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ラノベを目指してみよう
グース・カピーこと九重十造が人様を楽しませられるレベルの文章を目指して色々書き連ねる場所です。          軽く楽しく読める話を書ければいいなと思ってます。
白衣の英雄16
 それから一週間が経過する頃には、海人達は肉を売り切っていた。
 ゲイツがいない分仕事は忙しくなったが、順応性が高いのか三人とも仕事の効率の上がり方が早く、
三日目あたりでゲイツがいた時よりも迅速に客を捌けるようになっていた。

 とはいえ、傭兵という職業上凄まじい体力を持つルミナス達と貧弱な海人ではやはり疲労の色が違う。
 女性陣が立ちながらではあるが優雅にジュースを飲んでいる一方で、海人はシリルが持ってきてくれた椅子に腰掛けてぐったりとしていた。

「……まあ、何はともあれ見事完売だな。二人共、お疲れ様」

「ええ、カイトさんもお疲れ様ですわ。
ここ数日貴方の体力では大変だったでしょうに、よくぞ持ち堪えましたわね」

「お褒めに与り光栄……と言いたいところだが、最初に始めたのは私だからな。途中で投げ出すわけにもいかんだろ」

「お、なかなかの根性。お姉さんが頭撫でたげましょう」
 ルミナスが海人の頭を優しく撫でる。
 海人が照れくさそうに頬をかきながら黙って撫でられていると、シリルが反応した。  

「な、なんと羨ましい事を……! 私にもその豊かな胸でかき抱いて頭撫で撫でという至福を!」 

「さり気なくエスカレートさせんじゃないの」

 自分の胸へと飛び込もうとした部下から鮮やかに身をかわし、そのまま足を払った。
 突撃の勢いそのままに、シリルはルミナスの背後にあった壁に思いっきり頭突きをする。

「うう、冷たいですわお姉さま。これだけ稼いで気分が良い時なら受け止めてもらえるかと思いましたのに」

「却下よ。ま、たしかに数日分の稼ぎとしちゃ破格だったけどね。
帰ってきたらゲイツも喜ぶんじゃない?」

 今日の売上金を眺めながらルミナスは肩を竦める。
 ゲイツへと渡す取り分を差し引き、三等分してもなお相当な大金。
 短期間の副収入としては望むべくも無い成果であった。

「誰かさんのせいで交渉の時は号泣していたがな。まったく、純利益の六割よこせなど悪魔の如き足元の見方だ」

「こらこら、実際にその要求を呑ませた奴が何言ってんのよ。私はせいぜい五割で妥協するつもりだったのよ?」

「何を言うか。私はシリル嬢の睨みに負けて仕方なく、そう、仕方なく心を鬼にして交渉したのだ」

「何を仰いますやら。あの徐々に追い詰めていく時の邪悪な笑顔は心底楽しんでいたそれですわよ?」

 三者三様に好き勝手な事を言いながら笑い合う。
 責任の擦り付け合いをしてはいるが、かなり楽しんでいるようだ。
 
 ちなみに、当のゲイツは先日彼らに足元を見られた事をバネに、より一層気合を入れて仕事に向かって行った。 
 本人曰くこの程度で落ち込んでたのでは冒険者はやってられないらしい。
   
「あー、でも商売でこれだけ稼げるんなら傭兵廃業したいぐらいだわ」

「全くですわね。本業は何ヶ月も命を懸けてますのに、得られる収入はせいぜい今までの売り上げ総額の十倍ですわよ?」

 二人揃って売上金を眺め、溜息を吐く。
 
 最低一ヶ月は命懸けの緊張感を味わい続ける本業を持つ二人にとって、今回の仕事は大変ではあったが気楽でもあった。
 使う精神力の種類が違うものの体力的な消耗はそれほどではなく、なにより多少気を抜いても殺される事は無い。
 そんな仕事で一週間ほどの間に売り上げた総額はシリルの年収のおよそ一割。 
 一年の間に本業で拘束される時間が平均半年を越えている事を考えれば、本気で転職を考えたいところだった。

 真剣に頭を悩ませ始めた二人に、海人が忠告する。
 
「そうかもしれんが、二人共重要な事を忘れとるぞ」

「何を?」

「今回は売上金額がほぼそのまま利益だが、普通はこれから仕入れ値を含む経費が差っ引かれる。
フレイムリザードの肉の相場まで考えれば、本来の利益は多くてこの売上金の二割程度だろう。
それに、今回は短期間の屋台だから上手くいったという側面もある」

「あー、そういやそうね。それでも贅沢に暮らせるだけの額になるだろうけど……仕送りさえなきゃなぁ……」

 ガックリと項垂れる。

 ルミナスは実家にいる十一人もの弟妹を学校に通わせる学費と、貧しくない食事を食べさせてやるための食費を仕送りしている。
 それを稼ぎ出すためと、自身が美味しい物を好きな時に食べられるようにするために一番大金を稼ぎ易い傭兵をしているのだ。
 本音を言えば、金の問題さえ解決すればとっとと引退して普通の命の懸からない職に就きたいのである。
 
