ラノベを目指してみよう
グース・カピーこと九重十造が人様を楽しませられるレベルの文章を目指して色々書き連ねる場所です。          軽く楽しく読める話を書ければいいなと思ってます。
番外編。
というわけで番外編です。
短めな、本編前のお話です。
思いつきなのでいろいろ粗いと思いますが、寛大な気持ちで読んでいただけると幸いです。

では、コメント返しさせていただきます。

名無しの権兵衛さん

ローラ出る部分は前に出した分だけなので申し訳ないです(汗)
なお、そのローラが本編では色々ネックになってたりします。
設定が多いのでどの程度出すかに悩み、話のバランスまで加わると作者の頭が処理しきれなくなるのです。

それともう一つの方ですが、今度調べて対処できるようであればしたいと思います。

ありんこさん

入院中の暇潰しになったのならなによりです。
次話更新早めにできるよう頑張りたいと思います。

ぺぺぺさん

書くべき内容が明確に決まってる事はほぼないです。
結構大幅な変更が頻繁に起こるので。
ただ、最初から最後まで淀みなく流れた文章が書け、細かい言葉の調整だけで済むと仮定すれば、
20時間あればいけると思います。
ありえないぐらい理想的な仮定ですが(汗)

夕陽さん

面目ないです。
書いた文章量だけならとっくに第八部完結分通り越してるんですが、どうにも上手くいきません。
設定の確認含めて、まだ早く書けていた過去の話読み直しすべきかと考えてます。


没含めると書いた文章が多くなりすぎたせいか、最近何を本編で書いたか混乱してきてます。
なので、その確認も込めてまだ早く書けていた過去の話をいったん読み直そうと思ってます。
ここまで混乱してるなら、昔の自分が書いたものからも何か得る物があるかもしれませんし。
毎度遅筆ですが、気長にお待ちいただけると幸いです。

では、今回も数多くの方のご来訪ありがとうございました。
気が向いた方は『続きを読む』で番外編をお楽しみください。







 番外編



 エミリア・天地は、気怠い心地で目を覚ました。

 外は暗く、室内も冷えている。
 時計を確認すると、時刻は五時半。
 目覚ましは六時半にセットされているので、期せずして早起きしてしまった事になる。

(ん……まだ少し眠いわね)

 小さく欠伸をしながら、考える。

 このまま起きるには、まだ眠い。
 かといって二度寝するには残り時間が物足りない。
 出来れば二時間ぐらいは欲しいところだ。

(朝食の準備もすぐできちゃうから今からやっても意味ないし……)

 んーむ、と考え込む。
 
 今日の朝食の仕込みは、軒並み昨晩終えている。
 やるとすれば一品加えると言ったところだろうが、少食な夫――海人にはよろしくない。
 食べる量が少ない彼の為に考えた栄養バランスを崩してしまうというのもあるが、
なにより彼は出された物を残さないのだ。
 満腹の時でも折角作ってくれたのだからと少し無理をしてでも食べきってしまう。

 妻として非常に嬉しい事ではあるのだが、夫の体を考えると心配になる。

(昨日たっぷり汗掻いたから、シャワー浴びる……んー、そっちよりは布団でぬくぬくしてたい)

 考えながら、布団に深く潜り込む。

 昨晩はたっぷりと運動して汗を掻いたが、今からシャワーを浴びる気にはならない。
 肌がべたつく感じがあるので流したくはあるが、それよりも布団から出る事が面倒だという欲求が強い。
 料理を作るのならやる気が出るのだが、シャワーではわざわざ起きる程のやる気は出ないのである。
 
(うーん、結局だらだら時間過ごすのが一番なのかしらねー) 

 そんな事を考えながら、隣で眠る夫の顔を覗き込む。

 それは、非常に安らかな寝顔。
 起きている時の悪そうな顔とはまるで違う、あどけない表情。
 これだけを見れば、とても二十代の青年には見えない程だ。 

(ふふ……あの『白衣の魔王』がこーんな可愛い寝顔してるなんて、誰も信じないでしょうね)
 
 夫の鼻先を人差し指で軽く突きながら、悪戯っぽく微笑む。

 海人は、世界各国の諜報部から魔王の如く恐れられている。
 大概の国家は一度は海人にちょっかいを出した事があり、
手痛い、というか惨たらしい報復を受けているのだ。

 だが、その恐怖を乗り越えてでも欲しいと思う物を海人は山ほど所持している為、
国家からの手出しが完全に途絶えた事は無い。
 最低でも週に一度は屋敷に侵入しようと試みる馬鹿が現れ、防衛設備によって勝手に死んでいく。

