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ラノベを目指してみよう
グース・カピーこと九重十造が人様を楽しませられるレベルの文章を目指して色々書き連ねる場所です。          軽く楽しく読める話を書ければいいなと思ってます。
白衣の英雄90
 アンリが帰った後、ルミナスは応接間で海人に頭を下げていた。

「悪かったわね。急に面会頼んじゃった上に、絵の販売まで……」

「なに、気にするな。一度会ってみたかった人間だし、
絵についても多少の収入になるんだろうから、問題ない」

「ええ、そこは私が保証するわ。あの子、自分の収入からの出費なら惜しまないから」

 自信ありげに笑うルミナス。

 アンリは仕事における出費には、非常に厳しい。
 例えば仕事の前に支給される、補給線を断たれた場合に備えた非常食。
 元々少数精鋭な上、個人個人が持ち歩いて支障のない量にしている為、量としては多くないのだが、
それでも普通に買うよりも安い値段で仕入れてくる。
 なんでも、商人からではなく生産農家から直接買い付ける事で安くあげているらしいが、
どの国のどんな地域に向かう事になっても、必ず安値で仕入れてくるあの手腕は凄まじい。

 が、私的な買物については意外に財布の紐が緩い。

 レストランの料理が美味ければ追加で高いワインを開けたり、
接客レベルが極めて高い給仕にはチップを豪勢に弾んだり、
クッションや操縦技術で客の乗り心地に最大限の配慮を行う馬車には本来不要な追加料金を支払ったり、
結構気前よくお金を使う。

 本人から言わせると、その出費が相手のやる気を引き出し、次に訪れる自分の更なる快楽・快適に繋がるとの事だが、
貧乏性なルミナスとしてはあそこまで思いきれない。
 
 
 同様にアンリは自分が欲した絵画に出費をケチる事は無く、
これまで利用した画廊全てから上客として扱われている。
 今更、海人相手に出費をケチるはずがない。
 
「それに、そんな事をすれば私とお姉さまの顔を潰す事になりますもの。
そのリスクが分からない程、可愛げのある方ではありませんわ」

 肩を竦めながら、シリルが付け加える。
 
 今回はルミナスとシリルがアンリを紹介し、海人に時間を作ってもらった。
 その信頼を裏切るような真似をすれば、当然二人共黙ってはいない。
 使える総力を費やしてでもアンリを彼の前に引っ立て、相場の倍額ぐらいは支払わせるだろう。
 
 その事が分からないアンリではない。
 伊達や酔狂でエアウォリアーズ最悪の策士などと呼ばれているわけではないのだ。
  
「そのあたりは信用している。さて、私はこれから夕食まで地下室で作業をしようと思うんだが……何かあるか?」

「あ、すいません。急ぎじゃないですけど、また小太刀の予備お願いできます?
そろそろ在庫無くなりそうなんで」

 海人の問いに、雫が手を上げて答えた。

「それは構わんが、確か先週補充したばかりじゃなかったか?」

「最近攻撃力の上がり方が激しくて、少しトチると武器への負担が洒落にならないんですよ。
そこらの木とかなら問題ないんですけど、ドラックヴァン鋼とかだと数回しくじるとポキッといっちゃうんです」

 申し訳なさそうに、頭を下げる。

 最近の雫の鍛錬は、主に海人から与えられた加速魔法の使いこなしに重点を置いている。
 その甲斐あって最高速が徐々に上がっているのだが、それに伴う攻撃力の増加が問題だった。
 
 雫の小太刀は良質な武器ではあるが、刹那の打刀などに比べると質は大きく劣る。
 当然強度も相応であり、より強靭な材質を斬ろうとすれば無理が生じてしまう。
 なまじ攻撃力が増加した分、武器にかかる負担も大きくなってしまっているのだ。

 それでもきちんと刃筋を通せていれば問題ないのだが、速度を上げれば上げる程ミスも生じやすくなる為、
鍛錬中は凄い勢いで何本も小太刀が折れている。
 それゆえに、以前であれば余裕があった小太刀の在庫が切れかかっているのだ。
 
「……そうか。なら仕方ないな。地下に行った時についでに補充しておく」

「そういやカイト、あんたって刀とかの近接武器は作った事ないの?
あんたなら昔興味持ったからとかで作った事ありそうだけど……」

 ルミナスは、ふとそんな疑問を口に出した。

 普通なら、馬鹿馬鹿しい話だ。
 武器を作るのは、鍛冶屋と決まっている。
 灼熱の鍛冶場で幾度も飽きることなく試行錯誤を重ね、初めて実用に足る武器を生み出せるのだ。
 当然その過程で筋肉もつく為、貧弱な海人に刀が作れるというのは常識的に考えればありえない。
 
 が、相手は海人だ。
 
 一時期集中していただけという絵画は、一流商人に認められるレベル。
 母のプレゼント用に年に一度だけやっていたという彫刻も、同レベル。
 果てはその為に自作したという彫刻刀にいたっては、世界最高峰レベル。

 常識が通じないこの男なら、何をやらかしていても不思議はないのだ。

 それこそ伝説のヒヒイロカネで刀を打った事があってもおかしくない。
 変な所で間が抜けているので、今の今までそれを忘れていて刹那達に支給していない可能性も否定できない。
 その切れ味が副団長の持つヒヒイロカネ製の愛刀を上回っていたとしても、今更驚く事はない。 
  
