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ラノベを目指してみよう
グース・カピーこと九重十造が人様を楽しませられるレベルの文章を目指して色々書き連ねる場所です。          軽く楽しく読める話を書ければいいなと思ってます。
番外編。悩みましたが、結局71話修正やめました。69話若干修正しました。
というわけで番外編です。
今回は海人の過去話になります。
内容自体は比較的明るいかと思います(その後さえ考えなければ)

71話の修正ですが、結局取りやめました。
修正した方がいいと思ってたんですが、改めて修正版を70話から続けて読むとやたらテンポが悪く感じたので。
一応、修正用に書いた一部を72話に転用する予定です。
ただ、御指摘いただいた箇所一箇所ともう一箇所だけ修正いたしました。

それと三文字ほどですが69話にミスがあったので修正しました。
僅かながら、かなり重要な点でしたので(汗)
御迷惑おかけいたしました。

では、コメント返しさせていただきます。


ぞらさん

とりあえず、36話で出てますが副団長の名前は違います。
勿論、偽名という可能性も0ではありませんが。

 さん

仮にそうだとしても、出てくるのはかなり先かもしれません。
団長と副団長が本格的に出てくる時期がまだ先なので(汗)

至玖さん

一応、副団長だけは36話で名前出てきてます。
クレイア・アスガルドです。偽名の可能性もなくはないですが。

海人の操縦という点で一番上手かったのはエミリアかもしれません。
月菜は子供の頃の素直な海人を操縦してますが、
彼女は成長してひねくれきった海人を操縦してますので。

名無しの権兵衛さん

お気遣いありがとうございます。
ただ、正直作者はそんなに器用ではないので、当たっていても外れていても設定を変える事はしません。
ただでさえキャラ制御で四苦八苦してるのに、設定変えたら取り返しがつかない事態になりかねませんので(汗)

yuverille63さん

ええ、普通の子供なら薔薇に絵具塗るぐらいしか考えないでしょうね。
そこからああ発展してしまうのが、子供の頃の海人です。
きっと塗って作るより、初めから青い薔薇があった方が便利だとでも考えたんでしょう(汗)

モンモンさん

御指摘ありがとうございました。
美人、とまではいかない女性というつもりだったんですが、あまり語感がよくありませんでしたね(汗)
若い女性、に変えておきました。

さん

仰るとおりです。
ただ、出てくるのがあそこ一箇所なので皆さん忘れておられるか、
あるいは偽名の可能性を考えているのではないかと思います。





さて、散々頭悩ませた挙句に修正中止ということになりましたが、これで72話に全力を注げます。
多少修正用に書いた物が流用できますので、最近のペースより遅くなるような事態にはならないと思います。
毎度遅筆ですが、気長にお待ちいただけると幸いです。

では、今回も数多くの方のご来訪ありがとうございました。
気が向いた方は『続きを読む』で番外編をお楽しみください。








 番外編




 海人は、自分の屋敷の研究室でぼんやりと天井を見上げていた。
 進めていた研究の大半に目処が付いた為、次に何をやるか考えているのである。

 既に、彼は様々な事をやり終えてしまっている。

 建築用の新素材の開発もやったし、砂漠地帯でも大量の収穫が得られる農作物の開発もやったし、
不治とされた病の特効薬の開発も、小さな町一つ吹き飛ばす小型爆弾の開発もやった。
 思いつくまま気の向くままに様々な研究に手を出し、成果を出し続けた。

 あまりにも多くを研究しすぎた為か、最近は次に研究したい事が出てくるのに少し時間がかかってしまっている。
 もっとも、海人という存在に慄き注視している各国政府でさえ気付かない程、僅かな誤差ではあるのだが。
 
(うーむ、思いつくには思いつくが……どれもピンと来ないな)

 そんな事を考えていると、ふと今日の日付が視界に入った。

 その日付を見ると、妻と結婚して一年以上。
 同居してからであれば既に四年以上が経過している。

 ふむ、と声を漏らしながら視線を滑らすと、そこには夫婦で撮った写真。
 背中から満面の笑顔でエミリアが海人に抱きつき、彼は苦笑しながら倒れないよう踏ん張っている。
 この時は普通に写真を取ろうとしたのだが、エミリアがそれではつまらないと抱きついてきたのだ。  
 
