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ラノベを目指してみよう
グース・カピーこと九重十造が人様を楽しませられるレベルの文章を目指して色々書き連ねる場所です。          軽く楽しく読める話を書ければいいなと思ってます。
番外編。
というわけで番外編です。
珍しくないネタになります。
あと、御指摘いただいた62話の誤字も一カ所修正いたしました。

では、急ぎ足ですがコメント返しさせていただきます。


シャオさん

厳密にいえば、価値を知ってはいるけど実感はできないが正しいかもしれませんね。
私達が1+1= という問題を解いて驚かれ、賞賛の嵐を浴びたら近い気分になるかもしれません。

シェリスも、一応は忘れちゃいません。
ルクガイア戦の時はともかく、他の時は万一海人が仕事放棄しても死ぬ気で頑張ればどうにかなる範囲です。
ローラまで放棄したら完全にお手上げですが。
海人の技能の利用に関しては、まあ最上を求め続けてしまう御令嬢なので。

コスモさん

どっちも断片的なんでその認識は無理もないですね。
多分そのうち出ますが、両者には人格的に決定的な違いがあります。

指輪ネタは……ちょっと主人公的に危険なネタなのでご容赦を。
色々と設定は作ってあるので、そのうち書きたいんですけどね。

名無しの権兵衛さん

ローラが抱えてる闇はかなり深いです。
今章は彼女の過去もそれなりに明かされるので、お楽しみに。

確かにそこの位置関係の描写ないですね。
カナールから見るとシェリス邸は北、フォレスティアの森はそこから南西方向のつもりで書いてます。
第一部でローラが屋敷に帰還する前にカナールに寄ってたのは、位置関係が理由です。
多分矛盾はない、はず(汗)

飛べないブタさん

似てはいますが、違う点も多々ありますね。
海人は両親健在でしたが、ローラは元々母子家庭ですので。

すみません、今回の番外編は挙げられたどれにも該当しません(汗)
個人的には爺さん達のお話は番外編書いてて結構楽しいんですけどねー。

 さん

ニヤニヤしていただけたなら何よりです。
彼女の場合、その思いの深さゆえに苦悩も深まってしまいますが。

朔さん

亀更新で申し訳ないです。
日常回ですが、ローラの過去なども出す都合上調整に手間取ってしまってます。
最大の理由は私生活の方ですが、こちらはいーかげん落ち着いてきたのでもう少しマシになると思います。

コーヒーの粉が膨らむ時の話、同感です!
あの時にひろがる香りも、なんかほわぁ~っと和みますよね。
とはいえ、贅沢については今更かと。
これまで主人公たちが消費した物品、おそらく買えば億に届きますので。
創造魔法様々です。



次話ですが、おそらく次回更新できると思います。
私生活の方も大体落ち着いてきまして、流石にこれ以上の予想外はないと思うので。
毎度遅筆ですが、気長にお待ちいただけると幸いです。

では、今回も数多くの方の御来訪ありがとうございました。
気が向いた方は『続きを読む』で番外編をお楽しみください。


 番外編




 戦場において、予想外はつきものだ。

 頑強な鎧に身を固めた戦士が、たまたま飛んできた剣に隙間を貫かれて死す。
 数多の敵を鎧ごと断ち切ってきた剛剣が盾で防がれた時に折れ、そのまま使い手の首に刺さる。
 最前線で何千もの敵兵を討ち取ってきた将軍が、戦闘中偶然近くを通ったプチドラゴンに食い殺される。
 
 とかく戦場というのは理不尽な環境であり、長年そこに身を置く者は何が起きてもいちいち驚かない事が多い。
 そうして驚いている間に自分の命が消し飛ぶ確率が跳ね上がる事を、彼らは良く知っているのだ。

 とはいえ、それにも限度というものがある。

「なんだ、なんだ、なんなのだあれはぁぁぁぁぁっ!!」

 視界の果てで繰り広げられる地獄絵図に、ロゲルバン王国将軍グレッグ・ゴライオンが悲鳴を上げる。

 そこでは、一人の少女によって命が枯れた落ち葉の如く砕け散っていた。

 腕の一振りで、新米兵士の頭が弾け飛ぶ。
 足の一振りで、熟練兵士の胴体が鎧ごと引きちぎられる。
 動きが緩やかになったかと思えば、今度は敵の頭を掴み木の実の如くもぎりとる。
 そうしてちぎり取ったそれを、あまりの早業に肉体強化がまだ切れていないそれを投擲し、その軌道上の命を吹き飛ばす。
 
 単純な実力自体も脅威だが、何よりも視覚効果が凄まじい。
 まるで羽虫を払うかのような動きで人命を狩る様は、恐怖をこれでもかと煽る。

 まして、それを行っているのは見た目だけは年若い可憐な少女。
 しかも手甲や脚甲すらない完全なる素手であり、服装は完全な普段着。
 とても人間とは思えず、気まぐれにやってきた悪魔の化身としか思えない。

 遠目で見ているグレッグでさえ背筋が凍る光景。 
 間近でそれを目にすれば、もはや戦意など残るはずもない。

 グレッグが率いる軍勢は徐々に及び腰になり始めていた。

 少女が一歩進めば、軍勢は三歩下がる。
 少女が手刀を構えれば、軍勢は例外なく防御態勢を取る。
 
 今はまだかろうじて軍の体裁を保っているが、あと五分もすればどうなるかは自明の理。

(むうぅ……やむを得ん!)