 そんな思考ゆえの問いだったが、あっさり否定された。
  
「一応、作れるには作れる。
ただ、突き詰めたのが美術品としてのそれだから、実用品ではない。
それに、そもそも私の故郷で使っていた素材では刹那達が振るうには強度が足りんからな。
だからこちらの素材を使って作るしかないんだが……その為の製法はまだ研究の途中でな」

 お手上げ、とばかりに両手を上げる。

 かつて刀を作った時は、その美しさに重点を置いた。
 刀の収集家であった母へプレゼントする為、母が特に気に入っていた刀を十本ほど見せてもらい、
そこから彼女の好みを掴んでそれに最も適した美しさを出す刀を作り上げたのだ。
 その為切れ味は鋭いものの強度は高くなく、実用品には程遠い物だった。

 現在は刹那と雫の為にこちらの金属を使った実用品の研究をしているが、未だ納得できる案は出来ていない。
 加工自体は可能なのだが、強度や切れ味のバランスなどまだまだ自由自在とはいかず、
信頼性を考えると二人が今使っている物の方が無難なのだ。

「へえ~……ね、今度手が空いたら私の剣も一本作ってくれない? 勿論、代金は弾むわ」

「いや、すまんが君の使っているような剣は作った事がないんで、さらに時間がかかる。
刀とは必要な特性がまるで違うからな」

「ありゃ、そうなの? ちなみに近接用で作った事ある武器って何がある?」

「刀は脇差、小太刀、打刀、太刀、大太刀と一通り。
後は棒術用の棍、槍、手甲、脚甲といったところだな」

「……刀にかなり偏ってない?」

「母が刀の収集家だったんでな」

 ルミナスの呆れ混じりの問いに、懐かしむように答える。

 海人の母は、極めて本格的な刀の収集家だった。
 コレクションの総数たるや実に百を超え、その全てを自ら手入れする程のコレクターだったのだ。
 幼い頃は内容を詳しくは知らなかったが、成人後に調べたらいわゆる名刀が山のように揃っており、
思わず立ち尽くした事がある。

 もっとも、一番驚いたのはコレクションの大半が失踪前まで現役の実用品だった事だが。
  
「ふーん……他の武器も研究はしたのよね?」

「ああ。実用品として研究したのは棍と槍だけだがな。
他は全部美術品としての研究だ」

「……棍と槍は実用品だったの?」

「少しばかり事情があってな」

 不思議そうなルミナスに、苦笑を返す。
 どこか寂しそうにも見えるその笑顔にルミナスが問いを重ねようとしたが、

「ありゃ、お客さんですね。速度からすると多分シェリスさんのメイドの誰かっぽいです」

「……ふむ、昨日の件かな。すまんが、ちっと出迎えてくる。
他に何もなければそのまま地下室に行こうと思うんだが……他には何かあるか?」

 海人が訊ねると、周囲は首を横に振る。
 海人はそれを確認すると、刹那を伴って門へと向かった。   

「しかし昨日の今日でわざわざ来るって……昨日何かあったの?」

「ああ、ちょっと海人さんがシェリスさんにお願いしたんですよ。
な~んせ近く重大行事がありますからね~」

 心配そうに問いかけるルミナスに、雫は朗らかに笑って答えた。
 
 一応、嘘は言っていない。 
 海人は確かにいざという時の協力を頼んだし、近く重大行事がある。
 ただし、前半と後半はまるで無関係だが。

「重大行事?」

「あ、もしかして……」

 首を傾げるシリルとは対照的に、ルミナスは瞬時に察した。
 その優しくもどこか悪戯っぽい笑顔を見て、雫は自分の狙い通りの内容を察してもらえた事を確信する。

「ふっふっふ、盛大な企画準備してるみたいですんでお楽しみに~」

 未だ分かっていないシリルをよそに、雫は悪戯っぽく微笑んだ。  
 
   
 
 


















 シェリスからの手紙を受け取って地下室にやってきた海人は、深く溜息を吐いていた。

 その理由は、今しがた開封した物。
 
 昨日の懸念が現実化する可能性が一気に高まったという事と、
誰が何に狙われているのかが書かれているが、理由などは記されていない。
 危険なのは間違いない為、現在この国にいるエアウォリアーズと協力して事に当たるつもりだという事と、
出来れば海人に戦術・戦略の知恵を借りたいとの事だった。

 それを読み終えた時、海人は思わず納得していた。

「……なるほど、確かに今回は私が助けを求める状況だな」

 ふん、と軽く鼻息を鳴らす。

 手紙の内容を見る限り、今回ばかりは海人個人での対処は至難だ。
 シェリスの持つ情報網や人員数無くしては、禍根を断てない可能性が極めて高い。
 あるいは場当たり的な対処を延々続ける事でも根絶できるかもしれないが、
いつまでかかるか予想できないし、元の世界の時のような外出するにも難儀な日常は願い下げだ。
   
 ゆえに、今回は極力借りを作りたくない御令嬢に借りを作る羽目になる。
 正直、御世辞にも愉快な気分ではない。

「……ま、悪い事ばかりでもないが」

 呟きながら、視線を机の片隅に移す。

 そこにあったのは、アンリに渡された札束。
 一見すると何の変哲もない札束だが、中身は違う。
 大半はただの一万ルン紙幣だが、真ん中近辺の数枚だけに細工がしてあるのだ。
 紙幣の中心部の僅かな部分が真っ白になっており、そこにメモが記されている。
 
