ラノベを目指してみよう
グース・カピーこと九重十造が人様を楽しませられるレベルの文章を目指して色々書き連ねる場所です。          軽く楽しく読める話を書ければいいなと思ってます。
白衣の英雄107

 シェリスの屋敷の、とある一室。
 上品な華やかさが漂う他の部屋とは違い、そこは質素そのもの。
 置いてある物は大きなテーブルと十一脚の椅子、そして申し訳程度のティーセットのみ。
 清潔感はあるが飾り気らしい飾り気がないため、どうしても生気に欠ける。

 今は使われなくなって久しいその部屋で、ローラは後輩達の教育について仲間の意見を聞いていた。

「――――ってなわけで、あたしの担当は順調だ。
素質はそれなりだけど、みんな真面目だから伸びが良い。
この調子で進むなら、将来はかなり期待できるだろうさ」

 一通り語り終え、カーナ・ドラスティンが着席する。

 今彼女が語ったのは、戦力の伸び具合。
 まだ基礎体力作りの段階ではあるが、見込み通りの伸びを見せている。
 余分な贅肉が消え筋肉が増えた事で、雇われた当初とは動きも容姿もまるで違う。
 故郷の親たちが見れば、一瞬我が目を疑う事確実だ。

 自分と同様の見解を聞いたローラは、視線で次の人間を促す。

「私の方も順調よ。まだまだ拙いし表に出せるレベルじゃないけど、形にはなってきてる。
そうね……あと半年あれば全員公爵家令嬢のメイドとして表に出せると思うわ」

 促され、メイベルが己の担当について述べる。
 
 メイベルの担当は、礼儀作法および美容。
 公爵令嬢の使用人という立場に相応しい振る舞いと身だしなみを叩きこんでいる。
 全員ついこの間までただの村娘だった為に時間がかかっているが、それを踏まえれば成果は十分。
 自然にこなすにはまだまだ遠いが、練習でなら一応形らしきものにはなっている。

 が、メイベルの見解はローラと少しだけ違った。  

「半年も必要かしら?」

「そっちだけに専念すれば一月よ。でも、まだ基礎体力作りでひーひー言ってる状況だもの。
他に仕込む事もたくさんある事だし、やっぱり余裕を見て半年は欲しいわ」

「……そう。学問の方はどうかしら、シャーリー?」


「正直、芳しくはありませんね。個人個人で学習能力のムラが大きすぎます。
勉強に慣れてくれば八割は順調に進むと思いますが、残りの二割が問題ですね」

「学問への戸惑いではなく、純粋に能力不足?」

「いえ、好奇心の不足です。今は歴史を教えていますが、その二割は現状覚えているだけです。
考察をしないので、当分は知識を聞きかじった程度の域を出そうにありません。
ただ、こればかりは性格ですし……悪い見本もいますので」

「うぐっ……あの子らの前じゃボロ出してないはずだぜ?」

 シャーリーに半眼を向けられ、カーナが狼狽える。

 もし学問が出来なくても、優れた人間になれぬわけではない。
 彼女はそれをその身で証明してしまっているのだ。

「馬鹿ね。あの子達、あれで必死に先輩についてこうって一挙手一投足観察してるのよ?
あんたのにわか仕込みの知識を基にした取り繕いなんて、既に勘付かれ始めてるわよ」

「……まあ、そちらはとりあえず知識を詰め込むしかないわね。
それを使えるようにするのは追々考えていきましょう。
これでとりあえず一通りは聞き終わったけど……何か意見は?」

 言葉を切ったローラが周囲を見渡すが、全員無言。
 
 ならば、と会議を終えようとしたところで静かに手が上がった。

「……一点、よろしいでしょうか?」

「何かしら、キャサリン」

「確かにあの子達は真面目で努力をして、成果もあげています。
これまで施された教育を考えれば、十分な成長と言って差し支えないでしょう。
ですが我が身を……我らの身を鑑みると本当に十分か、と疑問があります」

 重々しく語るキャサリン・アイザロスの言葉に、場の空気が張り詰めた。

 明言はしていないが、彼女が何を言っているのかはこの場の人間には自明。
 かつての己を思い出した時、彼女らにあって後輩達には無い要素がある。
 より正確には、後輩達も持ってはいるが比較に値しないレベルでしかない要素が。

 そしてそれは加減を誤らなければ成長促進においてこの上なく重要な役割を果たし、
外的要因によっていくらでも与えられる要素でもある。

 が、これまでの会議では誰も口にしなかった。
 それが本当に必要であるか、あるいは不要であるか、誰も断言できなかった為に。
 
「……あたしは反対。あたしらは必要があった、あるいは選択肢がなかっただけ。
差し迫ってるわけでもないあの子達なら、今で十分でしょ」

 キャサリンを睨みながら、レザリアが断言する。

 不足ではあっても、後輩達にも要素自体は存在する。
 この屋敷という特殊な労働環境が、嫌でもそれを強いているのだ。
 一般的には十分どころか、そこらの騎士団すら比べものにならないほどに。
 これ以上は間違いなく過多、それがレザリアの意見だ。

 そんなレザリアに対し、キャサリンは馬鹿にしたような笑みを浮かべる。

「十分に差し迫ってるでしょう? いつ何時何が起こるか分からない。
ましてシェリス様がこれから進むと決めた道は数多の人間が挑み散った地獄道。
常に準備万端整った状態で迎え撃てるとは限らない……甘ったれの貴女でも分からないはずがないでしょう?」