 淡い希望を打ち砕かれてへこんでいるルミナスを見ながら、シリルがつまらなそうに呟く。

「お姉さまは頑張りすぎなんですわ。しかも私が援助しようと言っても断られますし」

「気持ちはありがたいけど、それはできないわ。あんたのお金はあんたのお金。自分のために使いなさい」
 
 もどかしそうに息を吐くシリルに、ピシャリと言葉を放つ。
 いっそ感動すら覚える潔い言葉なのだが、彼女の目から止め処なく溢れている液体が色々台無しにしていた。
 
「と、毎回こんな感じなんですわ」

「自滅だな」

 お手上げのポーズをするシリルに、海人が間髪入れず同調する。

「うう、容赦ない……」

「当たり前ですわ。というか、アリスさんに引退を勧めて仕送りの負担が倍加する事を受け入れた事が全ての始まりでしょう。
まあ、それのおかげで今のお姉さまの実力があるとも言えなくはないですが」

 項垂れるルミナスに呆れた目を向ける。

 ルミナスが自立した直後は、姉のアリスと二人でフリーの傭兵として稼ぎ、実家への仕送りを行っていた。
 その頃は仕送りの負担は少なかったのだ。  

 が、アリスが結婚して状況が変わった。

 ただ結婚するだけならば問題はなかったのだが、よりにもよって結婚後すぐに妊娠していた事が発覚した。
 当然ながら傭兵稼業は休業。実家への仕送りを減らさぬために、ルミナスは奮闘した。  

 その甲斐あって無事元気な女の子が生まれたが、ここで別の問題が持ち上がる。
 アリスの夫は天涯孤独の商人、ルミナスの実家は子供の数が多すぎるため、これ以上住人を増やせない。  
 そのため、アリスが傭兵稼業を続けると子供の面倒を見る者がいなくなってしまうのだ。

 それでもルミナスだけに負担をかけるわけにはいかないと、アリスは夫と相談してどうにか子育てと両立できるよう頑張った。
 彼女の夫も義理の妹の大変さは知っていたため、己の睡眠時間を削ってまで全力で協力した。
 が、当然ながら負担は並ではなく、二年が過ぎたあたりで二人共だんだんやつれ始めた。 

 それを見かねたルミナスが、援助は要らない、一人でどうにかすると啖呵を切ったのだ。
 姉夫婦はかなり渋ったが、結局申し訳なさそうにルミナスの厚意に甘える事になった。

 それ以来、負担の倍加が日常になったルミナスの奮闘が始まった。
 誰よりも率先して前に出て敵将の首級を上げ続け、今日の一流の傭兵としての地位を不動の物にした。
 その甲斐あって、今のルミナスは仕送りや武器などの必要経費などを払っても豊かな生活が出来ている。

 言ってみれば、ルミナスはそのお人好し極まりない性格のせいで、傭兵では知らぬ者がないほどの実力者へと上り詰めたのだ。
 アリスの結婚当時から常に側にいたシリルといえども、呆れるのは無理なからぬ事であった。
 
「だったら別にいーじゃない。それに、そのおかげで可愛い姪っ子が健全に育ってんだから、後悔はしてないわよ」

 嘆かわしそうに自分を見るシリルに、あっけらかんと答える。
 どうやら苦しいだの大変だの愚痴ってるわりにはあまり気にしていないらしい。 

「……まあ、たしかにリリーちゃんは可愛いですけれど」

「でしょ? それに、あと何年かすりゃ上の弟達が稼げるようになるから引退を考える事もできるわよ」

「ま、頑張れ。しかしそうか……ルミナスには姪がいたんだったな」

 くっく、と堪えるかのように笑う。
 その笑みはなんとも意地悪く、性格の悪さを感じさせる。  

「……それがどうかしたの?」

 ピキリ、とルミナスの顔が引き攣る。
 が、俯いて笑いを堪えている海人にそれは見えず、軽い気持ちで先を続けた。 

「いやなに、その子が成長したらルミナスはおばさんと呼ばれぎゃあああああっ!?」

「あーあ、言ってしまいましたわね」

 ルミナスのアイアンクローによって喉と頭蓋骨でこれでもかと悲鳴を上げているデリカシーゼロ男を冷たい目で見やる。 

 去年の事だが、ルミナスは姪のリリーにそう呼ばれ、凍った。無論、その発言をさせてしまった姉夫婦も。
 が、無邪気に懐いてくる姪の前で両親をずたずたにするほどには理性は飛ばず、彼女は涙しながら姉達の家を飛び出した。
 そして、翌朝には行き場の無い怒りを発散させて帰ってきた。

 ――――憂さ晴らしで近くを根城にしていた盗賊団を壊滅させて。

 無論、飛び出したルミナスを追いかけたシリルも盗賊団の殲滅に協力していたのだが、その時のルミナスの暴れ方は凄まじかった。
 いかに三流の盗賊団相手だったとはいえ、シリルの弓の援護が必要だったのか疑いたくなるほどのペースで敵を殲滅したのだ。
 ただの一刀で盗賊五人を鎧ごと輪切りにした時など、シリルは己の目を疑った。  
 
