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ラノベを目指してみよう
グース・カピーこと九重十造が人様を楽しませられるレベルの文章を目指して色々書き連ねる場所です。          軽く楽しく読める話を書ければいいなと思ってます。
白衣の英雄118
 シュッツブルグ王都の一角で、三人の騎士が奮闘していた。

 突如現れた金色の獣。
 巨大な狼のようなそれは、まさしく化物だった。
 
 その牙は堅牢な建物すら、砂糖菓子の如く容易く食い破ってしまう。
 それに加えて気紛れに前足を叩きつけるだけで、地面が抉れる。
 それどころか駆けるだけで、王都の街並みが次々に崩れていく。

 なにより最悪なのが、攻撃が通じない事。

 これまで幾度も剣で斬りつけ、槍で突き、斧で薙ぎ払ったが、全て弾かれて痛がる様子すらない。
 全ての攻撃を前脚の付け根に集中させたりもしてみたが、結果は変わらず。

 やれる事と言えば攻撃を逸らしながら、どうにか民が避難する時間を稼ぐ事ぐらいだった。

「くそ、いいかげん腕が…………!」

「弱気になるな! 怯めばあっという間にひき肉だぞ!」

 痺れ始めた腕に弱音を吐き始めた同僚を叱咤する男性騎士。

 彼とて弱音を吐く気持ちは、痛いほどよく分かる。
 幾度となく斬りつけても無傷、工夫を凝らしても無駄。
 攻撃を逸らし時間稼ぎに徹しても、逸らすのに相当な集中力を要求される上、
逸らせても威力の高さゆえに体力の消耗が激しい。

 あちらは傷を負わず、疲労すらしていないのに、こちらは体力気力がみるみる削られていく。
 はっきり言って絶望的としか言いようがない状況だ。
 
 が、弱気になるわけにはいかない。

 弱気になれば攻撃を逸らせぬ確率が跳ね上がり、最悪即死。
 三人がかりでどうにか足止めできている状況で一人欠ければどうなるかなど、想像するまでもない。
  
「二人共! 騒いでる余裕があったら手を動かせ!」

 集中を欠き始めている同僚二人を、女性騎士が怒鳴りつける。

 自分達の担当区画の民の避難はほぼ終わっているが、あくまで次の区画への誘導を完了しただけ。
 この場を突破されれば、避難民が背後から襲われ、次の区画を担当している騎士達の負担が倍加する。
 これまでの戦いが無駄になるどころか、更なる犠牲を生みかねないのだ。

 が、彼女は気付いていなかった。

 自分もまた、同僚たちと同様集中を欠き始めている事に。
 初めて戦う圧倒的に大きな生物の威容に、我知らず腰が引けている事に。
 とうに腕は痺れているのに、それすら自覚できない程消耗している事に。

 そしてそれは、程なくして最悪の形で表出する。

「しまっ……がはっ!?」

 振り下ろしを受け流し損ね、女性騎士の体が建物に叩きつけられる。


 すかさず転がって追撃を避けようとするも、動きが鈍い。
 動きを止められた事で肉体が限界を自覚してしまい、力が入らなくなっているのだ。
 それを悟った同僚二人が慌てて駆けつけるも、その前に獣の追撃が彼女を襲う。

 女性騎士の体が獣の爪に引き裂かれる――その寸前で獣の体が横に吹き飛んだ。    

「――――――無事かい、騎士さんよ」

 にっ、と人好きのする笑顔を向けるゲイツ。

「あ、ああすまない助かった」

「なぁに、気にすんな。それよか、こいつは俺が相手すっから、あんたらもここ離れて避難誘導に参加してくれ」

「何を馬鹿な! いくらなんでも一人であんな化物を相手できるはずが……!」

「なぁに、俺の専門はああいったデカブツ狩りだ」

 ゲイツは不敵に笑うと、金色の獣に挑みかかった。

 すかさず獣の前足がゲイツを引き裂かんと振るわれるが、
彼は空中で身を翻して回避しつつ真下を通過した前足を足場にし、頭部へと斬りかかる。
 それを打ち落とさんと今度は逆の前足が振るわれるが、ゲイツはそれに対して愛用の大剣を構え、