「整うまで潜んでりゃいいだけでしょ。
余計な手さえ伸ばさなきゃ、公爵令嬢にちょっかい出す馬鹿はそうそういない。
そういう一部の例外に関してだけなら、あたしらだけで片付けられる対処法がいくらでもある。
なによりあたしらは指導者としての能力は優れているとは言い難いんだから、着実に進めるべき。
結論急ぎすぎるからそんな発想が最初に出るんだよ、冷酷女」

 言いながらさらに睨みを強めたレザリアに対し、キャサリンも視線の圧を強めた。
 どちらも視線をそらさぬばかりか、互いを押し潰さんと圧がどんどん強まっている。

 そして静かに伸びたキャサリンの手が己の得物に触れた瞬間、 
  
「そこまでよ二人共。明日からの教育を難航させるつもり?」

 ローラの言葉が二人を制した。
 静かではあったが、二人の殺気をまとめて吹き飛ばす程の圧が込められている。

「申し訳ありません、少々ムキになりました」

「ごめん。カッとなった」

「構わないわ。とりあえずこの問題は後に回しましょう。
基礎体力作りが終わるまで、各々考えておく事。それでいいわね?」

 言い終え、ローラは視線を周囲に巡らせる。
 特に反論はないらしく、全員静かに頷いていた。

 そのままローラが解散を告げると、各々部屋を出ていく。
 みっちりと詰まった、午後の予定に向けて。

 それを見送ると、ローラは手元に残っている茶菓子を口に放り込んだ。

(……キャサリンもレザリアも間違ってはいない。
そして中途半端が一番の悪手である以上、結局はその二択に絞られる)
 
 茶菓子の味を紅茶で流しながら、先程の案について考える。 
 
 教育の速度を重視するのであれば、キャサリンの案を採用すべきだ。
 基礎体力作りすら済んでいない今は時期尚早だが、基礎が形になった時に始めれば効果は高い。
 その時々の限界をぶち破る手法としては極めて成功率が高く、何より最短だ。
 脱落者の発生リスクなども大きくなるが、より高みを目指す道と言える。

 が、レザリアの意見もまた一理ある。

 何人か多少経験を持つ者がいるとはいえ、自分達は指導者としては素人同然。
 入念にチェックしているつもりだが、誰も気づかぬ見落としが生じる可能性はある。
 事実、何度か自分達の経験を元に考えすぎたせいで指導に穴があった事があった。
 結果を焦らず、じっくり、時間をかけて堅牢な基礎を作る事に注力する。
 劇的な成果は望めないが、最も確実で安全な道だ。
  
 つまるところ、どちらを取るかは状況によって変わる。
 そして今の状況を見る限りでは、どちらを取るべきとは言い切れない。
 
 が、ローラの考えはキャサリンの案に傾いていた。

 根拠となるのは、今のローラの原点とも言える事件。
 それを思い出すと、レザリアの意見はどうしても楽観論に見えてしまうのだ。  

 本当に―――――何の前触れもなく、全てが奪われた。

 誰一人として、何一つ罪らしい罪など犯していなかったのに。
 あまりにくだらない理由で、理不尽に命を奪われた。
 当時のローラには、最強とさえ映っていた人々さえも。
 
(……準備は、しすぎるという事はない。今のうちに、具体案も固める必要がある)

 自分の意見を固めたローラは、部屋を歩きながら具体案を練り始める。

 役割を担うべき者は、誰か。
 候補は複数あり、分野ごとに最低一人割り当てるべきだ。 
 やるのならば、全ての分野を網羅せねばならない。

 が、あまり人数を増やしすぎると害が大きくなる。
 最悪成長以前に大量の脱落者が出かねない。

(そう、人数は少なければ少ないほどいい。
そして能力差の開きも大きければ大きい程……)

 ローラの歩みが、ゆっくりと止まる。 

 最小限の犠牲で、最大限の成果を得られる方法。
 間違いなく、最善であるはずのそれを思いついてしまったが為に。
 一応他の可能性を探るが、どれほど考えても結論は変わらない。        
  
(……私が務める以上の上策は、おそらくない)

 再び歩き始め、ローラは考える。

 能力的に最適なのは、自分。
 そしてどう考えても、自分一人で背負う事が最善だ。
 複数で分担するより一人で抱えた方が、大事なものが損なわれる可能性が減る。

 難点は唯一つ――――その重みに耐え続けられるかどうか。

 少し前までであれば、耐える必要すらなかった。
 それに痛みを感じるものが抜け落ち、何も感じなくなっていたのだから。
 耐える以前に、重みすらなかっただろう。

 が、今は違う。

 僅かずつだが、かつて失ったものが戻り始めている。
 これから先もペースは不明だが、戻り続けるだろう。
 人が人であるために不可欠な要素が。
 
(……始めてしまえば後戻りはできない。
覚悟を決めるにせよ次善策にせよ、よく考えないと……) 
 