 それを考えれば、面と向かって禁句を放ちながら、悲鳴を上げるだけで済んでいる海人のいかに幸福なことか。
 
 そんな事を思いつつ、シリルは久方振りに暴走している敬愛する上司に再び視線を戻す。
 
「あっはっは、よく聞こえなかったなぁ……もう一度言ってくれなぁい?」

 ルミナスにしては珍しい甘ったるい声で海人の耳元に囁く。
 だが、大の男の頭を片手でぶん回して軽々と自分の口元に持ってくる膂力は甘さとはかけ離れている。

「何も言ってません何も言ってません! ですから離して下さい美人で優しいお姉さん!」

「その言葉に免じて今回は許すけど……お説教!」

 思いっきり泣きを入れた海人を椅子の上に放り投げる。
 そして頭に残る痛みの余韻を堪えるために俯いていた海人の顔を強引に上げ、女性への気遣いに関しての説教を始めた。
 ガミガミと説教するルミナスと痛みを堪えながらも黙って説教されている海人の構図は、傍から見るとまるで姉と弟のようである。 

「ほっほっほ、仲が良いのう」

 その声に三人が振り返ると、なんとも楽しそうに笑う老人の姿があった。

「これはハロルド老。屋台の許可ありがとうございました」

「気にするでない。この屋台の繁盛で他の屋台も気合を入れ直した。
どうにも最近は立地が悪いせいで、それが繁盛しない理由だと諦めがちな者も多かったからの」

 立ち上がって頭を下げる海人を制しつつ、様相が変わった周囲の屋台を見渡す。
 元々どの屋台もゲイツが経営していた時の屋台よりは人目を引く工夫が凝らされていたが、
ここ数日でその工夫はかなり進歩していた。

 数日前までこの辺りの屋台は経営努力こそ怠っていないものの、立地が悪いという印象のせいで、
表通りの良い立地の店より売り上げが少なくても仕方ないと考える風潮があった。 

 が、そこに表通りの店の繁盛を超えるような大繁盛店が唐突に現れた。
 しかも売っている物は多少割安とはいえ元値が高く、この辺りで買うような人間は少ないはずの高級食材。
 さらに言えば、元は昼まで客の一人も全く寄り付いていなかった屋台。
 それが周囲の屋台の人間の商魂に火を点けた。
 
 あそこに出来て自分達に出来ないはずが無い、そう奮起して各屋台が工夫を凝らし始めた。
 食べ物系は盛り付けや作る際の香りの出し方、装飾品系は陳列や勧め方の工夫といった具合に、
劇的とまではいかないが今までの売り方から進歩させている。
 
 それに加えて海人達の屋台が多くの客を呼び込んでいたおかげで売る機会が劇的に増加していたため、
どの屋台も数日前より確実に売り上げを伸ばしていた。
 
「私の行動が良い方向に働いたのなら、なによりです。それで、何か御用でしょうか?」

「うむ、一仕事終えたところで悪いのじゃが、ここの繁盛を聞きつけ、幾つかの店がぜひ教えを請いたいと言っておるのじゃ。
で、もし良ければその者たちに今回の繁盛のコツなどを教えてやってくれると嬉しい」

「それは買い被りです。今回の繁盛は本当に運が良かっただけです。
誰もがやるべき商売の基本をこなしただけで、特別な事はしていません」

「そうかの? 陳列の仕方に一定の法則があるような気がしたのじゃが」

 ニヤリ、と笑いハロルドは海人の顔を覗きこむ。
 
 彼はここ数日毎日のようにここの屋台をこっそりと覗きに来て繁盛の秘密を探っていた。
 接客の仕方、試食の際の説明、その他諸々探ったが、どれもこれも変わったところは見当たらなかった。
 確かに素人とは思えない高水準のものではあったが、あそこまでの大繁盛に結びつきそうなものではなかったのだ。 
 
 ただ一つ。客の波のせいで店の開店時以外ではほとんど見る事ができなかった陳列を除いては。

 何度か見たが、この店の肉の陳列は異常に食欲をそそられる。
 見た瞬間に朝食を食べたばかりであっても、並んでいる肉を食べたくなってしまうほどに。
 そこでよくよく遠隔視の魔法で観察していれば、海人は忙しい最中でも小まめに陳列を整えていた。

 法則がある、というのはハロルドの商人としての直感だが、陳列に秘密がある事だけは明確な確信があった。

 海人の反応の一挙手一投足も見逃すまいと笑顔の裏で気合を込めて観察していると、
当の本人は隠す素振りすらなくあっさりと答えた。 
 
「それはそうでしょう。多少複雑ではありますが陳列法に従っ……」

「どしたの、カイト?」

 唐突に言葉を止め、頭を抱え始めた海人をルミナスは不思議そうに見やる。

「…………いや、繁盛の理由にもう一つ思い当たってな。我ながら間抜けだった」

 今更ながらに使っていた陳列法の異常性を思い出した間抜けは、嘆息しながら自戒する。
 もう少し深く考えるべきだった、と。

「ほほう、やはり陳列に秘密があったか」

「それは認めますが、気付いた以上この話は引き受けられません。
この手法は少々問題がありまして、知ると知らないでは致命的なほど大きな差になります。
私を基点に大きな騒ぎが起こるのは避けたいのです」

 あくまで丁寧に、だが毅然と海人は断る。
 刺々しさは無いが、中には固い芯を感じさせる口調だ。

「ふむ、ならば無理は言うまい。代わりと言ってはなんじゃが、別の頼みを少し考えてくれんか?」

「何でしょう?」

「そう身構えんでくれ。実は先日の事件の際の後処理が山ほど残っておって、
趣味の花屋の屋台を出す事が難しくなっとるんじゃ。
おそらく長くとも一週間ほど処理に集中すれば復帰できるはずじゃから、その間屋台を頼めんか?
無論、許可証の事はわしが何とかしよう」

