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ラノベを目指してみよう
グース・カピーこと九重十造が人様を楽しませられるレベルの文章を目指して色々書き連ねる場所です。          軽く楽しく読める話を書ければいいなと思ってます。
没ネタ五十回目――結局加筆中止しましたので、それを(涙)
というわけで、没ネタ五十回目です。

題名通り加筆中止しましたので、書いていた物の一部を出します。
ネタバレ削ったら意外に少なく、四分の一程度になってしまったので申し訳ないのですが(滝汗)

中止の原因としては、入れると話の勢いがやたら弱くなったように感じたからです。
その程度書く前に気付け、という話ではあるんですが、作者は入れてみないと分かりませんでした(涙)

では、アホな作者の馬鹿話はこのあたりにして、コメント返しさせていただきます。


山田さん

正解です。創造魔法は制限に引っかかりさえしなければ料理もそのまま作れます。
ではなぜ、という疑問は生じると思いますが、それは後の話でやる予定なので伏せさせていただきます。
断言は出来ませんが、多分第六部でやる事になると思います。
答えの予想は付くかもしれませんが、気付いても黙っていてくださるとありがたいです(滝汗)

さん

正直、申し訳ございません。
ここに書いている以外にも諸事情はありますが、更新詐欺になっているのは厳然たる事実です。
期待して待ってくださる方々には申し訳ない限りです。
事実、何度か宣言はやめておこうと思った事もありました。

ただ、公言しているからこそまだこれぐらいで済んでいるのではないか、
という疑念がどうしても拭えず、やめられないのが現状です。

誤解のないよう書いておきますと、一応出来ると見込んで宣言しています(説得力は皆無でしょうが)
現状を改善できるよう、頑張りたいと思います。

なお、最後のお言葉に関しては、断じて否です。
もしやるならば、宣言より早い更新など良い意味で驚かせる方法を選びます。

ぞらさん

その通りです。主食が芋なだけで、肉などは魔物を狩って普通に食べてます。
勿論今現在の話で、ルミナスが子供の頃はそんな事は出来ませんでしたが。

k-Ⅲさん

一応、没ネタ更新しました(汗)
ある意味没ネタではありませんが。



えー、非常に情けない話ですが加筆諦めた事で次話の筆の進みが速くなったものの、
やはり次の日曜更新になりそうです(滝汗)
どうにか三週間は打破したいのですが……。

なお、今回の没ネタは次話に少し関わってます。
勿論多少で、次話で軽い状況説明で流されるところの詳細が書かれている程度の話ですが。

では、今回も数多くの方のご来訪ありがとうございました。
気が向いた方は『続きを読む』で没ネタをお楽しみください。





 没ネタ――五十五話、メイベルとの出会いの直後に加筆するつもりだったネタ。





 シリルは、満面の笑みを浮かべながらチーズカレーを頬張っていた。

 その味はやはりと言うべきか、素晴らしかった。
 軽やかだったカレーの旨味にチーズの濃厚さが加わり、味の力強さが跳ね上がっている。
 誤解を恐れずに言えばある種下品な味ではあるが、その分魂に直接響くような印象がある。
 チーズを乗せる前の上品な味も捨てがたいが、これも非常に魅力的な味だ。
 
 しかも、今はその味の素晴らしさを更に高めてくれる要素がある。

 一つは、海人の外観を完璧に仕上げた達成感。
 時間が無い中で目の肥えたメイド達の目を楽しませるだけの魅力と教師としての節度を同居させるのはなかなかの難題だったが、それだけに満足のいく姿に仕上げられた歓喜は並々ならぬ物がある。

 もう一つは、食べている環境。
 屋敷の中も悪くはないが、やはり美しい風景の中での食事は格別だ。
 しかも敬愛する上司が一仕事終えた自分の為に、わざわざ厨房で焼いた物を急ぎ足で持ってきてくれている。

 まさに最高の気分の中で、シリルは食事を終えた。

「御馳走様でした。あ~、美味しかったですわ~♪」

「そりゃ良かったわ。厨房と庭を何往復もした甲斐があったわね」

 満足そうな部下の顔を眺め、ルミナスは苦笑した。

 シリルの食事速度は速いが、流石に大きな器でまとめて焼いてしまうと食べ終わる前に冷めてしまう。
 なので、シリルへの労いを兼ねて常に熱々の物を食べられるよう小さい器を持って厨房と庭を何度か往復したのである。
 なかなか面倒な作業ではあったが、可愛らしい部下の満面の笑顔を見れたので、その甲斐はあった。

