ラノベを目指してみよう
グース・カピーこと九重十造が人様を楽しませられるレベルの文章を目指して色々書き連ねる場所です。          軽く楽しく読める話を書ければいいなと思ってます。
番外編。5/26
番外編です。
短いネタになっております。
少しネタバレ入ってるかもしれませんが、さして支障ないレベルだと思います。

更新遅れた理由ですが、次話読み直して手直し→途中で寝落ち→出勤後帰宅して執筆しても間に合わず、
としょうもない理由です。すみませんでした。

では、コメント返しさせていただきます。

Bさん

申し訳ないです。
話書いてる途中に電話来ると集中切れちゃうもので。
とどめに仕事の呼び出しでどうにもならなくなりました。

コスモさん

シリル絡み、というのは大当たりだったりします。
ただ、書こうと思えば書けなくもなかったんですが、どうしてもネタバレ部分書きたくなっちゃうので封印しました。

御意見の案ですが、無理っぽいです。
なんだかんだであの屋敷は海人が中心なので、楽しんでる時に彼が隅っこでという状況は少ないのです。

 さん

安っぽくならないように工夫するって難しいんですよね。

冥さん

まあ、先読みで何とかしてると思ってください。
動態視力はトチ狂ってますし、それで何とかしているという事で。


申し訳ありません。上でも書きましたが次話一部手直し中です。
時間開けて読み直したら、どうにも短い場面に情報詰め込みすぎてて面白くなかったので。
現在、希釈しています。
毎度遅筆ですが、気長にお待ちいただけると幸いです。

では、今回も数多くの方のご来訪ありがとうございました。
気が向いた方は『続きを読む』で番外編をお楽しみください。



 番外編


 海人はがつがつと餌を貪る愛犬を、微笑みながら見つめていた。

 一心不乱に食事にふけるその姿に、拾ってきた時の面影はない。
 ぼさぼさになっていた毛並みは整えられ、茶色にちょっと艶が出ている。
 やせ細っていた体も栄養満点の餌で適度にふっくらとし、犬らしい逞しさが出ていた。 

(ほんと、良かった~……最初拾ってきた時は大変だったもんね)

 山の中で弱っていた犬を拾ったのは、三年前。
 弱り切って動く事もままならぬ彼女を、押し車に乗せて屋敷まで運んだ。
 虚弱な彼にとってはそれでも大変だったが、このままでは死んでしまう、と必死で運んだのである。

 屋敷まで運んでからも、大変だった。

 一生懸命な介護の末にまともに動けるようになったが、最初はまったく餌を食べなかった。
 そればかりか、近づこうとすると吠えて威嚇してくる始末。
 根気強く餌を自分で食べてみせたり色々工夫する事で、誰もいないと確認できてから食べるようになったが、
そこから今のように目の前で餌を食べるようになるまでは、一年近くかかった。

(でも、本で読んだのよりは楽だったんだよね。コロ、僕を一回も噛まなかったし)

 うんうん、と頷く海人。

 この愛犬―――コロは、一度も海人を噛んだ事が無い。
 噛もうとした事は幾度となくあるのだが、毎回寸前で止めて走り去ってしまったのだ。
 最初は噛まれても大丈夫なように全身を防御用の素材で覆っていたのだが、結局意味はなかったのである。

 そして、躾自体も楽ではあった。

 元飼い犬だったのか、お手やお座りといった基本的な動作はあまり教える必要がなかったのだ。
 海人を飼い主と認識し、威嚇しないようになってからは、見事な機敏さで命令に従うようになった。
 今となってはたまにやってくる友達などにも愛想を振りまき、芸を見せる立派な飼い犬だ。

「まったく、こんな良い子を捨てるなんて、飼い主さん何考えてたんだろ。許せないよ」

 ぷりぷりと怒り、唇を尖らせる。

 海人がコロを拾った時、彼女は首輪をしていた。
 ネームプレートまで付いていたが、削れて読めなくなっていたのだ。
 捨て犬と判断するのに、時間はかからなかった。
 そもそも海人が拾った場所は両親所有の私有地であり、入るにはフェンスを越えなければならない。
 当然、犬が自分だけで入れるはずもないのだ。

 つまり、わざわざ前の飼い主がフェンスの中に放り込んでいった事になる。
 海人からすれば理解できない事だ。
 山の中に放り込んで、飼い犬が長く生きられるはずがない。
 家族だった者を、そうやって捨ててしまえる事が理解できないのだ。     

