ラノベを目指してみよう
グース・カピーこと九重十造が人様を楽しませられるレベルの文章を目指して色々書き連ねる場所です。          軽く楽しく読める話を書ければいいなと思ってます。
番外編。
というわけで番外編です。
使い古したネタですが、少し最後変えてます。
時期設定は特になしです。

それとコメント欄が荒れてきましたので、
勝手ながらコメントを承認制にさせていただきます。
次回から承認コメントのみに返信、という形にしたいと思います。
なお、承認はおそらく土曜か日曜にまとめてやることになると思います。

では、コメント返しさせていただきます。


>没ネタなどのタイトルについて。

とりあえず、こんな感じでやってみました。
シンプルすぎないかと不安ですが(汗)

>海人の恋の行方

当面は進展難しいですね。
本人がまだ一筋ですからねぇ。
彼の中で区切りがつけば大きく動く、かもしれません。


もっと箍外すべきなのかなぁ……調整しても調整しても文章が変に硬くて流れてない。
一度後先とか小難しい事考えないで暴走させっぱなしの話を書いてみるべきかな……。
毎度のように亀の歩みのような遅筆ですが、気長にお待ちいただけると幸いです。

では、今回も数多くの方のご来訪ありがとうございました。
気が向いた方は『続きを読む』で番外編をお楽しみください。






 番外編


 海人の屋敷の地下室。
 ここは、訪れる者によってその意味を大きく変える。
 
 例えば、屋敷の主の場合、ここは研究室だ。
 人の感情を持つロボットの研究開発を行ったり、
護衛二人の為の魔法開発を行ったり、自身の護身用武器の案を考えたり、
やる事は多々あれど軒並み研究という一言で括られる。

 護衛を務める生真面目な女性の場合は、彼女の主を背中から眺める場所だ。
 山のようなアイデアが書き連ねられた紙で乱雑に散らかっていく床を見ると掃除したくなるが、
自身の破滅的な掃除能力を鑑みるととてもそれはできない。

 というか、一度やろうとしてまとめた紙束を主の後頭部とパソコン本体に投げ飛ばした事がある。
 海人は見事に気絶、パソコンも見事に大破と狙ったかのような被害を引き起こし、
その後くすぐりの刑に処された為懲りたのだ。

 なので、現在はもっぱら作業をする主の背中を眺めながら、
時折尋ねられる新魔法への要望などについて答えるだけの部屋になっている。

 そして、同じく護衛を務める明るくも物騒な少女の場合はというと、

「ああああっ! また負けたぁぁぁぁっ!?
なんなんですかこの鬼畜モードはぁぁぁっ!?」

 ゲーム用コントローラーを握り締め、悔しげな雄たけびを上げる。

 彼女の前では『YOU LOSE』の文字と共に金髪の少女が倒れ、
その頭を踏みつけながら腕を高々と上げる赤髪の中年男性の絵が表示されている。
 既に通算百回は見ている、見飽きた場面だ。

 雫がやっているのは、海人製の2D格闘ゲーム。
 これと言って変わったシステムではなく、コマンド入力で必殺技、
ゲージが溜まれば超必殺技が出せるというスタンダードな内容。
 画質は高画質かつ演出も派手で見応えがあるが、システム自体は使い古されている。
 海人が元の世界で無料頒布したばかりの時も、手堅いが面白みに欠けると評された内容だ。

 そして、雫は昨日まであっさりとゲームをクリアしていた。
 気に入って使っていた二刀使いの金髪少女ならば、ストーリーモード最高難度のラスボスを完封できるほどに。
 また、他のキャラを使っても最高難度クリアは余裕なレベル。
 はっきり言って、これまでやった海人製のゲームの中では一番楽勝だったのだ。
 
 が、その後最後に残った『地獄勝ち抜き戦』なるモードに挑戦してから、状況が一変する。
 それまで連戦連勝を誇っていた雫をして、全百戦の十戦までしか辿り着けなかったのだ。

