ラノベを目指してみよう
グース・カピーこと九重十造が人様を楽しませられるレベルの文章を目指して色々書き連ねる場所です。          軽く楽しく読める話を書ければいいなと思ってます。
番外編+七十六話微修正。
というわけで、番外編と76話微修正です。

番外編は特に意味のない日常です。
作者が食べたくなった物書いただけともいうかもしれません。
どうでもいい事ですが、個人的には全般的に木綿より絹ごしの方が大好きです。
木綿でも凄い良い物なら話は変わりますが(汗)

で、修正ですがリレイユが術式盤使ってる描写が無かったので、そこの修正です。
お茶入れる時に海人が作った術式盤使ってます。
本当は先週書き終えてたんですが、掲載してる物を修正するのを忘れてまして……申し訳ありませんでした。

では、コメント返しさせていただきます。


hatchさん

なるほど、優しいお兄さんで孝行息子だったんですね。
そして今は奥さんの良き旦那さんであり娘さんの良き父でもあると……素直に、尊敬します(敬礼)
弟さんもその年齢で文句言わずに食べるなんて、凄いと思います。
昔の私がその立場だったら駄々こねてそうです(汗)

ちなみに作者は無駄に小器用で無意味に慎重だったので昔から料理で派手な失敗はした事ないのですが、
諸事情で自分用のみを作る事が多かったせいか、一応周囲には好評なのですが評価が結構割れてます(汗)
誰かのために作るって大事な事なんでしょうね。

 さん

ラクリアはなんだかんだで結構タフです。
元々の魔法使いとしての力に加え、野外生活で体も鍛えられ始めているので、
いずれはフェン抜きでも野宿可能になるかもしれません。



さて次話ですが、一応最近のペースとしては順調です。
前回一週間ほぼ丸々執筆出来なかった時はどうなるかと思ってましたが(汗)
楽しんでいただけるよう、かつ早めに更新できるよう頑張りたいと思います。

では、今回も数多くの方のご来訪ありがとうございました。
気が向いた方は『続きを読む』で番外編を楽しみください。






 番外編




 その日、雫は厨房で一人唸っていた。

 眼前に並ぶのは、大量の豆腐。
 どれも海人に頼んで作ってもらった、彼のいた世界の最高級品だ。
 食感、味の濃厚さ、香りどれ一つとっても非の打ち所がない。

 それゆえにどう調理しても美味いのだが、雫はより美味しく食べる為色々と模索していた。。
 
「……お、これは今までで一番かな?」

 ごくっ、と豆腐を呑みこみ、呟く。

 今日のお題は、豆腐を食べる際の最適な温度。
 それを探究して様々な温度の豆腐を作っている。
 失敗も多く、冷却しすぎてもはやただの氷と化した事もあったし、熱を上げすぎて豆腐が蒸発した事もあったが、
その甲斐あって段々求める温度帯が絞れてきた。

 冷えすぎても熱すぎても大豆の香りや味は縮こまってしまう。
 常温に近い、だが触れればほのかな熱を感じる程度が一番香りも旨味も活性化するように思えた。
 今はその温度帯の中で最も理想的な温度を探している最中だ。

 特に今食べたのは、これまでで一番良い感じだった。

 舌に乗せた瞬間豆腐がトロリととろけ、大豆の香りがふんわりと広がり、同時に濃厚な旨味が口いっぱいに広がる。
 豆腐のみで食べても十二分に美味いが、ほんの僅か醤油を垂らすと大豆の香りを殺さず旨味をいっそう引き立てる理想的なバランスになる。
 極上の豆腐の旨味をかなり引き出せたはずだ。

 次は今の温度を軸に試してみよう。
 雫がそう思っていると、厨房に気配が一つ近づいてきた。

「ありゃ? シズクちゃん、なんか凄い事やってるわね」

「どうもー、ルミナスさん。どんぐらいの温度が一番美味くなるか色々試してるんですよ」

「研究熱心ねぇ。でも……この豆腐の山、どうするの?
流石に食べきれないんじゃ……」

「……あ゛」

 ルミナスの指摘に、思わず凍りつく雫。

 主目的が味見なので、どの豆腐も僅かずつ手を付けたのみ。
 とても雫一人で食べきれる量ではない為夕食にでも使うしかないが、
どれも手を付けてしまっている為、形が歪になってしまっている。

 人に出すには、難しい状態であった。
 
「あー、考えてなかったのね……まあ、崩した状態で使える料理にすれば問題ないわよ。
ただ、こんだけの量となると、食欲煽られる類の料理じゃないと食べきるのは厳しそうよね……」