 悩むローラの耳に、外から多くの声が響いた。
 それにつられるように足を止め、窓から外を見る。
 
 ――――そこに広がっていた光景を見て、ローラの意思は固まった。

 迷う理由など、どこにもない。
 眼下に広がるあれを失わぬ為なら、痛苦など安いもの。

 全てを己が背負う、その覚悟を決め―――――ローラは夢から覚めた。

「……今回は随分時間が飛んだわね」

 呟きながら軽く伸びをして、時計を見る。
 時刻は朝の五時。休暇中に動き出すには少々早い時間だ。

 とはいえ、目覚めたからには二度寝は気が進まない。
 ローラは素早く布団から出ると、着替えて鏡に向かう。

(つくづく、凄い効果だわ)

 鏡に映った自分の顔を見て、感嘆する。

 海人から美容クリームをもらって以来、鏡に向かう時間が激減した。
 日を追うごとに肌の質がみるみる向上し、化粧の必要性すら薄れていった為に。
 最近では迂闊に化粧をするとかえって見栄えが悪くなる為、すっぴんで過ごす事も多い。
  
 ゆえに――――出掛ける前に仕掛けた悪戯は、絶対に成功する確信があった。

(まったく……屋敷であんな状態の私の前に出されたら、内心はどうあれ道は一つしかないじゃない)

 親友にささやかな呪詛を送ると、ローラは洗顔すべく部屋を後にした。     



















 メイベルは、久方ぶりに昔使っていた装備を引っ張り出していた。

 動きやすさを重視した軽装鎧。
 その下に纏う、アースドラゴンの皮を加工したレザ―シャツとパンツ。
 腰のベルトには煙幕など戦術の幅を広げる為の薬品類も配されている。
 
 仕上げに愛用の鞭を手に取り、準備は完了。
 
「……流石に今回のは許しがたいわよねぇ……くくっ、くくくっ……!」

 部屋の姿見に映った己の顔を見て、メイベルは獰猛に笑う。

 ローラからの差し入れだったという美容クリーム。
 その効果は、まさに落雷の直撃を受けたかのような衝撃だった。
 
 寝る前に軽く塗っただけ。
 それだけで、これまでのメイベルが培った美容技術の価値を全て吹っ飛ばした。
 化粧を試み始めた時期からと考えれば、実に二十年以上に及ぶそれを、だ。 

 触るまでもなく、そして見るまでもなく感覚で理解できた圧倒的な肌のしっとり感。
 顔に触れた指先にはもちもちとした心地良い弾力感と共に肌が吸い付いてきた。
 それでいて肌の表面に指を滑らせればすべすべとしている。
 慌てて鏡を見れば、ここ数日で蓄積した肌荒れが跡形もなく消え、艶々としていた。

 渡されたのが帰還直後であれば、きっとメイベルは親友に最上の感謝を伝えただろうが、
必要もないはずなのに今日まで延々伸ばされたとあっては黙っていられない。

 とりあえず一発ぶん殴ろうそんな決意と共にドアへ足を向けた時、ドアが唐突に開いた。
  
「姉さん、朝っぱらから殺気ぶちまけないでよもう……」

「ああ、悪いわねレザリア。悪いついでにちょっとローラぶっ飛ばしに行ってくるから、私の担当書類昼まで捌いといて」

「うん、とりあえず落ち着こうか姉さん。色々言いたい事あるけど、そもそもなんでロー姉ぶっ飛ばすなんて妄言ほざきだしたの?」

 寝ぼけ眼から一転して目が据わったレザリアが問う。

 問答無用でぶっ飛ばしたい発言ではあったが、理由を問いたい発言でもあった。
 制服を着ているならいつもの小競り合いで済むが、かつてのフル装備。
 僅かだろうと成功率を上げようとしているあたり、ただ事ではなかった。

「そんなもの見れば……ああ、少し暗いからか。これで分かる?」

「……あれ? 気のせいじゃなければ、姉さんの肌十年ぐらい若返ってない?」

 照明魔法に照らされた姉の顔を見て、レザリアが首を傾げる。

 日頃の手入れで恐ろしく肌が美しいメイベルだが、今日はそれよりも一味違った。
 努力で抗いつつも毎年着実に蓄積していた加齢という大敵。
 それが一掃されたばかりか被害回復まで成し遂げている。
  
「そうね。二十歳前の肌だわ……これが昨日の美容クリーム寝る前に塗った結果よ。
ぶっ飛ばすには十分すぎる動機になると思わない?」

「気持ちは分からないでもないけどねぇ……普通に返り討ち確定だし、ロー姉の休暇邪魔する事になるんだよ?
あたしに仕事押し付けた挙句、結果がそれはどうかと思うんだけど」

 寝起きで若干固まっている体をほぐしながら、反論する。

 気持ちは分かる。
 こんな物持ってるなら、帰還直後に教えろと。
 姉の場合仕事にも直結するのだから、教えるべきでもある。

 が、今のローラに突撃した場合、メイベルの命が危ない。
 ここ数日愛する男と過ごした事で安定したとしても、特大のお邪魔虫がやってくれば反射的に潰しかねない。
 休暇が決まった時の荒みっぷりを考えれば、杞憂というには懸念が大きすぎる。
 