「一週間ですか……」

 海人は渋い顔になる。
 慣れたとはいえ屋台の運営は決して楽ではなかった。
 なにせ、周囲の屋台どころか表通りの繁盛店の倍近い客をたった三人で捌いていたのだ。
 肉体的な疲労もそうだが、なにより慣れない愛想を振りまき続けたせいで気力が尽きかけている。
 隣を見ればルミナス達が首を力なく横に振っている。
 どうやら彼女らも連日の怒涛の如き接客は堪えているらしい。

 そんな様子を見てとった老商人は、ぶら下げていた鞄から一本の瓶を取り出した。

「ちなみに報酬はこれじゃ」

「……ワインですか?」

 おもむろに取り出された物を見て、海人は首を傾げた。
 ハロルドの自信溢れる態度からして相当な貴重品であることが窺えるが、海人にはその価値が判定できない。
 美食家であるルミナスならば知っているかと思い、そちらに視線を向ける。

 すると、ルミナスだけでなくシリルまでそのボトルを見て絶句している。
 しかも、よく見るとルミナスの唇の端に僅かに光る液体が見えた。
 
 三人の様子を見て、ハロルドは己の企みの成功を確信した。
 主目的である海人が食いつかなかったのは意外だったが、それを動かせそうな人物がこれ以上無いほどに引っかかっていた。
  
「ト、トラント・アレッタ! しかもこれは三十年物……! 
間違いなく世界最高のビンテージワイン!」

 蕩けるような眼差しでルミナスは目の前の赤ワインを見つめる。
 よほど欲しいのか、ゆっくりと手が瓶に向かって伸びている。
 
「ふぉっふぉ、没落した貴族のワイン倉を丸ごと買い取ったら奥から十本ほど出てきてのう。
もしもお主ら全員で引き受けるというのなら、一人一本を報酬としよう」

 さり気なくルミナスの手から逃すようにワインを再び袋にしまい、朗らかに笑う。
 ルミナスはしばし名残惜しげにしまわれた袋に視線を送っていたが、やがて海人に振り向き、宣言した。

「カイト、この依頼絶対に引き受けるわよ!」

「いや、体力的にもう無理だ。今の時点でいっぱいいっぱいだし」

「う~……あんたはつっ立てるだけでもいいから、お願い!」

 にべもなく断る海人に、両手を合わせて頼み込む。
 女性としては高身長なルミナスだが、その仕草は妙に可愛らしい。

「そう言われてもな。正直私はそれほどワインに興味は……」

 あまり気乗りしなさそうな声で呟いた瞬間、海人の舌が止まった。
 いつの間にか、ルミナスが下から彼の顔を覗きこんでいる。
 まるで捨てられた子犬が去っていく飼い主を見るかのような悲しそうな瞳で。

「…………駄目、なの?」

 今にも泣き出しそうな瞳のまま、弱々しく訊ねる。   
 普段の活発さがなりを潜めた、なんとも保護欲をそそられる仕草だ。
 すぐ横ではハロルドが思わずワインを差し出しかけ、シリルが涎を垂らしながら熱っぽく息を荒げるほどに。

 流石の海人といえどもそれに抗う事は叶わなかった。 











 翌日、海人達は早速花屋を営んでいた。
 
 昨日の内にハロルドから営業上の諸注意を受けたが、基本的には昨日までの屋台と大差はなかった。
 職種の違いによる物を除けば、表示価格の二割まで値引きしてよい点と営業時間は夕方までという程度。
 仕入れの方もハロルドが手を回し、良質な物を朝一で屋台に届けてもらう事になっている。
 本当に至れり尽くせりで、純粋に海人たちの営業手腕のみが問われる状態だ。
 
 ちなみに今回は陳列法から何から異常極まりない効果を誇る手法は封じ、普通の人間が思いつく範囲での経営努力に収めている。

 とはいえ、元々感性が良いのか、その陳列はそこらの店舗と比べても遜色が無い。
 さらには海人が主にそれぞれの花の花言葉などの解説を行い、やってきた客に丁寧に説明し、
ルミナスとシリルはあくまで会計などのサポートに、とおおまかな役割分担も決めている。
 
 当初は体力があり商売にも慣れているルミナス達が接客に回るはずだったのだが、
海人が二、三質問したところ、彼女らは花に関する知識が少ない……というか、本当に一般人より劣りかねないレベルだったため、仕方なく体力で一般人に劣り商売の経験も少ないが、知識量だけは二人を上回る海人が接客に回る事になった。

 とりあえずは人事を尽くしたおかげか、来客のほとんどは花一輪ぐらいは購入してくれている。
 昨日までの大繁盛には程遠いが、そこそこ大きな広場の一角という場所柄もあり、そこそこ儲かっていた。

 ただし、昨日までと違い営業時間が長い分、別の弊害が出ていた。

「まさか二人揃ってトイレとはな。ま、この調子なら一人でも何とかなるか」

 ぼやきながらも、一人で店番を続ける。
 昨日までの怒涛如く押し寄せる客の数を思うと寂しさもあるが、こういうゆったりとした商売は悪くなかった。
 忙しくない分一人一人の客の反応を記憶しつつ分析が行えるし、何よりも彼の体力的にはこちらの方が適している。
 暇な時間も多いが、その時は人の流れに目をやれば多種多様な人々の生活があり、退屈はしない。

