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ラノベを目指してみよう
グース・カピーこと九重十造が人様を楽しませられるレベルの文章を目指して色々書き連ねる場所です。          軽く楽しく読める話を書ければいいなと思ってます。
没ネタ二十二回目。ネタは浮かべど話が纏まらない(涙)
没ネタ22回目です。
今回は第四部冒頭候補の一つ、どこにも繋がらないお話です。
考えてみたらこれを先に削除してれば、もっと収拾つけやすくなった気がする部分です。
これの前の部分は使う予定なので切り出した形になっており読みづらいと思いますが、ご了承ください。

さて、これ以上は愚痴になりそうなので、コメント返しを。

戸次さん

美女四人に男一人――羨ましい比率ですよね。私は絶対に代わってほしいとは思いませんが(笑)

ちなみに今回は一際多いですが、毎回大体半分は削ってます。
一度書くだけ書いて修正していくという書き方なので、無駄が多いんです(涙)

hatchさん

初めまして――そして鋭い!? おおまかな最初の予定はそれでした。
今回の没ネタ関係まで絡んで無駄にグダグダになりそうだったんで、展開を変えたんです(汗)

華羅巣さん

ルミナスはかなり学があります。あれでかなりの努力家なのです。
ただ、性格的な問題であまり活かされる機会がないんですが(汗)

さとやんさん

作者がいかにキャラを制御するか、というか出来るのか、全てはそれにかかっています(笑)

ドラッカーさん

リフォーム後の屋敷の様子(と言っても地下と教室だけですが)は第四部で書く予定です。
気長にお待ちいただけると幸いです。

死識さん

相変わらず更新遅いですが、気長にお待ちいただけるとありがたいです。

fujiさん

削った一部、今回の没ネタになりました(汗)

煉恋々さん

困った事に、彼は刀は作ってないんです。
文中にあるようにナイフは作っているんですが。
ただし、製法は一応知っています。




えー、34話ですが、なんかえらい苦戦してます。
タイトルに書いたとおり、ネタは出るのに話が纏まらないという一番性質の悪い状態に(汗)
どうにか来週日曜までにまとめたいと思います。

では、今回も数多くの方のご来訪ありがとうございました。
気が向いた方は『続きを読む』で没ネタをお楽しみください。























 
 没ネタ――第四部展開候補。時間的には第三部終了の翌日。



 と、ふとシェリスの手が止まった。

「紅茶の味に問題がありましたか?」

 主の反応に、本日の紅茶担当であるシャロンが首を傾げた。
 茶葉は変わらず極上であるし、今日は特に上手く淹れられたという自信もあった。
 だが、味に関しては主の感覚は自分よりもはるかに鋭い。
 何か不備があったか、とシャロンが考え込もうとしたところで、主の否定が入った。
  
「いえ、美味しいわ。そうじゃなくて、ローラの声が聞こえた気がしたのだけど――」

「あ、はい。昨夜遅くに戻られたのですが、粗食が続いたせいで感覚がまだ鈍っているとの事でして。
今日はおそらく私の方がマシだろう、と」

「そう。残念だけど仕方ないわね」

 美味いには美味いが飲み慣れた物より僅かに味の劣るそれを口にしながら、シェリスは嘆息した。
 困った事に、味に関しては屋敷一番の淹れ手の言は外れた事が無い。
 彼女がそう言うのならば、今日最高の淹れ手は目の前のシャロンなのだろう、と納得するしかなかった。