 自分に姉のツケが振りかかる事も考えれば、到底看過できる話ではない。 

「ふっ……親友がわざわざクソふざけた悪戯しかけてきたんだもの。
むしろ殴り込みに行かないと女が廃ると思わない?」

「思いません。さっさと制服着替えて仕事の準備しなっての」

 首と肩をほぐしながら、クローゼットを指差すレザリア。
 そんな妹の提案を、メイベルは気にも留めず一蹴する。

「嫌よ。さ、分かったらそこどきなさい?」

「はあ、しょーがないねぇ……ああ、本当にしょうがないなぁ……これだけ説得しても無駄じゃあねぇ?」

 レザリアは、歯をむき出しにして不敵に笑った。
 そのまま、先程までにたっぷりとほぐし終えた体を戦闘態勢に持っていく。

「あら……貴女にしては随分好戦的ね? 私に勝てない事は良く知ってるでしょうに」

 妹の反抗的な態度を面白がるように、メイベルは微笑む。
 まるで、ネズミを甚振る猫のような笑みだ。

「そだねー。実際この間も逃げようとして成す術なく捕まったし。ここ以外じゃ勝ち目ないよねぇ?」

「どういう意……あ゛」

 余裕に満ちていたメイベルの表情が、一気に強張った。

 総合的な実力では確実にメイベルが格上。それは厳然たる事実だ。
 その鞭術はレザリアが間合に入る事を許さず、一方的な攻撃を可能とする。
 仮にレザリアが捨て身で突っ込んでも、辿り着く前に撃破されるだけだ。

 が、それはあくまでも鞭が使えればの話。

 この広いとは言えない室内では、鞭の利点はほとんど殺される。
 周囲の壁が攻撃範囲を極めて狭めてしまうからだ。
 
 一応室内用の鞭術も習得してはいるが、相手がレザリアとなると非常に厳しい。
 実力差があるとはいえ、あくまでも互いの最大値を比べた時の話。
 メイベルの実力がまともに発揮できない状況下ではその限りではない。

 それに加え、ここはメイベルの自室。
 美術品好きの彼女が気に入った小物がそこかしこに存在する。
 当然ながら大半が一点物、あるいは量産品の中でも極めて出来の良い物であり、壊れてしまったら再入手は不可能。
 もしレザリア相手に今の装備でまともに戦えば、洒落にならない被害になる。

 やるならば、素手で戦わねばならない。
 近接戦を得手とするレザリアに対して、不得手とするメイベルが。
 
 唯一有利と言えるのはレザリアが完全に丸腰な事だが、
そもそも武器をほとんど必要としない彼女にとっては大した意味がない。

 姉の理解を悟ったレザリアの笑みが、愉し気に深まる。
 彼女がじり、と一歩近づくとメイベルもじり、と一歩後退した。

「分かったわ。お姉ちゃん、今日のところは諦める。だから構えを解きなさい?」

「はっはっはー。散々説得蹴っといて、今更それは通じないよねぇ?」

「落ち着きなさい。話し合いましょう。貴女なら嘘じゃない事ぐらい分かるはずよ。
それに、一方的に私をボコボコにしたい理由もないはずでしょう?」

「処刑台逆戻り」

「……あ゛」

 前傾姿勢になると同時に放たれた怨嗟塗れの妹の言葉に、メイベルが凍り付く。
 仕方なかったとはいえ、一月ぐらいは持続するぐらいの恨みを受けていた。

「いやいや、まさかこんな機会が巡ってくるとは思ってなかったねぇ……複雑だけどロー姉に感謝かな」

 ようやく思い出したらしい姉に、レザリアは悪い笑みを向ける。
 そして、無詠唱で部屋に遮音魔法による結界を張った。
 逃がす気は一切ない、そう示すかのように。

 事ここに到り、メイベルはついに悟った。 

 この状況そのものが、ローラの悪戯であると。
 あの美容クリームの効果を知っているなら、この展開は読める。
 自分が僅かに殺気を漏らす事も、それに隣室の妹が反応する事も。
 その後どういったやり取りが交わされるかまで、あの親友なら間違いなく読み切っている。
 まんまと自分は踊らされたのだと、今更ながらに悟らざるをえなかった。

「や、や、や、やってくくれたわねローラァァァァァァァ!?」

 怨嗟と悲鳴が混ざり合った絶叫と共に、メイベル決死の抵抗が始まった。















 正午、カナール。
 海人達は、食材の買い出しついでに町を見て回っていた。
 
 いつもながらに活気のある街並み。
 あちこちで呼び込みの声が響き渡り、時折値切ろうとする客の声が聞こえる。
 通りに並んでいる食べ物系の屋台から良い匂いが漂い、それにつられて購入する客も数多い。
 そして広場に目を向ければ大量の購入品の隙間から足だけが見えてる男性や、その恋人らしき女性が口に食べ物を運ぶ姿。
 好奇心の赴くまま食べ歩き続けたのか、不自然に膨らんだ腹を弟らしき少年に下からぷよぷよ持ち上げられている少女もいる。

 なんとも平和で、賑やかな光景だった。

「うむ、やはりカナールに来ると気分が違うな。ここにいるだけでこちらも元気になってくる」

「カイト様の屋敷は良い環境ですが静かですから。もう少し頻度を増やしてもよろしいのでは?」

「そうしたい気持ちもあるが、あまり治安維持に貢献しすぎるのもアレだからな」

「報告に出ていた数はかなり多かったですが、そんなに頻度が多いのですか?」

 苦笑する海人に、ローラは首を傾げる。

 海人の言っている治安維持は、彼に絡んできた者の洗脳。
 いかなる荒くれ者も元の人格を破壊した上で善良な人格に変える為、治安維持への貢献度が凄まじい。
 一般人に仕事の失敗を当たり散らしていた冒険者でさえ、翌日には早朝から町の清掃に勤しむ好青年と化すのだ。
 最近では彼らを中心とした『カナール奉仕活動団』なる団体まで生まれている。
 
