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ラノベを目指してみよう
グース・カピーこと九重十造が人様を楽しませられるレベルの文章を目指して色々書き連ねる場所です。          軽く楽しく読める話を書ければいいなと思ってます。
番外編。
というわけで番外編です。
珍しくないネタになります。
ひょっとすると矛盾などあるかもしれませんが、寛大な気分でい読んでいただけると幸いです。

では、急ぎ足ですがコメント返しさせていただきます。


 さん

楽しんでいただけなかったようで申し訳ないです。

コスモさん

……と、とりあえず当面は色々秘密という事で。

あの会議に海人が参加してた場合、ローラの結論が変わった可能性もありますね。
海人が明確な味方だという事ですから。

シャオさん

あれ自体は過去の話なので、海人の存在自体知りません。
現在に関しては……とりあえず、対価払った程度で海人が戦力増強に協力するかという点はあるとだけ。

ロボット三等兵さん

色々抱えてる内容が重いローラさんです。

飛べないブタさん

前にフォグのフルネーム出てますから、実は105話で既に繋がってたりします。
まあ、あの時点では同姓同名の別人という可能性もあったわけですが。
最大の成果を出したフォグより、ある意味他の村人の方が凄絶な最期かもしれません。
相手は下っ端と承知で命を捨ててしがみついて足止めした人もいるので。

 さん

確かに愉快な事になってたかもしれませんね。
ローラが気配消してるせいで下手すると海人のパントマイムですが。

ガリナオさん

強いて言えば、化粧品が追いついてないですね。
そもそも、追いつける化粧品があるかが問題ですが。

星見ゆーとさん

御愛読まことにありがとうございます。
楽しんでいただけているなら作者としても嬉しいかぎりです。

更新ペースの遅れは誠に申し訳ありません。
本編は過去の話が増えるたび確認作業が増えるので、どんどん時間が(汗)
ですが、好きで書いてるので打ち切りに関してはないと思っていただいて大丈夫だと思います。

リゼルグさん

爆発するかはさておき、色々と動きます。
楽しみにしていただけると幸いです。



次話ですが、普段より長めの話になりそうです。
色々と書かなきゃいけない事が多いので。

では、今回も数多くの方の御来訪ありがとうございました。
気が向いた方は『続きを読む』で番外編をお楽しみください。





 番外編




 ある日の海人の屋敷。
 海人が作った昼食に舌鼓を打ちながら、雫が呟いた。
 
「そういえば、海人さんって料理興味ないって割にはレパートリー多いですよねー」

「そうか?」

「ええ。しかもどれもかなり手慣れておられるように見受けられます」

「当然だ。君らには一度は作った事ある物しか出しとらんからな」

「なら尚更じゃないですか。ぶっちゃけ、あたしらのお母さんより種類多そうですよ?」

「ふむ……ああ、そうか。多分、子供の頃に母の料理を手伝っていたせいだな。
生まれた国の問題もあるだろうが」

 原因に思い至り、海人はポンと軽く手を打つ。 

 海人の祖国の料理は、色々と無茶苦茶である。
 この世界におけるヒノクニ系の料理に近い物がベースにあるが、同時に世界各国の料理を取り込んで日常に組み込み、
中には独自進化したものさえあった。
 日常の食という意味で言えば、これほど節操のない国も珍しいというぐらいに、幅が広かったのだ。

 そういう料理の土壌に加え、海人の場合は母――――天地月菜の影響が非常に大きい。

 月菜という女性は、控えめに言っても手料理に強いこだわりを持つ人物だった。
 どれほど多忙であろうと、夫と息子に食べさせるのは最悪でも自らの料理の温め直し。
 どの料理も例外なく材料を吟味し尽し、自身が作れる最も美味い物にこだわり、それを出す事を徹底した。
 そのこだわりは当然の如く料理の種類にもおよび、一般家庭ではまずお目にかかれない域に達していたのだ。
 少なくとも、海人が友人宅で見て自宅で見た事がない料理など、皆無と言っていいレベルだった。

 幼い頃の海人は、そんな母の手伝いを割と好んでいた。

 特別、料理が好きだったというわけではない。
 忙しく出掛けている事が多い母と接する時間を増やしたかっただけの話だ。
 月菜もそんな息子が可愛かったのか、邪険にすることもなく作業を分担していた。  
 やたら器用で手早い息子が戦力的に頼りになったのも要因ではあっただろうが。

 ともあれ、海人は母の料理を手伝う事が多かった。
 その過程で、料理のレパートリーがどんどん増えていったのだ。

 ――――当然である。

 素直で真面目な性格と、どうすればちゃんと手伝えるかを正確に分析してしまう化物頭脳。
 それは母の作る料理の材料はおろか手順や火加減まで完璧に計算し尽してしまう。
 作業しながらであったがゆえに完璧でこそないが、大雑把な再現には問題がない。

 自覚の薄い化物が暢気に記憶を思い返していると、雫が苦笑した。
  
「……今更ですけど、海人さんのお母さんって凄い人だったんですねぇ」

「だな。まあ、手伝いでそこまで習得してしまえる海人殿の能力あってこそではあるんだろうが」

「そだねー……料理の手伝いでなぜか台所を魔界に変貌させた人もいるらしいしねー。
なんでも床板がみるみる腐り溶けて、最終的に床下の土まで掘り返して遠くまで埋めに行く事になったとか」

