ラノベを目指してみよう
グース・カピーこと九重十造が人様を楽しませられるレベルの文章を目指して色々書き連ねる場所です。          軽く楽しく読める話を書ければいいなと思ってます。
番外編。良いネタ浮かびませんでした(汗)
というわけで、番外編です。
あまり良いネタが浮かばなかったので、一つになりました。
需要少ないと思いますが、ハロルドとファニルのネタです。
もう一人の方が目立ってる気もしますが(汗)

そして、御指摘いただいて気付いたんですが、かなり大きなミスやらかしてました。
ケルヴィンの部下のお相手は、アンリ率いる第二部隊の隊員です。
第三部隊では文章が意味不明ですよね(汗)
修正しておきました。

では、コメント返しさせていただきます。


 さん

超人女性出しすぎ……耳が痛いです。
ただ、海人の周囲が特殊すぎるだけで女性上位の世界ではなく、この世界は男の超人もいます。
目立ちませんが、ゲイツなども十分超人ではあります。
ちなみに作者は男です。念の為。

 さん

そ、そう取れる描写ありましたか?
だとすると正直計算外なのですが(汗)

 さん

まだ海人に直接絡んでませんが、後々絡んできます。
もう少し上手い出し方できてれば良かったんですが(汗)

MH.GrePonさん

誤字指摘ありがとうございます。
該当箇所を修正しておきました。

青年の未来は……どうでしょうねぇ(汗)

 さん

う~ん、一応考え無しにやってるつもりはありませんとだけ。
迂闊に答えるとネタバレになりかねませんので(汗)

 さん

どうやら、切り方が悪かったようですね。
詳しくはネタバレなので言えませんが、あの最後も一応次に繋がる話ではあります。
違和感なく書ければ問題なかった事ではあるんですが(汗)



さて、どうも怪しい青年について色々疑問をお持ちの方がいらっしゃるようですが、
一応まったくの無思慮で書いているつもりはありません。
期待すると肩透かしになりそうな程度ではありますが、多少仕掛けがあります。
彼については当面あまり深く考えず読んでいただけると幸いです。

では、今回も数多くの方のご来訪ありがとうございました。
気が向いた方は『続きを読む』で番外編をお楽しみください。










 番外編15



 ハロルド・ゲーリッツは人生最大の緊張を味わっていた。

 七十年以上生きてきて、初めてと言っていい緊張。
 若き日に独裁国家の元首と相対した時も、何の因果か上位ドラゴンの親子に遭遇した時も、
災害により仕入れ先が壊滅し商会存亡の危機に瀕した時も、これほどではなかった。
 
 彼の目の前に座するは、それらが可愛く思える程の難物。

 彼女の前では大商人としての莫大な知識も、何の役にも立たない。
 引退して尚数多の商人を心服させる威厳も、風の前の塵に等しい。
 盗賊団を一睨みで追い払った眼光も、使う事すらできない。

 これまで必死で培い、磨き抜いてきた力。
 それが役に立たぬ事があるなど信じたくはないが、現実だった。

 だが、それでもハロルドは立ち向かわなければならない。さもなければ、彼に未来はない。
 どんなに長く見積もっても三十年はないであろう余命全てが、絶望と失意の闇に閉ざされてしまう。

 渾身の意思を振るい、ハロルドは重々しく口を開く。

「ファ、ファニル……! お願いじゃ、お願いじゃから祖父ちゃんを許してくれぇぇぇえ!」 

「…………」

 祖父の必死の訴えに、ファニルはただひたすら無言で応えた。
 泣き腫らした顔を、つーんと祖父から逸らしたまま。

 ――――――なぜこんな事になったのか。

 それは、極めて単純な話。

 お小遣いを貯めて吟味に吟味を重ねて買った髪飾りを、祖父が床に落とし、あまつさえ踏み砕いてしまった。
 それだけと言えば、それだけの話である。

 当然ながら、ハロルドに悪気があったわけではない。
 パンを取ろうとしたらテーブルに置いてあった髪飾りに偶然肘が当たり、転がり落ちた。
 そしてそれを拾おうと椅子を引いた瞬間、椅子の少し後ろに転がっていった髪飾りをたまたま砕いてしまったのだ。

 言ってしまえば、不幸な偶然が重なった末の事故である。

 だが、ファニルとしてはそれで怒りが収まるはずもない。
 祖父に悪気があろうがなかろうが、大事な髪飾りを砕かれた事には変わりない。

 母のお使いや料理の手伝い、果ては父や祖父の肩叩きなど、お小遣いを貰える事を数ヶ月コツコツとこなし、
その間もどれが良いか様々な店で吟味に吟味を重ね、取り置きを頼もうと口を開こうとした瞬間に別の人に買われてしまうなどの
苦難を乗り越えた末の結末が、これだ。

 昨日購入して今日友達に見せるのを楽しみにしていた髪飾りは、無惨に砕け散ってしまった。
 どこに付ければ一番可愛く見えるか、髪型も少し工夫するべきか悩んでいたのは全て無駄になった。
 祖父は同じ物を買ってやると言ったが、生憎その露店がやっていたのは昨日の昼まで。
 買った時に聞いた話では、グランベルズに行くとの事だった。
 さらに言えば、そこの商品はどれも一点物で同じ物はなかったのである。