 その前に見事な色男に仕上げられた海人を見れた事もあり、ルミナスは非常に満足していた。

「ふふ、それなら私は海人さんにお節介を焼いた甲斐があった、と言ったところですわね。
なかなか面白い物も見れた事ですし」  

「面白い物?」

「ええ。カイトさんが昔開発した消臭剤らしいのですが、凄かったですわ。
歯を磨いて一粒飲んだら口臭が綺麗さっぱり消えましたの」

 言いながら、軽く肩を竦める。

 シリル直々に海人の散髪を行い身だしなみも整えたものの、一つだけ問題があった。

 それは直前に食べていたカレーの匂い。
 勿論散髪中に歯磨きはさせたし、髪も洗ってはいたのだが口の奥から出てくる僅かな匂いは消しきれなかった。

 さして強烈というわけではなく普通に人と話す分には問題ないのだが、
海人の授業の形式上どうしても距離が近くなる。
 あのメイド達は嗅覚もそこそこ鋭いため、嗅ぎ取ってしまう可能性は否めない。

 が、これ以上はどうにもならないので素直に諦めようとしていた時、海人がポケットから取り出した小さな玉を口に放り込んだのである。
 そのついでに、机の中から何やら妙な缶を取り出して全身に霧状の液体を振りかけた。

 そして三分ほど経過してから海人の体臭と息を嗅いだのだが、匂いは綺麗さっぱりと消え去っていた。
 ほのかに柑橘系の香りが漂ってはいたが、それも直に消えてなくなり完全に無臭の状態になっていた。

「ちなみに、その消臭剤の名前聞いた?」

「……最悪、授業前に再起不能にする恐れがあるのでやめておきましたわ」

 悪戯っぽく笑いかける上司から、さりげなく視線を逸らす。

 海人のネーミングセンスの無さは、並ではない。
 子供でも真面目に考えればもっとマシな名前が思いつくだろうというレベルだ。
 美しい物を愛するシリルとしては、聞いた瞬間暴れ出さずにはいられなくなる。

 しかも缶の方はともかく、飲み込んだ球体は無駄に美しかった。
 まるで夕焼けの色を封じたかのような鮮やかなオレンジで、不覚にも少し見惚れてしまった。
 もしあれの名前が碌でもなかったら、シリルは後先考えず全力を持って海人を誅していただろう。

 余談だがその消臭剤の名称は『爽やかちゃん』である。
 もし教えていれば、海人はその生涯を閉ざされていたかもしれない。 

「賢明ね。ところで、デザートはいいの?」

「……正直、食べ過ぎましたわ。デザートまではとても入りません」

 普段より膨れてしまった腹を撫でながら、冷や汗を垂らす。

 確かに美味かったが、夢中になりすぎた。
 普段ならば締めにデザート一つぐらいは食べるのだが、今はその隙間もない。
 味が濃厚になった分バランスを考慮して米の量を増やしたのも敗因だった。
 次からは自重すべきだろう。食べ過ぎて腹が出るなど、淑女としての沽券に関わる。
 
 シリルがそんな事を考えていると、刹那が庭に入ってきた。

「シリル殿、食事はお済ですか?」
  
「ええ、丁度今終わったところですわ。
ですが、カナールに行くのでしたら腹ごなしになりますし、今すぐでも構いませんわよ?」

 椅子から立ち上がり、軽く腹筋に力を入れる。

 すると腹部に押されて僅か伸びていた服が緩み、普段通りのラインを描いた。
 これならば、町中を歩いてもなんら恥ずかしくない。
 腹筋に力を入れっ放しにしなければならないのが難点だが、その程度は我慢するしかない。

 というのも、ルミナスは間違いなく荷物持ちを兼ねて刹那の買物に付き合うからだ。
 彼女の性格からして、金だけ出して後は任せたという事はほぼありえない。

 ならば、シリルにとって付いていかないという選択肢はない。
 完全に精根尽き果て動けない状態や、外せない用事でもない限りシリルはルミナスの側を離れるつもりはないのだ。
 今まで潜ってきた幾多の死地に比べれば、たかが数時間腹筋の力を緩めぬ事ぐらい大した事ではない。 
 