 内容は、シェリスの手紙よりも更に情報量が少ない助力嘆願。
 誰が何に狙われる可能性があり、その折にはぜひ協力してほしいと記されている。
 それとは別のお願い一つと、思わず目を瞠るほどの報酬額と共に。

 ――――最初にこれを読んだ時は、思わず頭を抱えた。

 シェリスの言っていた厄介事と、アンリの助力嘆願が別件である可能性があったからだ。
 直後にシェリスの手紙を開封した手が微妙に震えていたのも、仕方ないだろう。 

 が、蓋を開けてみれば両者の話は同一の内容。
 敵は厄介な上に数も多そうだが、一つだけだ。
 面倒事には変わりないが、最悪の可能性が消えた事で多少安心できた。

 また、ちょっとした事だが、前々から機会を窺っていた事を実行に移す好機でもある。
 どうやって機会を作るべきか考えていたので、今回のは良い口実だった。

 とはいえ、あまりのんびり構えているわけにもいかない。
 敵が極めて厄介な相手である事は間違いなく、油断が許されないのだ。

 やれやれ、と溜息を吐いていると、背後に控えていた刹那がおずおずと声を掛けてきた。
 
「やはり……厄介な事になりそうですか?」

「ああ。とりあえず読んでみろ」

 ほれ、と刹那にアンリのメッセージとシェリスの手紙を差し出す。

「……狙われているのはシリル殿、ですか」

 一通り目を通した刹那は、厳しい表情で文章を睨んだ。
 
 短い付き合いだが、シリルの事はそれなりに知っている。
 少々大人気ない点もあるが、基本的には心優しい女性だ。
 仕事絡み以外で命を狙われているとなると、逆恨みか冤罪としか思えない。

 あまりにも、不愉快な話だ。
 しかし、海人が悩む理由が今一つ分からなかった。
  
「……確かに厄介そうですが一件だけですし、
これだけの人間が動いているのなら、どうにでもなるのでは?
拙者達も加わるわけですし」

 刹那は訊ねながら首を傾げる。

 厄介には違いないが、今回はそれに対応する為の戦力が凄まじい。

 わざわざ海人に助けを求めてきた事からして総数は多くなさそうだが、
それでも今この国にはエアウォリアーズの隊長全員と隊員十人以上は揃っている。
 下手な軍隊程度なら真っ向から叩き潰しかねない超戦力だ。

 ここに、シェリスの屋敷一同が加わる。
 エアウォリアーズに比べれば一部の例外を除いて個々の質は落ちるだろうし、
他の仕事の都合上全戦力を割く事はないだろうが、彼女らの持つ広大な情報網はそれを補って余りあるはずだ。
 
 とどめに、この屋敷の戦力。
 海人の恩恵により刹那や雫だけでもほぼ確実に軍隊を叩き潰せるが、安定性という意味ではリレイユが最優だ。
 刹那や雫なら大まぐれで三下に仕留められる可能性も0ではないが、リレイユにそれはない。
 油断してようが策を用いられようが、そこらの雑兵では彼女の眼球にすら傷一つ付けられないのだから。
 そのくせ攻撃は大概の人間が必殺されるという、一定レベル以下の者にとってはまさに絶望の象徴と言える存在である。
 
 正直、知らずに挑んでくるであろう敵方が哀れに思えてくるぐらいだ。
 
「ただの戦力比べならな。が、相手の目的は一人殺す事だけだ。
それならばやりようはいくらでもある。こちらの数は少ないんだしな」

 楽観とも取れる見方をする刹那を、やんわりと窘める。
 こちらの戦力が頼もしい事は間違いないのだが、問題がないわけではないのだ。

 困った事に、こちらの頭数は少ない。
 総力で真っ向からぶつかり合う戦いなら個々の戦力差で磨り潰せるだろうが、
陽動などによる分散を狙われると途端に危険が増す。

 なにしろ、向こうの目的は一人の殺害。
 上手く陽動に引っかけられでもすれば、十分現実味のある話だ。
 向こうが投入する戦力がどれほどの数か分からないが、こちらの数よりも多い事はほぼ確定なのだから。

 シリル一人守ればいいという見方も出来なくはないが、
遠距離からの大規模な攻撃魔法の乱舞による目くらまし兼かく乱など、
真っ当な手法でも隙を作る手段はいくらでもある。

「……なるほど」

「ついでに言えば、指揮官や主力部隊を潰した程度では終わりにならんはずだ。
今回投入される全戦力を一人残さず殲滅して、やっと一息つけるぐらいに考えておいた方が良い」

「たかが一人を始末するのに、そこまで執念を燃やすでしょうか?」

「狙われている理由にもよるが、不思議はない。
本音を言えば、先に連中の祖国を国土ごと消し飛ばしておきたいぐらいだ」

 心底面倒そうに、海人は吐き捨てた。

 今回のような手合いは、本気でしつこい。
 一人二人片付けた程度では、逆に戦意を燃やす。
 酷いと、トップやその周辺をまとめて消し飛ばしても燃え上がるぐらいだ。

 正直、本当なら戦うどころか関わりたくすらない。
  
「……承知しました。肝に銘じておきます。
ところでアンリ殿からの文書の方には、シリル殿には極力教えないようにと書かれていますが……」

「おそらく、知れば彼女が先走る可能性が高いんだろう。
どうやら……思っていた以上に、シリル嬢の抱えている物は重かったようだな」
 
「思っていた以上……? つまり、シリル殿がなにがしかの事情を抱えておられる事自体は御存じだったのですか?」

 一際大きく息を吐いて天を仰いだ海人に、怪訝そうな目を向ける。

 刹那の知る限り、シリルはあまり影を感じない女性だ。
 明るく快活で、外見通り元気一杯の少女に見える事も多い。
 優れた武人らしくふとした拍子に凄味を感じさせる事はあるが、それだけ。

