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ラノベを目指してみよう
グース・カピーこと九重十造が人様を楽しませられるレベルの文章を目指して色々書き連ねる場所です。          軽く楽しく読める話を書ければいいなと思ってます。
面目ない、再び番外編です……親知らず、悪さするとこうも痛いとは(涙)
というわけで再びの番外編です。
今回はゲイツとスカーレットの話です。
特に起伏もなく終わりますが、多少なりともこのカップルの雰囲気を感じていただければと思っています。

で、本編更新が出来なかった理由ですが……執筆時間の問題と、親知らずが急に悪さを始めた為です(汗)
痛みのせいか全然考えがまとまりませんで、それどころかえらいダークな方向に暴走しまして。
無理に考えるとえらい事になりそうだと、少し時間を置いてました。

抜いてから随分気分が落ち着いたんで、今度は大丈夫だと思います。
番外編は短く本能で書いてるんで暴走する前に書き上げる超短期決戦が可能だったんですが(汗)

では、泣き言はこのあたりでコメント返しさせていただきます。


なのさん

それはありがたいです。
いや、本当に没ネタ探すより番外編の方が楽なんですよ(汗)

vecさん

実は海人とフェンの関係は決まってます。
第七部以降に使う予定ですので、今回は控えさせていただきました。

どんじゅさん

内容が内容なだけにラクリア編暗かったですからね。
普段はほのぼのしたお姫様(元)です。

戸次さん

ラクリアとルミナス達はニアミスが多いかもしれません。
前者はやるべき事、後者は仕事がありますから。

奇しくも今回はゲイツとスカーレットのお話になりました。

シャオさん

ブログの都合上、本編の時と同じように話と生存報告分けるしかないんです(多分)
なのであくまで試験的だった事、話が短い事を考慮して没と同じ扱いにさせていただきました。
もし要望が多いようであれば、次から分けて書こうと思います。
本編更新と紛らわしいでしょうから、悩むんですよ(汗)



風邪だの何だので更新ペース遅れた事は多々ありましたが、流石に親知らずは初体験でした(汗)
他は出てくる気配もなく静かに埋まってるようなので、多分二度目はないと思います。
どうにか集中力も戻ってきたので、今度こそ気合入れて本編書き進めたいと思います。

……そして素朴な疑問なのですが、前回の拍手数は番外編に向けられた物なのか、
はたまた次こそ本編更新してくれという意味なのか……前者、せめて両方だといいなぁ(汗)

では、今回も数多くの方のご来訪ありがとうございました。
気が向いた方は『続きを読む』で番外編をお楽しみください。







 試験的番外編その2。




 その日、スカーレット・シャークウッドは待ちに待った休暇に浮かれていた。

 勤め先が尋常ではなく忙しい屋敷である事に加え、料理長という立場上あまり休めない。
 しかも休暇は絶対に婚約者と過ごすと決めているので、互いのスケジュール調整が大変になる。
 副料理長の説得からなにから、散々苦労して勝ち取った至福の一日。

 これで浮かれないはずがない。
 そんな彼女にとっては、約束の時間にもかかわらず爆睡している婚約者も可愛らしいものであった。
 
「ほらほらゲイツ、とっとと起きな! もう八時だよ!」

「は、八時……? だあああああああっ!? 悪いっ! まだ着替えてねえ!」

 ベッドから飛び起きて、婚約者に土下座するゲイツ・クルーガー。
 大きな体を小さく丸めて平身低頭しているその様は妙に情けないが、
これでも世間では一流と呼ばれる冒険者である。
  
「んなもん見りゃ分かるよ。ほら、待っててやるからさっさと支度してきな。
それとも、昔みたいに脱がすぐらいはしてあげた方が良いかい?」

 クスクスと笑いながら、何かを引き下ろすような動作をするスカーレット。
 その意味するところを瞬時に悟り、ゲイツは慌てて浴室に駆け込んだ。
 
「やれやれ、本当に昔っから落ち着きがないねぇ……あーあ、部屋も散らかりっぱなしだね」

 ぶつくさ言いながらも、服が汚れないよう気を付けながら丁寧に部屋を片付けていく。

 冒険者の部屋らしく様々な道具が置かれているが、扱いには困らない。
 ゲイツと付き合っているうちに一通りの道具の扱いは覚えたし、
仕事場の関係でもっと危険な物の扱いも数多く知っている。
 
 各道具を取りやすい位置に綺麗に陳列し終えると、今度は脱ぎ散らかされた服に手を伸ばす。
 頑丈な素材で無事な物は洗濯籠に放り込み、引き裂けた衣服で修繕可能で汚れの少ない物は木箱に移し、
引き裂けて修繕不可能、あるいは汚れの酷い物はゴミ箱に叩き込む。