 が、そんな覚悟を決めたシリルを見ながら、刹那は申し訳なさそうに口を開いた。

「えっと……その事ですが、その、今日はやめておこうかと……」

「あら、どうして?」

 ルミナス不思議そうに首を傾げた。

 今朝の様子からして、刹那も一刻も早く海人のカレーを食べたがっているはずだ。
 海人に煽られた時の反応もそうだし、なんだかんだで大量に食べていた。

 だというのに、今日の買物をやめる。
 理由が気になるところだった。
 
「その、どうせなら海人殿に見張られていた方が値切りに気合が入りますので……駄目でしょうか?」

「……なるほどね。私達はまったく問題ないわよ」

 刹那の問いに、ルミナスは軽い調子で頷いた。

 早く食べたいという思いに偽りはないが、自分も出費する以上材料費が安いに越した事はない。
 海人がいた方が刹那の気合いが入るというのなら、多少の延期など甘んじて受け入れられる。
 そもそも作るのは海人、値切るのは刹那なので文句を言えるほどの立場でもない。

 なにより、どうせなら全員で買物に行きたいという気持ちはある。   
 折角町に行くなら服なども見たいので、頭数が多い方が楽しいのだ。
 今日行くとなれば、海人だけでなく雫も残る事になってしまう。
 女三人で出かけるのも楽しかろうが、どうせなら全員揃って出かける方が楽しいはずだった。

「ありがとうございます。やはりやるならば万全で臨みた―――」

「とか言って、ホントは海人さんに良い所見せたいだけなんじゃないの?」

 唐突に背後から響いたからかうような声に、刹那の体が一瞬跳ねた。
 が、すぐさま表情を引き締めて振り返り、雫を睨み付けた。

「……気配を消しながら近づくなと何度言わせる?」

「えー? 気配に鈍いお姉ちゃんの鍛錬の為に心を鬼にしてるのにー」

 心外そうな声で反論する。

 戦闘系の技能においては年齢を差し引いても妹を圧倒している刹那だが、気配絡みの分野だけは別だ。
 雫に本気で気配を消されてしまうと、余程気を張っていない限りすぐ背後にいても察知できない。
 あくまで雫が怪物じみているだけで刹那の察知力自体は高いのだが、鍛える必要があると言われれば反論の余地はない。
 雫以上の気配操作ができる人間がいないとも限らないのだから、素直に頷く他ないだろう。

 雫の顔が悪戯っぽく笑っていなければ、だが。 

「で、本音は?」

「驚いたお姉ちゃんの反応が面白いからに決まってるじゃん。
普段かっこいいお姉ちゃんがびくってするの、凄い可愛いんだもん」  

「ほほう……」

 けらけらと笑う妹に、刹那の視線がきつくなる。

 凛々しい顔立ちなだけにその迫力は凄まじい。
 みし、と握り締められた拳が立てた音と相まって、非常に恐怖を煽る。
 並の心臓の持ち主なら、失禁してもおかしくない。

 が、雫はそれを一切気にする事なく言葉を続けた。

「でも、最近慣れてきたみたいだから、もうちょっとやり方考えないとね。
昔見たく『にょわっ!?』とか悲鳴上げてもらえないと物足りないんだよねー」

「そうかそうか―――そこに直れ。その根性叩き直してくれる」

 腰を落とし、拳を構える。
 刹那は徒手は得意ではないのだが、それでもその構えにはさしたる隙がない。
 付け加えると、刹那は素手で中位ドラゴンを撲殺できる力がある。
 根性悪な妹を殴り倒す事など、造作もない。

「ふふん。その言葉今まで何度も言われたけど、叩き直された事って一度もないよねー?」

 雫は笑顔で挑発を返しつつ、拳を構えた。

 実力では姉に遠く及ばないが、それでも素手同士ならば勝ち目はなくとも一泡吹かせる事ぐらいは望める。
 日頃の鍛錬とは違って勝ちを狙う必要がないので、やり方次第でもう一押しおちょくれる。
 油断すれば一瞬で空を舞うので、気は抜けないが。
 
 が、いざ両者が動こうとした時、拍手の音が割って入った。

「はいはい、二人共そこまで。あんまり騒いだら授業の邪魔になっちゃうでしょ?」

 呆れたような声を出しながら、ルミナスが二人を窘める。

 遮音魔法を使えば騒音は消せるが、屋敷の壁に叩き付けられでもすればその限りではない。
 海人はともかく、高水準の武人であるメイド達は一人の例外もなく警戒体勢に移るだろう。
  