「おらあぁぁぁぁっ!!」

 落雷の如き気勢と共に、前脚を斬り飛ばした。
 
 発光する前脚が重々しい音を立てて地面に落下する。
 重量ゆえに舗装された道路に大きく罅が入るが、この場にいる誰一人として気にした様子はない。
 ゲイツの恐るべき力量に、言葉を失うばかりだ。 

「ってなわけで、こんぐらいなら俺一人で問題ねえから避難誘導の方を頼む。
俺はデカブツ倒す事は出来ても、避難誘導なんざ出来ねえからな」

 かっかっか、と豪快に笑うゲイツ。
 そこには絶対の自信とそれに伴う頼もしさがあった。

『……感謝します!』

 勢いよく頭を下げ、駆け去っていく三人の騎士。
 彼らに後ろ手を振りながら、ゲイツは改めて武器を構える。

「さてさて、普通なら前脚斬り落としゃ一気に楽になるもんなんだが……」

 油断なく金色の獣を見据えつつ、切り落とした前脚を一瞬横見して観察する。

 血やそれに準ずる物が流れていない。
 代わりにほんの僅かながら表面が解けるように光の粒になり始めている。

 ――――かつて先達たるオーガスト・フランベルに聞いた魔物の特徴と一致していた。
 
 古代遺跡で一度だけ遭遇したという、謎の魔物。
 気配もなく突如として大量に現れ、オーガストを大層苦しめたという。
 発光の色彩から古代遺産の無属性魔法かもしれないとは言っていたが、確証はない。
 肝心の遺跡は仕掛けられていた自壊装置によって爆発し、偶然見つけた古代遺跡に勝手に入った為、
オーガストは他者にその情報を渡さなかったからだ。

 なんにしても、オーガストから聞いた魔物であればなかなか厄介である。

「……まるで堪えた様子なし。勘弁してほしいぜまったく」

 前脚片方を失いながらも悠然と立ち上がった金色の獣に、溜息を吐くゲイツ。

 普通の魔物ならば前脚片方失えば、重心の狂いやら痛みやらで明らかに動きが鈍くなるのだが、
眼前で見下ろしてくるそれは、まったくそれが見受けられない。

 獣の形をしているだけの魔力の塊。
 そんなオーガストの分析は間違っていなさそうだ。

「ま、せいぜいやる事が増えるだけだがな」

 再び襲い掛かってきた金色の獣の咢を飛んで避ける。

 ゲイツは相手の首を断ち切るに必要十分な力を込め、一撃で仕留めるべく剣を構えるが、
その瞬間獣も上へと跳躍し、再び鋭利な咢で襲い掛かってきた。
 前脚しかないとは思えない、非常に俊敏かつ鋭い反応。

 が、ゲイツは慌てる事もなく狙いを変更し、自分に向かってくる下顎を豪快に斬り捨てる。
 そのまま上顎を蹴り、斬り落とした下顎を足蹴にしつつ地面に着地した。
  
「ん~……厄介ではあるが、知能は獣以下みてえだな」

 再び獣を見上げるゲイツ。
 
 前脚も下顎も失いながら、やはり悠然と立っていた。
 普通の魔物であれば、もはや痛みに悶え止めを刺すのみの状況であるにもかかわらず。

 獣と判別できる程度の原形が残っている限り、倒せない。
 やはり以前オーガストから聞いた話と一致している。
 若かりし頃の彼をして面倒だったと言わしめた敵と。
 
 が、それでもゲイツから見てこの金色の獣が強いか、と言われれば否だ。

 攻防速全て秀でてはいるが、知能が圧倒的に足りていない。
 先程から見ている限り、攻撃パターンが多いだけで決まった行動ばかり。
 もう少し観察していれば、一気に仕留める事も可能だろう。

 そもそもこの獣――――オーガストの話を信じるなら、倒し方は極めて単純なのだ。

 原形が残っている限り襲ってくるならば、原形を残さなければいい。
 オーガストが遭遇した時は、頭と胴体と尾を木っ端微塵に殴り砕いたところで消滅したという。
 聞いたサイズよりも段違いに大きいが、討伐に手間がかかるだけの事でしかない。

