ラノベを目指してみよう
グース・カピーこと九重十造が人様を楽しませられるレベルの文章を目指して色々書き連ねる場所です。          軽く楽しく読める話を書ければいいなと思ってます。
番外編+番外編セット。またもメイン一人も出ず(汗)
というわけで番外編です。
思いついたので書きましたが、また主要キャラ一人も出ず。
主人公の凶悪性だけは出てるかもしれませんが(汗)

では、コメント返しさせていただきます。


モンモンさん

人間関係の動きは多分しばらくゆっくりなままです(汗)
水面下では色々と入り組んでるんですが、主人公があれですので。
まったく何の変化もないという事はないと思いますので、気長に読んでいただけると幸いです。

らいらっくさん

一応王族だの貴族には第二夫人とかもいます。
平民は一夫一婦制ですが。
ただ、海人の価値を考えると必要ならどこぞの御令嬢が法律改正ぐらいはやるでしょう。
まあ、当面ハーレムどころか普通の再婚さえ怪しいですが(汗)

三日目のカレーですが、読み直してないんで断言できませんが、削った記憶があります(汗)
話の流れの関係と、料理関係における作者暴走への懸念で自制したような気がします。

Mitoさん

生存報告だけは欠かさないつもりです。
番外編すら更新できなくて後ろ暗くても(汗)

主人公達、年齢的にはアダルトなんですが、人間関係的には小学生レベルに未熟な点もあります。
どいつもこいつも波乱万丈な人生送ってるせいで、色々歪んでますから。
恋愛になった場合……なんというか、海人の生存率がとても危険な事になりそうですね。
もし誰かが力に訴えた場合、巻き添えで人生終わりそうです(汗)

ペットキャラ……あるかもしれない、とだけ(笑)
あそこで飼うとなると強さも必須ですが。

hさん

はい。とりあえず第七部で現状制御しきれる限界は見えてきたので、
以後は自重したいと思います。

ゴールドアームさん

丁寧なプロットありがとうございます。
お気持ち、とても嬉しかったです。

しかし……知っていた別の理由が、手元の設定に書いてあったりするんです(涙)
正直、私が考えているのより面白いと思うんですが……上手く活用できないか考えてみます(汗)



71話ですが、頭がこんがらがってきました(汗)
キャラが増えすぎて本気で制御が難しいです。
今回の教訓活かして、第八部以降はもう少しキャラ数絞って上手くやりたいと思います。

では、今回も数多くの方のご来訪ありがとうございました。
気が向いた方は『続きを読む』で番外編をお楽しみください。





 番外編23



 
 カナールの朝は、早い。
 夜間営業の酒場が店仕舞いする頃には、他の店舗の開店準備が始まっている。

 そして従業員たちはそれぞれの開店準備が終わると、今度は各々の店先から町全体の清掃を始める。
 道に転がったゴミを集め、広場の花壇の手入れを行い、町を訪れる者に快適に過ごしてもらえるよう清潔感を保っているのだ。

 朝も早い時間からせっせと各店舗の従業員が町全体の清掃に勤しんでいる姿はこの国では珍しく、
わざわざ遠方からその光景を見物に来る者もいる名物である。

 が、最近はそこに少しばかり異分子が混じるようになっていた。

 この町を拠点にしている一部の冒険者達が、何故か清掃に参加し始めているのだ。
 誰に強制されたわけでもなく、自発的に。
 基本的に金にならない事はしないと言われる冒険者達がである。

 あまりに意外すぎて、当初各店舗の従業員達は唐突な参加に戸惑っていた。
 つい最近町が壊滅の危機に陥った事もあり、何か企んでいるのではないかという憶測も流れた。
  
 しかし、連日誰に命じられるともなく真摯に清掃に勤しみ、
頼まれれば冒険者らしい膂力で力仕事もこなしてくれるという事で徐々に受け入れられ、
今ではすっかり町の風景の一部と化していた。
 
