ラノベを目指してみよう
グース・カピーこと九重十造が人様を楽しませられるレベルの文章を目指して色々書き連ねる場所です。          軽く楽しく読める話を書ければいいなと思ってます。
新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
皆さま、新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

今回、少しだけ長めの番外編です。
正月ネタですが、本編最新話時点の人間関係での話です。
もしもネタのようなものですので、ご了承ください。

では、コメント返しさせていただきます。


飛べないブタさん

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

作者も似たような会話して似たような空気になりました。
年末休みって一部のセレブな人達だけじゃないの、と思う今日この頃です(汗)

次回あたりから何に巻き込まれるのか少しずつ出てくると思います。

音楽狂いの三人は、考えようによってはシェリスの部下随一の狂人かもですね。
いかなる恐怖よりも音楽への執念が勝るトンデモトリオです。

コスモさん

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

うーん、どうも分かりにくかったようですね(汗)
87話でアンリが言ってますが、次の仕事は決まっているものの、
現在彼女が動いているのはそれとは別件の何かです。
分かりやすく修正する事考えるべきかなぁ……。

御質問の件は、とりあえずパソコンが普通に普及している時代とだけ。

シャオさん

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

御指摘の箇所ですが、シリルは教えてくれなかったことにだけ怒ってます。
ルミナスに提供してもいいという事は殊更に秘匿する気もないはずなのに、
なぜ言わなかった、という感じです。
彫刻の時もですが、原則として彼女は相応しい対価を支払う人間です。
日々の食材に関してはあれですが(汗)

なお、ローラに渡した物の正体は海人とローラ以外知りません。
ローラの肌の不調は、海人以外誰も気づいていませんでしたし、
ルミナスの家で二人がその話をしていた時も、ルミナスもシリルも気絶している真っ最中でしたので。

         
さて、次話ですが、実は正月のんびりしすぎてあまり進んでません。
その分活力充電と脳内のネタ整理が出来たんで、書き始めたらそこそこ進んだんですが。
毎度遅筆ですが、気長にお待ちいただけると幸いです。

では、今回も数多くのk他のご来訪ありがとうございました。
気が向いた方は『続きを読む』で番外編をお楽しみください。




 番外編




 新年初日の朝、ルミナスは朝の鍛錬後海人の屋敷の中庭に退屈しのぎで向かっていた。

 先程まではシリルと一緒だったのだが、彼女は引き続き弓術の鍛錬を行うと言って別行動になった為、
話し相手がいなくなってしまったのだ。
 
(ま、朝食までそんなに時間あるわけじゃないし、ここの庭眺めてりゃすぐよね)

 懐中時計を確認しながら、屋敷の屋根に飛び乗る。
 少々はしたないが、外からならこれが一番早いのだ。

 そうしてルミナスが中庭の一角に着地すると、妙な光景が視界に飛び込んできた。 

 屋敷の主である海人が柄の長い木製のハンマーのような物を持ち、
雫が手を突っ込んでいる木製の容器に向けてひたすら振り下ろしている。
 幸いというか当然というか、ハンマーが振り下ろされる直前に雫は手を引っ込めて別の容器に手を入れているようだが、
見ていてかなり危なっかしい。

 新種のゲーム、あるいはヒノクニの遊びだろうかと思い、近づいてみると、

「あ、ルミナスさん。あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いしまーす」

 いち早くルミナスに気付いた雫が手を止め、元気よく挨拶した。
 その額にはほんのりと汗が光り、健康的な愛らしさを醸し出している。

「あけましておめでとうルミナス。今年もよろしく」

 海人を手を止め、ルミナスに振り向く。
 雫とは違い、彼の顔にはかなりの汗が浮かび疲労感が滲み出ている。
 
「おめでとう。で、それはいったい何の遊び……ん?」

 海人が叩いていた容器の中を覗き込み、首を傾げる。

 その中には、ふっくらとした白い物体があった。
 その表面はとてもつやつやとしており、非常に綺麗だ。
 
「遊び……? ああ、そうか。君は知らんのだな。
これは餅つきといって、餅を作っているんだ」

 一瞬怪訝そうにする海人だったが、すぐさま原因に気が付いた。

 今二人がやっていたのは、餅つきである。
 木の臼に入れたもち米を木の杵でつき、水に濡らした手でひっくり返し、
それをひたすらにそれを繰り返していく餅作りだ。
 知らずに見れば、遊びのように見える可能性もなくはない。
 
