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ラノベを目指してみよう
グース・カピーこと九重十造が人様を楽しませられるレベルの文章を目指して色々書き連ねる場所です。          軽く楽しく読める話を書ければいいなと思ってます。
没ネタ六回目。
すっかり定番と化した没ネタでございます。今回は第二部冒頭のネタです。
あと2、3話で第二部終わらせるつもりなんですが……毎度の如く難産です(汗)
まあ――次の日曜までには更新できると思います。

では、愚痴はこの辺りでコメント返しを。


匿名希望?さん

初めまして。楽しんでいただけたようで何よりです。
完結まで凄まじく時間かかりそうですが、気長に読んでいただけるとありがたいです。

レキさん

初めまして。楽しんでいただけているようで何よりです。
ちなみに、ルミナス達にバラさないようにしてるのはまた別の理由です。
早ければ次話。遅くとも第二部ラストまでには書くと思いますので、気長にお待ちいただけるとありがたいです。

ライさん

初めまして。面白いと言っていただけると本当に嬉しいです。
たしかに創造魔法単独で十分凄いんですけど、海人が持ってるとまさに反則ですよね(笑)



さて。今週も日曜が訪れるのが異様に早かった気がしますが、一応筆は進んでいます。
おそらく、今回は先週のように二週間一日オーバーな事にはならないと思います。

では、今回も数多くの方のご来訪ありがとうございました。
気が向いた方は『続きを読む』で没ネタをお楽しみください。







 没ネタ一。13話前半。


「まさか。そんな素晴らしい状況で保てるわけがありませんわ」

 海人の質問にシリルは絹糸のような金髪をかき上げながら、迷う事無く即答した。
 その堂々とした断言は、いっそ清々しささえ感じさせる。 

「ほれみろ。ま、今日渡した分、手間賃を引いても家賃と食費分程度は十分納められただろうからな。
食費すら納めていなかった昨日までと違い、多少気楽に居候できる」

「え、ちょっ……! 食費も家賃も別にいらな……」

「ちなみに返金は不可だ。ま、日頃世話になってる礼も入ってるんだから素直に受け取ってくれ」

 海人は慌てて受け取ったお金を返そうとしたルミナスを、軽く右手を上げて制した。
 不満そうな表情ながらも渋々と引き下がった彼女を見て、海人は満足げにしていたが、
 
「ま、冷静に考えればカイトさんは今までお姉さまのヒモだったわけですものね」

 直後にシリルに痛い所を突かれ、思いっきりテーブルに突っ伏した。
 
 そう、魔法で作れる食材は作って提供していたが、海人は一切金を入れず独身女性の家に居候していた。
 しかも家事は一応分担という事になっているが、洗濯は当然自分の分しかさせてもらえず、
料理も当番制であるためやる機会は多くない。
 残るは掃除しかないのだが、毎日小まめにやっているとゴミなどほとんど出ない。
 実質、海人が家の作業でやれる事はあまりに少なかった。
 
 つまり、これまでの海人は客観的に見れば完璧にヒモ、あるいはそれ以下だったのである。
 これはプライドの高い彼にとってはかなり辛い事だった。
 
「ヒ、ヒモって……ご、ごめんカイト、そんなつもりなかったんだけど……」 
  
「分かっている。ったく、こうなるのが分かっていたから、あえて遠回しに金を渡したというのに……」

 頭を下げるルミナスを軽く手を振って制し、シリルをジロリと睨みつける。
 やや悪人顔系の美形である海人がやるとかなりの迫力があるのだが、彼女はその視線をさらりと受け流し、答えた。

「お姉さまはそういう事は鈍いですから、直接言われるまで何とかしてお金を返そうとなさいますわ。
先に起こるであろう余計な気苦労を除いて差し上げたんですから、むしろ感謝してほしいぐらいですわね」

「そうかもしれんが……まあいい。話を戻すが、どのみち住居は見つけておく必要がある。
おそらくシェリス嬢なら人脈が広いらしいし、良い物件も把握してるだろう。
そこで近い内にシェリス嬢の屋敷に行きたいんだが、頼めるか?」


没理由。ルミナスの空気が少し沈んだまま屋敷に行くことになりそうだったため。
    もう一つの理由は没ネタ二の理由に記載。







没ネタ二。没ネタ一をより長く続けたパターン。


「お姉さまはそういう事は鈍いですから、直接言われるまで何とかしてお金を返そうとなさいますわ。
先に起こるであろう余計な気苦労を除いて差し上げたんですから、むしろ感謝してほしいぐらいですわね」

