ラノベを目指してみよう
グース・カピーこと九重十造が人様を楽しませられるレベルの文章を目指して色々書き連ねる場所です。          軽く楽しく読める話を書ければいいなと思ってます。
番外編。
というわけで番外編です。
珍しくないネタではありますが、ちょい展開が違います。

では、コメント返しさせていただきます。


コスモさん

かなり、ではなく凄くですね。
突きがほぼ即死攻撃ですから。
まあ、仕事上遠からずバレるでしょうけど。

馬肉……日本だと馬刺し、桜鍋ですか。海外だとタルタルステーキぐらいしか知らないですね。
どんな料理があるか、ちょい調べてみてからですね。

 さん

金属は名前一応あります。
多分十部のどっかで出すと思います。
槍の銘は、シリルが付けるかもしれませんね。
主に、どっかの壊滅ネーミングセンスを予防するために。

 さん

仰る通り、描写ありませんが、荷物一度全ておいてます。
かなり重要な忘れ物です、のあたりですね。
上手くねじ込める案を思いついたら加筆した方が良さそうですね。

ロボット三等兵さん

ケルヴィン、大事にはされてます。
あとはなまじ強いせいで、シリルが気絶狙えないってのも大きいですね。



次話ですが、順調ではあります。
リアルの多忙具合で感覚狂ったか幻覚見てんじゃないかと思う程度には。
多分、方針が確定した事で気分的に書きやすくなっただけだとは思いますが。
諸事情で月曜を執筆に費やせないのが痛いですが、頑張りたいと思います。

では、今回も数多くの方の御来訪ありがとうございました。
気が向いた方は『続きを読む』で番外編をお楽しみください。






 番外編



 雫は、ふと思った。
 今の自分の現状は、少し問題があるのではないかと。

 贅沢な環境に慣れきって抜け出せない、これは構わない。
 海人が生存する限り環境はそうそう変わらず、変わる時は大概の場合自分が死んでいる。
 となれば戒めるべきはそれによる気の弛みぐらいだ。

 姉との実力差があまり縮まらない、これもまあ構わない。
 年齢・才能共に開きがあり、精進の熱意においても同様。
 これで差が縮まる方がおかしいし、姉ですら遠く及ばない芸が一つある。
 役割分担と考えれば、殊更に劣等感を抱かねばならない程の事ではない。

 では何が問題か――――それは、主君の自分に対する扱いである。

 実の妹の如く、あるいはそれ以上に可愛がってくれている海人。
 それ自体は嬉しいし、ありがたく、喜ばしい事である。
 
 が、その扱いはどちらかと言えば幼子へのそれに近い。

 腕に全身で絡みつけば、頭をなでなで。
 膝の上に腰かければ、ほっぺをふにふに。
 背中に抱きつけば、落ちないよう足を抱えておんぶ。
 
 どう考えても、齢十五の乙女の扱いではない。

(このままだとあたしの女としての沽券にかかわる……!)

 ばりっ、と煎餅を噛み砕き、そんな事を思う。

 思い返してみれば、そもそも自分は海人に女としては扱われていない気がした。
 ルミナス、刹那、果ては外見的には自分よりも幼いシリルでさえ、あれで女性として扱われている。
 具体例としては、海人は彼女らが入浴している時は近くの区画にすら向かわないが、雫の時は浴室近辺を避けるのみ。
 おかげで薄着で窓の外を眺めながらコーヒー牛乳一気してる所を見られ、その後姉にぶっ飛ばされる羽目になった。
 付け加えれば、うっすら汗で透けた衣装を見た海人の反応も汗はちゃんと拭けよー、と苦笑したのみ。
 先程まではあまりに気にしていなかったが、十五の乙女としては自尊心ズタズタな反応である。 