 そして餅やそれに類する菓子は幾度となくルミナスに食べさせているが、
つきたての餅を食べさせた事は無い。
 それを作る為の作業である餅つきを知らなくても、不思議はなかった。

「お餅? ああ、言われてみりゃお餅ね。わ、柔らかいし凄い熱い……!」

「熱々で突かねばならんからな。が、つきたての餅の味はまた格別だぞ」

「へえ~……って、そういえばセツナさんは? 
あの人があんたにこんな作業やらせるとは思えないんだけど」 

 一人あるべき姿が欠けている事に気づき、周囲を見回す。

 刹那は、かなり生真面目な性格をしている。
 体力に欠ける自身の主に、こんな力仕事を任せるとは思えない。
 危ないとかより効率的だからとか言って、自分でやろうとするだろう。

 そんな当然の疑問に、海人は溜息を吐きながら答えた。

「うむ、実際その通りで、最初は刹那が餅をついていた。
というかつこうとした……いや、一回だけついた、むしろ一回だけしかつけなかったと言うべきか……」 

 うーん、とらしくもなく必死で言葉を選ぼうとしている海人。
 そんな主の背を軽く叩きながら、雫が殊更に爽やかな笑顔で口を開いた。  

「んもう、海人さん。あんな大馬鹿姉に気遣いは無用ですよ。
正直に事実を言っちゃえばいいんですよ――――最初の一撃で臼砕いて杵折って、昨日から仕込んでたもち米を地面に叩き込んだって」

 あっはっは、と笑いながら先程の惨劇の要点を述べる。 

 ルミナスの見立て通り、最初は刹那が餅をつこうとしていた。
 しかも雫につき手を任せると手を狙って振り下ろしてくるかもしれない、という事で自らつき手になったのだ。
 また間抜けをやらかすと大失敗になるから、と止める主君や妹を押し切って。
 いくら自分でも餅つきで失敗などありえない、と。
    
 そして、全ての準備が整い最初の一打が放たれた瞬間、海人と雫の危惧は現実となった。

 まず最初に、刹那は気合を入れた。
 自分でもこの程度は出来るのだから心配ない、と見せつけるように。
 
 ――――思えばこの時に止めておくべきだった。雫は今更ながらにそう思う。

 その気になれば素手で鋼の鎧を引き裂けるのが、刹那だ。
 無論肉体強化前提の話だが、それ無しでの餅つきはかなりの重労働なので、無しはありえなかった。
 そして、気合を入れている時の刹那は往々にして力加減を間違えやすく、弱い方向に間違える事はまずない。

 これだけ条件が整っていれば、この先の結末は十分に想定できたはずなのだ。

 とんでもない勢いで振り下ろされる杵。
 雫の眼前を彼女の動体視力ギリギリの速度で通過したそれは、当然もち米に激突した。
 あっという間に衝突したもち米が押し潰されていくが、事はそれだけにとどまらない。
 臼の底を通過した杵は、押し潰されたもち米を無惨に砕けた臼の断面にへばりつけながら、地面へと到達した。
 当然杵の先端にあったもち米は土まみれになったが、ここまでならまだ大部分を削り取る事で残った部分を食えただろう。
 
 が、刹那の振り下ろした杵は、臼の犠牲など知らぬかのように地面にもち米を深々と埋め込んでしまった。
 そして、あまりの事に慌てた刹那が思わず杵を引き上げた事で、
僅かに残っていたかもしれない可食部分までもが土に侵され、無茶な力にかろうじて耐えていた杵に限界を迎えさせた。

 そうして折れ飛んだ杵の先端が、狙いすましたかのように傍で見守っていた海人の顔面に衝突。
 しかもいかなる運命の悪戯か、あるいは日頃の行いか、まだ熱々だったもち米が見事顔面にへばりついたのである。   

 それらの経緯を聞かされたルミナスは、慌てて海人に視線を向けた。
 
 言われてみると、いつも綺麗な白衣が少し薄汚れている。
 まるで地面でのたうち回った後、付着した土をどうにか払ったかのように。

「えっと……大変だったわね?」

「まったくだ。ま、私にも強く止めなかった責任はあるし、本人も反省中だから別に構わんのだがな」

 言いながら、海人は少し離れた場所にある木を指差した。

 が、ルミナスがそちらを見てもそこには何もない。
 普段と変わらぬ見慣れた木が佇むのみで、変わった様子はなかった。

 訝しく思いながら木だけでなく周囲にも目を向けると、
  
「……ん? 木の下の所に……紙?」

 呟きながら、木のすぐ下に置かれていた紙に近寄ってみる。   

 数歩歩くと、それは大きな穴を塞ぐように置かれている事に気付いた。
 そして更に距離を詰めると、ルミナスの視界に大きな文字が目に入る。
 『この者、反省中』という文字が。