 そんな状況からついた仇名の一つが『白衣の魔王』である。
 常に白衣を纏い、身の程知らずな人間達を自らの城である屋敷にて待ち受け、無慈悲に虐殺する。
 凡人にその暴虐を止める術はなく、ただ虚しくその生を散らしていくのみ。
 そんな事から付けられた仇名だ。

 その魔王が、こんなあどけない寝顔で眠る男だなどとは、誰も信じないだろう。

(ま、勝手にも程がある仇名だけどね)

 ふん、と小さく鼻を鳴らす。

 エミリアから言わせれば、名がついた由来となった犠牲者達はただの強盗。
 国家組織に所属しているだけの強盗が民間人を襲撃し、返り討ちになっただけの事。
 大半はあっさり死ねただけ幸運だと思えと言いたくなるぐらいだ。
 
 他に付けられている大量の仇名も、同様。
 海人に一切の非がないとまでは言わないが、犠牲者にこそ非がある場合が大半だ。

(ホント、悲惨よね……勝手な事ばっか言われて)

 愛おしむように、夫の体を抱きしめる。
 身勝手な者達にさんざん傷つけられた夫の心を少しでも癒そうとするかのように。
 
「ん……?」

 刺激に反応したのか、海人の声が漏れた。

 それに伴ってゆっくりと瞼が開き、ぱちぱちと瞬きを始める。
 数回瞬きをした後、まだ眠気が残っていそうな目で枕元の時計に目を向けた。
 そして自分に密着している妻を見て、なんとなく頭を撫でる。 
 
「起こしちゃった?」

「ああ……どうかしたか?」

 エミリアの頭を撫でながら、穏やかに訊ねる。
 その表情には、起こされた事に対する抗議の意思は見当たらない。
 むしろ、抱きついている妻に対する慈愛が滲み出ていた。
 
「あはは、ちょっと愛しい旦那様に抱きつきたかっただけ」

「……そうか。では」

 海人は苦笑すると、エミリアの体を抱き返した。

 体が触れる面積を極限まで大きくしようとするかのような、抱擁。
 苦しくはない程度にだが、強い力が籠もっており、肌の密着度が凄い。
 愛おしいと全身で表現するかのようなその動きに、エミリアの頬が赤く染まる。

「ちょ、ちょっとどうしたの?」

 少しどもりながら、訊ねる。

 普段の海人は、あまりこういう事はしない。
 エミリアに抱きしめられたら抱き返すが、こうも露骨な動きはしないのだ。
 あくまでも柔らかく、自然な動きで抱きしめてくる。

 こちらの方が愛情を感じられて嬉しいのだが、普段しない動きに驚きが隠せない。

「ん? ちょっと愛しい奥様に抱きつきたかっただけ」

「……私のまねっこですか。まったく、ガキっぽい旦那様ですこと」

 悪戯っぽく笑う夫に、仕方ないやつだ、と言わんばかりに溜息を吐く。
 だが、その表情には隠しようもない歓喜が浮かび上がっている。
 
「今更だな。それで、どうする? このままいちゃいちゃするか?」

「んー……いちゃいちゃしてると盛り上がっちゃいそうだし……」

「では、このまま二度寝するか? たまには朝寝坊も悪くなかろう」

「……いいの? 昨日中断した研究続けたいんじゃないの?」

 申し訳なさそうに、訊ねる。

 昨日、エミリアは海人に一週間程構ってもらえなかった事で研究室に突撃した。
 そして強引に研究を中断させ、夫婦のスキンシップを望んだのだ。
 
 研究馬鹿を極めたような夫が、我儘な妻に気を遣って無理を言っているのではないかと思わずにはいられなかった。  

「それはそうなんだが、君を抱きしめてたら少しのんびりしたくなった。
なに、急ぐわけでもなし、二度寝の後でも問題ない……おやすみ」

 言うが早いか、海人は目覚ましを切った。
 そして、まだ少し躊躇っているエミリアを安心させるように、額にキスをする。

「えへへ……そんじゃ、夫婦揃って今日は朝寝坊しましょっか」

 頬をほころばせたエミリアは、そのまま海人の胸に頭を乗せると、目を瞑った。  

 
 