「……そう思うのなら、もっと早く言ってくれても良かったんじゃないか?」

「ここ数日のカイトさんの悶えっぷりは見てて笑えましたので。ついつい楽しんでしまいましたわ」

 恨みがましい目で見る海人に対し、シリルはサディスティックな笑みを浮かべた。
 
 海人はここ数日リビングで二人が席を外した時などに、一人ルミナスの説得法に頭を悩ませていたのだ。
 それをこっそり楽しそうに眺めていた人物がいた事にも気づかず。 

「お、おのれ……力尽くで根性を叩き直してやりたいが腕力では敵わん……」

「ほっほっほ、恨むのでしたら己が脆弱さを恨む事ですわね。
……って、いきなりなにしてるんですの?」

 唐突に自分の頭を撫で始めた海人に、怪訝な視線を向ける。
 その手の主の表情は直前からは一転して、いかにも好青年風な爽やかな笑顔。
 ただし、普段の海人を知っているシリルからすれば、逆に気味が悪い。 
 
「いやいや、力では敵わんからな。ならば大人として優しく寛大に接する事が最善だ。
ほ~れ、頭を撫でてやろう。いい子いい子~~」

「ほ・ん・き・で……良い度胸ですわねぇぇぇぇぇ!?」

 文字通り子ども扱いされて頭を撫でられていたシリルが、海人に襲い掛かった。








 数分後、シリルは無様に床に倒れ伏している男を引き攣った顔で見下ろしていた。
 
「わ……分かっていた事ではありますけど、本気で貧弱ですわねぇ……」

「ふっふっふ、私の運動不足を甘く見るなよ? 
自慢ではないが運動能力は平均的な成人男子より確実に劣っているぞ」

 シリルの呆れたような言葉に対し、海人は無駄に偉そうな口調で返した。
 しかも言ってる内容はかなり情けない。

 ちなみに現在海人はシリルの足元で大の字になって横たわっている。
 全身汗だくで体のダメージはさほどでもないというのに、完全に息が上がっている。
 一方でシリルは汗一つかいておらず、息も全く乱れていない。

 二人の間に存在する絶対的な身体能力の差がよく分かる光景であった。

「や、そんな事を自慢げに言われても……ホントにあんた運動はへっぽこねぇ」

 ルミナスは床に転がっている海人の頬を軽くつつきながら、嘆息する。

「まったく、殿方としてはあまりに情けないですわね」

「うむ。それが分かっていながら容赦なく殴り続けたシリル嬢はまさに悪逆非道の暴力魔人。
暴力でしか己の存在を示せないとは、いっそ哀れみすら感じるぞ」

「トドメ、欲しいんですの?」

 完璧に死に体の状態にありながら、なおも口の減らない海人に、シリルは朗らかな笑顔で答えた。
 が、さり気なく海人のマウントポジションをとっている事からして、内心が真逆であるのは間違いないだろう。

「とりあえず謝るから、私の首にかかった腕を外してくれないか?
気のせいか徐々に圧力が強まり、まるで絞め殺されそうになっているような気がする」

 海人は両手で外そうとしているにもかかわらず、ピクリとも動かないシリルの右腕に慄きつつ、
言葉による説得を試みた。

「気のせいで済むか現実になるかはカイトさん次第ですわ。
さあ、負け犬は負け犬らしく全身全霊で許しを請いなさい?」

 サディストモード全開なシリルが、笑顔のまま指の力を強める。
 言葉はなんとか喋れる圧力でありながらも、確実に相手に苦痛を与える絶妙な力加減であった。

「……ちっ……仕方ないか」

 海人はシリルの腕を掴んでいた両手を離し、諦めたかのように呟いた。
 続くであろう言葉への期待にシリルは恍惚とした笑みを浮かべ、

「君の容姿で黒の下着はどうかと思うぞ。白とまでは言わんが、もう少し清純な色をぐぶっおぶっげぶぁっ!?」

 直後に続けられた言葉に両手での目にも止まらぬ往復ビンタを開始した。
 その顔は羞恥と怒りによって真紅に染まり、般若の如き形相になっている。

 そんなシリルの背後では海人の無駄な根性にルミナスが思わず拍手を送っていた。
 暢気にパチパチと手を叩く音を聞きながら、海人の意識は途絶えた。


没理由。この後の続きを書いていたら13話がやたら長くなったため。
    没ネタ一が消えた最大の理由はこれの巻き添え。

コメント

こういうのは一部直すと回りも一緒に消されることってよくありますよねー
下手に残すとつながりが悪くなるので消さざるをえなくなるんですよね
・・・・・・いろいろ言ってますが、自分は小説は書いていますがこんな高レベルは書けません

ふと疑問に思ったんですがもうすでに何部で終わらす予定とかは決まってるんですか?
[2010/03/15 02:45] URL | 華羅巣 #zR7lJLBY [ 編集 ]


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