「……えっと、セツナさん? 助けよっか?」

 ルミナスが紙をどけると、頑丈そうな糸で両手両足を縛られた刹那がいた。
 それを取り囲むように、真っ二つになった臼、半ばからへし折れた杵、土と木片が混ざった餅が置かれている。 

「……良いのです。放っておいてください。拙者が悪いのは事実ですから……くすん」

 すすり泣くように鼻を鳴らし、刹那はがっくりと肩を落とした。

 助けてほしいのは山々だったが、刹那はその誘いに乗るわけにはいかなかった。
 許可なく脱した場合、反省の色なしとみなして海人のくすぐり十分と言い渡されているのだ。
 何時間放置されるのかは分からないが、それよりはマシな筈だろう。

 そう思ってやさぐれていると、海人が雑煮を片手にやってきた。  
 
「餅が出来たぞ、ルミナス。色々と用意してあるから、試してみるといい」

 言いながら、雫の側にあるテーブルを指差す。
 そこにはたっぷりの餅に加え、雑煮用の温かいだし汁や野菜だけでなく、
大根おろし、納豆、海苔、バター、醤油、砂糖等々多くの物が揃っていた。
 どれを食べるにしても楽しみな食卓だ。

「いやいや、流石にこれ放置して食べんのは……」

「別に刹那を除け者にするつもりはない。罰は受けてもらうがな。
ま、そこまで酷い事はせんから、早く食べてこい」

「……ホントに酷い事しない?」

「むしろ出来ると思うか?」

「……出来ないわね。分かったわ」

 海人の答えに苦笑しながら、ルミナスは頷いた。

 性悪すぎるぐらいに性悪な海人だが、身内には甘い。
 意地悪な事はいくらでもやるだろうが、確かに本気で傷つけるような真似は出来ないだろう。
 そう判断して。

 ルミナスが去った後、海人は刹那に穏やかに語りかけた。

「さて……まあ、私や雫の止め方が悪かったのは事実だ。
正直、あれでは意地になっても無理はない。
が、それでも正月早々食材を無駄にするような事をするのはよろしくない。
もっとも、君の場合十分理解して反省もしているだろうから、これ以上とやかく言うつもりはないがな」  

「はい……」

「しかし、だ。それはそれとして、事故とはいえあんな熱々のもち米を一応でも主の私の顔面にぶちまけるのはどうかと思うわけだ。
しかも折れ飛んだ杵の破壊力もなかなか強烈だったしなぁ……?」

「も、申し訳ございませんでしたあぁぁぁぁっ!」

 凄まじく凄味のある笑顔でにじり寄る海人に、瞬時に土下座する。
 両手両足を縛られた状態で跳ね起きて地面に額をこすり付けてしまう程、今の海人には迫力があった。
 
「いや、それ自体はいいんだ。うん、杵の威力で肉体強化していたのに意識を奪われかけた事とか、
ほぼ同時にもち米の熱で意識を引き戻された事とか、もち米に付随していた土が喉に入った事とか、もう気にしてない。
直後は一年ぐらい毎日くすぐりの練習台にしてやろうかと思ったが、今は頭が冷えている、うん」 

「凄まじく恨まれている気がするのですが!?」

「はっはっは、大丈夫だ。ちょーっと嫌がらせをするだけだ。くすぐりもしないから安心したまえ」

「くすぐりよりも酷い罰ですか!?」

「さて、君次第だな。まず、この熱々の雑煮を残さず食べてもらおうか」

 言って、持っていた雑煮を刹那の前に差し出す。
 いまだに湯気が立ち上るそれは、いかにも熱そうだ。

「ま、まさかこの状態でそれを食べろと……!?」

 たらり、と冷や汗が流れる。

 今現在、刹那は両手両足を縛られており自由がきかない。
 この状態で食べるとなると、かなり恥ずかしい事になる。
 まして残さずとなれば、最後は歯で器を咥えて傾ける羽目になるだろう。
 加減を誤れば、鼻の奥に熱々のスープが突撃する。