 良くも悪くも、重い事情を感じさせない女性なのだ。
 正直、こんな相手に狙われているなど今でも半信半疑なぐらいである。

「まあ、な。あくまでこれまで手に入れた彼女の情報からの類推だが、ほぼ確信はしていた。
流石に、ここまで厄介な話だとは思っていなかったが」

「……事情を聞こうとは思われなかったのですか?」

「興味はあるが、その程度で聞いて良さそうな事でもなかろうからな。
ま、私にとって一番重要な事は分かりきっているわけだし、聞けた方が良い程度の事だ」

「一番重要な事、と言いますと?」

「なに、大した事ではない――――彼女は私の友人、それだけだ」

 ニヤリ、と不敵に笑う海人。
 一見軽い態度だが、その瞳には強い意志が感じられる。

「……ふふっ、いつもいつも喧嘩しておられますが、やはり大事なのですね?」

「さてな。いずれにせよ、人道として友人は大事にすべきだろう。
例えそれが負けず嫌いで嫉妬深い上に手が早く、圧倒的格下をボコボコにする事も躊躇わんよーな人間でも……なんだ?」

 言葉を切り、海人はむすっとした顔で刹那を睨んだ。

 彼女は、口元を手で抑えながらもう堪えきれないといった様子で笑っている。
 その目はやたら慈愛に満ち溢れており、まるで捻くれた子供を見る母親のようだった。

「いえいえ、何でもありません。
それで、備えとして何か準備しておくことはございますか?」

「強いて言えば、シリル嬢の動向に気を付ける程度だな。
もしシリル嬢が先走った場合、余計な面倒が増える」

「正直、シリル殿が先走るというのが想像できないのですが……」

 海人の言葉に、疑念を発する刹那。

 普段は激情に駆られやすい性格のシリルだが、組手などの戦闘時になると一変する。
 弓兵にとって致命的とも言える近接戦の間合いに入られても、その目に動揺はない。
 あくまでも冷静に攻撃の軌道を見極め、冷静な対処を行う。
 例えそれが、文字通り首の皮一枚掠める様なギリギリの回避だとしても。

 激しやすくとも、必要な理性は確実に残す。
 むしろ激しやすい性格を罠として使う。
 シリルはそんな強かさを持つ人間だ。 

「ま、普通なら彼女が先走る事はあるまいな。
そもそもそんな人間であれば、ルミナスの副官を長く務めていられるはずがない」

 刹那の疑念を、海人は当然のように肯定した。

 日頃見ている感想もだが、何より強いのはルミナスの副官という立場だ。
 それはただ強く、頭が回るだけでは務まらない。

 ルミナスが激しやすいタイプなので、どんな状況でもそれを冷静に窘められる精神が不可欠なはずなのだ。
 そうでなければどれほど優れた知略を生み出す頭脳があっても、隊がただの突撃集団と化しかねない。
 どれほど強い隊員がいたところで、それでは到底今まで生き延びられていないはずだし、
周りがそんな状況を許さないだろう。
  
 ゆえに刹那の評価自体は頷けるのだが、今回ばかりは安心できない。

「が―――――私達よりそれを熟知しているはずの、アンリ女士がこれを渡してきたんだぞ?」

「……つまり、培った知性も冷静さも消し飛んで理性を失いかねない、そんな相手だという事ですか」

「そういう事だ。ついでに、あれで余計な事を考える性格だからな。
他の人間を巻きこめない、と一人で解決にあたろうとする可能性は否定できん」

「なるほど……ならば、念の為雫をつけておくべきかと。
雫なら最近はディルステインで対戦している事も多いですから、怪しまれにくいでしょう」

 粛々と、進言する。
 
 それほどまでにシリルの感情をかき乱す相手であるなら、到底油断はできない。
 いかなる情報がシリルを刺激するのか見当もつかないからだ。
 
 が、演技力が高く、日頃からシリルと仲の良い雫をそれとなくつけておけば、ある程度は事態に対応できる。
 最悪、シリルがなにがしかの情報で先走っても、力尽くで止める事も可能だ。
 それだけの力を、雫は与えられている。   

「そうだな。にしても、こんなタイミングで来なくともよかろうに……まったく、準備が間に合わなくなったらどうしてくれる」

「準備、ですか?」

「うむ。君もプレゼントは用意するつもりだろう?」

「――――ああ、その事ですか。勿論用意するつもりですが……海人殿はそんな大がかりな準備が必要なのですか?」

「一つ考えている企画があってな。それ用に色々計算しておきたいんだ。
と言っても、粗方終わっているし、後はコンピューターに任せるだけでも問題ないと言えば問題ないんだが。
まあ……どうせやるなら最高に盛り上げたいからな」

