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ラノベを目指してみよう
グース・カピーこと九重十造が人様を楽しませられるレベルの文章を目指して色々書き連ねる場所です。          軽く楽しく読める話を書ければいいなと思ってます。
番外編。
というわけで、番外編になります。
ちょっと珍しいネタですが、色々雑かもしれません。
寛大な気分で読んでいただけますと幸いです。

では、コメント返しさせていただきます。


コスモさん

仰る通り、能力的な適正は抜群に高い任務です。
なんせ擬態ではなく、根っからの音楽家なので。
演奏に夢中で任務忘れる事があるという難点がありますが(汗)

鼻提灯生徒の任務……そのうち書くかもしれません。現状出してる情報でも比較的書きやすいので。


次話ですが、話の勢い出すために工事中です。
キャラ制御しやすくても、読んでて楽しくない話は駄目なので。
一応話の大筋はできているので、おそらく次回本編更新できると思います。
毎度遅筆ですが、気長にお待ちいただけますと幸いです。

では、今回も数多くの方の御来訪ありがとうございました。
気が向いた方は『続きを読む』で番外編をお楽しみください。




 番外編


 傭兵とは、戦場を職場とする者達だ。
 採取や探索なども仕事に含まれる冒険者と違い、彼らの業務は戦闘。
 護衛のように戦闘があるとは限らない仕事もあるが、傭兵に頼むような仕事はほぼ確実に戦闘が発生する。

 そして、戦場において人命は非常に儚いものだ。

 村一番の腕力と称えられた若者が、最初に出た戦場で数多ある屍の一つと化す。
 試合では負け無しだった剣術家が、雨霰と降り注ぐ矢をしのぎきった直後、槍で突き殺される。  
 数多の戦場を潜り抜けて世に名を轟かした豪傑でさえ、一瞬の油断で死体に早変わり。
 
 どれほど鍛えようと実績を積もうと、次の戦場ではあっさり屍に変わる事が珍しくない職業。
 それゆえか、傭兵というのは休暇中や宴中は思いっきり羽目を外す者が多い。

 それはシリル・メルティの誕生会でも例外ではなかった。

「やはり胸は巨乳に限る……! 豊かで、柔らかく!  
手に余るそれを揉み! あるいは顔を埋めて安らぐ! これこそが男の至福だぜ!」

 頬に大きな傷のある男が、力強く力説する。
 鍛え抜いた筋肉質な体とそれなりに整った顔は、そこそこ見栄えがするのだが、
手をワキワキさせながら何やら恍惚としているその姿は、控えめに言っても気色悪い。

「アホが。デカいだけの胸なんざただの肉の塊にすぎねぇ。
慎ましく、だが触れれば確かに柔らかい。この妙味こそが究極!
つまり微乳に勝る胸はない!」

 細身の男が、頬に大きな傷のある男の主張を一蹴し、嘲笑する。
 この男も顔の出来は悪くなく、細身ながら引き締まった肉体と合わせれば魅力的と言って差し支えない外見だが、
指を柔らかい何かに微かに押し込むようなその仕草と緩みきった表情のせいで、色々と近寄りがたい。

「馬鹿な野郎共だぜ。目先の胸にばっか目がいって、尻の魅力が分からねぇとはな。
胸なんざ揉むかつつくか埋めるか。だが尻はそこに撫でるって楽しみが加わる!
つまり胸なんぞ飾り、デカくて柔らけぇ尻が一番って事だ」

 ぐへへ、とだらしなく笑いながら、何かを揉み撫でるジェスチャーをする巨漢。
 厳つい顔、鍛え抜いた筋肉、2mはありそうな体躯と、いかにも歴戦の強者な風格の男だが、
緩みに緩みきって顔の肉が溶けてそうなその表情は、魔物と間違えられて討伐されそうなほどに気色悪い。

 そうしてしばらく3人は議論を続け、

『おう、あんたはどう思う!?』

 3人揃って、酒の補充に来た海人に話を向けた。
 海人はふむ、と一言置いて考えると、さらりと答えを返す。
 
「外見上の話なら個人の好みに口を出す気はないが、私としては均整が取れているのが一番。
ま、いずれにせよ性格に勝る魅力はあるまいよ」

『かー! つまんねー綺麗事言いやがって!』

 海人の意見に三人は口を揃えて吐き捨て、激しく首を横に振った。
 実は仲が良いなこいつら、などと海人が思っていると、

「どんな男だって女の外見は最優先事項だろうがよ!」

「胸や尻に興味が薄くても、顔がどうでもいいってこたぁねぇだろうが?」

「女の性格なんざどう取り繕われてるかも分からねえだろうよ?」

 三人は口々に、海人の言葉を否定した。
 が、海人はそれに気を悪くする事なく、むしろ楽し気に笑って返す。

「くっくっく、断じて綺麗事ではないぞ? むしろ我儘な意見だ」

「ほほう、どういう意味だい?」

 何やら凄味を感じる海人の言葉に、頬に大きな傷のある男が問い返す。

「では、一つ一つ答えていこうか。外見は大事。これは否定せん。
が、どんな魅力的な外見でも性格がクソでは安心して楽しめんだろーが。
下手すれば、抱いて死ぬどころか見惚れてる間に背後から刺されるわ」