 が、言い換えればそれは海人がカナールでそれだけ多くの人間に喧嘩を売られたという事だ。
 良くも悪くも、彼が自発的にそこらの悪党を捕まえて人格改変を施す事はありえない。

「かなり頻度多いですよ。海人さんこの通りの外見ですし、こーんな美人姉妹侍らせてるんだから当然ですけど」 

「妬みならまだマシですが、拙者や雫が脅されていると妄想する輩は面倒極まりありません」

「あーいう人達ってあたしらが何言っても聞いてくんないからねぇ……」

 はあ、と姉妹揃って溜息を吐く。

 妬みから海人をどうこうしようとする人間は、まだ対処が楽だ。
 何を言おうが行動は変わらない事が明白なので、即ぶっ飛ばせば済む。
 
 が、二人が海人に脅され嫌々護衛をしていると妄想する類の人間は対処に困る。
 一見すると話が通じ、誤解を解ける人間と区別がつかない為に。

 困った事にそういう輩は自分の中で妄想したストーリーを信じ、刹那や雫の言葉にすら聞く耳を持たない。 
 かつての生活と現在は衣食住が完璧に保証され、給料も十分いただいていると言ってすら、言わされているとのたまうのだ。

 結局ぶっ飛ばすだけなのだが、言語が通じそうで通じない相手というのは、非常に疲れる。
 そこらのチンピラの定番の口上を聞くよりも何十倍も。

「私としてもあの手の連中は面倒だな。人格根本から破壊した上で再構築せにゃならんから、余計な手間が増える」

「報告ではどれも例外なく元の人格からかけ離れているそうですが?」

「大雑把に言えば、普通の悪党連中は概ね欲望の方向性を変えているだけだ。
金が欲しいという欲求を人の役に立ちたいという欲求にすり替えたりな。
一方で一見正義感が強いように見える、自分の思い込みだけで突っ走る連中はそれが面倒になる。
奴らとしては善行をしているつもりだし、中途半端に良識があるからな。
手間だが、それを含めた調整をするよりは根本から作り直した方早い」

「いずれにせよ、便利な技術に聞こえま――――」

 言いかけたところで、ローラが足を止めた。

 その視線の先には、一つの通りの入口にある垂れ幕。
 そこには『本日小麦粉祭り! 世界各国の小麦粉が勢揃い!』と記されている。
 垂れ幕の先を見ると数多くの屋台が並んでいるが、どれも例外なく商品は小麦粉のみ。
 いっそ壮観とさえ言えるほどに、小麦粉が並んでいる。

 あまりに衝撃的な光景に、刹那の口から思わず言葉が漏れた。

「…………流石に斬新すぎるのでは?」

「だよねぇ……小麦粉使ったお菓子とかはなさそうだし」

「の割には、かなり人が集まってるな……表情の真剣さからすると、ひょっとして客は料理関係者か?」

「御明察です。知っている顔が幾つかありますが、全て料理人ですね。
菓子職人の比率が特に多いようです」

 海人の推察を、ローラが肯定する。

「ふむ、となると質は確かという事か。いやまあ、この町で質が低い事はまずないだろうが」

 うーん、と考え込む海人。

 この斬新すぎる企画は、儲けはあまり見込めない。
 確かに賑わってはいるが、他の通りに比べると活気が弱い。

 となれば、別の狙いがあるはずだった。

「……この町の商店もかなり出てるな。となると、この町の品揃えの宣伝かね?」

「おそらく、その通りかと。他国の料理人の姿もちらほら見受けられます。
となりますと……カイト様、セツナ様をお借りしてもよろしいでしょうか?」

「私は構わんが……行くのか?」

「ええ。菓子を作るには小麦粉は不可欠ですし、これだけの種類を試せる機会はまずないので。
セツナ様、御協力願えますか? 御協力いただけるのであれば、手軽で美味しいケーキの作り方を一つ御教授いたします」

「承知いたしました。では雫、海人殿の護衛は任せたぞ」

「了解でーす♪」

 軽く片手を上げて、雫は元気よく請け負った。












 二時間後、海人と雫は広場のベンチで暇を持て余していた。

 二人は雑談をしながらのんびり待っているつもりだったのだが、いかんせんここは町中。
 どこにどんな耳があるか分からない以上、自然話題は限られてしまう。
 さして時間がかからず話題が尽き、賑やかな街並みをぼけーっと眺めていたがそれも飽きてくる。 