 ――――たまにはこんな研究馬鹿の妻をやってくれている女性の為だけに開発してみるのも悪くはない。
 
「……そうだな。何を研究して欲しいか聞いてみるか。ま、どうせ美容系か食物系だろうが」

 妻が特に興味を示す分野を思い浮かべながら、頭の中で候補を挙げていると、唐突に研究室のドアが蹴り開けられた。
 ついでに、勢い余ったドアに近くに積んでいた書類の束が薙ぎ払われ、派手に散らばっていく。
 昨日片付けたばかりの床は、あっという間に大量の紙で埋め尽くされてしまう。

 それを気にした様子もなく、エミリアは夫の元に駆け寄った。

「海人海人海人! これ! これ見てこれ!」

 エミリアは、何やら興奮した様子で棒状の物を海人につきつけた。 

「やれやれ、これじゃ近すぎてそれが何かすら分からんだろ……う……が?」

 鼻の頭に押しつけられた物を手に取り、海人は絶句した。
  
 それは、とある検査薬。 
 ある意味生物にとって最重要な事をお手軽に調べられる便利道具。

 それが―――妊娠検査薬が、陽性を示している。

「なに、どしたのよ。嬉しくないの?」

 少し不安そうな顔で、エミリアは固まったままの夫の顔を見つめた。

 自分としては非常に嬉しい事だったのだが、夫にとってはそうでもなかったのだろうか。
 やはり自分達が子供を作るとなると色々厄介事が増える事が目に見えているせいだろうか。
 自分としては産みたいが、堕胎も考えなければならないのだろうか。

 そんな事を考えていると、硬直が解けた海人が携帯電話を取り出した。

「クロードか? 私だ。明日までに産婦人科系の機器一式全て取り揃えて屋敷に届けてくれ。
無理? 仕方ない、お前の会社の株を全て売り払う事にしよう。
……分かったならいい。では、明日までに頼む」

 ぴっ、と通話を切ると、海人は別の所に電話をかけた。

「磯崎女士か? 私だ。明日までに今市場に出ている命名辞典を一通り揃えてほしい。
作家の締め切りが重なってるから暇がない? 
分かった、次から医学書の代筆は他に……よろしい」

 淡々と通話を終え、再び別の所にかける。

「久しぶりだなハインリッヒ。お前が知る中で最高峰の木工職人を手配してほしい。
なぜ? 私の子供の為にベビーベッドから何から最高の物を特注したいだけだ。
……騒ぐな阿呆が。ああ、まだ妊娠が確定しただけだが流産なぞ絶対にさせんから問題ない。
それと、出来れば何人か候補を挙げて、その作品を送ってくれ。厳選したい。
明日までに送る? それは助かる。ありがとう」

 通話を終え、また別の所にかける海人。
 再び手短で有無を言わさぬやり取りを終え、また別の所に。
 それを何度も何度も繰り返している。

 あくまでも静かに、だが普段ならありえない強引さで事を進めていく夫を眺め、
エミリアは呆気にとられていた。
 喜んでくれるだろうと思って報告に来たのだが、まさかここまで暴走するとは思っていなかったのだ。
 子供が生まれる事は喜ばしくとも、それに伴って問題も生じるのだから。

「さて、次は……どうした?」

「えっと……最初に言っとくけど、産んだら研究の時間も結構削ってもらうわよ?
ちゃんと毎日両親の顔見て育ってほしいんだから」

 おずおずと、懸念している事を訊ねる。

 子育てをするとなれば、エミリアとしては海人の研究の時間をそれなりに奪うつもりだ。
 全てを奪うつもりはないが、やはり父親として子供と接する時間が長いに越した事はない。
 健やかな子供の成長の為にも、今のように気分次第で何日も地下に籠もるような生活は続けさせられないのである。

 研究馬鹿な夫にはかなり過酷だろうと思っていたのだが、

「なんだ、そんな事か。研究と我が子であれば優先順位なぞ決まりきってるだろう。
どうせ金はたっぷりあるんだし、全身全霊で我が子を愛しまくってくれるわ!
というか生まれる前に興味のある研究は全て終わらせてやる!」

 ふはははは、と妻の懸念を高らかに笑い飛ばす海人。

 当然だが、海人にとって研究は大事である。
 物心ついて以来何も研究しない日はなかったので、何もしないでいると全然落ち着かない。
 最近でこそ妻とのデートの際にはそれだけに注力できるようになったが、それも一日が限界。
 仕事中毒ならぬ、研究中毒なのである。