「詳しくは当日のお楽しみ、ですか?」

「そういう事だ。ま、折角だし明日は気晴らしがてらカナールに行こうか」

「そうしていただけますと助かります。海人殿と違い、拙者は自前での用意は出来ませんので」

 楽しそうに微笑む主に、刹那は穏やかに微笑み返した。
 

   






 













 アンリは、部下との待ち合わせ場所で唸っていた。

 どうにも、嫌な予感が消えてくれない。
 御世辞にも万全とは言えないが、準備自体は整えている。
 現在把握できている敵戦力、それら全てどころか、その三倍の戦力でも駆逐する事は難しくないはずだ。
 念を入れて外部にも協力を要請したし、今日会った感触からして受けてくれる可能性は高い。
 
 なのに――――依然として直感が警鐘を鳴らし続けている。

 悲しい事に、こういう時の直感は外れてくれた試しがない。
 常識的にありえないと切って捨てた可能性に牙を剥かれたり、
買収しておいた人間が買収し返されていたり、あるいは事が始まる前にいなくなったり、
毎回毎回碌な事が起きなかった。

 更に可能性を突き詰めるべく思考を巡らせていると、部下達がやってきた。  

「隊長、ただいま戻りました」

 部下達を代表して、第二部隊副隊長であるテリー・ブランケットが挨拶する。

「御苦労。それで、首尾はどうだったっすか?」

「今までの情報通り、全てこの国に向かって直進中のようです。
国境を越える事はないってのは楽観しすぎだと思います。
国境越えの前に多少数減らしておくべきでしょうか?」

「……いや。まだ仕留めるには早いっす。
移動時間考えるとこっちの戦力をかなり散らす事になりますし、
そもそもこの段階で警戒されたら、場合によっちゃ相当厳しくなるっすよ」

「了解です。隊長の方はいかがでしたか?」

「収獲自体は文句ないっすね。
返事はまだ貰ってないっすけど、動いてくれるとみなして問題なさそうっすよ」

「戦力的にはどうです?」

「……世の中広いっつーか色々やってらんねーと思ったっすねぇ……」

「た、隊長どうなさったんですか!?」

 しみじみと語る上司に、テリーは思わず叫んでいた。

 戦力分析が曖昧になる理由は分かる。
 昨日ルミナスとシリルに情報を漏らさぬよう釘を刺されたと言っていたのだ。
 詳細に語れば確実に二人が怒り狂うだろう。
 そんなリスクを冒すほどアンリは愚かではない。

 が、この態度は予想外だ。

 まるで世の中に疲れきって悟りを開いたかのような老人のそれ。
 団長と副団長コンビ対第二部隊全員の組手が始まった時を髣髴とさせる態度。
 抵抗せずぶっ飛ばされた方が楽じゃないっすかねー、などとのたまい始めたその時にあまりにも似すぎている。 

「ちょっと世界の残酷さを噛みしめてただけっすよ……あ、他の団員があそこ行くのは厳禁っす。
かなりの確率で団員が減っちゃうんで。全団員に通達しとくように」

 気を取り直し、この場にいる部下に忠告する。

 約束がある為詳細は語れないが、あの屋敷は超の付く危険地帯だ。
 今日は運良く武器を抜く前に止めてもらえたが、武器を抜いていればアンリの命はあそこで散っていた可能性が高い。
 ルミナス達の焦り具合からして、武器を抜いたら殺してよしと躾されてるはずだからだ。

 そして、あの番犬ならぬ番ドラゴンと戦えば、副隊長級ですら単独ではまず助からない。
 運が良くても苦しむ間もない超火力のブレスで消し炭、運が悪ければ生きたまま丸齧りなどである。
 
 良くも悪くも生き汚いエアウォリアーズの面々なら武器を抜くか逃亡するか短時間で選ぶだろうが、
運悪く前者を選んでしまうと、貴重な団員が減ってしまう。
 人手不足を個々の戦闘力で補っているエアウォリアーズにとっては、洒落にならない被害だ。

「どんだけ物騒なんですか!? むしろ不安になってきたんですけど!?」

「頼りになりそうなのは間違いないんで安心するっす。
性格の方も、直に見た感じ多少癖があるだけの人格者ではありますしね。
それと目立ちたくないみたいなんで、絵画の出所についても緘口令敷いとくように。
破ったら自分が直々にお仕置きするってのも忘れず付け加えとくっす。
自分からは以上っすけど……追加情報は何かあったっすか?」

「細かい報告は色々ありますが、特に大きいのは良い情報と悪い情報が一つずつです」

「……悪い情報からお願いするっす」

「あたりつけておいた村全てで動きがあったようです。
隊長の予想通り、前々から仕込んでたみたいですね」

「そっすか。となると、もう正確な位置を掴んで動いているのは完全に確定っと。
そうなるとやっぱ人員が足りないのが致命的っすねぇ……まあ、自分の失態なんすけど」

「いや、あれはどうにもならなかったのでは?」

「人員の都合上予見は無理だったとは思うっすけど、今回の責任者は自分っすよ。
こんな間の悪い不運手繰り寄せたってのは、それだけで十分問題っす。
で、良い方の情報は?」