 海人が絵を描き、雫がその工程を眺めて暇を潰すという案もあったが、
現在この近隣は込み合っており、一度ベンチを離れたが最後席を取られてしまう。
 
 とはいえ、このまま何もせず待ち続けるのは退屈どころの騒ぎではない。
 どうしたものかと二人が思っていたところに、見覚えのある人物がやってきた。

「なんじゃなんじゃ二人共、しけた顔をしおって」

「特にやる事なくなって一時間も経過すりゃしけた顔にもなりますよぅ。
ってなわけでオーガストさん! なんか退屈しのぎになる話ありませんか!?」

 やってきたオーガストに、身も蓋もなく尋ねる雫。
 海人はそんな雫の態度に軽く頭を下げるが、止める様子はない。

「さて、話なら山ほどあるが……長々語るには今日はちと時間がない。
かと言ってあまり短い話では面白くなかろうしな。どうしたもんかの」

「まあ、あまりお気になさらず。というか手に持っておられるのは?」 
 
「ん? ああこれか……いやな、昨日忘れ去っとった拠点に溜まってた手紙の山を引っ張り出したんじゃが、
これだけどうにも気になってのう……」

 フォグからの手紙を軽く振りながら、オーガストは唸る。

「というと?」

「差出人はわしの先輩なんじゃが、一月返信なければ追加で催促の手紙送ってくる人だったんじゃよ。
忙しくて催促後も忘れとったら、翌月宿まで乗り込まれた事もあるぐらいでのう……それが、一通送ってきたっきり音沙汰なしなんじゃ。
他の連絡先に届いていればわしも手紙見た段階で思い出すしのう……」

 うーん、と考え込むオーガスト。

 昨日家に帰ってから延々手紙と記憶をひっくり返したが、フォグからの手紙は一通のみだった。
 それも、手紙には来るにせよ来ないにせよ近況報告を兼ねて返信を送れと書いてあったのだ。

 にもかかわらず、返信を催促する手紙がなかった。
 フォグの性格を考えれば、まずありえない話だ。
 どんなに気長に待ってくれたとしても、限度は二ヵ月。

 二十年も催促が来ないとなれば、何かあったとしか思えない。

「ふむ、それは気になりますな。ですが、オーガスト老の先輩となれば、御存命でも相当な御年では?」

「うむ。何事もなかったとしても、とうに天寿を全うしておられても不思議はない。
が、手紙によると娘と孫娘のような人がおったようでな。
彼女らが墓を作ってくれている可能性はある」

「なるほど。ちなみに、お名前は?」

「フォグ。フォグ・ダンチェストじゃ。かつては『憤激の闘士』と呼ばれておった人じゃよ」

「うーん? 聞いた事ないですねー……」

 記憶をひっくり返した雫が、首を傾げる。
 有名な冒険者は一通り頭に叩き込んでいるが、フォグの名には聞き覚えがなかったのだ。

「ふぉっふぉ、無理もないわい。現役だったのは三十年以上前じゃからな。
冒険の時にやたら美味いコーヒー見つけて以来、コーヒー農家に転職してしまったしのう」

「美味いコーヒー、ですか?」

「うむ、ハロルドの奴ですら存在すら知らんかったレベルの極上品じゃ。
とある山のえらく高い場所で自生してたんじゃが、これが信じられんぐらい美味かったんじゃよ。
手紙によると苦戦はしたものの品質を保った栽培に成功したらしくてな。
首尾よく持ち帰れたら、お主らにも飲ませてやろう」

「それはありがたいですが、大丈夫ですか?」

「なあに、問題ないわい。手紙自体二十年前のもんじゃ。
仮に何かヤバい事があったとしても、とうに終わっとるわい」

「……それ、最悪その娘さんと孫娘のような人とやらもとっくに引っ越してるのでは?」

 呆れ交じりに、海人が感想を述べる。
 僅かに、その目を細めながら。

「かもしれんな。が、多分先輩の墓ぐらいはまだあるじゃろ。
いずれにせよ、行ってみなければ分からん。住所が手紙も届きそうにない場所なんでのう」

「まあ、頑張ってください」

「うむ。ではわしはそろそろ失礼するぞ。これからちょいと仕事があるんでの」

 かっかっか、と豪快に笑いながら、オーガストは去っていく。
 
 その姿が完全に海人達の視界から消えるとほぼ同時に、ローラと刹那が戻ってくる。
 かなり収穫があったらしく、二人の手に提げた布袋がどちらも大きく膨らんでいた。
  
「大変お待たせいたしました。今、オーガスト老がおられたようですが……」

「ちょいと悩みがあるらしくてな、少し話を聞いていたんだ」

「あの方の悩みと言えば金欠ですが……今回は違うようですね。差し支えなければ伺っても?」

 ローラに問われ、海人はなぜか数瞬逡巡したものの、ゆっくりと今聞いた話を話し始めた。
 大して長い話ではなかったので、程なくして話は終わる。

「オーガスト殿の先輩ですか……しかし、二十年も前では……」

「そのあたりはオーガスト老も分かっているようだ。結局、行ってみなければ分からんという事らしい」

「相変わらず、年老いて尚凄まじい行動力のようで」

「手紙も届きそうにないってよっぽどの僻地だもんねー」

 感心する姉に、雫がけらけらと笑う。
 
 ―――――そんな会話をどこか遠くに感じながら、ローラの心は千々に乱れていた。

 フォグ・ダンチェスト。同姓同名などいくらでもある。
 コーヒー農家に転職した元冒険者。皆無ではないだろう。
 娘と孫娘のような存在がいた。いても珍しい話ではない。
 
 だが、それら全てが揃い二十年前に不自然な連絡の途絶え方をしたなど、偶然ではありえない。
 ほぼ間違いなく、オーガストの言うフォグは、ローラの知るフォグと同一人物だ。

 そう――――その命を使い捨て、ローラの命を救ってくれた人物に他ならない。 

(まずい、これ以上考えては…………っ!)