 憤懣やるかたない、と言わんばかりの雫に、海人が溜息を吐きながら答える。

「だからやるなと言ったろうに。注意文も出ただろう?
悪ふざけ満載のモードです、と」

 雫が海人製のゲームに挑戦するたびに繰り返されるやり取りだが、
今度も海人は挑戦しようとする雫を止めた。
 
 なにせ『地獄勝ち抜き戦』はほぼ悪ふざけで作ったモード。
 理屈上は多分クリア可能という程度の意識で作った物だ。
 
 まず、使用キャラの体力と攻撃力が半減し、敵キャラは倍。
 一度ミスればそれが瞬殺を招き、劣勢の際に好機を掴んでも一発逆転は不可能。
 それだけでも相当嫌な内容だが、敵キャラの他の性能も激変する。
 特定の技が防御不能の一撃必殺だったり、嵌まったが最後無限ループのコンボを叩き込んできたり、
攻撃が当たっても仰け反らずそのまま即死の投げ技を使ってきたりと、
クリアさせる気が皆無としか思えない程に容赦がない。

 が、このモードの真のいやらしさはそこではない。

「悪ふざけ満載にしたってステージが攻撃してくるって何なんですか!?
しかも敵が増える事もあるっておかしいでしょ!?」

 何度も晒された理不尽なギミックへの怒りを、おもいっきりぶちまける。

 このモードでは、敵は対戦相手だけではない。
 対戦ステージまでもがプレイヤーに牙を剥いてくる。
 火山のステージでは流れてくる溶岩に触れるとガード不能大ダメージ。
 工事現場ではたまに鉄骨が落ちてきて、これまたガード不能大ダメージ。
 雪山など一見飾りの四つの雪だるまが時間経過とともに巨大化し、
最後には襲い掛かってくる上、動き出したらその雪だるまも倒さねばクリアにならない。
 
 それでもまだステージが固定されていれば対策の立てようもあるが、
ステージ選択は完全ランダム。

 つくづく、悪ふざけの権化のような内容なのである。
  
「いや、格闘ゲームだとなかなかクリア可能な範囲での良い難度上昇が思いつかなくてな。
ならステージに仕掛けをしてしまえと思ったわけだ」

「そこは素直に敵キャラ強化だけで我慢しましょうよ!?」

「それじゃつまらんだろーが。ちなみに、私の世界ではクリアした人間一人だけ出たぞ?」

「いいっ!? このアホみたいな内容をですか!?」

「うむ、技量もさる事ながらステージ運の恵まれ方が凄かった。
まあ、夢でうなされる程にこれに注力したらしいが」

 元の世界で見たクリア動画を思い返し、頷く。

 一度のミスも許されぬ敵を前に見事勝ち続けるのは尋常な技量ではないが、
これをクリアするには襲い掛かるステージに対する運も必要となる。
 雪山などが二連続でくれば、間違いなく詰む。
 動画では比較的楽なステージが多く出ていた為、間違いなく運に恵まれていのだろう。
 
 もっとも、そのプレイヤーはその動画を撮影した直後に入院したと言われている。
 毎晩毎晩雪だるまに襲われる夢を見る程注力した結果の奇跡だったのだ、と。
 その後クリア報酬として製作者から賞金が出されたとの噂も流れたが、それはあっという間に消えた。
 最初に出た情報の額が多すぎて、個人がそんなに出せるはずがないと判断されたのだ。
  