 己がすべき行動を定め、グレッグは槍を手に取った。
 そして、おもむろに頭上に掲げる。
 
 刃が陽光を強く反射し、それに伴って注目が彼に集まった。

「皆の者、道を開けよ! その小娘は私が討ち取る!」

 高らかに宣言すると同時に、彼の前にいた者達がさっと道を開ける。
 彼らの目には、例外なく強い期待と安堵が宿っていた。

 これは、断じて良手ではない。
 少女を討ち取れれば自軍の士気は一気に向上するだろうが、逆に討ち取られれば一気に指揮系統が崩壊しかねない。
 戦況だけを考えれば、部下が幾人殺されようと一度退き態勢を整えるべき場面だ。

 それでも、やらねばならない。

 敵軍に少女の姿をした化物有り。
 グレッグ将軍はそれを前に尻尾を巻いて逃げた。
 そんな風評が広まれば、自軍の士気は一気に下がり、敵軍の士気は同等以上に向上する。
 
 先を見据えるならば、この場で少女を片付けねばならない。 
 例え、それがどれほどリスクの大きな行為であったとしても。 

 グレッグはそんな決意と共に、愛馬に跨り一直線に駆け始める。
 部下の命をゴミのように散らす少女を、一刻も早く滅ぼさんと。

「おおおおおおおおおおおおおっ!」

 瞬く間に少女へ肉薄し、槍を突き出す。

 勢いもさる事ながら、その動きが卓越している。
 無造作に槍を突き出しているようだが、まったく違う。
 相手の視覚を見切った上で、反応しづらい角度からの刺突。
 弛まぬ鍛錬と鍛え抜かれた腕力により、軌道には僅かなブレもない。

 常人であれば、間違いなく何が起きたのかも分からぬまま心臓を貫かれていただろう。

「―――――噂に違わぬ腕前ね」

 本日初めて口を開いた少女は、事もなげに突き出された槍を見据えた。

 半身に構えながら右手を槍にそえると、そのまま後方へと力を受け流す。
 必殺の一撃をかわされたグレッグが驚愕しているのをよそに、彼の愛馬の首を蹴り砕く。
 悲鳴を上げる間もなく息絶えた馬が崩れ落ちながら吹っ飛んでいくが、グレッグはそれに巻き込まれる前に跳躍して離脱していた。

 十年以上の付き合いの愛馬を一瞬悲しそうに見やると、グレッグは少女に対して槍を構える。

「……貴様、何者だ。それ程の腕前、ブロンディア王国にはいないはずだ」

「ただの傭兵よ。あまりにもブロンディア王国軍が不甲斐ないから、雇われたのよ」

「ふん、金で動く下賤共か……義と誇りで動く私に勝てるとでも思っているのか?」

「義、誇り、金。全て個人の精神力の源泉にすぎないわね。
精神力の強さは戦場における大きな要素だけど、その質の違いに意味はないわ」

 冷たく言い捨てると、少女は拳を構えた。
 いいからさっさとかかってこい、と言わんばかりに。 

「いいおるわ、小娘が。よかろう! 我が玄妙なる槍の冴え、その目に焼き付けあの世へいくがいい!」
 
「楽しみにさせてもらうわ」

 殺意をぶつけてくる男に対し、少女は眉一つ動かさなかった。
 全てが、予定通りであったが為に。

 事実、楽しみではあった。
 ロゲルバン王国随一の猛将の槍技は、近隣各国に鳴り響いている。
 先程の刺突と馬を潰された後の反応も、その評判が偽りでも誇張でもない事を裏付けていた。

 ゆえに――――槍技の教材としては最適。

 農家の三男坊から一国の将軍にまでのし上がった男の槍技。
 才能を膨大な経験で磨いたであろうそれは、間違いなく良い勉強になる。
 特に、自分の槍術を向上させるためには。

 その為に、わざわざ素手で戦い彼を前線に引きずり出したのだ。
 自分の軍の士気を叩き潰されれば、間違いなく出てくるだろうと読んで。

(……とはいえ、そこまで時間的余裕もない。さっさと全力を引きずり出さないといけないわね)

 若干残念に思いながら、少女は槍の嵐を捌き始める。

 残念ながら今回の雇い主の軍は脆弱で、士気も高くはない。
 それに加え長引く戦争で疲弊し、厭戦気分が広がり始めていた。
 下手をすれば、国が滅びて報酬が出ないという可能性も考えられる。
  
 となれば、先行した傭兵が敵国最強の将軍を討ち取った光景ぐらいは見せたいところだ。
 そうすれば、少女の隙を今か今かと窺って弓を構え、魔法を待機させている敵兵群はただの獲物となる。
 
 その決して長くない時間で、いかに多くの技術を吸収するか――――それを考え、少女はさらに集中を深めた。 
 
コメント

ローラさんの過去……かな?
[2017/09/25 03:07] URL | #- [ 編集 ]

更新お疲れ様です
ローラの過去の闇がかなり深い……ですか
現在出てる情報だけでも壮絶な人生を歩んできてますしね。
今章にてローラの過去の多くが明らかになるとのこと、楽しみにしております
[2017/09/25 05:56] URL | 名無しの権兵衛 #y2a4lNMg [ 編集 ]

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このコメントは管理人のみ閲覧できます
[2017/09/25 06:42] | # [ 編集 ]


これは恐らくローラの過去でしょうか?いくつかは分かりませんが、12~13辺りでしょうかね。
後、なんというか、あらゆる事を学んで高みを目指さなければならないという強迫観念のようなものを感じたような…?

追伸
バックネタはいかがでしょうか?
[2017/09/25 07:12] URL | コスモ #Y2SfxCmk [ 編集 ]


将軍さんは、ちょっと相手が悪かったですね・・・八ハッは~
てか、これ幾つくらいの話なんだろう?
[2017/09/29 21:28] URL | 飛べないブタ #t50BOgd. [ 編集 ]


この少女はローラさんですか?更新楽しみにしています。
[2017/09/29 23:43] URL | ロボット三等兵 #- [ 編集 ]


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