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ラノベを目指してみよう
グース・カピーこと九重十造が人様を楽しませられるレベルの文章を目指して色々書き連ねる場所です。          軽く楽しく読める話を書ければいいなと思ってます。
番外編
番外編です。
毎度のように思いつきですので、本編とは無関係という事でお願いします。
今回はいつも以上に強引にまとめた気がひしひしと(汗)

では、コメント返しさせていただきます。


シャオさん

海人に知力が物言うゲームで勝てるキャラは現状本編には出てませんね。
ただ、オーガストなど勘で勝負する系のキャラだと多少勝率上がるかもしれません。
上位ドラゴン相手に蟻が蜘蛛になる程度の差ではありますが。

それと番外編セットについてですが……すみません、最近忙しすぎて完全に忘れてました。
次回あたりから一つずつ作ってこうと思います。

らいらっくさん

番外編楽しんでもらえたなら何よりです。
ただ、基本思いついたネタを一気に書いてるだけなので、
本編こぼれ話っぽいのが出る可能性はあまり高くないかもしれません。

ちなみに、シェリスは性格上おそらく海人とはやらないと思います。
絶対に勝てない事が目に見えてる勝負やるほどの暇もありませんし。

ぬさん

元になった没ネタもないので、気のせいかと。
ただ、これの直後の話でしたら、番外編で書きました。



本編ですが、リアルの事情でまだ執筆が遅れてます。
どういうわけか問題片づけたり慣れたりしたら、狙ったようにまた別の問題が起きて執筆時間が削られてる有様でして。
最近、色々重なりすぎて本気でなんかの呪い受けてるんじゃないかと思い始めてます(汗)
執筆意欲自体は衰えてませんので、毎度遅筆ですが気長に読んでいただけると幸いです。

では、今回も数多くの方のご来訪ありがとうございました。
気が向いた方は『続きを読む』で番外編をお楽しみください。




 番外編



 ルクガイア王国のとある場所。
 そこでは、数多くの人間が疲弊した様子で項垂れていた。
 中にはまだ夕刻前だというのに睡魔に敗北している者さえいる。

 ――――見る者が見れば、その光景に目を丸くしたことだろう。

 なぜなら、本来の彼らの姿はまるで違うのだ。
 疲弊はしても決して表に出さず、余裕を装える者達。
 それどころか、そもそも疲労しないのではないかとも言われる事もある。
 それがこんな平穏な場所で揃って疲弊している姿など、誰も想像すらしないだろう。

 そんな中、一人の男が気だるげにぼやく。

「……今日で何日目だっけか?」

「俺の記憶が確かなら、丁度一ヵ月だな……」

 隣にいた隻眼の男が、律儀に答える。
  
「そうか、もう一ヵ月か……ちくしょう、ホントなら今頃は良い女でも抱いて……」

「仮定の話なんぞぼやいても仕方ねぇだろ。
ってか、毎回遊びが過ぎて狩りで生計立ててんのちったぁ懲りろや」

 やれやれ、と肩を竦める隻眼の男。

 隣でぼやく同僚は既に三十を超えているが、なんと貯蓄が皆無。
 一応財産はあるが、それは今身につけている装備品であり、仕事道具。
 売れば一財産になるが、それをすれば仕事が出来なくなってしまう。
 
 その最大の原因は、女遊び。
 仕事がない時は大体女を抱いていると言われる程の好色家で、
始末の悪い事に面食いでもある為毎度高級娼婦相手に金をつぎ込み、金を浪費している。

「ふ……女を、それも美女を求めんのが男本来の姿ってもんだ。
さらに言えば金は使ってこそ価値がある。ちまちま溜め込むよりよっぽど有効活用してるってもんだ」

「ま、その通りだな。が、そういう事は俺からの借金返してから言いやがれ。
百万もあんだから、忘れんじゃねえぞ?」

「ちゃんと毎回利子つきで返してんじゃねーか」

「そーだな。毎回仕事終わる度にちゃんと返して、次の仕事が入る少し前にまた借金の繰り返しだがな。
貯めろとは言わねーから、次からは装備の費用ぐらい残しときやがれ」

「しゃーねーだろ。毎回忘れんだから。
んな細かい事気にしてっからモテねえんだよ」

「はっ……お前にだけは言われたかねえな。
モテねえから毎回高級娼婦に金つぎ込んでんだろうが。あ?」

 嘲笑混じりの言葉に、隻眼の男が挑発的な言葉を返す。
 控え目に言っても、その口調にはかけられた言葉の倍以上の毒が込められていた。
 
「ぐっ……少しでも多くの美女を抱く為にゃ、口説いてる時間がもったいねえんだよ」

「負け惜しみだな。口説いて成功する自信がねえからやらねーだけだろうが」

「んだとこら……! 喧嘩売ってんなら買うぞ!?」

「ふん、喧嘩売ってるつもりなんざなかったが、やるってんなら――――」

「やめなさいっての」

 溜息交じりの声と共に、男二人の頭上に拳骨が落とされた。 
 
 ごく普通の語気と共に放たれたその拳だが、威力は絶大。
 歴戦の猛者たる二人が咄嗟に防御して尚、それを軽々と貫く。
 結果、二人は悲鳴も上げられず地面をのたうち回る羽目になった。