「いや~、あんたたち毎度よくやってくれるねぇ。助かるよ」

 ミッシェルが、ゴミを掃きながら感心したように目の前の冒険者達に話しかける。

 目の前の男達は最初こそ手際が悪く邪魔にさえなる事もあったが、
最近はすっかり慣れて立派な戦力になっていた。
 職業柄毎日参加とはいかないが、それでも参加してくれる時は色々と楽になる。
 特に力仕事がある時などは、大助かりなのだ。
 
「自分達の住まう町を綺麗にするのは当然です。
それに、町が綺麗だとなんとなく清々しいじゃありませんか」

 爽やかな笑顔で答える青年。

 ――――だが、彼にはあまりその表情は似合っていなかった。

 なにしろ、外見がそこそこの巨躯に筋肉がゴテゴテ付いた強面。
 坊主頭も清潔感があると言えばあるが、どちらかと言えば無駄な迫力を生み出す事に一役買っている。
 挙句冒険用の武具を見につけたままなので、余計に威圧感が出てしまっていた。

 言ってはなんだが、山で村人でも襲っている方が似合いそうな外見の人物だ。

「まったく、今時感心だね。うちの馬鹿息子なんざ、最近碌に掃除手伝わなくなっちまってねぇ……」

 溜息を吐きながら、爆睡しているであろう息子の家の方を見やる。

 子供の頃は何を言わなくともしっかり家の手伝いをし、
料理も練習して幾つか店に出せる程度の物が作れるまでなったのだが、
家を出てからはすぐ近くだというのにほとんど何もしなくなってしまった。

 頭では自立したので当然だと思っているのだが、寂しさもあり、ついつい愚痴が出てしまう。
 
「ゲイツさんは忙しいですし、命懸けになる事も多いですから仕方ないんじゃないでしょうか。
その点、俺らは三流冒険者で時間有り余ってますから」

 たはは、と恥ずかしそうに笑う細身の青年。

 こちらもわりと愛嬌ある仕草をしているのだが、外見に難があった。
 いわゆるキツネ目っぽい目つきでやや頬がこけており、悪巧みでもしているように見えてしまう。
 特にそんな事は考えていないというのに、報われない話である。

「そーそー。むしろ掃除する暇がないぐらい大変な仕事をこなして頑張ってるって事じゃないですか。
凄い息子さんなんですし、むしろ誇るべきですって」

 仲間の意見に追従する、小柄な青年。

 彼もまた優しげな仕草をしているのだが、少々外見に難がある。
 体が小さく、少し卑屈っぽく見える顔立ちなので、やたら小物っぽく見えてしまう。
 少なくとも清掃時は仲間二人に的確な指示を出す良い指揮を見せているのだが、
そんな見た目のせいかあまり有能そうには見えない。

「……ありがとうね」

 慰めてくれた者達に、苦笑しながら礼を言う。

「おーい、こっちの担当終わったんだが、何か手伝う事あっかー?」

 遠くから、別の冒険者グループが手を振ってくる。

 彼らは清掃に参加している冒険者の中では新顔だが、これまたよく働いてくれていた。
 自分達の担当を迅速に終わらせるやいなや、別の区域に移動して仕事を探す。
 それを町の店の開店時刻が来るまで延々続け、終わったら一休みして仕事に向かう。
 まさに絵に描いたような好青年たちである。