「……僕は、最後まで一緒にいるからね」

 餌を食べ終えて自分を見るコロを、海人は優しく撫でた。
 それに安心するように彼女は身を摺り寄せ、鼻を鳴らす。

 少しして海人が地面に座ると、それに追従するように身を伏せ、彼の小さな膝に顎を乗せる。
 また頭を撫でてやれば、嬉しそうに目を細め、頭を完全に預けてしまった。

 そんな仲睦まじい息子と飼い犬を、月菜が庭の片隅で見守っていた。

「まったく、なーんも知らないで気楽なんだからあの子は」

 踵を返しながら、月菜は前の事に思いを馳せる。

 海人は知らない事だが、コロは幾度となく海人に本気で噛みつきにかかっていた。
 きちんと防備は整えていたが、それでも本来なら痛い思いをしていただろう。

 それを押し止めたのは、他ならぬ月菜とその夫である神明。  
 噛みつきにかかる度、二人が思いっきり睨みつけて威圧し、退散させていたのだ。
 おかげで未だに二人の前では震えながら腹を出す。

 もっとも、そのせいで一番優しくしてくれる海人により懐いたのだが。

(……ま、馬鹿飼い主が許せないのは私も同じ、と。
さて、よーやく見つけた事だし報いは受けてもらいましょ)

 にい、と獰猛に笑う月菜。

 敷地内にペットを捨てる馬鹿は、過去一人や二人ではなかった。
 一応監視カメラは設置しているので大概の場合犯人特定後、速やかに叩き返すのだが、
今回は無駄に周到な相手だったため調べるのに時間がかかったのだ。

 余計な手間をかけさせた罪。
 飼い犬を死んでも構わないとばかりに人の敷地に捨てて行った罪。
 なにより可愛い息子に一時でも悲しい顔をさせた、大罪。
 今は犬を可愛がって幸せそうとはいえ、それで帳消しにできるような罪状ではない。
  
 本音を言えば、一家全員嬲り殺しにしてやりたい。
 調べたところ、捨てた理由は大きくなり始めて邪魔になったからという胸糞悪いもの。
 しかも今は新しい子犬を買っているという。このままでは、その子犬もいずれ捨てられるだろう。
 そんな悲劇は未然に防ぐべきだし、それを罪悪感すらなく起こす馬鹿を生かしておくのはなんとも腹立たしい。

 が、残念ながらこの国には法律というものがある。
 そして、それを執行する為の組織まで存在するのだ。
 
 親子三人皆殺しとなれば大ニュースになるだろうし、そうなれば後ろに手が回る可能性は低くない。
 単に一家行方不明というだけでもワイドショーで取り上げられる可能性が高く、やはり官憲に追われかねない。
 なんとも腹立たしい話だが、それが現実である。
 
 とはいえ、それならそれで手の打ち方を変えるのみ。
 幸いにして親の方に余罪があるようなので、社会的に破滅してもらう事は可能だ。 
 その為の手筈は既に整っており、後は一回電話をかけるだけ。
 そうするだけで自分達が関わる事なく全てが進み、勝手に終わる。
 
 息子の姿が完全に見えなくなった事を確認し、月菜は携帯電話を取り出した。


   
コメント

ただでさえ更新ペース遅いのですから
希釈とかしている場合では無いと思います。

後、毎度ですが番外書く時間は本編に当ててください。
[2015/05/26 03:50] URL | #bxvF113M [ 編集 ]

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[2015/05/26 05:16] | # [ 編集 ]


おお、怖い怖い。ですが、自業自得ですね。飼い犬を捨てるなんて私にとっては理解できないことです。

追伸
海人が植物由来の成分のみを使った美容化粧品ネタとかいかがでしょうか?前にローラにあげたアレの延長戦上という感じで。
[2015/05/26 08:17] URL | コスモ #Y2SfxCmk [ 編集 ]


 あぁなるほど、と言うか書いた後に思いました。 海人ならプログラムのランダムな部分すら先読みできそうだよな~とw

 それとチラホラ読み返してたら、誤用を発見しました。
 3話の>知らぬが花.
 言わぬが花と知らぬが仏が混じってるみたいです。


 造語としてわざと使われた場合もあるみたいですけど、どうなんでしょう?
[2015/05/29 23:24] URL | 冥 #- [ 編集 ]


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