 そんな事を考えていると、いつの間にか気配も感じさせずに客が彼の目の前に立っていた。

「景気はいかがですか、カイト様」

「ぼちぼちだが……仕事はどうした?」

 気配を感じさせず急に出現したローラに特に動じる事もなく問いかける。
 彼女の服装は質素なエプロンドレス。使用人としての仕事着である。
 また仕事から逃亡したのだろうか、などと考えていると、

「ご心配なく、仕事の帰りです。多少時間に余裕がありましたので立ち寄った次第です。
先日シャロンがお世話になったと聞きましたので」

「……まさかとは思うが」

 ローラの言葉に嫌な予感を覚え、海人は両足に魔力を溜め始める。
 もしも予感が当たり、ローラが怒っているのなら、真剣に生命の危機。
 よしんば肉体強化を行ったところで海人の貧弱さでは、ローラのお遊びの一撃でも体が粉々になるのは明白。
 逃げられるか、ではなく逃げる以外に生存の可能性が無いのだ。
 戦々恐々とした心境で返答を待つ。

「はい、シャロンがカイト様に和菓子をいただいた事は存じ上げております」

 言葉が終わる刹那に、海人は生涯最高の反応速度で地を、
 
「ご心配なく。主は知りませんし、私はその程度で怒るほど狭量ではありません」

 蹴った瞬間に、ローラに拘束された。

 傍目には倒れかけた海人をローラが支えたようにしか見えなかっただろうが、
その実は海人が地を蹴ろうとした瞬間に軸足を払い、彼の初動の慣性を何気なく添えられたようにしか見えない
右腕一本で殺しきるという超人的な芸当が行われていた。

 それを体感した海人はローラの体の意外な柔らかさを堪能する余裕も無く、恐る恐る訊ねる。

「な、ならば何の用だ?」

「主目的は部下がお世話になったお礼です。これをどうぞ」

「……これはなんだ?」

 ローラから手渡された布袋を見て首を傾げる。
 中には丁寧に紙で包まれた塊が入っているが、その正体までは分からなかった。

「私自作のビーフジャーキーです。それなりの自信作ですので、ぜひ御賞味ください」

「……では、ありがたくいただいておこう。
ところで主目的がこれという事は、別の目的もあるということだが……」

「ええ。予算は定めませんので、花束を適当に見繕っていただきたいのです。
部下が少々自主訓練に熱を入れすぎて足を折ってしまいまして」

「ふむ、その部下の色の好みなどは? それによっても随分変わるぞ」

「明るい色が好きなようですが、特に好きな色は黄色でしょう。
私服の時はよく黄色系の服を着ていますので」

「ならばそれ主体に見繕ってみるとしよう」

 ローラに背を向けて、海人は花を選び始めた。
 透き通るような黄色の花弁を持つ花を中心におき、それを引き立てるよう周りに配する花を選んでいく。
 明るい色が好きという情報も考慮に入れ、色とりどりの花を選びながらも、全体としての印象が明るくなるよう調節している。
 
「……今更ですが、疑わないのですね」

 ローラの言葉を素直に聞いて花束を作り始めた海人に対し、そんな言葉が投げかけられた。
 相変わらず表情は動かないが、その口調からは戸惑っている様子がありありと伝わってくる。

「何をだ?」

「私が部下の事など気にかけるはずがない、と」

「ああ、先日ルミナス達が言っていたあれか。私としてはあの見解は馬鹿馬鹿しいと思うがな」

 答えながら、海人は暫定的に出来た花束の色のバランスを確かめる。
 どうやら今一つ気に入らなかったらしく、何本か花を抜いて別の花に入れ替えた。

「何故でしょう?」

「そうだな……シェリス嬢からの依頼なら、報酬を支払う際には彼女も出向くはずだ、と言えば分かるか?」

 淡々と答えながら、再び構築した花束を眺める。
 色味は良いが、いささか華やかさに欠けていた。
 それを補うため、海人は作った花束を軸に何色かの明るい色味の花を並べていく。

「なるほど。一つお願いがあるのですが」

「分かっている。他言するつもりは無い。ルミナス達が気づいた時にも口止めをしておこう」

 一礼して感謝を示すローラから視線を外し、完成した花束を再び眺める。
 今度は文句のつけようも無い、どの角度から見ても美しいなかなかの花束である。
 ローラに見せると、彼女は軽く目を瞠り満足気に頷いた。

「しかし、そうなるとあの肉はどうしたんだ? 普通に差し入れたとは思えんが」

「あれに関してはゲイツ様が正解です。ここしばらく上物の肉を食べていなかったので」 

「おや、そちらは外れか。しかし保存が利くとはいえ五十枚ともなれば、そうそう消費できんと思うんだがな」

「いえ、ほんの五日分にしかなりませんでした」

 ともすれば聞き逃しそうなほどあっさりと放たれた言葉に、海人は手の花束を落としかけた。

「……待て、すると何か? 君はあれを一日平均十枚平らげたというのか?」

 花束を整え直しつつも、海人は恐る恐る訊ねた。
 ローラに売った肉は、一枚で大の男が満腹になる量だ。
 それを十枚となれば、もはや大食いチャレンジの域。
 目の前のやや細身の女性が食べられる量にはとても思えなかった。
 