 だが、それでも海人には我が子の為なら研究時間を大幅に削れる自信があった。

 愛する妻と自分の血を受け継いだ子供。
 生まれる前から、既に楽しみでしょうがない。
 なにせ、聞いた時は歓喜のあまりに硬直してしまったほどなのだから。

 我が子が幸せになれるよう、己の全てを尽くせる―――というか、尽くしてしまう自信がある。

「……それともう一つ問題があるわ。私達の子供となると間違いなく狙われるでしょ?」

「くっくっく……心配するな。人間と見分けがつかない完璧なロボットを開発してくれる!
そちらに護衛できるだけの力を持たせ、双子として育てれば多少目を離しても安心だ!」

「……あのね、感情はどうすんのよ? 感情が無きゃすぐバレるだろうし、
それに感情があったらあったで色々困るでしょうが」

「感情についても研究開発する自信がある。そして、あっても別に困らんはずだ。
言っただろう? 双子として育てると」

「つまり、生まれてくる子供もあんたが作るロボットも同様に可愛がるって事?」

「無論。人間との違いなんぞ体の構成物質ぐらいにするつもりだからな。問題あるか?」

「……ま、問題ないわね。外見も感情も人間と遜色ないなら気にならないでしょうし」

 不敵に笑う夫に、小さく肩を竦める。

 ロボットを我が子として可愛がるという事に全く抵抗を感じないわけではないが、
外見も態度も人間と遜色ないというのなら楽観できる。

 なにせ、今まで人面獣心の輩を山ほど見てきているし、
かつては様々なしがらみでのせいでそれらと笑顔で付き合わねばならない時もあった。
 それに比べれば、体の構成物質が違うだけの『人間』を育てるなど大した事はない。
 生みの親が海人である以上、自分の子供でもあると受け入れる自信もある。

 そして、夫がこうも自信たっぷりに宣言した以上人間と遜色ないロボットが出来上がる事は間違いない。
 その規格外すぎる能力もだが、そもそも確証無しに断言できるような性格ではないのだ。
 既に見通しは立っているのだろう。 

「そういう事だ。ふふふ、来年には私も父親か……! さあ、早速始めなくてはな!」

 いつになく上機嫌でパソコンに向かう海人。
 彼は席に着くやいなや、作業に取り掛かった。
 珍しく、鼻歌など歌いながら。

 その背を眺めながら、エミリアは柔らかく微笑む。

(……良かったわね。あなた、生まれる前からこんなに愛されてるわよ)

 新たな命が宿ったばかりのお腹を撫で、エミリアは心の中でまだ見ぬ我が子に語りかけた。

  
コメント
子宝に優るものなし
そうですよねー、子供に優るなんてありません。自分の命さえ、比べられません。
というわけですけど、一つだけ指摘を。うーん、ロボットをロボットのままの外見で作るというのも、選択肢の一つとしてはありかなあと。ロボットの外見のままに大切にできるのが日本人のいいところだと私は思っています。
欧米人と日本人のロボットに対する感情の出発点が、かたやフランケンシュタイン、かたや鉄腕アトムです。つまり、完璧に人間そのものに擬態したロボットより、ロボットらしいロボットの方がかえって子供に親しまれるのじゃないかと思ったりしています。
変なたとえですけど、アニメといえば、三次元化させたアニメを作りたがるディズニーと二次元にこだわるジブリとの違いのように、日本人らしいこだわりといってもいいかなあ、と。
もちろん以上の考えは私のものですので、そんな考え方もあるかな、程度のことです。
[2013/02/25 00:43] URL | hatch #QGsADGPw [ 編集 ]

よりにもよってアレか!
今回はコメントなしで。
[2013/02/25 01:09] URL | masaca #YmM3ycEw [ 編集 ]

夜泣きの権兵衛
幸せな家庭ですな。あの研究はそんな意味があったのですね。まぁ残念な結果になってしまいましたが…。
ところで、そろそろメイベルさんのキス報告に対するローラさんの反応が見たいものですな。HaHaHa
[2013/02/25 04:35] URL | 名無しの権兵衛 #y2a4lNMg [ 編集 ]

管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
[2013/02/25 18:49] | # [ 編集 ]


幸せそうで良い話ですね。
ただ、この後の事故や海人の絶望感を考えると泣きそうになってしまいました。
これじゃあ、海人はいろんなことに臆病で心配性になりますよね…

それにしても、造ろうとしてたロボットが高性能すぎてビビリました。
これもうロボットじゃなくて新しい生命体なのでは、とツッコミたくなりますねw
[2013/02/25 21:02] URL | らいらっく #MVQTBSLA [ 編集 ]


ひょっとしてこのロボット研究が悲劇の種だったのか……うわぁ、これは絶望するわ
[2013/02/26 10:05] URL | h #- [ 編集 ]


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