 咄嗟に思考を遮断しようとするも間に合わず、ローラの脳裏に思い出したくもない記憶がよぎる。

 武装した多数の男達が放った火によって燃え盛る村。
 慌てて家を飛び出すも、次から次に男達に殺されていく人々。
 中には抵抗する者もいたが、腕の立つ男達の前では数秒余命が伸びた程度。

 ―――――声が、聞こえる。

 君たちだけでも逃げろ、という必死の訴えが。 
 斬られ、突かれ、焼かれ、それでも放すものかと叫ぶ人々の声が。
 自分達を逃がす為に、全てを使い尽した人々の断末魔の叫びが。 

 そして――――ある記憶が鮮明に、今目の前にあるかのように蘇る。

 男達の指揮官に、唯一人立ち向かうフォグ。
 魔法で焼かれ、剣技で斬られ、自らの拳は一向に届かない。
 そんな状態でありながらも食らいつき続け、死を免れ続ける。
 
 それでも敵わず命尽き―――――最後の最後で、倒れながら指揮官の両足をへし折った。

 幸せになれ、そんな言葉をフローネとローラに対して叫びながら。

(う、くっ…………!)

 傾きかけそうになった体幹を、咄嗟に立て直す。

 揺らいでは、ならない。
 いついかなる時も不変不動の完璧超人。
 十年貫き通したそれを崩せば、今後の部下の教育に差し障る。

 周囲に海人しかいないのであればまだしも、ここは天下の往来。
 どこでどんな話が広がってしまうか分かったものではない。
 仮にこの雑踏で気にする者はいないと楽観しても、刹那と雫には確実に気付かれてしまう。

 が、ローラの記憶はどこまでも残酷。
 主の意思などお構いなしに、紐づけられた記憶を容赦なく手繰り寄せる。

 殺気に満ちた表情で追ってくる男達。
 時折放たれる低位の攻撃魔法が進路を着実に絞り、足を鈍らせてくる。
 必死の走りでどうにか距離を詰められはしないものの、引き離せない。
 背後をカバーしてくれている母も、それが精一杯で目くらましすら出来ていなかった。

 そうこうしているうちに―――――視界が凄まじい勢いで回転する。

 足がもつれて転んだ。
 それに気づく間もなく、状況が目まぐるしく変わっていく。
 ブレーキをかけ、転んだ娘の元へ全力で駆けつける母。
 その切迫した声につられて背後を見れば、今まさに振り下ろされんとしている白刃。
 咄嗟に逃げようとするも、恐怖で竦んだ体は思うように動いてくれない。

 そして怯える自分に対し、白刃が容赦なく振り下ろされる。

(…………っっっ!)

 歪みそうになる表情を取り繕い、今にも迸りそうな殺気を強引に封じ込める。
 
 いつも通りの、感情を感じさせない無表情。
 人間味を根こそぎ削ぎ落としたかのようなそれで、全てを燃やし尽くす激情を封印する。
 あたかも、火山の噴火を魔法で強引に抑え込むかのように。
 
 どうにかそれには成功するも、激しく揺さぶられ続けた精神は限界ギリギリ。
 血の気が引いていく感覚がするも、既にそれを気合で止める程の精神力は残されていない。 

 ローラの体幹が今度こそブレそうになった瞬間、

「っと失礼。女性、それも客人に大きな荷物を持たせたままなど男失格だったな」

 そう言って手に触れてきた海人の指先に、僅かに力を取り戻した。

 生じた余力を寄せ集め、気合で血の気を戻す。
 さらに表情筋を操作して、いつも通りの表情を作る。

 最後に感覚で姿勢も普段通りのそれである事を確認すると、宝蔵院姉妹に視線を向けた。
  
(……気付かれて、ないわね。今回ばかりはこの浮ついた感情に助けられたわ)

 普段通りの表情を取り繕いながらも、ローラは内心大きく安堵していた。

 先程余力が生じた理由は、極めて単純。
 押さえつけている間も内部で膨れ上がり続けていた殺気が雲散霧消した為、その分余裕が出来たのだ。
 普段ならばそれが示す事実に頭を抱えたくなるのだが、今回ばかりは純粋に助かった。

 付け加えれば、駄目押しも用意されている。

「カイト様、随分と私の手に御執心のようですね?」

 茶化すような口調で、ローラは海人に問いかける。
 彼はどういうわけか、荷物を受け取ると同時にローラの手を興味深そうにいじり始めていた。

「む、失礼した。いや、思っていた以上に柔らかい手だったのでな。
これがどうすればあんな攻撃力を持つ凶器になるのかと、つい興味を引かれてしまっ……おい、これだと放せんのだが?」

 握り返された手を軽く振りながら、海人はローラに抗議する。

 ローラの言葉がかけられた段階で放そうとしたのだが、その瞬間彼女が逃がさんとばかりに握りしめてきたのだ。
 絶妙な力加減で痛くはないのだが、女性らしい柔らかく温かい感触がどうにも落ち着かない。
 抑制しなければならない男としての本能が、微妙に刺激されてしまうのだ。
 