 そんなやや物足りない気分で紅茶を飲んでいると、その時室内へのドアが静かに開いた。
 
 その先には屋敷一番の淹れ手――ローラ・クリスティアが立っていた。

「おはようございますシェリス様。挨拶が遅れまして申し訳ございません」

「いいわ。それより、早かったわね。鉱石も掘り出してきたの?」

「掘り出してはおりませんが、調達はできました。
その事に関連して幾つか御報告があるのですが、よろしいでしょうか?」

「聞きましょう」

 そんな主の短い了承に軽く頷くと、ローラはシャロンに目配せをした。
 席を外すように、と。

 その意を迅速にくみ取り、シャロンは主に一礼すると、速やかに庭を辞した。

「シャロンを下がらせるって事は――あまり良い話ではないのかしら?
色々と手こずったとは聞いていたけど……犠牲者でも出た?」

「いえ、そちらは時間はかかりましたが一応つつがなく終わりました。
後はオーガスト老が埋まった鉱山を掘り返して下さるのを待つのみです」

「? それなら何が問題なの?」

「まず一つ目ですが、カイト様の観察力について伏せていたのは無駄だったようです。
セツナ様とシズク様はご存じだったらしく、森に連れられていました」

「――っ!?」

 思わず吹き出しそうになった紅茶を慌てて飲み下すシェリス。
 ギリギリで咳き込まず、表情もさほど乱さず嚥下することに成功したが、やはり苦しい。
 どうにか息を落ち着け、確認する。

「つ……つまり、カイトさんがドースラズガン最深部に連れて行かれていたと?」

 そんな主の言葉に、ローラは静かに頷いた。
 
 その反応に、シェリスは深く溜息を吐く。
 せっかく気遣ったというのに無意味になってしまった、と。

 とはいえ、海人が件の姉妹に協力を強要された可能性は無い。
 二人の性格からしてもだが、あの男は脅された程度で従ってくれるような可愛い人間ではない。
 
 となれば、状況から判断して目的も察しがつく。
 創造魔法があるため、彼にはミドガルズ鉱石を欲する理由も薬草などを欲する理由もない。
 大方、防御魔法の実戦テストの一環だろう、と。 

 だとすれば、教えてもらえるかどうかは別として、一度探りは入れるべきだ。
 以前シェリスが受け取った純金の術式盤に刻まれた物でさえ、世の学者が見たら即座に首を吊るほどの常識外。
 自分用に開発した物であればどれほどかなど、想像さえできない。
 無論それ自体は譲ってもらえないだろうが、劣化版なら交渉次第でどうにかする自信はある。
 
(……今日の面会予定が終わり次第、そちらも考えないとね)

 そう考えをまとめ、シェリスは気を取り直して再びカップを傾けた。

「続けますが――私が見かけた際、どういうわけかシズク様がカイト様とセツナ様に襲い掛かっておりました。
しかもあの御姉妹は吸血族らしく、どちらも瞳が深紅に染まり、紅の薄霧を纏っておられました。
適合者がいたのか適当な人間の血を吸い尽くしたのかは不明ですが、
人格を考慮いたしますと横取りを狙った冒険者の血を吸い尽くした可能性が濃厚かと思われます」

「――っ!? っ!?」

 唇から僅かにこぼれそうになった紅茶を全身全霊で押し戻すシェリス。
 さすがに今度は表情までは取り繕えなかったらしく、色々台無しな形相になっている。

「ぷはっ……! し、心臓に悪い情報ばかりね――それで、どうなったの?」

「結果から申し上げますと、全員御無事です。
詳細は伺えませんでしたが、カイト様の口ぶりからいたしますと極めて低確率な事故のようです。
推測ですが、血液の適合に関する事柄で何か一般に知られていない情報があるのではないかと」

「――そう。危険は少ないと見ていいのね?」

「はい。カイト様がお二人を護衛として雇うと決断されるぐらいですから、極小のはずかと」

 さらりと本日三度目の爆弾発言を放つ無表情メイド。
 が、今度ばかりはシェリスもさして驚かなかった。

「――まあ、好都合と言えば好都合ね。近いうちに使用人兼護衛を雇ってもらうよう話をするつもりだったから。
実力的には申し分ないでしょうし。貴女が進言したのかしら?」

 口に含んだ紅茶を、むせる事もなく優雅に飲み干すシェリス。
 その様は実に流麗で、さすがは貴族の御令嬢と思わせる造作だった。

(ふふ……そう何度も何度も驚くと思ったら大間違いよ)

