シェリスの掌の上。

 それまで集めた情報から相手の取引手法を分析したシェリスは、先手を打った。
 意図的にその日一番賑やかな場所を作り出す事が可能、かつ場の空間の音を全て把握し記憶可能なコグラスト三姉妹を派遣。
 そしてシェリスの予想通り、3カ所に分けた取引場所を彼女らの前で口にしたのだ。
 目の前の演奏家達が、雑踏の中で落とした針の音すら聞き分けるとも知らずに。 

「て、てめえら、何もがあああああっ!?」

「こちらも暇ではないのでな。聞かれた事にだけ答えろ。黒幕は?」

 男の右手を踏み砕きながら、タチアナが尋ねた。
 普段とまるで違う口調だが、そうとは感じさせない程滑らかな語り口だ。

「はっ、言うわけがあっ!?」

「次言わなければ、殺して他に聞く」

 強情を張ろうとした男の腹に蹴りを叩き込み、淡々と宣告するタチアナ。
 怒りも焦りも、何の感情も感じないないそれは、だからこそこの上なく本気を感じさせた。

「けっ、やれるもんなら―――」  

「そうか」

 不敵に笑った男の強がりを最後まで聞かず、タチアナは相手の首に腕を回した。
 直後ゴキリ、と鈍い音が鳴り、男の身体が力なく崩れ落ちていく。

 それが地面に衝突する前に、タチアナは次の男の髪を掴んで持ち上げた。
 男の顔が恐怖に染まっているのを確認し、タチアナは先程と同じ質問をぶつけた。

「黒幕の名前だ。3秒待つ。3、2」

「待て待て待てぇ! 言う! 言うからぁっ!」

 自分の首にタチアナの腕が伸びてくるのを見て、男は悲鳴を上げながら制止した。
 その言葉にタチアナはピタリと手を止め、落ち着いた様子で尋ねる。 

「いいだろう。誰だ?」

「ポ、ポーマヌン商会だ……! あそこの会長の指示で動い―――」

「言い忘れたが嘘も駄目だ。次」

 声音で嘘と判断したタチアナは、最後まで聞かず男の首をへし折った。
 そしてそのまま次の男へと手を伸ばし、

「ラ、ラガーズ男爵だ! 嘘じゃねえ!」

 その前に白状した男の目の前で、その手を止めた。

「今度は本当のようだな……ラガーズ男爵か。面倒な」

「へっ、へへっ! そうだ! 貴族様だ! タダで済むと――――」

 勝ち誇ったような男の声が、途中で途切れた。
 先程までと同じように、タチアナの腕に首をへし折られて。

「もう用は無い。全員死んでいいぞ」

 そうタチアナが宣言すると、程なくして奴隷商人の男達が全員命を絶たれた。
 その光景に子供達は怯えていたが、一人だけ思い切って馬車を飛び出し、タチアナに頭を下げた。

「あ、あの……! あ、ありがとうございました!」

「気にする事はない。こちらも仕事だ。近くの町に送り届けるから、少し待っていろ」

 言いながらタチアナは良い証拠がないか探りながら、掘った穴の中に亡骸を放り込んでいく。
 そして全てを放り込み終えると火炎魔法で焼き尽くし、その上から土魔法で蓋をした。

 そのまま無言で御者台に乗ると、子供達を乗せて近くの町へと走り始める。
 が、まだ助かったと思えないのか、背後から子供達の不安そうな声が聞こえてきた。

(うーん……まだ怯えてる子供達を安心させるため、って口実なら演奏許されないかなぁ……?
楽器はダメとしても、鼻歌とか手拍子とか御者台叩いてリズム刻むとか……)

 まだ演奏し足りないタチアナはそんな事を思い、すぐに首を横に振った。
 もしバレたら確実に上司の拳でぶっ飛ばされる、と。

コメント

姉妹の能力を考えると最適な任務ですね!
問題は姉妹全員を抑えつけられる上がいるかどうかですが…ローラがいますしね

追伸
鼻提灯生徒(笑)の単独任務の様子を見てみたいですね
[2023/11/20 06:29] URL | コスモ #Y2SfxCmk [ 編集 ]


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