ラノベを目指してみよう
グース・カピーこと九重十造が人様を楽しませられるレベルの文章を目指して色々書き連ねる場所です。          軽く楽しく読める話を書ければいいなと思ってます。
番外編+最新話微修正。
というわけで、番外編と最新話の微修正です。
番外編は定番ネタ、微修正は指摘していただいた誤字と、言葉がおかしかった箇所の2カ所の修正です。

では、急ぎ足ですがコメント返しさせていただきます。


リゼルグさん

主人公、あれでもまだ覚醒まではいってなかったりします。
まだまだ悩みも迷いも問題も多々あるので。

槍の変化については、とりあえず黙秘させていただきます。
ちょっと悩んでる要素があるので。

コスモさん

団長と副団長については予定通り、とは言い難いですね。
第三部とか第五部で出そうとして結局出さなかったので。

それとアンデッドですが、とりあえず一般的なモンスターとしてはいません。

黄金拍車さん

誤字のご指摘ありがとうございました。
該当箇所を修正いたしました。

仰る通り、普通に殴ったらスプラッタです。
ナーテア教権威失墜の為、わざと生かしてあります。
一発で御臨終より、何度もふんどしの変態に挑んでボロ負けする方が情けなく見えますので。
なお、あの後の全裸祭りにおいてもっとひどい目にあってたりします。

くろえさん

シン・ゴジラ見てないんで、検索しました。
放射能は撒き散らさないから、リレイユの方が環境に優しいですよ!
術式盤壊せば使えませんし。

名無しの権兵衛さん

楽しんでいただけたなら良かったです。
収拾つかなくなったという感想の内容がとても気になりますが(汗)



次話ですが、また長めになるかもしれません。
書くべき内容がまたしてもかなりの量なので(汗)
とりあえず、明日……もとい、今日は休みなので可能な限り書き進めたいと思います。

では、今回も数多くの方のご来訪ありがとうございました。
気が向いた方は『続きを読む』で番外編をお楽しみください。






 番外編




 海人の屋敷の厨房にて、雫は鼻歌を歌いながら調理に取り掛かっていた。

 作っているのは、天ざる。
 揚げたて熱々の天ぷらに、冷たくキリッとした味わいのざる蕎麦。
 定番で陳腐と言えば陳腐だが、それだけに味は折り紙付きだ。

 天ぷらの具材は山菜を主体とした五種の野菜に海老。
 海老は昨日カナールで買ってきた物だがまだまだ美味そう、
野菜は海人が作り置きした物だが、山菜だけはつい先ほど海人におねだりして作ってもらったものだ。
 野菜もだが、やはり山菜はとれたて新鮮な物が一番なのである。

 それに、蕎麦と蕎麦つゆ。
 ここしばらくですっかり食べ慣れてしまったが、これも凄い。
 どちらも海人の世界の名店の物、それも彼が行った事のある店の中で一番雫の好みに合った物なのだ。
 かつてヒノクニの名店で蕎麦を食べた事もあるのだが、それですら及ばない味である。
 
(ああ、なんて贅沢……! でも気は抜けない……揚げ具合、茹で加減、調理の難度は高いんだから)

 緩む頬を引き締め、雫は眼前に広がる食材を見据えた。

 素晴らしい食材だが、極上の食事に仕上げるには相応の調理が必要となる。
 天ぷらはつける衣の濃度、油の温度、揚げる時間、蕎麦は茹でるお湯の量や茹で時間といった具合に。
 どこか一つしくじれば、折角の食材がただの美味しい料理になってしまう。

 幸いにして正しい手順、適切な調理方法自体は手元にある。
 かつて海人が天ぷらや蕎麦の名店を見学した際にある程度分析したという技術。
 それを元に様々な環境に合わせた調理手順を記したノートが、雫の手元にあるのだ。
 本人から言わせればまだまだなレベルらしいが、それでも雫が数瞬忘我する程度には美味な天ざるを作れる。

 雫は気温と湿度をチェックすると、該当ページを開いて頭に叩き込んでいく。
 ノートを読みながらでは、手際が悪くなってしまうからだ。

「……よし、やるぞー!」

 むん、と気合を入れると、雫はさっそく調理に取り掛かった。

 適温に温まった油に、衣をつけた具材をゆっくりと投入していく。
 シャアァァ、と静かな音が響き、じっくりと揚がり始める。
 
 それをまんじりと眺めながら、雫は指定された揚げ時間が満ちるのを待つ。

「……ここっ!」

 記載された揚げ時間よりも数瞬早く、雫はタネを油から引き上げた。

 これまで何度も天ぷらを揚げたが、指定された揚げ時間はあくまで目安。
 最近発見した事だが、それをただ守るだけよりももっと美味しく仕上げられる工夫がある。

 それが、揚がる音の変化による判断を加える事。
 時間を数えているより正確な頃合がつかみやすいためか、動きがスムーズになる。
 違いとしては誤差レベルだが、味にはかなり影響が大きいのだ。
 
 雫は余分に揚げた海老を味見してそれを再確認し、満足そうに頷いた。 

「揚っげ揚げ~♪ 美味し~天ぷら揚っげ揚げ~♪」 

 鼻歌を歌いながら、次々に天ぷらを揚げていく。

 揚げる合間に、適温に沸いたお湯へ蕎麦を投入する。
 たっぷりのお湯の中で蕎麦が優雅に踊り、次第に茹で上がっていく。
 
 そしてまずは天ぷらが全て揚がったのだが、雫は軽く顔をしかめた。

「あうう……しくったぁ」 

 茹で上がった蕎麦を冷水で洗いながら、嘆く。
 
 天ぷらの揚げ具合自体は完璧だったし、蕎麦の茹で具合も頃合。
 それぞれは上手くいったのだが、出来上がる時間の誤差が少し大きくなってしまった。
 天ぷらの方が若干早すぎたため、蕎麦を冷やしている間に食感が損なわれてしまう。
 
