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ラノベを目指してみよう
グース・カピーこと九重十造が人様を楽しませられるレベルの文章を目指して色々書き連ねる場所です。          軽く楽しく読める話を書ければいいなと思ってます。
番外編……苦し紛れな話です(汗)
というわけで番外編です。
今回ネタが浮かばず思いつくまま書いたので矛盾等あるかもしれませんが、
寛容な気分で呼んでいただけると幸いです。
一応第三部終了の少し後ぐらいのつもりで書きました。

では、急ぎ足ですがコメント返しさせていただきます。


飛べないブタさん

誤字の御指摘ありがとうございました。
該当箇所を修正いたしました。

海人の女性関係は……まあ、色々と巡り合わせが悪かった結果です。
両親失踪さえなければ違った未来があったかもしれません。

おさふねさん

すいません。私がパーなせいか意味が分かりません(汗)
いや、なんとなく公の場では言い辛い内容だとは思うんですが。

うーさん

元同級生について明言は避けますが、一応海人の小学校時代の番外編参照とだけ。
ホントに鈍感ですよねぇ……まあ、そう設定したの私なんですが(汗)

FUMIさん

楽しんでいただけているようで何よりです。
キャラ紹介そのうち作りたいんですが、本編の更新速度が更に遅れてしまう可能性が大でして(汗)
無駄に設定が多いので、ネタバレ注意しながら作るとかなり時間取られてしまうんです。

アニメキャラなどに例え……ちょっと難しそうですが考えてみます(汗)
ただ、シリルは性格面ではテレポーターさんに近いかもしれませんね。
色々抱えてるので彼女よりも脆い点もありますが。

さとさん

交渉材料ですが、結構意外かもしれません。
現時点での予測は極めて困難だと思います。

りるさん

恐怖感あまり出せなかったなーと思ってたんですが、感じていただけたようで何よりです。

それとリレイユですが、外見的なイメージは最近のバハムート系です。
腹は引き締まっていて硬質的なイメージです。
分かりやすく表現できるよう文章考えたいと思います(汗)



さて、次話ですが……書きたいネタが多すぎて、何でもかんでも詰め込みたくなる衝動を必死で抑えてます。
そろそろ人物ごとの設定も出していかないとまずいんですが、油断すると一度に出しすぎてしまうので(汗)
うまく調整しながら、早めに書き上げたいと思います。

では、今回も数多くの方のご来訪ありがとうございました。
気が向いた方は『続きを読む』で番外編をお楽しみください。








 


 番外編






 屋敷の中庭で、海人は困っていた。

「……どうしたものかな」

 自分の腿を見下ろしながら、ポリポリと頭を掻く。

 そこにあるのは、雫の頭。
 幸せそうな表情で、くーくー寝息を立てている。
 時折寝返りを打つが、頭が海人の腿から落ちる事は無く、起きる様子もない。
 それどころかもっと密着したがっているかのように頭を摺り寄せている。

 実に可愛らしい姿でこのまま眺めていたくあるのだが、今日はまだ若干仕事が残っている。
 シェリスから頼まれた書類の処理が、まだ終わりきっていないのだ。

 中庭に来たのは、少し気分転換しようと思っただけの事。
 一息入れたら再び地下に戻って作業に戻るつもりだった。

 が、いつのまにやら一緒に御茶をしていた雫が眠ってしまいこの状況だ。

(気持ち良さそうに寝とるから起こすのは忍びないが……どうも落ち着かんのだよなぁ)

 ふう、と小さく息を吐く。

 別に、書類は急ぎの仕事というわけではない。
 常人が任されれば露骨すぎる嫌がらせでしかない分量だが、
異常な計算能力を誇る海人にとってはまだ余裕がある。
 残っている量は海人なら一時間程度で終わり、締め切りは明後日なので、
今わざわざやらなくても問題ない作業ではあるのだ。

 が、どうにも僅かな仕事が残っているというのは落ち着かない。

 短時間で終わるのだからさっさと終わらせたいという思いと、短時間で終わるなら雫が起きてから、
それこそ夕食後にでも仕上げればいいという思いが競合してしまうのだ。

 量が多ければどうにか雫を起こさないよう抜け出すなり、
はたまた開き直って雫が起きた後全力を注ぐと決めるなり即断できるのだが、
残りの量が少ないとなると、かえって悩んでしまう。 