「折角カイト様の方から手を握っていただいたのです。出来れば、このまま歩きたいのですが?」

「却下。後で何か珍しい物を御馳走するから勘弁してくれ」

 言いながら海人が少し強めに手を引き抜くと、割とすんなり手が抜けた。
 どうやら、本気で捕らえ続けるつもりはなかったらしい。

「まあ、仕方ありませんね。無理強いしても意味がありません。
愛する殿方に無遠慮かつ無慈悲に弄ばれるのも、惚れた弱味というものですか」

「物凄く人聞き悪いな!?」  
 
「や、今回は海人さんに非がありますよ。女の人にとっちゃ、男性に手を握られるってのはかなり大きな話です」

「む……」

 珍しく咎めるように言ってくる雫に、海人は思わず呻いた。
 刹那に視線を向けてみると、彼女も咎めるような視線を海人に向けている。

「ローラ殿、今一つ海人殿の実感が薄いようですので伺いますが……他の男であればどうしていました?」

「その時の気分や状況、相手によりますが……まあ、ただの興味程度なら手の骨を粉々に握り砕くぐらいは確実かと」

「拙者も意中の殿方以外でしたらそうなりますね」

「あたしも似たようなもんです」

 ローラに続き、宝蔵院姉妹までもが過激な意見を述べた。
 海人の目から見ても、その表情には一切の嘘がない。
    
「大変申し訳ございませんでした」

 ぺこり、とベンチの上で惚れ惚れする程見事な土下座を披露する海人。
 一切の迷いのないそれは、女性三人の穏やかな微笑みを誘った。  

コメント

短っ
しかもつまらないし
必要最低限の情報だけでどうにかしようと試行錯誤したんだろうけど
結果読み物としてつまらなくなったのでは本末転倒では?
[2018/04/16 01:41] URL | #SFo5/nok [ 編集 ]


ふむ…確かに跳んだなぁ。けど、ローラが恐れられる理由が見えましたねぇ。
しかし、話すのに数瞬迷ったという事は、薄々ながらローラの過去に気付いていたということかな?

追伸
もし冒頭の会議に海人がいたらどういう結論を出しましたか?
[2018/04/16 06:15] URL | コスモ #Y2SfxCmk [ 編集 ]


>最小限の犠牲で、最大限の成果を得られる方法。
 間違いなく、最善であるはずのそれを思いついてしまったが為に。
 一応他の可能性を探るが、どれほど考えても結論は変わらない。        
  
(……私が務める以上の上策は、おそらくない)

シリアスっぽいけどなんでカイトを巻き込まないのだろうと思いますね。
正直効率を求めるなら対価を払って巻き込めば教育の効率は協力がない場合より跳ね上がると思いますね。
[2018/04/16 06:52] URL | シャオ #xDU5tAck [ 編集 ]


更新ありがとうございました。ローラさんの闇は結構深いのですね。
[2018/04/16 14:25] URL | ロボット三等兵 #- [ 編集 ]


コーヒーの話が繋がっていた段階で、もしやと思ったがやはりローラの過去と繋がっていたか。
しかし、刹那たちはともかくカイトは気づいてるだろうね。こりゃ。
しかし、オーガストの先輩だけあって、すごい最後だね(汗

しかし、悲しいな。
強くても守れないモノはある。しかし、強くなければ何も守る事は出来ない。
前者はカイトで、後者はローラ、物語が加速していくようだ。
[2018/04/16 20:25] URL | 飛べないブタ #t50BOgd. [ 編集 ]


もしこのまま二人が手を繋いで歩いていれば……
いろんな意味でニヤニヤが止まらない
[2018/04/17 09:33] URL | #- [ 編集 ]


更新、お疲れさまです。
日夜クリームを使い続けるローラの美貌は、当初と比べて大変なことになってそうですね。
下手に化粧をすると、素顔よりも損ねるのは化粧の腕が美貌に追い付いてないのか、はたまた化粧品が悪いのか、、、、、クリームを作ったカイトなら化粧品も作ってそうですが、どうでしょう?

果たしてローラの演技をカイトは見破っていたのか、執筆活動、頑張ってください。
[2018/04/20 08:12] URL | ガリナオ #mQop/nM. [ 編集 ]

やっぱり、この作品はいいっす!
初めてコメント書かせて頂きます。
いつも番外編含めて楽しく読ませてもらってます。
初めてこの作品を知った時には、45話ぐらいだったので、気がつけば約7年追いかけてることになります。
2ー3ヶ月置いて、更新されてる話を読んで、また最初から最新話まで読むってことをやって楽しませてもらっています。

正直、当時より更新頻度が落ちてるのは寂しい限りですが、打ち切りや削除といったことになってないだけ、ありがたいなと思います。

このまま、最後までゆっくりでも良いので書ききって貰えるのを楽しみにしています。

お身体に気をつけて、これからも頑張ってください。

後、希望としては番外編などでヒロインキャラ達との恋人イフみたいなものも、あると嬉しいなーとか思っています。

それでは、108話の更新、5月末かなーと思いつつ楽しみにしています!
[2018/04/21 13:59] URL | 星見ゆーと #- [ 編集 ]


そろそろローラの過去という爆弾が爆発しそうだ。
なにがおきるのやら。
[2018/04/21 21:32] URL | リゼルグ #- [ 編集 ]


大変面白く、一気に読ませていただきました。海人と触れ合うことで、より人間味が感じられるようになったローラさんの過去話、続きをとても楽しみにしています。
[2018/05/14 22:55] URL | 通りすがり #- [ 編集 ]


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