「シェリス・テオドシア・フォルンに協力の意思があるようです。
ケルヴィン隊長達に接触して伝言伝えてきました」

「は……? 《傀儡師》が!? マジっすか!?
シリルさん達とは親しいらしいっすけど、私情で動くタマじゃないっすよ!?」

 テリーの言葉に、アンリの表情が驚愕に染まる。

 あの公爵令嬢の協力が得られるのであれば、今回の危険は一気に少なくなる。
 あそこの人員も少数精鋭型だが全員が非常に優秀だし、なによりこの国における情報網は他の追随を許さない。
 それで油断できるほど甘い相手ではないが、楽になる事は間違いないはずだ。
 正直、喉から手が出る程に欲しい助力である。

 だが、彼女は私情で動く人間ではない。

 温厚で優しい人柄というのは事実だが、為政者としての側面も強い。
 個人的に親しい人間であっても、その存在が国家に不利益をもたらすのであれば躊躇いもせずに見捨てられる人間だ。
 今回相手取るであろう敵を考えると、敵対はしないまでも傍観する可能性が極めて高かった。
 
「僕もそう思います。ただ、今度の件で動く理由が私情以外見当たらないんですよね……政治的には不利益出そうですし」

「一応エアウォリアーズに恩を売れるってのがあるっすね。労力に見合いそうにないっすけど。
あとは、この国で勝手をされる事が許せない。貴族の名に強い誇りを持つ彼女ならありそうっすね。
ただこれでも理由としては弱……」

「どうしました?」

「ああ、いや一つ思い当たったんすよ。
なるほど、この要素があれば十分すぎるっすね」

 導き出した答えに納得し、緊張を解く。

 今回の件、恩を売れる相手がもう一組いる。
 今回狙われているシリルを、大切に思っているであろう人間達。
 一度訪問しただけでも、家族のような温かい雰囲気を感じ取れたあの屋敷の者達だ。

 エアウォリアーズにいれば上位に食い込むであろう武人二人と、
時に天災とも称される凶悪生物プチドラゴン、それを従えるドラゴンマスター。

 正直、エアウォリアーズの総力でも相手をしたくない相手だ。
 団長と副団長がいるので負けはしないだろうが、被害が甚大になる。
 それこそ、その一戦で団が崩壊してもおかしくない。

 あの超戦力に恩を売れるのなら、今回の労力も安いだろう。

 さらにルミナス達の言葉を信じるなら、シェリス最強の手札にして完全制御が不可能な化物の機嫌も取れる。
 間接的にではあるが、彼女の想い人を守る事に繋がるからだ。

「……まあいいですけど。でも色々重なってますが、これなら対処できそうだと思うんですが」

「そっすね。後は連中の動きを見ながら伝えるタイミングを計る、か」

「それなんですが、なんで今回こんな面倒な事を?
正直、さっさとルミナス隊長とシリルさんに状況伝えて全員で動くべきだと思うんですが。
ここまで来たら、もう偶然の可能性もなんてありえないですし」

「他の案件であればそうしてるっすよ。
でも、今回はシリルさんが暴走する可能性が捨てきれないんっすよ。
しかもこっちはシリルさんの死亡が敗北条件なわけで、ね」

「……あの人が暴走しますかねぇ?」

「自分も又聞きっすけど、ルミナスさんに拾われた頃は本気で酷かったらしいっすよ。
それに前に一度偶然連中の斥候に遭遇したんすけど、凄まじい殺し方だったっす。
なんせ、素性の判別材料が服しか残ってなかったっすからね」

 静かに語りながら、少し前の事を思い出す。

 それは各国に点在させているシリルの隠れ家の一つに、痕跡を残す為に向かった時の話。

 運悪く今回の連中の仲間と遭遇し殲滅したのだが、シリルの様子が凄まじかった。
 普段なら一度気を落ち着けて状況把握に努めるであろう彼女が、瞬時に把握していた敵全てに矢を放ったのだ。
 アンリが咄嗟にフォローに回ってシリルが把握しきれなかった敵も始末したのだが、
その短時間の間にシリルは射抜いた敵を惨殺していた。
 
「……あの冷静沈着なシリルさんが?」

「ええ。全員矢で心臓付近貫いてたのに、わざわざ拳と剣で止め刺したっす。
正直、後の事考えなくていいなら今回の件にシリルさん関わらせたかないっすね。
唯一の救いは本人に自覚がある事っすか」

 驚く部下達の表情を眺めながら、その時のシリルの様子を思い返す。

 鮮血が飛び散り赤く染まった森の中、シリルは敵の頭蓋を一つ踏み砕くと深呼吸を始めた。
 息を吐く度殺気が抜けていき、三分ほどかけてどうにか落ち着いたが、表情の憎悪は消えない。
 どう声をかけたものかとアンリが迷っていると、シリルは拳を近くの樹に叩き付け、アンリに頼み事をした。
 これ以上この連中を見ていると本拠地に殴り込みをかけかねないから、死体の始末を頼みたいと。

 眼前の敵を消せば多少冷静さを取り戻せる事に安堵はしたものの、
そのあまりに苛烈な憤怒にアンリは不安を抱かざるをえなかった。  

 だからこそ――――今回は最初にシリルだけが分かる形で情報を伝えたのだ。

 そうしておけば、動きがあれば自分にまず情報を持ってくると思考を誘導できる。
 わざわざ自分にだけ伝えたのだから、他の者の方へ優先的に情報を伝えるはずはないだろうと。

 そして、それは功を奏した。
 海人に札束を渡した時、普段なら不自然さを感じそうなそこでシリルは見逃したのだ。
 腹が鳴るというアクシデントのおかげで口実が出来たのも大きかったが。