 それを見下ろしながら拳の主―――ルミナスは、静かな口調で言葉を続ける。

「喧嘩すんなとは言わないけど、売り言葉に買い言葉の末ってのはやめときなさい。
どっちも引っ込みがつきにくくなるでしょーが」

「……す、すみません……でも、いきなり頭をぶん殴る必要はなかったのでは?」

「あんたらの場合言葉で止めるよりこっちの方が早いし効果的でしょ。
ほら、頭冷やすのも兼ねて二人でスープ飲んできなさい」

 パンパンと手を叩き、先程完成したスープ入りの大鍋を指差す。

 それを見て、男二人の顔に焦りが浮かんだ。
 今日のスープは、ここしばらくで一番具材が贅沢だ。
 というのも、今日は狩りに行った者がそこそこ良い獲物を獲ってこれたからである。
 贅沢と言えるほどの物ではないが、それでもここしばらくで一番美味くなっていそうな事は間違いない。
 付け加えるなら、既に食べ始めている同僚達の顔は昨日までに比べ幸福感に満ちている。
 作られた量は多いが、食欲旺盛な連中が群がったらあと何分残っているかわからない。

 かくして、殴り合いを始めかけていた二人はそんな事など忘れたかのように一目散に駆けて行った。

「……事なきをえましたが、やはり皆疲れていますわね。
このままの状態が続きますと、少々問題ですわ」

 ルミナスの後方からやって来たシリルが、難しい顔でルミナスに話しかけた。

 ルミナス率いる第一部隊は癖の強い人間が揃っているが、仕事中に互いが衝突する事はあまりない。
 隊長たるルミナスの人望ゆえに、彼女に迷惑をかけぬよう心掛けている為だ。
 それが殴り合い一歩手前までいくというのは、かなり珍しい。

 ―――とはいえ、無理もないとも思う。

 元々気性の荒い者達だし、今回は仕事は仕事でも戦闘ではない。
 王城を攻め落とした際取り逃がしてしまった王女の捜索である。
 しかもこれまで目撃情報すら一切なしというおまけ付。
 得意ではなく、成果もなく、終点の影すら見えないとなれば疲弊し、苛立ちも募るだろう。
 むしろこの不毛な生活の中、一月も問題を起こさなかった事を褒めるべきかもしれない。
  
「そうね……もっと美味しい物作れれば多少緩和出来ると思うけど、それは難しいし……」

 副官の言葉に、思わず考え込むルミナス。

 この辺りは食用の魔物自体はいるが、どれもあまり美味しくはない。
 野草の類もあまり期待できず、近くにある村も長く続いた悪政の影響で良い食材を置いていない。
 遠出すれば手に入れるアテはあるが、料理ではその時間に見合う程の効果は期待できない。 

 一番の薬は探し人の確保、せめて正確な目撃情報の入手だが、狙って手に入るなら苦労はしない。
 一日の捜索範囲を広げる事などで確率を高める事は出来るが、それはさらなる負担を部下に強いる事になる。
 最悪、不満を増大させるだけに終わってしまう。 

 となれば今ルミナスが下せる中でもっとも効果が望め、比較的安全な対策は、

「……しょうがない。明日一日、全員休ませましょっか」

「よろしいんですの? 副団長からの指示は見つかるまで全力捜索との事でしたが」

「いーのよ。このまま休みなしで捜索続けても、かえって効率落ちるもの。
それよりは一日休んで気分切り替えさせた方が良いわ。私も疲れてきたしねー。
ま、副団長もこの程度の独断は見逃してくれるでしょ。」  
 
 あっけらかんと、シリルに返事を返すルミナス。    
 
 手がかりすら得られていない現状で上司の許可なく一日休む、というのは褒められた事ではないが、
部下達の様子を見ている限りこれ以上ただ捜索を続けてもかえって重大情報を見落とす可能性が高くなる。
 であれば、いっそ開き直って一日休暇を与えて回復させ、その後捜索を続行した方が効率的だ。

 これは事実であり、彼女らの上司もまず咎めない判断だが、

(……お姉さま、絶対に自分だけこっそり捜索続けるおつもりですわね)

 上司の本音を見透かし、内心で溜息を吐くシリル。

 ルミナスの性格からして、部下達と一緒にただ休むとは思えない。
 適当に口実を作って外出し、休んだ部下達の分を補う勢いで捜索を続けるだろう。
 それが非効率と分かっていてもやらずにはいられないのが、ルミナスという女性なのだ。  
    
 そして、そんな上司だからこそシリルの役目がある。

(さてさて……どうやってお姉さまを休ませるべきでしょうか)

 色々と抱え込んでしまいがちな上司をいかにして休ませるか、シリルは静かに考えを巡らせ始めた。




  
 
     
コメント
承認待ちコメント
このコメントは管理者の承認待ちです
[2014/09/30 07:14] | # [ 編集 ]


シリルがどうやってルミナスを休ませるか…
プラン1
睡眠薬:多分身体活性で防がれてお仕置き
プラン2
寝込みを襲って縛る:実行時点で気が付かれて簀巻きに
プランB
逃げるんだよぉぉ~~~!:論外
プラン3
自分の休みに巻き込む:多分一番建設的かつ合法デート

ってところですかね?
[2014/10/02 00:20] URL | おさふね #- [ 編集 ]


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