 そうなれば、間違いなく授業が中断されてしまう。

「……確かにその通りですね。配慮に欠けておりました」

「そですね。流石に御仕事の邪魔は出来ません」

 姉妹揃って拳を収め、ルミナスに頭を下げた。

 ついつい普段の姉妹喧嘩をやりかけたが、海人は仕事中だ。
 それも首尾次第で今後に大きく影響を与える初仕事。邪魔するわけにはいかない。
 
 物分かりの良い二人にルミナスは微笑みかけ、
 
「よろしい。そんじゃ、昼の鍛錬まで時間潰しましょっか」

「あ、それじゃあたしお茶菓子とか一式持ってきま~す」

 言うが早いか、雫は止める間もなく屋敷内へと戻っていった。 




 没理由――入れると妙に話の勢いが弱くなったように感じられたため。
      実際に書いて入れてみなければ分からない作者の未熟さを教えてくれたネタ。
      休憩時間の前にもう一つ入れるネタがあったが、それはネタバレ満載の為丸ごとアイデア箱行きに。
      
コメント

授業に4人が乱入するかと思っていた白衣の英雄55の本編。まあもし授業するにしてもシェリスの所で働いているメイドさん達と一緒には海人はやらない可能性が高いですね(シェリスとローラなら海人も気にしないかも知れませんが)
一方今回の没ネタ、何か授業が行われている時の海人以外の4人の様子って感じでほのぼの日常って印象ですね。勢いは無いものの入れても良かったかもって思ったり……まあ入れない方がまとまりが有るのは確かかも知れませんね。
授業の邪魔をしたら間違いなく「くすぐりの刑」かそれ以上が待っていそう。
[2011/12/25 22:22] URL | 戸次 #Wjzbkqqg [ 編集 ]


これはこれでアリとも思えるけど確かに弱くなってしまいそう…

でも気配遮断のシーンとか飴のシーンとかは本編でもかまして欲しいとか思ってたりも…

カオスな続きが気になりすぎます…フフフ
[2011/12/25 23:16] URL | リョウ #Em7vIlKM [ 編集 ]


確かにメイド側の会話の最中に入ると勢いはなくなるかもしれませんね
あっても十分楽しめるとは思いますが
ただ、あの没ネタの終わり方だとシリルはお茶菓子食べれませんよね……

そしてひとこと
海人は「○○ちゃん」というネーミングが好きなのか?
[2011/12/26 00:49] URL | 華羅巣 #zR7lJLBY [ 編集 ]


相変わらずの海斗のネーミングセンスですね
昔拾った犬の名前が気になります

ところで、創造魔法ではストームドラゴンの出汁は出せるのでしょうか?
カツオ出汁がいけるのならいけそうですが、そうすると毎日あのスープが・・・・
[2011/12/27 00:34] URL | セイン #- [ 編集 ]

正直な話
いつも楽しく見させていただいています。

 他の人は「釣り」だとか「更新詐欺」だとか色々言ってますがRSS使えば気にする必要もないのになぁ……、と。
個人的には「確かに約束の期限守る人じゃない」と諦めてる自分を再発見したけどそんなものなのではと。
後思うのは「最終的な修正の段階」で更新告知をするべきだと自分は思うのですよ。
告知を出すなら「次話完成率○○割」的な感じがあっているのではないですか?
とてもとても極端な一意見を出すなら、書ききっていない状態でいついつまでにしますって仕事じゃないんだから守れるわけねーべっていう話。

だって更新しなくても(約束守らなくても)本人に不利益ないんだもの。

自分も一応駄文とは言え自分も作者、更新告知出す気持ちはわからないでもない。
それも一つのモチベーション維持の方法かもしれませんが……。
ただ「できるかも」ではなく更新予告を出すからには睡眠時間削っても「やる」と決めてやるのが作者の【責任】だと思うんですよね、大抵まともな更新告知をする人は【ストック】を用意してからやっているようですし。
一つだけ苦言を弄するなら【無責任です】元々責任なんてないけどもっと頑張りましょう、という事。
[2011/12/27 01:03] URL | 通りすがり #2NFEem4w [ 編集 ]

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[2011/12/27 23:24] | # [ 編集 ]

やっぱり面白い
年末年始休暇1日目を1から読み直すのに使いました。
もう何度目の読み直しになるかも忘れましたが、何度読んでも面白いです。
これからもリアルに差し支えない程度に執筆頑張って下さい。
応援しております。
[2011/12/29 12:40] URL | 隆広 #AbS.6.bQ [ 編集 ]

ローラ頑張れ!?
頑張ってる仕事はわかります・・・
でもメイベルに海人をとられないように
頑張って欲しいです、クリスィアばんざい
[2011/12/31 02:18] URL | ななし #- [ 編集 ]

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このコメントは管理人のみ閲覧できます
[2012/01/01 14:28] | # [ 編集 ]


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