 ゲイツが体を洗って着替えてきた頃には、綺麗さっぱり片付いた部屋が広がっていた。

「お、片付けてくれたのか。いつもありがとな!」

「たまにはあたしがやる前に自分で片付けなっての。さ、デート行くよ!」

 無邪気な顔で笑う婚約者の頭を軽く叩くと、スカーレットは彼の腕を取って楽しそうに歩き出した。

 
 

  











 町からしばらく歩いた草原。
 太陽は真上に上り、心地よい風が吹き抜ける爽やかな天候。
 暑すぎず寒すぎない適度な気温と相まって、何とも清々しい場所。

 そのど真ん中で、一組の恋人が昼食を楽しんでいた。

「いや~、たまにはこんな昼食も良いもんだなぁ~。
仕事中は景色楽しめる事滅多にないからなぁ」

 サンドイッチを頬張りながら、嬉しそうに目を細める。

 仕事で草原に行く事は多いが、大概は凶悪な魔物を追っかけていたり、追いかけられたり、
あるいは無数の草の中に埋もれた一輪の花を見つけたりと面倒な仕事が多く、景色を楽しむ余裕はない。
 なにしろ、仕事が終わった頃には汗だくで日がとっぷり暮れている事ばかりなのだ。

「こらこら、良いのは場所だけかい?」

 感慨にふけっている恋人の頬を、軽く抓る。
 言われるまでもなく分かっていても、言ってほしい事はあるのだ。

「無論、未来の嫁さんの手料理が最高だってのが一番でございます」

 にかっと笑い、恭しく頭を垂れるゲイツ。

 言いながらサンドイッチを頬張るその表情は、なんとも嬉しそう。
 見ている側まで思わず笑顔になってしまう、そんな顔だ。

 スカーレットもその例に漏れず笑顔になる。

「分かってればよし。で、今日の感想は?」

「いつもながらうめぇ。ただ、欲を言えばちっとだけ胡椒効かせすぎかもな。
野菜の香りとかが若干弱く感じる」

 もしゃもしゃと頬張りながら、味を分析する。

 サンドイッチの具は焼いた牛肉と野菜が主体だが、ごく僅かに胡椒が振ってある。
 それがいっそう食欲をそそるのだが、反面折角の上等な野菜の香りが僅かに殺されていた。
 かなり微妙な差なのだが、獣人族の血を引くゲイツは生まれつき嗅覚が鋭く気付いてしまう。

 そんな少し申し訳なさそうな婚約者に気を悪くする事無く、スカーレットはゲイツから一口貰うと軽く頷いた。

「ふむ……確かにそうだね。次作る時は改良しとくよ」

「わりいな。でもあんま気にすんなよ? 間違いなく美味いんだから」

「なに、改良できる事は改良しなきゃね。
料理に関しちゃプロなんだし―――シェリス様の厳しさはあんたの比じゃないからねぇ」

「俺の仕事の方もなー。達成できない仕事は振られねえけど、すんげえ疲れる仕事ばっか振られるんだよなぁ。
いや、収入はでかいし良い経験にはなるんだけどな?」

 二人仲良く、溜息を吐く。

 件の御令嬢は出来た人物ではあるのだが、いかんせん仕事に関しては鬼だ。
 二人共仕事に関しては同業者から厳しいと言われる方だが、彼女には及ばない。
 それを自覚し、厳しい仕事に見合った報酬を用意するので尚の事性質が悪い。

 そんな事を考えていると、ゲイツがふと思い立ったように目を見開いた。

「とっとと、忘れるとこだった。ほい、これ。少し早いが誕生日プレゼント」

 カバンに放り込んでいた木箱を取り出し、スカーレットに差し出す。

「へえ、なんだいこれは?」

「いいから開けてみ」

 にやにやと笑うゲイツを訝しげに思いながらも、スカーレットは箱を開けた。
 そして、その中にある物を見て目をくわっと見開く。

「ロ、ロッツベイリス作のペティナイフ!? うっわこれ欲しかったんだよ!
大分前に作られたって聞いたけど、探しても見つからなくてさぁ! どうやって手に入れたんだい!?」 

 興奮に目を輝かせ、手元の刃物を凝視する。

 ロッツベイリスとは包丁製作で超一流と呼ばれる職人だ。
 偏屈で知られ作品もそう多くないのだが、その切れ味と使いやすさから多くの調理人がその品を求める。
 そんな彼のこだわりの一つとして、あまり小さい刃物は作りたくないというのがある。 
 ゆえにペティナイフは製造本数が極端に少なく、時には実在しないとまで言われる事もあった。