「……仕方ない、後回しにするか」

 悩んだ末、海人は背後の木に体重を預けた。

 仕事が残っているというのは奥歯に物が挟まったような感じで気分がよろしくないが、
それ以上に気持ち良さそうな雫を起こす方が後味が悪そうだ。

 付け加えるなら雫の寝顔はあまりにも幸福感に満ちているので、見ていて心がとても和む。
 中庭に来た目的である気分転換としては、この上ないと言える。
     
 海人がそう結論を出したところで、庭の片隅にあるドアが開いた。

「………申し訳ございません海人殿、妹がとんだ粗相を」 

 中庭に入ってきた刹那が、海人達の側に寄って頭を下げる。

「なに、気にするな。雫は可愛いからな。むしろ目の保養になる」

「そう仰っていただけるとありがたいです」

「そういえば、君は何でここに?」

「雫と組手をしようと思って探していたのです。
いただいたあの加速魔法を使いこなすには、やはり実戦形式の鍛錬は欠かせませんので」

 海人の横に腰を下ろしながら、答える。

 つい先日の話だが、刹那は海人開発の加速魔法術式を渡された。
 その性能は既存の魔法とは比較にならない程に優れていたが、
加速魔法は速度が上がれば上がる程に制御が難しくなる。
 加速の上限が恐ろしく高い海人製の魔法を使いこなすには、まだまだ修練が必要だ。
  
 そしてその修練は感覚に慣れる為の自己鍛錬も欠かせないが、それ以上に実戦形式の組手で使い慣れる必要がある。
 単独の鍛錬で問題ないように思えても、いざ戦うと見えてなかった問題が露出する事はままある話なのだ。

 なので組手をすべく雫を探していたのだが、海人の膝でぐっすりお休み中であった。   

「ふむ……そういう事なら起こした方がいいか?」

「……いえ、海人殿がよろしければそのまま寝かせておいてください。
こうも安らかに眠っているのを見るのは久しぶりですので」

「そうなのか?」

「はい。その、長らく野宿で暮らしてましたし……たまに奮発して宿に泊まった時も何故か問題が起きてばかりでしたので」

 ふ、と虚ろな眼差しで天を仰ぐ刹那。

 ついこの間までの生活は、本当に酷かった。
 金を稼ごうとすれば依頼が消滅していたり、稼いだら稼いだでその矢先に財布が荷物ごと魔物に食われて無くなったりで、
野宿と自給自足が当たり前の生活。
 たまに金が入った時に宿に泊まっても、火事のせいで寝て一時間もしない内に跳ね起きたり、
地震が起きてボロ宿が崩れたり、不埒な男が夜這いに来たりと、まさに呪いじみた災難が頻発していたのだ。
 
「相当過酷な生活だったようだなぁ……」

「ええ。ですが、過ぎた事です。
いまや三食付きで温かいベッドで眠れ、装備一式完全支給、さらにはお給金までいただけている大出世。
あの生活が今の幸福を得る為だったと考えれば、十分納得出来ます……!」

 思わず力説する刹那。

 冒険者時代は本気で祟りを疑ったが、将来この幸福を得る為だったと考えれば帳尻は合う、彼女はそう確信していた。
 なにせ、待遇が良いなどという次元ではない。
 海人は創造魔法で用意できる物は全て最高の品を出してくれる。
 日々の食材、装備、寝具、家具、どれも素晴らしい物ばかり。
 これだけでも感涙ものの高待遇だというのに、給料まで出ている。
 しかも仕事内容があまり表に出たがらない海人の護衛なので、普段は鍛錬に勤しむのみ。
 また海人は守る価値がある、ではなく守りたい、と思う相手なのでやりがいもある。

 これだけ恵まれた生活を送る為であったなら、あの過酷な日々も納得できるというものだった。

(……能力からすればまだまだ待遇は不足だろうに。余程今までが酷かったんだな)