 後は、全ての準備を整えてから伝えればいい。
 シリルが一人で動く事によるデメリットが大きくなりすぎた状態なら、先走る可能性は低くなる。
 それでも可能性は0ではなく、普段なら心配する必要がない事を心配しなければならないのは非常に疲れるが。
 
「よっぽど酷い事を体験したんですね……」

「後から情報集めただけでも胸糞悪くなる話だったっすからね。
ま、暗い話はこんぐらいにして、とりあえず夕食作るっすよ」

 沈んだ空気を払うように笑顔を浮かべ、手を叩いてパンパンと軽快な音を出す。
 それに釣られるように、アンリの部下達にも笑顔が浮かんだ。 
  
「了解です。そんで、今日の食事は何です?」

「今日偶然手に入った米、それに昨日狩ったブラウンライオットと野菜の炒め物っす」

「げ……米ですか?」

「文句は食べ終わってから受け付けるっすよー」

 不満そうな部下達から視線を外すと、アンリは調理に取り掛かった。  



















 ナーテア教の神官戦士達に護られ、無事近場の村に辿り着いた商人は彼らに尊敬の眼差しを向けていた。

 結局あの後も魔物の襲撃を受けたのだが、全て軽く蹴散らされたのだ。
 ある時は最初に助けてくれた女性が槍で、ある時は見上げるような背丈の男が大剣で、
またある時は線の細い女性が大きな弓で、瞬く間に駆逐してくれた。

 もはや頼もしい、という次元ではない。
 自分で雇った事はないが、他の商人から護衛を生業とする者達の話は聞いた事がある。
 評判の良い者達は度重なる襲撃にあっても依頼主や荷をきっちり守ってくれるそうだが、
相手が雑魚でも三度四度と重なれば手傷は避けられないという。

 それが、今回は全員が無傷。
 それどころか、服に返り血すら浴びていない。

 これほどの超人なら、あるいは彼がかつて一度だけ見た戦士達に匹敵するかもしれない。
 数多の戦場を駆け抜け、絶望的な戦況すらも容易く覆すと言われる者達。
 現在最強と名高い、あの傭兵団に。
 
 流石は戦いの女神ナーテアを信仰する者達、と思いながら改めて礼を言うべく馬車を降り、
最初に助けてくれた女性へ顔を向けると、

「ん……?」

「どうかしたか?」

「あ、いえ……その、改めて御顔を拝見して、なぜか見覚えがあるような気がいたしまして……」

 はて、と首を傾げる。

 初対面、というのは間違いない。
 これほどの美女なら、一度見て忘れる事はまずありえないからだ。
 それに、道中聞いた名も家名にしか聞き覚えはなかった。

 が、妙に既視感を覚える。

 特にその印象が強まるのが、彼女の髪を見た時。
 その絹糸のような美しい金髪を、どこかで見た気がするのだ。

「……他人の空似だろう。そう珍しい顔ではないからな。
では、我らはこれで失礼する。保存食、非常に助かった。
以後も、ナーテア様の御加護があらん事を」

 旅商人に向かって素早くナーテア教の印を切ると、女性は他の人間と共に踵を返した。
 教義に従い旅商人の護衛をしたが、この村は本来進むべき方向から少しずれているのだ。

 村の門を出て本来の道へとしばらく進んでいると、最年長の男が女性に声をかけた。 

「メルヴィナよ、なぜナーテア様の信徒でもない者を助けたのだ?」

「何か問題が? 彼らは、未だナーテア様の愛を知らない、あるいは分からないだけです。
我らナーテア教徒の役割の一つは、そんな哀れな者達にナーテア様の愛を教え広める事でしょう?」

 咎めるような言葉に、淡々と返す女性――――メルヴィナ・グラウクス。

 近年は軽んじられつつあるが、ナーテア教本来の教えは弱者救済。

 女神ナーテアの慈悲は、本来この世全ての暴力から人を救うもの。
 人を食らう魔物も、悪に魅入られ他者を害する者も、全てを退けるがナーテアの愛。
 不条理な暴力に苦しむ事ない世界、ナーテアの力が十全に発揮されればそれが実現されるという。
 
 しかし、邪神スーレアを始めとした悪神達によってナーテアの力が妨げられている為、
この世には無為な暴力が満ち溢れ、力なき者が虐げられているのだ。

 ゆえに、信徒たるナーテア教徒の責務は力なき者達に手を差し伸べる事。
 神々の世界で現在も悪神達と戦い続けている女神ナーテアが勝利を収めるその日まで、
微力ながら女神の代行をする事、それこそが教義なのだ。

 例え信徒でなかろうと、あるいは異教徒であろうと力なき者であれば、
ナーテア教徒はそれを救い、ナーテアの慈悲を伝えるのが責務だ。

「……ふん、まあいい。あの様子からして多少なりともナーテア教の威光を高める役に立つであろうしな。
だが、ナーテア様も全てを救うわけではないという事は忘れるな」

「ナーテア様が救わぬのは、スーレア教などの邪神信仰者ぐらいでしょう。
あとはナーテア教徒を名乗りながら、力なき者を手にかける背神者ですか。
もっとも、それらに関してはそもそも人ではありませんし―――――滅すべき邪悪ですが」