 蕎麦を茹でるのがもっと早ければ、完璧だったはず。
 それが分かるだけに、悔しかった。

「……ん? 出来上がったか?」

「あ、はい。海人さんは天ぷらだけでよかったんですよね?」

 調理台を背もたれにして仮眠を取っていた主君に、確認する。
 
「流石にこの時間で蕎麦まではな。ふむ、美味そうだ」

「天ぷらは自信作ですよ~」

「……良い味だ。腕を上げたなぁ」

 タラの芽の天ぷらを味見して、しみじみ呟く。 

 目が覚めるような鮮烈な香りと少し強めの苦み。
 これらを薄い衣が程良く和らげ、味わい深いものへと変えている。
 衣の食感も最初はさっくり、次はふんわりと実に心地よい。 
 味付けは塩を軽く振っただけでにもかかわらず、なんとも豊穣な味だ。

 海人が作ったノートだけでは、ここまでの味にはならない。

「えっへっへ……そりゃあ日々頑張ってますからねぇ」

 出来上がった天ざるを盛り付け、雫も食べ始めた。

 まずは何もつけず、そのまま蕎麦を2本ほど味わう。
 蕎麦の柔らかな甘みと心地よい食感が口に広がり、これでも十分に美味い。

 それを堪能したところで辛めのつゆに蕎麦を半分ほど浸し、すすった。
 辛めのつゆの味が蕎麦の甘みをさらに引き立て、それが同時につゆの旨みを引き立てる。
 互いが互いを引き立てる、まさに理想の組み合わせだ。

 そしておもむろに、天ぷらに箸を伸ばす。
 まずは海老の天ぷらを、そのままかじる。
 ふんわりさっくりとした衣とぷりぷりした海老の食感の対比が素晴らしい。
 海老の甘みと旨みが衣と塩で引き出され、香りと相まって思わず恍惚としてしまう。

 天ぷらの余韻が残っているところで、再び蕎麦をたぐる。
 先程も美味かったが、僅かな油が加わる事でさらに美味くなった。
 辛つゆの強い刺激が油で程良く和らぎ、食べやすくもなっている。
 
 総合すれば天ざるの味わいは時間調整のミスを忘れる程に上出来で、
雫は最後まで上機嫌で平らげる事となった。
 ほぼ同時に、海人も天ぷらを平らげる。

「御馳走様。しかし雫、君はそんなにしっかり食べて大丈夫なのか?」

「御心配なく。毎朝の鍛錬で体力消耗しまくってますから、まだまだ余裕で食べられます。
もし今日のお姉ちゃんのお昼ご飯が真っ当な物であっても」

 雫の言葉に、海人は思わず唸ってしまう。 

 今日の昼食の担当は、刹那だ。
 と言っても、最近は努力の甲斐あって料理の腕は向上している。
 飛び上がるほど美味いわけではないが、味覚の鋭い海人からも苦情は出ない程度に。

 ではなぜ唸ったかといえば、今朝の海人の迂闊な発言に起因する。
 そういえばこの世界の山菜や野草の類はあまり食べた事がないな、という発言に。

 その言葉に反応した刹那が、では昼食用に取ってきますと止める間もなく裏の森へ駆け出して行ったのだ。 

「……雫、毒物の比率はどれぐらいだと思う?」

「4割ってとこじゃないですか?」

「いや、刹那も色々勉強したし、3割ぐらいでおさまるんじゃないか?」 

「常識的には、ですね。でもお姉ちゃんですからねぇ……」

 主従揃って、深々と溜息を吐く。

 以前に比べれば、刹那の知識は増えた。
 海人が教えた毒草については、ほぼ完全に覚えている。
 そしてその毒草の種類自体多いので、そうそう毒物を摘んでくることはありえない。
 普通なら。

 だが、採取するのは刹那。
 食用の植物を探すと高確率で毒物を引き当てるという、はた迷惑な特技を持つ彼女なのだ。
 いかなる天運か、その特技は時にその地域に生息していないはずの毒草まで探し当てる。
 
 知識が増えたからと楽観できるほど、生温い相手ではないのだ。

「……まあ、毒物は排除すればいいだけだから実害はないか」

「そうですね。海人さんなら見分けられますし」

 あっはっは、と二人揃って朗らかに笑いあう。
 
 ――――この後、二人は刹那を侮っていた事を思い知る。

 海人の教育の甲斐あって、刹那はしっかりと習った毒物は避けたのだ。
 それでいて食べられる物もちゃんと集め、とここまでは問題なかった。   

 が、なんだか分からないが一応海人に確認してもらおう、と摘んできた物の数々。

 海人の知識にすらなかったそれらは、例外なく猛毒であり―――総量の実に8割を占めていたという。
  



コメント

天ざるかぁ…いいですねぇ、特に揚げたてということが特に。
海人の知識にない猛毒の材料…!?下手したら、未発見の新種の植物や既存の植物の変異種の可能性が有りますね。それを普通に食材として持ってくる刹那の感性とは一体…。
もし持ってきたのが新種とかならばシェリスの所に持っていく話が作れますね。

追伸
質問ですが、この世界にリザードマンやドラゴニュード的な種族はいるんでしょうか?
[2017/03/20 08:26] URL | コスモ #Y2SfxCmk [ 編集 ]


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