「はい。正確にはそれにパンを二斤ですね。正直、もう少し買い込んでおけばよかったと若干後悔しています」

「……まあ、後悔は先に立たんものだ。私にしてもシャロン嬢に口止めしなかったのは迂闊だったからな」
 
 色々と言いたい事を飲み込み、海人はそんな事をぼやいた。
 
 あの時はついつい何も言わずに和菓子を渡してしまったが、今にして思えばそれが発覚した途端シェリスの怒りが自分に向く。
 そうなれば食い物絡みでは暴走する事が多い御令嬢である。
 いったいどんな目にあわされるのか、想像するだけでも恐ろしい。 

 僅かに身震いしつつも、海人は花束を白い紐で縛り、持ちやすいように紙で覆ってからローラに手渡した。

「そういえば、花束を渡す口実は考えているのか?」

「歩いていたら身の程知らずな殿方に手渡されたという事にでもするつもりです。おいくらですか?」

「全部で一万二千ルンだ」

「まかりませんか?」

 値段を聞いた瞬間に、ローラは即座に訊ねた。
 スパッと値切りを切り出したローラに、海人は若干意表を突かれつつも、楽しそうに笑った。

「いきなり値切るか。いい根性しとるな」

「駄目でしょうか?」

 呆れたような海人の言葉に小首を傾げる。
 仕草はともかく、無表情は変わっていないため、可愛いというよりはむしろ怖い。
 まるでホラー映画で人形の首が回転しているかのような印象である。

「分かった分かった、一万ルンでいい」

「ありがとうございます」

 一礼して代金を支払うと、ローラは踵を返して歩き始めた。
 夕暮れ時でかなり人が多く歩き辛いはずなのだが、彼女は人込みをするりするりと難なく抜けていく。
 かなり大きな花束なので動きは制限されるはずなのだが、立ち止まる事はおろか歩く速度を緩める事すらない。
 そして、支払いを終えてから十秒もしない内に、彼女の姿は雑踏に消えた。 

 それと入れ替わるようにして、ルミナスとシリルが逆方向から戻ってきた。
 息は乱れていないが、髪がかなり乱れている。
 どうやらかなり急いで帰ってきたらしい。

「お待たせカイト。今ローラさん来てなかった?」

「ああ、来ていたぞ。値切られてしまったが、一応大口の客だった」

「あ~……値切られたんだ。ま、しゃーないわよ。
あんたそんなに押しが強い方じゃないし、ましてローラさんが相手じゃね。気にしない気にしない」

「いやいや、少し面白い話を聞けたんでな。その礼も兼ねての事だ」

 慰めるように威勢良く笑うルミナスに、苦笑を返す。
 その笑みを見て、ルミナスはなぜかつまらなそうな顔になった。 

「……なーんか嬉しそうね」 

「そうか? 興味深くはあったが……妙に機嫌が悪くないか?」

「ん? 別にそんな事無いわよ。ほら、お客さん来たわよ」

 海人の問いを何でもなさそうに否定し、接客に出るよう促す。
 そして彼の手馴れたようでいて意外に拙い接客を見ながら、柔らかい笑みをこぼした。
 その後ろでシリルがひっそりと溜息を吐いている事に気づかぬまま。



  
 

 




 












 屋台の営業を終えて帰宅した三人は、リビングで雑談を楽しんでいた。
 今日の反省会は既に済ませており、主に今は今日の営業の時の感想で盛り上がっていた。  

「昨日までと違って結構暇だったわね。この調子で一週間だと、退屈するかも」

「それであれが手に入るのなら極めて安いかと。買えば相当な値段ですわよ?」

「分かってるわよ。そもそも普通じゃ手に入らない可能性の方が高いんだし」

 咎めるような口調のシリルに、苦笑を向ける。
 
 ハロルドが報酬として提示したワインは、貴族の間ですら幻と言われる超稀少品だ。

 毎年高品質なワインを送り出している世界的にも高名なワイン農家が、史上最高の品質と断言した葡萄で作られた逸品。
 それが三十年もの熟成期間を経た物。それこそがあのワインなのである。味への期待は嫌でも高まる。
 
 だが、それ以上にこのワインは希少価値が凄まじい。
 あまりの評判の良さに各国の王侯貴族がこぞって買い求めているのだ。
 資金力で劣る一般庶民の口に入る機会など、絶無と言っても過言ではない。

「ま、手に入れば私が作れるから、一度手に入れればあとは好き放題だろうがな」

 ある意味夢のような魔法を持つ男がしれっとのたまう。
 
 昨日海人は家に帰ってから早速件のワインを作ろうとしたが、作れなかった。
 そこでルミナスの家にあったワインを使って色々と試した結果、実際に中身を見ないと作れないことが判明した。
 とはいえ、言い換えれば中身さえ見れば大量生産できるという事だ。