「いやいや、そんな酷い事は言わんとも。ちゃんと私が一口ずつ手ずから全て食べさせてやる」

「へ……?」

 拍子抜けしたように、刹那が間抜けな声を漏らす。

「が、誰かさんのように加減を誤る可能性はあるなぁ?
例えば口に運んだつもりの熱々の出汁が絡んだ餅が鼻の穴に入るとか、
優しく口に出汁を運んでやるつもりが喉奥に投げ込んでしまったりとか」

 くっくっく、と低く嗤う。
 悪戯心満載の、嫌な笑顔である。

「んな……!? い、いえ、かしこまりました。では、一口目お願いいたします」

 覚悟を決めた表情で、催促する。

「よろしい。では……どうした?」

 いざ食べさせようとした海人は、刹那を見て首を傾げた。
 食べさせる下準備をしたところで、彼女はきょとんとした表情をしていたのだ。

「い、いえ……その、穴から出して、しかも起こして下さるとは思っていなかったので」

「……流石に食事するのに埋めたままはどうかと思うし、犬食いに近い状態の美女というのはあまり見たくないからな。
そうしたいと言うならそうするが?」

「いえ……では、お願いします」

「うむ、ではさっそく……おっと」

 言いながら、早々に海人は匙から刹那の鼻の穴に向けて汁を飛ばした。
 が、彼女はそれを読んでいたかのように首を伸ばして口で受け止める。

「こく……ああ、美味しい出汁ですね」

「雑煮用の特性出汁だ……が、良い度胸だな?」

「くすぐりなどの酷い事はなさらない、と仰いましたので。
無駄に緊張感のある食事も罰と言えば罰でしょうし、この程度なら多目に見てもらえるのではないかと思いまして。
海人殿の場合、対応を読みきられて裏をかかれる可能性もありますし」

「……いいだろう。君の反射神経が勝つか、私の読みが勝つか、試してみようではないか……!」

 珍しく悪戯っぽく笑う刹那に、海人は闘志を燃やした。

 匙や椀の動きだけでは足りぬと考え、彼女の背を自らの足にあずけさせ、
必要に応じて彼女の体勢を崩せるようにする。
 これで、咄嗟の判断だけで対応しきるのは難しくなる。
 海人の力でもこの状態ならば少しバランスを崩すだけなら難しくはなく、
今回はそれが決定的な結果を生むからだ。

 この珍しく挑戦的な護衛に一泡吹かせてやる、そう思う海人の目は獰猛な戦意に満ちていた。

 が、この状況――――少しばかり問題があった。

 というのも、海人自身は駆け引きに戦意を燃やしていても傍から、
それも遠目に見てそう見えるとは限らないからだ。

 なにせ、海人は自らの足に刹那の背をあずけさせているのだ。
 この極めて近しい距離感は、見方によっては恋人のようにも見える。
 まして、手足の使えぬ刹那に椀と匙を持って手ずから口に運んでいるのだ。
 誤解を加速させるには十分な要素が揃っていると言えるだろう。

 そしてそれは、海人に思いを寄せる人間であれば、彼にそんな気が微塵もないと分かっていても、
極大級のイラつきを生産する光景だ。

「あっはっはー……あれのどこが罰なのかしらねぇ?」

「ル、ルルルルミナスさん落ち着いて! 箸が砕けてお椀に罅入ってます!
ってか手にどばどば汁かかってますけど熱くないんですか!?」

 慌てる雫の前でぐしゃり、と漆塗りの御椀が粉々に握り潰された。

コメント

あけましておめでとうございます。
う~ん、微笑ましいんだか怖いんだか判断に困る光景ですね(笑)
できれば突き立てのお餅の味等の感想も欲しかった所ですが。

追伸
ぶっちゃけ海人やルミナス達が一夫多妻アリならある意味丸く収まるんですよね。
[2016/01/04 06:55] URL | コスモ #Y2SfxCmk [ 編集 ]

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このコメントは管理人のみ閲覧できます
[2016/01/04 20:46] | # [ 編集 ]


卵白は創造できそうって思ったんですがどうですか
[2016/01/04 21:10] URL | #- [ 編集 ]

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このコメントは管理人のみ閲覧できます
[2016/01/05 05:06] | # [ 編集 ]


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