 そんな品が、手元にある。
 シェリスでさえ、部下の為に方々手を尽くしてこれだけは見つけられなかったという物が。 
 
「オーガスト爺さん経由でちっと情報貰ってな。料理人引退するって爺さんに頼み込んで譲ってもらってきた」

 さらりと、重要な情報の大半を伏せる。

 実際は、頼み込んだなどと言う次元ではない。
 引退してもこれだけは手放さないという老人に再び意欲を取り戻させる為に、
採取難度の高さから滅多に市場に出回らない薬草を採取に行ったのである。
 オーガストに大まかな場所は聞いていたが、そこに辿り着くまでは本気で命懸けだった。
 ナイフ一本の為にここまでする意味があるのか、と何度も思ったほどだ。

 唯一の救いは、持っていったらちゃんと約束通り物をくれた事。
 物が物である為、ゴネる可能性も無くはなかったのだ。
 その場合、苦労の分も含めて老人を殴り倒すつもりだったが。

「そっかぁ……いや~、嬉しいねぇ! 愛してるよゲイツ!」

 ぎゅう~っと婚約者を抱きしめ、頬にキスをする。
 その様子はまさに喜色満面。絵に描いたような喜びようだ。

 それを見ながらゲイツもまた苦労した甲斐があった、と心底嬉しそうな笑みを浮かべていた。 




コメント

ついに丸一ヶ月、本編更新なしですねぇ。。。
隔週更新が当たり前となり、3週間ごとが珍しくなくなり、これからは月一更新かとあきらめていたら
それすらも裏切られた、と。。。

いや、まぁ、内容には十分満足しているから、これからも待ち続けますけどね
[2012/06/25 00:31] URL | #SFo5/nok [ 編集 ]


お疲れ様です

口の中の不具合は、大変なんで早急に手を打つべきですよ

しかし、相変わらずこの二人だけ世界が違うようにあm(オロロロ
失礼、口から砂糖が...

待ってますので無理はなさらぬよう
[2012/06/25 01:49] URL | vec #adGPv4JA [ 編集 ]


相変わらず、発言に信用がありませんね。

とうとう5週間突入です、
隔月更新も見えてきましたが
季刊まで行かないことを願っています。
[2012/06/25 02:05] URL | じょー #bxvF113M [ 編集 ]

管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
[2012/06/25 02:10] | # [ 編集 ]


短編更新お疲れ様です
歯は大丈夫ですか?
自分は親知らずは問題なかったので痛みがよくわかりませんが……

もう1月も経ってるのか……
他の人のコメントを見て初めて気付きました
でも今回のように番外編があったり没ネタがあったりするので個人的にはあまり待ってるって気がしません
本編更新は無理しない程度に頑張ってください
[2012/06/25 02:19] URL | 華羅巣 #zR7lJLBY [ 編集 ]

管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
[2012/06/25 07:42] | # [ 編集 ]


このまま更新期間が延び続けて、いずれ「この作品は凍結します」とかガチでいいそうな状況ですな。
他の方のコメもそうだけど、みんな隔週更新は絶対無いって思ってるから、定期更新を撤回したほうがいいんでない?
毎週毎週、言い訳記事を見ると正直だれるよ(´・ω・`)
[2012/06/25 07:48] URL | #mQop/nM. [ 編集 ]


随分と荒れてますねww

久々にコメします。
いつもとても楽しみに待ってます。
私はボツネタより番外編のほうが嬉しいですね。もし負担になるのなら別ですが。

また、週一の更新はなくなったりすると色々心配になるので作品の更新がなくても続けていただけると幸いです。

もっと早く更新して欲しい。というのももちろんありますが、待つ時間も楽しいので
無理せず続けていっていただければ嬉しいです。
それではまた次回を楽しみにさせて頂きます。
[2012/06/25 10:43] URL | 志玖 #vAmhhKPw [ 編集 ]

閑話もたまには良い。。
本編も期待w


とりあえず、別に金払って読んでるんじゃなし、プロでもないんだからw
主の満足できるレベルで投稿、更新してもらっても、僕的にはOKです。


まぁ・・プロを目指してるなら、校正とか、締切に間に合わす的なことは最低限できるようにしないとね。。
[2012/06/25 13:48] URL | 通りスカ裏 #ktlv2922 [ 編集 ]


本編更新がないのは寂しいですが、こうやって週一で報告があるのは嬉しいです。
没ネタや閑話でなんらかの話が読めたりもするし。
一話一話が長いので多少間隔が空いても仕方がない面もあるんじゃないかと。