 色々とデタラメなスペックの同居人に苦笑しながら、ルミナスが呟く。

「いつでも飲めるんじゃ、かえってありがたみがないわねぇ……。  
それよりカイト、さっきから気になってるんだけど、その袋なんなの?」

「ビーフジャーキーだと言っていたな。味見してみるか」

 袋を開けて中身を取り出し、包んでいる紙を無造作に破っていく。
 思いのほか紙の層は薄く、すぐに包まれていた中身が現れた。
 ローラの言っていた通り、ビーフジャーキー。それが海人の両手でギリギリ覆える程度の量入っていた。
 海人は早速そのうちの一本を噛みちぎり、咀嚼し始める。

「……ふむ、美味いな。自信作というだけあって大した味だ」

 一口目を飲み下し、海人は感嘆の息を漏らした。
 噛めば噛むほど味が出る。それ自体は普通のビーフジャーキーと変わらないが、味の出かたが凄い。
 なんというか、濃厚なのだ。肉汁から脂肪分を極力取り除いた物をさらに凝縮したかのような旨味。
 それが唾液と混じるともはや極上のコンソメスープもかくやという液体へと変貌する。
 しかも十回噛んだ程度では味が消えない。一口で極上の肉の旨味を長く楽しめる素晴らしい逸品であった。

 が、海人が満足している一方で、ルミナスとシリルは眉を顰めていた。
 味は間違いなく美味い。売ってさえいれば定期購入すると断言できるほどに。
 が、彼女らの記憶が正しければ、これは市販されている物ではない。
 海人が漏らした言葉も、それを裏付けている。

「カイトさん、これはどうやって手に入れましたの?」

「ローラ女士が持ってきてくれた。ふむ、これほどの物を貰ってはかえって申し訳ないか。
今度和菓子を持っていく時に少々多めに持ってい……どうしたんだ、二人共?」

 貰った量と味の質を考え、どうやって余剰分をローラに還元するか考え始めた時、
海人はなぜか自分を睨んでいる二人に気付いた。

 何故睨まれているのか全く分からず海人が困惑していると、ルミナスが口を開いた。

「どういう理由で貰ったのか聞いてもいいかしら?」

 殊更に真剣な口調で問う。

 このビーフジャーキーはルミナスもシリルも一度、それも味見程度にしか食べた事が無い。
 味は絶品なのだが、作り手がほぼ完全に自分で消費してしまうため見る機会すらあまりないのだ。
 主であるシェリスだけは例外だが、それでもなかなか貰えないと愚痴をこぼしていた事がある。
 
 それを出会って短い、しかも実際に顔を合わせたのは数度しかない海人にこれだけの量を渡す理由が分からない。
 どんな理由か気になるのは当然だった。

「うーむ、詳しく言うわけにはいかんのだが、大した理由では無いぞ」

「大した理由じゃないのなら教えてくださってもよろしいのでは?」

「私としては言っても構わんのだが、ローラ女士の方が嫌がりそうだからな。
ま、かなり些細な事だ。気にしないでくれ」

「むー……どーしてあんたはそう隠し事が多いのかしらね。
少しぐらい教えてくれたっていいじゃない」

 海人の気負いの無い気楽な口調に少し安堵しつつ、ルミナスは唇を尖らせた。
 口振りからして何か大きな事を隠している様子は無いと判断できたが、
やはり隠し事をされているというのは気分がよくないらしい。

「好きで隠し事をしてるわけではないんだが……まあ、すまん」

「別にいーけどねー、私どーせ信用ないもん……いじいじ」

 海人に見せつけるようにテーブルにのの字を書き始める。
 つまらなそうに口を尖らせ、かすかに目を伏せて寂しさをアピールしている。

「カイトさん、罪悪感が湧きませんの? 
お姉さまが恥を忍んであんなド下手な演技をなさってまで、話してくれとアピールしていますのに」

 シリルの容赦の無い毒舌に、ルミナスは思わずゴンッ、とテーブルに頭を叩き込んだ。
 いかなる感情によるものか、はたまた単に痛みによるものか、その全身がプルプルと震えている。

「どちらかと言えば君の方が罪悪感を持つべきだと思うがな。
見ろ、君が容赦なく事実を突きつけたせいで、顔を上げることもできなくなってるじゃないか。
いくら普通の人間ならとてもやれないようなこっぱずかしい演技でも、見て見ぬふりをしてやるのが人情だ」

 海人に追い討ちをかけられ、ルミナスの震えが激しくなる。
 気のせいか空耳か、彼女の方からすすり泣くような声が聞こえてきた。

「何を仰ってるのやら。そもそも悪いのはカイトさんですわ。
これみよがしに隠し事をなさるから悪いのです。もっと陰気に根暗に隠せば無理にでも暴きますのに」

「そうやって隠さなきゃならんほどの事では無いし、
どんな手段を使われるか分からないのにそんな事をするのはただの馬鹿だろう?」

 やいのやいのと、瞬く間に海人とシリルは口論を始めた。
 思いっきり打ちのめされたルミナスを放置して。
 
 しばらくそのまま待つが、二人はもはやルミナスに関係した口論すらしなくなっていた。
 ぶちり、と彼女の頭の中で何かが切れる音が聞こえた。
 
「……っだああああああああああっ! さんざっぱら好き放題言った挙句に放置!?
いい根性してるじゃない二人共! そこに直りなさい、人の道について一晩中説教してやるわ!」