 最速クリア者には御褒美ありと書いておいたんだがなぁ、などと海人が思い返していると、
それまで黙っていた刹那が口を開いた。

「ふむ、場所に仕込みか。面白いかもしれんな」 

「……お姉ちゃん? 何考えてるの?」

 不吉な姉の言葉に、思わず訊ねる雫。 

「いや、そのゲームのように組手中にいつ何に襲われるか分からんというのは、
緊張感があって良さそうだと思ってな。非致死性の罠を使えば安全性も……」

「いやいやいや、ちょっと待とうねお姉ちゃん。
お姉ちゃんが非致死性の罠なんて作っても、どう考えても命の保証ないから」 

 真剣に物騒な事を検討し始めた姉を、必死で止める。

 姉との組手は、既に地獄に近い領域。
 一歩間違えば即三途の川へ御招待である。
 それに罠まで加われば、ましてドジには定評のある姉がその罠を作ればどうなるのか。

 真っ暗な未来以外には、思い浮かばない。

「だが、お前が作ってはお前の鍛錬にはならんだろう?」

「……そういう事なら、私が作ろうか?」

「海人殿が? よろしいのですか?」

「うむ。非殺傷系の罠を作ればいいんだろう?
研究も一段落しているし、君らさえ良ければ私が作って仕掛けるまでやるぞ?」

「では、申し訳ありませんがお願いいたします。
良かったな雫、これで問題解決だ」

「……そうだねー……」

 明るく語る姉に、肩を落としながら答える。

 海人が作るとなれば、確かに命は保証されるだろう。
 過保護すぎる程に過保護な主の事、万に一つの間違いもあるまい。
 命の保証がない姉が作るよりは億倍マシだ。 
  
 が、海人はこのゲームを始めとした鬼畜難度ゲームの製作者でもある。
 それが、この上ない不安要素だ。
 肉体は無事でも精神的に大ダメージ、そんな事態は十分考えられる。

 ――――そんな雫の不安は、ほんの数日後に見事的中する事になった。 
 
 
  
 
コメント
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[2014/06/09 08:27] | # [ 編集 ]

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[2014/06/09 12:29] | # [ 編集 ]

溜め込んでよんでます
まとまった量を読みたい人間なので、ある程度我慢してから、お邪魔してます。


これからも、作者さんのペースで走ってもらえたら幸いです。
[2014/06/09 16:25] URL | ほうじ茶 #MF8IyTP2 [ 編集 ]

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[2014/06/09 22:20] | # [ 編集 ]


最近は更新の文章量が番外編>本編になってるような……
更新期間が半年超えないよう祈ってます
[2014/06/09 22:55] URL | #701gxeB2 [ 編集 ]

更新お疲れ様です
また書いてた内容が消えました……

簡単に書きますと
心身共にダメージとか海人相変わらず容赦ないですね。鍛錬用といってもギリギリ耐えれるぐらい+悪戯心が加えられていると思いますが笑
鍛錬用でこれですから、海人の屋敷の防衛設備がどれほど鬼畜か気になるところです笑

さて、今回の更新での仕様変更ですが、他の方の小説に関するコメントが見れないのは少し寂しいですが、当分はこれでいいのではないでしょうか


[2014/06/09 23:01] URL | 名無しの権兵衛 #y2a4lNMg [ 編集 ]

承認待ちコメント
このコメントは管理者の承認待ちです
[2014/06/10 02:18] | # [ 編集 ]


いつもこの作品を楽しみに拝見しております、リアルの忙しさや季節の変わり目で体調など崩さないよう頑張ってください応援してますね♪
[2014/06/12 11:02] URL | むらさき #nEx7PFYA [ 編集 ]

承認待ちコメント
このコメントは管理者の承認待ちです
[2014/06/12 23:41] | # [ 編集 ]


あれやね・・・
姉妹揃って罠にKOされる未来しか見えない・・・
[2014/06/14 08:47] URL | おさふね #- [ 編集 ]


今日は(^ ^)
久しぶりにきましたが、大変そうですね...
気分転換にアニメなどどうですか?まあ、これは自分の気分転換の方法なんですけどね^^;

本編の方頑張ってください。自分のペースでいいと思います。それに没ネタの方も楽しく読まさしてもらってます。

雫は相変わらず、ゲームをやりこんでますね^^;
そんな所もすきなんですけどね。

今回の番外編は続きがあるのでしょうか?
海人が作った罠など気になります。そしてそれに嵌まる姉妹の話がおもしろそうです。

[2014/06/15 17:18] URL | 高2で厨二 #- [ 編集 ]

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[2014/06/15 21:23] | # [ 編集 ]


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