「そ、そうじゃ! 今度祖父ちゃんと一緒に町を回ろう! その時に気に入ったの何でも買ってやるというのはどうじゃ!?」

「お父さん? ファニルの教育に良くないから、それはやめてちょうだい。
大体、苦労に苦労を重ねてやっとの思いで買った物とほいほい買ってもらえた物が引き換えになるはずないでしょう?」

 今まで黙っていたファニルの母――――アメリアが、己の父を咎める。
 自分の時は金銭管理が厳しかった父だが、ファニルの事は恐ろしくなるほどに溺愛している。
 緊急時だろうがなんだろうが小まめに締めておかねば、以後隠れて何を買い与えるか分かったものではない。
 娘はとても良い子だが、この年齢で過保護にされすぎれば将来どうなるか分からないのだ。

「ならどうすればいいというんじゃ!? 代替品自体ありえんじゃろ!?」

「そうね……ファニル、貴方はどうしてほしいの?」

「……直してほしい」

 鍋を振るいながらも優しくかけられた母の言葉に、ポツリと呟く。

 実のところ、ファニルの願いはその一点。
 祖父に謝ってほしいとは思わない。
 代わりの物を買ってほしいとも思わない。
 
 ただ、壊れてしまった努力の結晶に元に戻ってほしいだけなのだ。

「じゃ、じゃがここまで派手に壊れてしまっては……ぬうぅ……どうすればいいんじゃ」

 半分泣きそうになりながら、ハロルドが苦悩する。

 言いたい事は分かるし、気持ちも痛いほど分かるが、ファニルの願いは叶えようがない。
 彼女の髪飾りはそこそこ良い素材ではあったが、強度が脆かった。
 そのせいで粉々に弾け飛び、見事に修復不可能な状態になっている。
 よしんば飛んだパーツ全てを集めてくっつけても、決して元通りにはならない。
 いかな大商人といえど、不可能なものは不可能なのだ。

 だが、これが直らない事にはファニルの機嫌は傾いたままだろう。
 
 毎朝過酷な仕事に赴けるだけの活力をくれる太陽のような笑顔を向けてもらえる事は無くなり、
置き忘れた昼食を届けてくれる事も無くなり、帰ってきた時に嬉しそうに出迎えてくれる事も無くなる。
 それだけならまだしも、これをきっかけに世の不条理を嘆き純粋で素直な彼女の性格が一変してしまうかもしれない。
 世の中頑張ってもどうにもならないと悲しい諦観を抱き、家庭内暴力を振るうようになった挙句、
悪い男に騙され身を持ち崩してしまうかもしれない。

「いかん……! ファニル! 祖父ちゃんはどうしようもない馬鹿じゃし取り返しがつかんが、お主は若い!
そんなクズな男に引っかかはぐおっ!?」

 言葉の途中で、ハロルドが唐突につんのめった。
 無造作に背後から振り下ろされたフライパンによって。

「お父さん、気持ちは分かるけど暴走しないの」

 言いながら、宙に舞ったオムレツをフライパンで受け止める。
 その様子は実に手馴れており、今までどれほど似たような事を繰り返してきたかを物語っていた。

「……な、何回も言っとるが熱々のフライパンで父の頭をぶん殴るか普通……?」

「そうでもしないと私の力じゃお父さん痛くもなんともないでしょ」

 恨みがましい父をあっさりと無視し、アメリアは娘の前の皿にオムレツを乗せた。
 そして、拗ねている娘の顔をじっと見つめる。

「ファニル、こういうのはどうかしら。今度お父さんが帰ってきたら、皆で一緒に出掛けるの。
お母さんが知る限り、この国で一番美味しいお店に」
  
「……凄く美味しいの?」

「ええ、勿論。あんまり美味しすぎて、お腹一杯になるのが悲しくなるぐらいよ」

「……それは嬉しいけど……お祖父ちゃんもお父さんも忙しいから……」

「いやいや! それで許してくれるなら何としてでも時間を作るぞ!
そ、そうじゃな……一週間、一週間後にはなんとしても時間を空けて皆で食事に行こう!
ちょいと遠出じゃが、何とかしてみせよう!」

 ドン、と力強く胸を叩くハロルドだが、内心は焦りに焦っていた。

 この一手しかないというのは分かるが、正直厳しすぎる。
 自分もそうだが、義理の息子もかなり忙しく、時間を空ける事自体難しい。
 それに加え今回娘が言っている店というのは、王都にある。
 往復で時間がかかる為、空ける時間はかなり長くなる。
 咎無き婿に負担をかけるわけにはいかない為、その分も必死に働き、
更には同じ長老達に平身低頭して懇願せざるをえない。

 だが、やらないわけにはいかない。
 これを成し遂げねば自分の未来には絶望しかないのだ。

 なにより、引き受けた途端孫娘の顔が明るく輝きだした。
 今更言葉を覆すなど出来るはずがない。

「だそうよ。さ、オムレツが冷めちゃうわ。早く食べなさい」

「はーい!」

 ファニルは快活な声で返事をし、母特製オムレツに手を伸ばした。
  
   

 
 
 
 
 




コメント

ファニルの髪飾りは二度砕ける。
もうカイトがちょっとやそっとでは砕けない素材で作らない限り二度ある事は三度とかになりそうだなw
[2012/11/21 20:04] URL | #yxBLcR7c [ 編集 ]

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[2012/11/24 03:56] URL | まゆみ #- [ 編集 ]


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[2012/11/20 16:36] まっとめBLOG速報

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