コメント
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[2014/07/14 02:02] | # [ 編集 ]


いつも楽しく読ませていただきありがとうございます。
今回の番外編とは関係はないのですが、1度本編の試作を(仮)という形で出してみてはいかがでしょうか? 行き詰まっている様子は伝わってくるので、第3者からの客観的な意見を聞いてからもう1度問題点を見直してみて、改訂版なり続きなりを出した方が先に進めると思います。 現状2ヶ月以上番外編のみとなっており、お1人で考えていらっしゃると思うので何かしら新しい方法を試さないとズルズル伸びてモチベーションも下がっていくと思いますよ。
[2014/07/14 19:40] URL | #- [ 編集 ]

祝、本章開始1周年
ここ2年ほどは半年に1度ペースでしか見に来なくなりました。
前読んだところから1話しか進んでません。

さすがに一旦筆を置いてみるのはいかがでしょうか?
ムリに書こうとしても良いものは出来ないでしょうし、
ご自身もその旨は感じておられるようですし。

数年いろいろあって休んでから復帰してバリバリ更新されているような
作者様などもおられます。
[2014/07/14 22:15] URL | 半年に1度の男 #mQop/nM. [ 編集 ]


甘々ですなぁw
ですが、この先の悲劇を思うとやるせない思いです。
ふと思ったのですが、あの事故の影響で空間が歪んだのが海人が転移した原因のひとつなんでしょうか?
[2014/07/14 23:25] URL | コスモ #uFRmGgrM [ 編集 ]


そういえば、ワインの中身を揺らすことなく運搬する魔法技術は存在するんでしょうか。味が落ちたりしたらいくら美味しいものでも意味がないですし。
[2014/07/15 15:36] URL | #JaFhmbU6 [ 編集 ]


一話一話切らずにどこまでも書いてみては?
八部完結分も無駄にかいているくらいならどんどん先を読みたいです
あと、番外編と没ネタが多すぎてもう読んでる方も設定がまざってよくわからなくなっています
[2014/07/15 19:53] URL | #- [ 編集 ]


一時期ネット小説漁りから離れてて最近またはまりだしたんですけど
やっぱ一番好きなのはここの小説ですわ
通して読んでてコメント欄に誹謗中傷あるのは悲しいけど···

僕は続きゆっくり待ってるんで···
[2014/07/16 12:47] URL | #- [ 編集 ]


暫くぶりに来てみたけど、あ~これあかんパターンや
本編更新はもうほぼエターと捉えていいかな?
(仮に更新されたとしても次の更新にも同等以上の間が空く可能性激高としか)
[2014/07/16 14:42] URL | #- [ 編集 ]

承認待ちコメント
このコメントは管理者の承認待ちです
[2014/07/18 16:53] | # [ 編集 ]

更新お疲れ様です
お忙しいなかお手数おかけして申し訳ないです。

今回のお話は過去編ですか
あの海人がここまでとは、やはりメインヒロインは奥さんですな

一つ質問ですが、現在、作者さんが困ってる難所を乗り越えれば更新速度が以前(月一更新)に戻ることを期待してもよろしいのでしょうか?
[2014/07/18 18:52] URL | 名無しの権兵衛 #y2a4lNMg [ 編集 ]

承認待ちコメント
このコメントは管理者の承認待ちです
[2014/07/19 14:10] | # [ 編集 ]

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このコメントは管理人のみ閲覧できます
[2014/07/20 20:20] | # [ 編集 ]


今回のこの文ですが作者さんより私たち読者の方がわからなくなって混乱しています
>没含めると書いた文章が多くなりすぎたせいか、
>最近何を本編で書いたか混乱してきてます。

以前に、本編、番外編、没ネタ、これらの設定がごっちゃになってよくわからないという方がいましたが
その方にこう返していました「本編の更新が早ければ避けられた事態だとは思うのですが。」

これらは書いた文が多くなりすぎた、更新が遅くなりすぎたじゃなくて
番外編や没ネタを発表しすぎたために混乱しているのだと思います
かけなかったからとりあえずその場しのぎのものを出すより
じっくり書いていただいたほうが、作者さんも読者もよけいな設定がごっちゃにならずにいいと思います
[2014/07/20 21:51] URL | ぺんたくん #- [ 編集 ]


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