 そんな事を思いながら再びカップを傾け、紅茶を飲む。
 
 今までの話の運び方からして、目の前の無表情で悪戯好きなメイドは明らかに狙っている。
 話の内容からして普段通りに淡々と報告されるとどんな反応をしていたか分からないためありがたくはあるのだが、
それにしても手の平の上で踊らされるのは面白くない。
 能力的には勝てる要素が皆無とはいえ、主としての矜持にかけてそうそう踊らされるわけにはいかないのである。
 
 シェリスはどうだ、と言わんばかりにローラへ余裕の笑みを向けた。
 
「……はい。あのトラブル吸引体質では護衛は不可欠だろうと思いましたので」

 やや間を置き、ローラが言葉を続ける。
 まるで変わらぬ美しき無表情だが、その口調に若干残念そうな響きが含まれていた。 

「その通りね。それで、他に報告はある? これ以上は無いだろうけど」

 ローラの口調に気を良くしたシェリスが、再びカップを持ち上げながら問いかけた。

 あの海人が事情はどうあれ命を狙った人間を護衛に雇うなどという驚愕を乗り切った以上、もはやこれ以上驚くようなネタがあるはずがない。
 数年ぶりに完璧超人の見本のようなメイドから一本取れた、と嬉しげに。
 
 ――シェリスは重要な事に気付けなかった。

 ここまでの話の内容であれば、わざわざシャロンを下がらせる意味は無いという事に。
 目の前の美貌のメイドが、何の芸もなくただ衝撃の事実を並べるはずがないという事に。
 今までの爆弾発言が全てただの布石でしかないという事に、気付けなかった。 

 そして勝利の余韻たっぷりに、最後の紅茶一口を、やや普段よりも多めに残った一口を飲み干そうとした瞬間、 

「――仰る通り、後はさしたる内容ではありません。
私がカイト様の食品の仕入れ法を知った事ぐらいです」

 ぶうっ!? と今度こそ派手な音と共に噴出された紅茶をポケットから取り出した布巾で防ぎつつ、
どこまでも上手なメイドはそれと分からぬほど僅かに微笑んだ。



 没理由――この後、紆余曲折の末に海人の屋敷に六人の女性が集い、収拾がつかなくなったため。
      これを先に削っていれば、おそらく33話は全然違う展開になっていたと思われる。
      ある意味では運命の分岐点。



コメント

あれ?もしこの通りの展開だったらシェリス折檻されてたのでは?

いくら極秘な事柄でもローラさんにまで秘密はあまり面白くはなさそうですしね……

ある意味ここも運命の別れ道か(笑)
[2010/09/20 00:44] URL | さとやん #6x2ZnSGE [ 編集 ]


女3人よれば姦しいといいますが、自分がコントロールできる相手でも変わらないんですねー

次回の更新楽しみにしています
[2010/09/20 00:47] URL | 華羅巣 #zR7lJLBY [ 編集 ]


お久しぶりです。以前は変なことを言って(書いて)しまい、申し訳ありませんでした。


今回のお話、シェリス嬢が紅茶を噴くところで爆笑しちゃいました。


こんな意外な一面があればおもしろいな、と思いました。

次回も更新楽しみに待っています!
[2010/09/20 01:44] URL | ミスリル #b7k.SSfE [ 編集 ]


そういえばカイトは創造魔法の規則性がわからないと言ってますが作者としては決めてあるんですか?
[2010/09/20 01:50] URL | umi #- [ 編集 ]

本当に違う展開になっていたでしょうね…
ところでこの時のローラはワザとああいう順番で話したのでしょうかね…。もしそうだとしたらネタの公開のしかたがうまいですね。流石に交渉事なども引き受けているだけ有るなあと思いました。

本編はカナール行きが始まっていますが、宝蔵院姉妹、ルミナス&シリル、カイト…あとは誰が絡んでくるのやら。楽しみです。ただ今回没ネタでローラとシェリスが登場したからなあ…この二人は無いのかな。

では更新頑張って下さい。
[2010/09/20 02:37] URL | 戸次 #Wjzbkqqg [ 編集 ]

・・・
ローラガンバレ

ぜひ第三部のカイトの屋敷にローラが先に行った話を読んでみたいです。
[2010/09/20 02:55] URL | ななし #GCA3nAmE [ 編集 ]


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