「うぐっ!? ま、待て雫! なぜお前がそれを……まさか母上から!?」

「いや~、晩酌してる母さんにお酒のつまみ作って出した時にちょっとねぇ……」

 けけけっ、と愉し気に嗤う雫。

 それは、珍しく雫の母がワインを楽しんでいた時の事。
 たまたま起きた雫が、水飲むついでにと塩味を強めにした鳥肉を焼いて母に出した際、
物凄く優しい手つきで頭を撫でられ、褒め倒されたのだ。

 ――――貴女はちゃんと料理できるようになったのね、と。

 気になって詳しく事情を聴けば、間欠泉の如く噴き出してきた幼き日の刹那の所業の数々。
 幾度となく台所を修繕し、幾度となく父が倒れ、幾度となく父が死線を彷徨ったそんな日々の話。

 初めての料理の時はピンポイントで美味い山菜によく似た毒草を詰んできて、そのまま調理。
 そして見た目だけは美味そうなそれを雫の父がつまみ食いして、笑顔のまま崩れ落ちた。

 ならばと翌日母が用意した材料を使わせれば、なぜか調理用火炎魔法が攻撃用火炎魔法レベルの火力を生じて炭化。
 気を取り直して別の材料で始めれば、これまた何故か手が滑って食卓にいた父にフライパンが突撃。
 ようやく完成したかと思えば、味見した父がそのまま泡を吹いてぶっ倒れる。

 原因はその日たまたま一つだけ使った代替材料。
 普通なら無毒なのだが、焦げ臭い環境下で特定の手順で特定の食材と組み合わせて調理すると猛毒化する。
 父を診た医者もたまたま古い文献を読んで覚えていただけで、とうに失伝された魔物退治用の毒であったという。

 古い話だったし、そもそも酒の上のホラ話と思って雫はすっかり忘れ去っていたのだが、思い出した今なら納得できる。
 実際に刹那の料理で幾度も死にかけた今ならば。 
 
「な、なにをどの程度聞いた!?」

「さ~てねぇ~?」

 焦って問い詰めてくる姉を、口笛を吹きながら軽くかわす雫。
 こういったネタは小出しにするからこそ楽しめる、そんな事を思いながら。

「というか、何をどの程度とかいうあたり、前科の数は凄まじそうだな」

「はうっ!?」

 主君に痛い所を突かれ、刹那が仰け反る。

 海人の予想は、悲しいぐらいに的中していた。
 台所が腐り溶けた程度なら、まだ序の口だったのである。 

「つーか、あたしも冒険者時代何度か死にかかってますしねー」

「私なら即死だな。まあ、苦しむ暇もなさそうなのが救いと言えば救いか」

 はっはっは、と高らかに笑いあう雫と海人。
 それを聞く刹那はこっそり崩れ落ち、床にのの字を書いていた。

「ま、気にするな。とりあえず昔の話だろう。今は習った料理だったらまともに作れるだろう?」

「は、はい……ですがその、母曰く料理は状況に応じて食材を適宜使いこなしてこそ一人前と……」

「至極もっともな言葉なんだが、独自の料理は一度試して自分で味見して一年ぐらい何事もなかった時に初めて披露してくれ」

「一年!?」

「遅効性の毒は珍しくないし、時間をかけて徐々に体を蝕んでいく毒もあるからな。
君に害が出るレベルだと、冗談抜きに私の生存率は絶望的だぞ?」

 刹那の目を見据え、真剣な顔で語る海人。

 ある程度の毒は海人も肉体強化で消化できるが、耐えられそうにない毒は数多い。
 その一つさえも危なかった、程度で済む刹那に害が出るような毒。
 海人であれば、最悪解毒処置を施す暇すらなくあの世行きだ。

 問答無用の説得力に、刹那はうなだれながらも納得した。

「うう……かしこまりました。あの……習ったままの料理であれば、召し上がっていただけるのですか?」

「そちらに関してはむしろ楽しみにしている。
少しずつだが、着実に味が向上しているからな。
明日の朝食も楽しみにさせてもらう」

 おずおずとした刹那の問いに、海人は穏やかに微笑みながら答えた。
 
 決して世辞や慰めではない。
 レパートリーこそ少ないが、刹那の料理の味は着実に向上している。
 火加減や塩加減といった些細な様で大きな要素が上手くなり、それが味に反映されているのだ。
 無論絶賛するには程遠い出来だが、前に比べれば上達は明らかである。

 そんな海人の素直な言葉を受けた刹那は一瞬きょとんとして、

「――――かしこまりました!」

 満面の笑顔で、嬉しそうに返事をした。 

  
 
コメント

…単なるメシマズならどんだけマシかって所ですかねぇ。
もしかしたら、気付かれていないだけで新種の毒を作り出していた可能性がありますねぇ

追伸
パフェネタはいかがでしょうか?
[2018/04/23 07:00] URL | コスモ #Y2SfxCmk [ 編集 ]


更新ありがとうございました。本編も楽しみにしています。
[2018/04/26 09:59] URL | ロボット三等兵 #- [ 編集 ]

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[2018/04/27 11:51] | # [ 編集 ]


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