 ん~、と考え込むルミナス。

 豆腐と言う食材は素晴らしいが、良くも悪くも滋味あふれる味わいだ。
 はんなりと上品でしみじみ美味いのだが、がっついて食べたくなるような味とは対極に位置する。
 油で揚げるなどすれば味を活かしつつ食欲を煽ってくれるが、それだけでは早々に飽きが来る。
 
 なかなか、難しい問題だった。

「……ま、まあ冷蔵庫入れておけば今日明日で腐る事はありませんし、
あたしが責任もって処理しておきますよ」

「処理なんて気分で食べるんじゃ勿体無いじゃない。折角良い食材なんだから」

「つっても、この量は流石に難しいですし……ん?」

 話しながら、雫はまた一つ気配がここに向かっている事に気付いた。

 気配の主はいつものパターンだとこの時間帯は大概庭に出るのだが、
そのドアがある位置を素通りしてこちらに向かってきているのだ。

 程なくして、気配の主―――海人が厨房に姿を現した。

「おー、いたいた。雫、豆腐はまだ残って……るな、大量に」

「すみません、どう使い切るか考えてませんでした」

「ああ、気にするな。久々に食いたい料理があったから残ってるのは丁度良い。豆腐少しもらうぞ」

 しょんぼりしている雫の頭を優しく撫でると、海人は豆腐を皿に乗せ、必要な材料を冷蔵庫から取り出した。

   









 




 
 少しして、厨房の真ん中にはなかなか異様な料理が鎮座していた。

 白く艶やかな豆腐が、赤い挽肉入りのソースの中に崩れた状態で沈んでいる。 
 その赤いソースにはかなり辛い調味料がふんだんに使われており、
豆腐の繊細な味なぞぶち壊してかき消してしまいそうだ。
 見た目はそれなりに食欲をそそるのだが、どうにも思いつきで味のバランスも考えずに作ったような印象が拭えない。

 が、作った海人は美食家でこそないが、味覚は確かな男。
 不味い物は作らないだろう。
 
 そう思い、まず雫が皿に手を伸ばした。

「……美味しい!?」

「うむ、久々だったがなかなか上手く出来たようだな」

 料理―――麻婆豆腐を食べて驚愕の声を上げる雫に、海人が満足そうに頷く。

 実際食べてみると、なかなかの出来だった。
 作ったのは数年ぶりだったので不安があったが、悪くはない。
 レシピを記憶の底から引っ張り出して作ったにしては、上出来だろう。

「こ、これだけ強烈な味なのに豆腐の存在感が消えないなんて……!」

 ルミナスが、驚きに目を見開く。

 調味料の味が強く、肉が入り辛味も強烈だというのに、豆腐はその存在を消してはいなかった。
 むしろ自身の味を残しつつ周囲の強烈さを優しく受け止める事で、
次から次に食べたくなる中毒性を生み出している。
 しかも熱が加わった事で舌触りがより滑らかな官能的な食感になっており、
これまた夢中になってしまう中毒性だ。
 
 存在感が消えるどころか、豆腐がこの料理の大黒柱になっている。
  
「あれぐらい質の良い豆腐だと、意外に存在感は消えんのだ。
そうそう、米と一緒に食っても――――」

「ん~、美味しいです~♪」

 海人に言われる前に麻婆豆腐を冷や飯に乗せていた雫が、幸せそうな声を漏らす。

 米が冷たい為温度差が少々気になるが、米の甘味と麻婆豆腐の旨味が良く絡んで実に美味い。
 全体的に液体的な食感が強い麻婆豆腐に米のもちもちとした食感が加わる事で、食感の良さも倍加している。
 単品でも美味いが、確かに米と一緒に食べるとなお美味かった。

「早いな。すまんが、こっちにも米をくれんか?」

 海人がそう言うと、雫はすかさず茶碗に飯をよそって手渡した。
 次いでルミナスにも御飯を渡し、ついでに自分のおかわりもよそう。

 時刻は既に三時ではあるものの、おやつ代わりと言うには明らかに食べすぎだったが、
誰もそれが気にならない程に美味かった。 
 元々大した量を作っていなかった事もあり、あっというまに麻婆豆腐は完食されてしまう。 