 このままではいけない、雫はそう思いながら決意するようにお茶を飲みほした。

「ん? どく気になったか? もう少しぐらいなら構わんぞ?」

「いいえ、海人さん! あたしはこれでも十五の乙女! 
若い男性の膝の上に腰かけるなんて恥じらいに欠けます!」

 海人の前からのくと、雫はどうだとばかりに胸を張った。
 一瞬だけ、名残惜し気に海人の胡坐を見ながら。

「……ふむ、あまりに今更だが、どういう風の吹きまわしだと思う、刹那?」

「ただの思い付きでしょう。明日には忘れているかと」

「ま、そんなとこだろうな。が、流石に三日ぐらいは続けるんじゃないか?」

「事が快適な環境からの脱却である以上、誘惑に弱い雫が三日も続くはずがありません」

「それもそうか。流石姉、よく分かっている」

 はっはっは、と豪快に笑う海人とそれを見て穏やかに微笑む刹那。
 どちらも、雫の言葉をまるっきり本気で受け止めていない事は明白だった。
 
「そこ! 人聞き悪い事言わない! あたしだってやる時はやるんですからね!
それこそシェリスさんばりの淑女にだってなってみせるよ!」

「ほう、そうか。ならば拙者如きの要求水準は当然クリアできるだろうな?」

「ふん、どんとこいだよ!」

「ならば、まず風呂上がりのコーヒー牛乳一気飲みはやめるように。
殿方の目がないとはいえ、十五の乙女、それも淑女がやる事ではない」

 刹那の発言に、どんと自分の胸を叩いていた雫がそのまま固まった。

 浴室の片隅に常備してある、キンキンに冷えたコーヒー牛乳。
 それは本来特筆するほどに美味い物ではない。
 やたら強い甘さとコーヒーっぽい香りと牛乳の濃厚さ。 
 それなりに美味しいが、味の質で言えばその脇にある柑橘類を絞ってジュースにした方が美味い。

 が、限定条件下では神の雫に相応しい美味と化す。

 風呂で鍛錬の汗を流し終え、体を拭いた直後、その際の一気飲み。
 その条件下であれば、あの味こそが至高となる。
 フレッシュフルーツジュースでは決して満たされない何かが、あれにはあるのだ。
   
 それが、禁止。雫の最大の楽しみの一つだというのに。

「ふ、ふふ……ま、ままままあそれぐらい? なら? 余裕だね、多分?」

「……早くもズタボロになってるようだが?」

「やせ我慢してる間は大丈夫でしょう。あと、当然海人殿へのおねだりも控えるように。
十五ともなれば自制心も強くて当然、まして淑女であればな。
食べたい物があったら殿方に甘えておねだり、というのどうだろうか?」

「ぶっふぉおっ!?」

 しれっと放たれた姉の言葉に、雫の口から愉快な音が爆発した。
 少なくとも、淑女らしくはない音が。
 
「……諦めろ、雫。どう考えても君に淑女は無理だ。つーか、シェリス嬢とて色々隙が多かろうが」

「あーうー……そりゃそうかもしれませんけど、女性らしさに憧れるお年頃なんですよぅ……」

 ついに白旗を上げ、肩を落としながら再び海人の膝の上に腰を下ろす雫。
 海人が横から煎餅を差し出すと、彼女は迷いもなく食らいついた。

「女性らしさがないわけではなかろう。それを子供っぽさが上回ってるだけで」

「むー……海人さんの無反応も地味に傷つきます。
年頃の女性が密着してるんだから、もうちょっと不埒な手つきとか視線とかあってもいいんじゃないですか?」

「はいはい、そういう事はもう少し色々育ってからなー」

「ちぇー……」

(……実際、将来性はあると思うんだがな)

 不貞腐れて煎餅を豪快にかみ砕き始めた雫を見て、海人は密かに苦笑する。

 現状体型的には色香らしい色香のない雫だが、全体的にはそういうわけでもない。
 悪だくみをしてる時など、悪戯っぽい表情の時は年齢に似つかわしくない色香が滲み出る事がある。
 加えて言えば、以前見た殺戮狂の側面が全開になった状態の雫の色香は尋常ではなかった。
 海人の見立てだと体型の成長の余地もあるので、将来性は十分すぎる程。

 それこそ二十歳ぐらいになって適度な落ち着きを手に入れれば、海人の心すら揺るがしうるかもしれない。

(姉が姉だし、な)

 何事もなかったかのようにお茶を飲んでいる刹那を見る。
 現状では唯一、飽きる程に数多の美女の手練手管を味わってきた海人の理性すら危うくする艶美を隠し持つ女性を。
  
コメント

まあ、スタイルについては個人差なんで何とも言えませんが、大人っぽい仕草はいくつでも出来ますしね。

追伸
シェリルに果物等を卸すネタを久々にやるのはいかがでしょうか?
[2018/02/12 07:48] URL | コスモ #Y2SfxCmk [ 編集 ]


更新ありがとうございます。刹那さんは何気に凄い女性ですよね。
[2018/02/12 14:35] URL | ロボット三等兵 #- [ 編集 ]


本編の雫はまだ本物のコーヒーを試したばっかりなのに
番外編では普段お風呂のあとはもうコーヒー牛乳を
普通に飲んでるところはやっぱり違和感があります。
一応番外編なんだから時系列の前後は多少曖昧でも問題ありませんが…

ココア牛乳にしませんか?
[2018/02/16 05:52] URL | ホセ #- [ 編集 ]


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