荒れているのも皆さん期待しているからでしょう。
6章最終話、お待ちしております。


[2012/06/25 21:01] URL | どんじゅ #- [ 編集 ]


番外編、閑話とかは楽しく読ませて頂いてます。
そして更新間隔も割り切っている方が多いと思いますので定期更新を謳わずに不定期更新にされてはいかがでしょうか?
理由があるのは理解できるのですが、毎回更新できなかった理由を見ると何かが削れていく気がします。

では次回の更新を楽しみにお待ちしていますね。
[2012/06/25 21:34] URL | Explorer #50jynCW6 [ 編集 ]


荒れてるのはみんなそれだけ楽しみにしてるってことの裏返しなわけですし、あまり気にせずマイペースに書いてもらえたらと思います。
親知らずお大事に。
[2012/06/25 23:39] URL | ぷっぷー #- [ 編集 ]


コメント見てると随分上から目線の人が多いですね、裏切られたやら見てるとだれるやらと嫌なら見なきゃいいだけの話でしょうにね。

本編も面白いですが番外編も良かったです、荒らしはどこにでも沸くものですし気にせずマイペースで頑張ってくださいませ。

書かなきゃいけないと自分を追い詰めると苦しくなると思いますので書く気分にならない時は数ヶ月間でも休養するのもありと思いますよ?

プロでもなく趣味で書かれてると思いますのでまず作者様本人が楽しい執筆活動ができるように頑張ってほしいと思っています。
[2012/06/26 12:27] URL | 1読者 #s08GTka2 [ 編集 ]


皆さん期待するからいけないんですよ
期待しないで忘れた頃にあっ、そういえばそんなのあったなという具合に思い出して偶に見に来る程度にした方がいいですよ
そうすれば更新頻度なんかどうでもよくなるしイライラもしませんしね
[2012/06/26 16:54] URL | ななな #- [ 編集 ]


本編の更新がないのは残念ですが、
番外編もそれはそれで好き。
それこそ、本編・番外を2週間隔でやればいいのかも?
本編これだけ濃密ですし、作者の脳裏で各キャラの日常も展開されているのでは?

親知らずですか・・・自分も苦労してますし辛さはわかります・・・
(おまけに自分のは半分埋没+神経と血管を完全にくわえ込んでいるので
 隣の歯を削るOR抜く>かぶさっている部分を切り取る
 歯を折る>根っこを曲線に沿って抜くと激面倒&難関なのでいまだに抜いていない)
思い出したように激痛が来る時期があるので悩んでいます・・・

以上
[2012/06/26 22:53] URL | おさふね #/qAnB.XI [ 編集 ]


自分は昔に親不知が痛かったので引っこ抜いたら実は原因は隣の歯だったことがあります。
抜く際にはちゃんとご確認ください。
[2012/06/27 05:58] URL | #xw27v.Lk [ 編集 ]


自分で荒らし(個人的にはこれくらいならただの否定的な意見でしかないと思いますが)だと思っている相手に構っている方は信者装ったアンチなんですか?
それとも荒らしにすら絡みたいくらい現実で人と交流ないんですか?
例え話になりますが足の遅い子が体育のマラソンをへとへとで走ってるとこにマイペース云々は正直ストレスにしかならないでしょう。
作者さんは週一くらいがマイペースだと思ってて、今はマイペースですら走れないと喘いでるんですよね?
そこに同じマラソン走ってたやつならまだしも音楽辺りのチョロイの終わらせてきたのがマイペースマイペース言い放ってくるとか…やはり現実では人と交流が(ry
更新があったらコメントしなければいけないというわけでもないのに人恋しいのか必死で話題を探しているというか…。
[2012/07/01 03:45] URL | いAろBはC #T0UFcO8E [ 編集 ]

待望の?
6週間更新になるかどうか見てから寝よう
1ヶ月ごとにしか来なくなりましたが楽しませて頂いております

多分更新速度あげて欲しいって人が多いだろうけど、日曜ぐらいしか
時間取れなくなってまとまった休みが盆正月になったらこれが普通です

商業ならさっさと書けやふぁっくと言いましょう
[2012/07/01 22:50] URL | d #mQop/nM. [ 編集 ]


ゲイツ&スカーレットの話が本当に来るとは思いませんでした。でもほのぼのしていて良かったです。そろそろ本編の更新も期待したい所ですが……まあ別に商業の作家さんじゃ無いんだし、無理せず完結めざして書いて下さい。
[2012/07/01 22:57] URL | 戸次 #I2DeXu0s [ 編集 ]

管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
[2012/07/15 00:26] | # [ 編集 ]


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