「御馳走様。にしてもカイト、これもかなり美味しいのに何で黙ってたの?」

「普通に忘れてた。まあ、これについては研究も何もしていないから、君が本腰を入れて取り組めばはるかに美味い物が出来るだろ」

「……そうね。横で見てて基本的な作り方は分かったし、これよりちょっと上ぐらいならすぐできると思うわ」

 空になった皿を見ながら、苦笑する。

 この料理は確かに美味かったが、所詮はさして料理が得意ではない海人が作った物。
 料理上手なルミナスからすれば横で見ていただけでも幾つか改善点があったし、
じっくり味わうと味のバランスも十分改善の余地があった。
 その気になれば、すぐにでもこれより上の物を作る自信はある。 

 もっとも――――彼が本気でこの料理を探究していればそんな事はありえなかっただろうとも思うのだが。

「これよりもっと美味しくなるんですか!? 是非食べたいんですけど!」

「うーん……それじゃ、何種類か作りたいからシリルとセツナさん呼んできてくれる?」

「はいはーい!」

 ルミナスに促された雫は、元気よく返事をして厨房から走り出していった。

 

 


コメント

この時間に麻婆豆腐とかメシテロですかっ!?
[2013/08/05 00:52] URL | Raina #mQop/nM. [ 編集 ]


麻婆ですか・・・
本格的な四川風は山椒が効いて滝のように汗が出るし
日本風のものは米に合う・・・

でも・・・本格的過ぎると日本人にはキツイものになるし
日本風は麻が足りない・・・
自分は中間ぐらいの物が好みですw

・・・そういえばこいつは春雨・ナスもあうなぁ・・・
変り種で麻婆ズッキーニトマトなんて物も食ったけど
それはそれで旨かった・・・・

ちなみに自分は
温奴には昆布茶をすった物(市販のだと荒いので少しすってます)+
少量のカツオだし+ネギが好き

冷奴は定番のネギ・生姜・鰹節が譲れない
[2013/08/05 02:22] URL | おさふね #- [ 編集 ]

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[2013/08/05 07:30] | # [ 編集 ]

過大評価です
 えーっつと、皆さんから善人の代表のように評価されて、美化しすぎたかなぁ、と思っています。実際は私は自分で料理できないとストレスがたまるのです。
 勿論、一日のメインたる夕食に私がしゃしゃりでることはありません。まあ、頼まれれば炒め物に手を出すことはありますけど。
私自身の料理スキルは、基本的には炒め物と、めんつゆ作成に限られます。後は母が苦手な肉料理です。ええ、母は肉の脂が苦手なので、肉団子を作らせると真っ黒に焦がしたものができます。つい、三日前もそうでした。
というわけですので、あんまりほめないでください。
あっ、次女は醤油が全くだめというわけでもありませんですし、味噌には全くアレルギーはありません。年越しそばを家族が食べるときに、名古屋名物の味噌煮込みを食べています。
 次女が可哀想なのは果物アレルギーがあることです。りんご、いちご、ももがだめです。
そんなわけで、先日のどが渇いて星ヶ丘三越で次女が千円以上のメロンジュース(生搾り)を飲んでいたことに妻がぶち切れていました。
[2013/08/06 23:16] URL | hatch #QGsADGPw [ 編集 ]

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[2013/08/07 07:04] | # [ 編集 ]


さて最近、熱くて頭が痛くて心臓まで痛い私、飛べないブタで御座います!
仕事がね・・・・・・うん。暇よりは良いよ?でも、一日の仕事量じゃないよね?
そんな日々を過しています。
皆さんも熱中症には気をつけましょう。意識が飛びかけます。その前に苦しいですけど。

他の中華系はなんとも無いのですが、麻婆系だけは駄目なんですよね・・・・・・何故?
やはり幼少の頃に、度胸試しで七味唐辛子を入れまくった麻婆を食べたせいでトラウマになっているのだろうか?
しかし今回は麻婆か、海人のレシピの公開で番外編が作れるな。
池波正太郎さんの料理本みたいに。
[2013/08/08 22:09] URL | 飛べないブタ #t50BOgd. [ 編集 ]


麻婆か…ここ数年食ってなかったので作りました。レトルトのをな!
作り方わからないので、レトルトしか食べれません…。私も美女の手料理食べたいなー
私は木綿派です
[2013/08/09 00:17] URL | 名無しの権兵衛 #VvCHpd0c [ 編集 ]


麻婆豆腐も好きだけど、夏はゴーヤが安いのでゴーヤチャンプルをよく作りますねー
[2013/08/10 22:47] URL | 774 #- [ 編集 ]


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