「む……!」

 海人の言葉に、頬に大きな傷のある男は思わず目を見開いた。

 女と関係を持つのであれば、安心感は大事だ。
 相手に無防備な姿を晒す事になる関係上、それがなければ楽しみは半減以下。
 命が無ければ女を愉しめぬ以上、警戒せずにはいられないからだ。

 ただ眺めているだけだとしても、それは同様。
 祭りの時などに露出の多い女が気を引き、その隙に財布を掏り取る手口など珍しくもない。
 駆け出し傭兵の頃は、何度かそれで痛い目を見ている。 

 性格が一番。それはたしかに綺麗事どころか、前提条件とさえ言えるかもしれない。

「次に、顔。元の顔が良いに越した事はないが、顔は化粧でごまかしが利きやすい。
元々の骨格もあるから完全に自由自在とはいかんが、人目のある間魅力的な顔に仕上げ続ける事は可能だ。
んなもん判断材料にする気にはなれんわ」

「むおっ……!?」

 淡々と紡がれた海人の言葉に、細身の男が思わず仰け反った。

 言われてみれば、ごもっとも。
 女の化粧術とは、男では理解が及ばぬ魔技。
 素の顔がどれだけ悪かったとしても、美人に見せかける事など容易い。
 娼館で選んだ女と過ごした翌朝、悲鳴を上げそうになった事など一度や二度ではない。  

 どう変化しているのか分からない。
 そうであれば、たしかに判断材料にするにはあまりに心許ない。

「で、女性の性格はどう取り繕われているか分からない。全くその通りだが、それを含めての魅力だろう。
むしろ美女が取り繕っているならば――――誰も知らぬそれを暴き、自分が独占したいとは思わんかね?」

「ぬうっ……!?」

 巨漢が、気圧されたように後ずさる。

 どんな男も、独占欲というのはある。
 そしてイイ女の秘密を知りたいというのも、自然な欲求。
 普段取り繕っている仮面を剥がし、誰も見た事がない素顔を自分だけが独占できる。

 そう考えてみると、性格を取り繕われている可能性はむしろ魅力の一つだ。  

「そしてここまで言ってお分かりいただけたと思うが……性格が一番というのは私の好みの話で、綺麗事には程遠い。
さて、異論はあるかな?」

『くっ……!?』

「ちなみに、均整が一番というのも綺麗事ではなく単純に見た目の好みだ。
具体例で言えば胸や尻が大きい女性なら高めの身長が良いし、
それらが小さい女性なら少し低めの身長が良いといったところか」

『くうっ……!?』

「ま、いずれにせよあまりデカい声で叫ばん方がよかろう。女性陣の視線が痛い」

 言いながら、海人が3人の背後をちょいちょいと指差す。
 そこには、笑顔ながらも怒気を滾らせた女性達がいた。

『げっ……!?』

 危険を感じた三人は慌ててつまみと酒瓶を持ってその場を離れようとするが、

「猥談は宴の定番だが、ち~っと声がデカすぎるねぇ、あんたたち?」

「喧嘩売ってると思われてもしょーがねぇよなぁ?」

「そうじゃないなら、誠意ってもんがあるよねぇ?」

 胸の起伏に欠ける女性、豊かすぎるバストの女性、胸は豊かだが尻の肉が少な目の女性が、
それぞれ先回りして三人の男の股間を見ながら、ぎゅっとその手を握りしめた。

『この酒とつまみどうぞぉっ!!』

 震え上がった三人は、迷わず確保していた酒とつまみを全て差し出した。
 今日味見した中でも特に良かった物だけを選んだ品々だったが、男の命と引き換えにはできない。

 さめざめと嘆く3人と奪った戦果で盛り上がる女性陣を一瞥すると、海人は屋敷の中へと足を向けた。

「追加の酒とつまみですか?」

「用意だけな。今の盛り上がり具合だと、投入はもう少し待ってからの方が良い」

 背後で苦笑する刹那に、海人は薄く笑いながら答える。

 現在、宴は非常に盛り上がっているが、まだまだ。
 今場に出ている物だけで、しばらくは盛り上がり続けるはずだ。
 追加の物を投入するのは、その盛り上がりが落ち着き始めた時。
 その頃にそれまで出していなかった新しい酒とつまみを出せば、間違いなく冷え始めた熱気に強烈な再加熱を与える。

 目敏い人間が気付くよう、さりげなく配置する事でよりいっそう盛り上がるだろう。    
 頑張って確保した選りすぐりの酒とつまみを奪われてしまった者達なら、より気付きやすいはずだ。

「なるほど。ですが、言葉が不足しておられる気もしますね?」

「さて、何のことやら」

 微笑まし気な顔で見透かしてきた刹那に、海人は軽く肩を竦めた。
コメント

まぁ、人の好みは人それぞれだが、相手の好みを貶すのはいただけないなぁ…特に今の場だと特にw

追伸
飯盒炊飯or豚の角煮ネタはいかがでしょうか?
[2023/11/27 05:03] URL | コスモ #Y2SfxCmk [ 編集 ]


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