 激昂したルミナスは、口論している二人の襟首を掴み、床に引き立て、そのまま強引に正座させた。
 突然の事に目を白黒させている二人をよそに、ルミナスの人の道講座が始まった。










テーマ:自作連載小説 - ジャンル:小説・文学

コメント

更新お疲れ様です。
陳列法に気づかれてしまいましたな。
まああいてが商人だったらしかたがないでしょうが。
それにしてもローラさんフードファイターだったかwwww
そして部下に見舞いの花・・・ツンデレですk(ry
[2010/01/11 10:32] URL | ズー #B1FehmyE [ 編集 ]

10万hitおめでとうございます
いつもどおり今回もクオリティが高く、楽しく読ませていただきました。
ルミナス萌えw


自分が言い出したことで苦労かけさせてるみたいでスイマセン(汗)
自分の希望はどちらかといえば前者のお笑い主体ですが、どちらも読んでみたいっていうのが本音ですw
[2010/01/11 15:25] URL | あさり #GAkJEmLM [ 編集 ]

ローラ、いいですな
魅力的なヒロインたちの中で、ローラが結構良い感じです。
カイトとの距離感が良いというか、ローラがいつか照れて表情を崩す瞬間があればいいななんて思ってます。
それを見たカイト以外の女性陣がとてつもなく凄いものを見たとでもいうように硬直してしまうとか。
[2010/01/11 22:37] URL | KURE #y8j/9w2E [ 編集 ]

純利益?
>「今回は売上金額がほぼそのまま利益だが、普通はこれから仕入れ値を含む経費が差っ引かれる。
フレイムリザードの肉の相場まで考えれば、本来の利益は多くてこの売上金の二割程度だろう。
それに、今回は短期間の屋台だから上手くいったという側面もある」

これ、この条件で売り上げの6割を報酬にしてるなら詐欺ですよ?
普通も何も、今回も仕入れ値を含む経費を引いた残りを分けないと、ゲイルが損して終わってますぜ
商売人の娘、食堂の息子、万能の天才と揃って誰も気が付かないってのはちょっとどうかな~
[2010/01/12 00:03] URL | ぞら #7xIPwYi. [ 編集 ]


非常に面白かったです。一気に最新話まで読んでしまいました。
それにしてもローラさんの株価がストップ高です。つぼにきまくりです。
自分はメインヒロイン好きのはずなのにおかしいな(汗

横レスになりますが純利益に関して、
通常の商売の経費8割のうち仕入れ値がどれくらいの割合かによると思います。で、お高い商品フレイムリザードの経費の割合はやはり希少性による仕入れ値がダントツなのでしょう。その他の諸経費(場所代、塩代その他)は2割は超えないんじゃないかと思います。
これで多分に目減りはしていますが2割の利益は確保できてます。
今回の場合はやはりもともと報酬の一部とはいえ現品のお肉、換金できねばどうしようもないでしょうし、割とひどい内容にも泣く泣く受け入れられる結果だったのではないでしょうか?まあそれでも人件費に6割もとられるならば中卸として商会やらなんやらに売り払ったほうが高く買い取ってもらえたかもしれませんが(汗
[2010/01/12 18:12] URL | 1000円 #mQop/nM. [ 編集 ]


売り上げ6割を泣く泣く飲んだのは、フレイムリザードの肉が実質タダで手に入っていたからだと思ってたんだが。
依頼金は貰ってるだろうし、余った肉は貰って売ってるんだから損はしてないかと。
塩漬け費用はどんだけ掛かってるかわからんが。
[2010/01/13 14:54] URL | 魚師 #HfMzn2gY [ 編集 ]

純利益の六割よこせ・・・
更新お疲れ様です。

ゲイツが泣いてる原因判明・・・
まあ、この数字より「徐々に追い詰めていく時の邪悪な笑顔」が恐かったのかな?

おばさんなルミナスの貧窮原因が公開。
拗ねた或いは怒ったリリーちゃんの秘儀「おばさん」呼びが炸裂する時がありそうな予感。

海人がorzとなって、問題ありと認める陳列法・・・
どんな魅了、洗脳技法がかかった陳列法なのだろう・・・

後、他の人も言っていましたが、私もローラさんファンになりそうです。

次話は海人家のリフォーム、ビフォーアフターかな?
では、次話を楽しみに待ってます。今夜かな?
期待と諦めの半々な気持ちで待ってます。
[2010/01/17 16:47] URL | Gfess #knJMDaPI [ 編集 ]

サランディアの聖水
えっと、思ったんですが、
サランディアの聖水をカイトが飲めば
作成できるんじゃないでしょうか。
ワインも中身が分かれば作成できるとか言ってたし。
[2010/01/21 02:49] URL | DDq #5ddj7pE2 [ 編集 ]


横レスの上に2年もたってからあれですが入手方法が爺さんしか取ってこれないってなってるサランディアの聖水を提供しても使い道が創造魔法知ってる身内のみしか使用出来ない気が。

貴重過ぎて売るにしても使うにしてもやったらばれる危険性かなり高いという。取ってきたにしたら冒険者としてそんな有能なのかで名前が広がってしまうし、実際取れる能力あっても結構期間拘束されてるからその間毎回毎回身を潜めていないとどう取ってきたんだというところからばれる可能性とか考えると割にあわないんじゃかという。
[2012/02/23 09:36] URL | #- [ 編集 ]


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