 言葉と共に、殺気が放たれる。
 まるで、彼女の言う邪悪に対する憤怒が溢れ出たかのように。
 何があろうと滅ぼし尽くす、その意思を示すかのように。

 凄まじいまでの気迫に、咎めていた男の腰が僅かに引けた。

「う、うむ……そして此度はその邪悪を滅する為の遠征だ。
小事にかまけて戦いに遅れるなど以ての外。分かるな?」

「承知しております。多少遅れた分は、急げばいいだけの事。
御年を召されたとはいえ、父上なら多少足を早めても問題ないでしょう?」

「……無論だ。一線を退いたとはいえ、ナーテア教徒として鍛錬は怠っておらぬ」 

 男―――ローメル・グラウクスは右手に持った槍で地面を突き、胸を張った。

 現在は怪我によって一線を退いているが、若かりし頃は名を馳せた神官戦士。
 衰えて尚強靭なその肉体は、その自負を強く示していた。  

「ならば少し急ぎましょう――――許されざる邪悪を、我らの恥を滅する為に」






コメント

ふむ…シリルの問題は宗教に関係あるんでしょうか?そして宗教対立もしている宗教もある、と。なかなか問題だらけですね。ここからどう動くかが問題ですね。

追伸
怪談ネタと言ったのは海人なら声のトーンや口調、場の雰囲気や空気等を操作することで物凄く怖がらせることが可能じゃないかと思ったからです。
[2016/05/30 08:54] URL | コスモ #Y2SfxCmk [ 編集 ]


更新乙です
ルミナスさんが恋心を自覚して次の章なので続きがいよいよ楽しみです。
そしてようやくシリルの掘り下げが……。うれしい
傭兵団も動くようで、どうやら団長副団長と海人の出会いも近いのかな。
物語が動いていく気がしてワクワクします。
次回更新も楽しみにまってます。
[2016/05/30 19:26] URL | #- [ 編集 ]

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このコメントは管理人のみ閲覧できます
[2016/05/31 18:19] | # [ 編集 ]


う~ん……どんな流れになるのかはなんとなく想像はつきますが
そろそろ事が起きてほしいなあ……思わせぶりシーンばっかでもう飽きてきてます
[2016/06/02 01:00] URL | #- [ 編集 ]


今まで読んだ中でも最上位に面白い。
2日かけていっきに読んでしまって後悔してます。
続き楽しみにしています。
[2016/06/02 07:02] URL | ギラウ #zUYZREpg [ 編集 ]

シリル回ですが
事件前夜の熱が高まっていくという感じで。


カイトが誰を選ぶかという話ですが……どの女性も強力な武人なので、シェリスとしては貴重な戦力が産休育休を取るのは、非常時を考えると頭が痛いのでは? まぁ女性武人で固めてる以上仕様ですね。

というか、ローラを選んでしまう場合、彼女の代わりになるくらいの戦力をカイトが解禁しないと無理でしょ。しかも「あのローラ」の夫だと思われれば相当注目されそうで、それは大きなデメリット。

ルミナスならそこまで騒がれないと思いますが、
彼女がいつまでも自分で稼いで弟妹たちを養うことを考えていると永遠に話が進まないので、カイトはさっさと「ルミナス家くらい養え無くない高所得者」だとバラせと言いたい。
それが明らかになれば、たとえルミナスがプライドで渋っても、姉がルミナスを動かす根拠にはなるので。
だけどその前に両親だ。せっかくルミナスがまともに恋し始めたのに、自分らが発情して子ども作りまくったせいで嫁き遅れるとか、論外だから。お姉さんに状況説明したら両親に説教手紙くらい送れるでしょう。

刹那は…現時点では一番可能性が薄いですね。雫があと3年か4年くらい育つまでは刹那という護衛が引退してしまったら困るはずなので。
ただし、誰がカイトの奥さんになるにせよ、定期的に二人きりで吸血させているんだから刹那がカイトに並々ならぬ好意持ってるのはバレますね……。なし崩しに第二第三の嫁をもらっても驚きはないです。
[2016/06/04 06:37] URL | あはら #3T6YapnI [ 編集 ]


ゆえに、今回は極力借りを作りたくない御令嬢に借りを作る羽目になる。
 正直、御世辞にも愉快な気分ではない。

正直これだからお人好し主人公には、少しイライラさせられるというか序盤はともかくその後はずっと明らかに貸しのほうが超過している状態なのにちょっと助けられるだけで借りだとかいいだすのには色々思うところがありますね。
 
それにしても大体本来領土を守ったり不当に危害を加えたテロリスト連中の捕縛や報復攻撃は、税金で生活している以上為政者の義務の範囲だし一個人が対応するのを前提として借りだの貸しだの言い出すのは、違和感があるというかシェリス嬢の主人公のお人好しさにつけ込むような腹黒さには正直むかついてきますね。

それと宗教のなのもとに好き勝手する狂信者はすきになれないしもぐらたたきだとほとんどきりがないし犯罪集団に無関係な一般市民はいないだろうから変に自重しないでこの際本拠地も報復攻撃の対象にして欲しいですね。
[2016/06/04 22:00] URL | シャオ #xDU5tAck [ 編集 ]


狂信者ってのは厄介ですね。 メルヴィナもローメルに比べるとまともに見えますがアンデルセンの
殴っていいのは異教徒と化物だけ的な狂気がw
この手のはほんとやっかいww
[2016/06/05 13:15] URL | #USanPCEI [ 編集 ]


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