 瞳に涙を滲ませている刹那を眺めながら、海人はそんな事を考えていた。

 刹那も雫も、武人としては間違いなく一流の部類に入る。
 知識には欠ける所があるが、その不利を補って余りある程の戦闘力があるのだ。
 挫滅轢断なまでの不運さえなければ、間違いなく一流冒険者として名を馳せていただろう。 

 ゆえに本人は感激しているようだが、海人としては待遇はまだまだ不足と考えざるをえない。
 一般的には高待遇だとは思うが、二人の能力に見合っているとは思えないのだ。

 また、二人が側にいてくれているというだけで海人の心は随分救われている。
 日々食事を共にし、他愛もない雑談に興じる。
 小さな事かもしれないが、それは海人にとって何よりもありがたい事だ。

 それも含めると、やはり今の待遇のままで良いとはとても思えない。
 得難い大切な人間を粗末に扱うなど、許されるはずがないのだ。  
 
(と言ってもこれ以上何が出来るわけでもないんだが……せめて、給料はもう少し上げてやらんとな)

 今の幸福に打ち震える刹那とお気楽そうにすやすや眠る雫を眺めながら、海人はそんな事を思っていた。
 
   
  
 
 



  
コメント

実際のところ、能力で待遇を測ったらどうなんだろう?

海人の自身への過小評価がありそうだけど。
[2013/08/26 02:20] URL | h #- [ 編集 ]

更新お疲れ様です
海人は二人の能力に見合っていない待遇だと考えてるみたいだが、やはり物事の考え方は元の世界での生活を基準にして、考えてる節があるのかな?それと元の世界で当たり前の様なことを、この世界でやってるだけだから大した事をしていないと考えてるっぽいですね。

[2013/08/26 02:47] URL | 名無しの権兵衛 #y2a4lNMg [ 編集 ]


雫、可愛いよ、雫。

個人的には新魔法とか食材の高級さとかを初めて聞かされた時や気づいた時の雫や刹那の反応とか観てみたいですねー。
魔法はともかく食材や果物の高級さは世界も違うでしょうから驚く姿を是非番外編で!!
[2013/08/26 07:14] URL | ゆうき #YqzQT8Bs [ 編集 ]

楽しく読ませて頂いております
九重十造様、以前、別の場所ーArcadiaだっけ?-に投稿され始めたころより
楽しく読ませて頂いております。

海人の両親が姿を消したことと、ルミナスの両親がハカップルな事を合わせて、
ルミナスの両親が…とも思ったのですがルミナスの翼の説明が出来ないので
違うと結論付け、今度は傭兵団の団長と副長が刀装備や夫婦っぽいことから
こっちが海人の両親か?と予想をい建てたりしてます。

愚痴?
はじめ毎週更新だったのが、リアルとの掛け合いで無理ってなり隔週発言…
そのあと、自分が九重十造様の発言を見逃した可能性もありますが、
ずるずると、3週間更新になってない?…〈笑〉

愚痴のあたりは九重十造様のやる気をそぐ内容かもしれないので気にしないでください

最後にもう一度だけ、
毎回楽しく読ませて頂いております。
世界観、海人の万能感、キャラ、他のキャラのキャラ、どれも気に入っております。
これからも楽しいお話をよろしくお願いいたします。

長々と失礼しました。
[2013/08/26 08:16] URL | ブラックウルフ #/Z7CzOLo [ 編集 ]


能力に給料が合っていないとおっしゃいますが、必要になるだろうからと与えた魔法の量や、価値を考えると十分だと思いますよ。
全部しかるべき所に売却したら何代か遊んで暮らせるんじゃないですか?

毎回楽しく読ませていただいております。次回の更新もお待ちしています。
[2013/08/26 08:53] URL | fuji #- [ 編集 ]

・・・・・・・・・和むな
いつもあなたの傍にエアコンを!飛べないブタです。
少しは気温が下がったかなーと思えば、ニュースで「また暑くなります。」上げて落とすなら最初から下がるな!気温!

雫は戦闘時とのギャップが良いです。戦闘時も大好きですけどね。
しかし何故に番外編はこんなにも和むのか?
本編は無自覚な修羅場に突入しているというのに・・・・・・
[2013/08/26 22:38] URL | 飛べないブタ #t50BOgd. [ 編集 ]

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[2013/08/26 22:42] | # [ 編集 ]


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