「ねえけど、ハンス酒店のおっさんが腰痛めちまったみたいだから荷運び手伝ってやってきてくれやー!」

 坊主頭の青年がそう返すと、彼らは威勢の良い返事を返し通りの向こうへ去って行く。
 迷いもなく、困っている人を助けるのは当たり前と言わんばかりに。  

「そんじゃミッシェルさん、ここらの掃除も終わりましたし、俺らも別の所手伝ってきますね」 

「よく働くねぇ……どうせもうすぐ店開く時間なんだから、休んでりゃいいだろうに」

「いや、トレスさんとこも最近荷運びキツいみたいですから、手伝いに行かないといけないんっすよ」

「感心だねぇ……よしっ! あんたら一通り終わったらうちの店来な! 朝食奢ったげるよ!」

「へっ!? そりゃありがたいですが、よろしいんですか?」

「なーに、あんたらの働き考えりゃこんぐらいはしないと罰が当たるってもんさ。
さ、気合入れて行っといで! たっぷり用意しとくから、いっぱい腹空かせときな!」

『……ありがとうございまーす!!』

 三人揃って大きな声を出して、一斉に頭を下げる。
 そして、人の役に立つべく次なる場所へと駆け出していく。

 その背中を眺めながら、ミッシェルは思った。

 本当に、人の噂は当てにならないものだと。

 実は以前、あの三人は素行がよろしくないという話を聞いた事があるのだが、
掃除の際に話してみればなかなかに良い若者達だった。
 付け加えるなら、この町が襲われた際片足をくじいた自分を馬車まで運んでくれたのも彼らで、
その後は子供が逃げる時間を稼ぐ為殿に向かってくれていたという。
 町が壊滅しても何ら不思議の無い状況下で、そうそう出来る事ではない。

 付け加えるなら、先程声をかけてきた冒険者達も素行が悪いと噂が出ていた者達だ。
 掃除に参加するようになってからしか話していないが、話した限り噂とは程遠い好青年達。
 演技の可能性もなくはないが、これでもそこそこ長く生きて色々な人間を見ているので、そうそうごまかされる事はない。

 噂が流れた後改心したという可能性もあるが、それにしては短期間すぎる。
 やはり噂それ自体が間違っていたと考える方が合理的だろう。
 唯一引っかかるのは、あの三人組の話を息子にした際少々表情が引き攣っていた事だが、
噂を聞いて軽く躾けてやろうと考えていたのなら納得できる。
 噂と現実の差に、やらなくて良かったと安心したのだろう。

 出鱈目な噂に多少なりとも傷ついたであろう青年たちを労わる為に、
今度全員分の差し入れを作ってやろうか、そんな事を考えていた。

 ―――――ミッシェルは知らない。

 噂は全て事実であり、つい最近まで彼らは本当に素行が悪かった事を。
 オーガスト直々の躾などが下される直前、唐突に人が変わったように改心した事を。
 どちらもその直前、店の常連客にして時折米を卸してくれる青年と揉め事を起こした事を。
 最近清掃に参加している冒険者の大半が、彼を襲った事がある者だという事を。

 そして勿論――――その白衣の青年が彼らに凶悪な洗脳を施し、今の人格に改変した事も知る由はなかった。



 
 

コメント

いつも楽しく読ませて頂いてます。
確かにカイトの極悪さがわかる話ですね(w

とはいえ、後々の連中に施した洗脳がどのレベルかは分かりませんが、以前カイト自身が言ってたように、最初の3人は善人の素質があったようなので結果としては以前より幸せな気もします。
無駄に嫌われるより、受け入れられた方が嬉しいでしょうし。
[2013/01/28 01:00] URL | Tシロー #EBUSheBA [ 編集 ]


この状態いつまで続いたのでしょうか?
一週間でおおよそ元にい戻ると言っていたのでその前の話でしょうか?

できれば番外編の頭に時系列を“何話ごろ”というような形で入れてほしいです。
[2013/01/28 08:35] URL | fuji #- [ 編集 ]


知らなくても良いことが世の中にはあるんだ。
[2013/01/29 00:24] URL | 飛べないブタ #t50BOgd. [ 編集 ]


初カキコ。
いつも楽しく読ませていただいています。

最後の方の、オーガスト直々の躾、とありますが文脈的に、ゲイツ直々の躾、ではないですか?
[2013/01/30 23:55] URL | ささき #- [ 編集 ]


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