 そんな事を思っていたゲイツの前で、信じがたい現象が起きた。 

「……は?」

 思わず、間抜けな声を出すゲイツ。

 無理もない。
 突如先程斬り落とした前脚と下顎が動き出し、飛翔しながら獣へと戻っていったのだ。
 パーツはあっという間に結合し、獣は五体満足な姿を取り戻してしまった。

 こうなると、流石に楽観はしていられない。

「待て待て待て! これは聞いてねぇぞぉぉぉぉぉぉっ!?」 

 叫びながら、ゲイツは再び繰り出された攻撃を避けた。 
 














 ゲイツ達とは別の場所でも、戦いが繰り広げられていた。

 この場は騎士の数が多いが、それに比例して獣の数も避難中の民の数も多い。
 突然の災厄に、力なき人々の悲鳴が間断なく響き渡っている。
 
「慌てずに避難を! 誘導に従っていれば危険はない! 我ら騎士が必ず守る!」

 毅然とした声音で指示を出す男性騎士。
 彼の態度は実に堂々としており、避難民に安心感を与えている。

 が、彼の内心は焦燥感に満たされていた。

 先程から王都に散っている他の騎士と連絡を取っているが、状況が悪すぎる。
 金色の獣の数が膨大な事は分かっているのに、未だに倒したという報告がないのだ。
 それどころか、手傷を負わせても少ししたら何事もなかったかのように元に戻るなどという話が出ている。
 現状獣達は王都の外には出現せず追いかけても来ないようなのでそちらに避難させているが、
ある程度避難が進んだら獲物を追って王都の外に出てくる可能性は否定しきれない。

 尽きぬ不安を渾身の精神力で抑えて外面を取り繕い避難誘導に徹していると、
 
「あっ……!」

 急ぐ母親に手を引かれた少女が転び、抱えていたぬいぐるみが転がっていった。

 思わず母の手を放しぬいぐるみを追いかける少女。
 母親も血相を変えてそれを追うが、急な方向転換に反応が遅れる。

 そして少女の向かう先には、いつの間にか路地裏から虎型の獣が姿を現していた。

「いかん!」
 
 持ち場を離れ全速力で駆けた騎士の手も一歩及ばず少女が食いちぎられようとしたその瞬間、

「させん!」

 短い叫びと共に、恐ろしく鋭い斬撃が虎の首を刎ねた。

 そして斬撃を放った人物は刎ねた頭部に蹴りを叩きこみ、地面を抉るように沈める。
 分かたれた首の顎は慣性のまま閉じられたが、これによって土を食らうのみとなった。 

 そして斬撃を放った人物――――刹那は少女にぬいぐるみを投げ渡すと、母親の元に行くよう諭した。

 それを横目に見ながら、海人が金色の獣の分析を始める。

「……やはり、首を落とした程度では死なんか」

 舌打ちしつつ、海人は首を失った虎を見た。

 それは頭などパーツの一つにすぎないと言わんばかりに、動きを止めていない。
 首から下だけで海人に向かって突撃せんと身を縮めている。

 が、突撃したその瞬間、虎の胴体はその動きを止める事となった。 
 海人が無詠唱で展開した、無属性魔法の障壁によって。
 
「首が動いていないところを見ると、首以外に指令を出す部位があるか、より大きい方しか動けんといったところか。
前者であれば多少楽なんだが……」 
 
 言いながら海人が刹那に目配せをすると、直後虎の胴体が縦に三分割された。
 
 神速の斬撃を浴びた胴体は懲りずに動き出すが、動き出すのは分割された部位で最も大きい右の部分。
 刹那がそれをさらに三分割すると、今度は動きを止めていた左の部分が動き始めた。 
   
「どうやら最も大きい部分が動く、で間違いないようですね」

「だな。面倒な事だ。動きはある程度獣の形状に縛られているとはいえ、ちょっと刻んだ程度では意味がない。
細かく刻めば大丈夫だと思うが……む?」

 分析する海人の目前で、先程落とした首が虎の動いている部分に飛んでいった。
 それから数秒とかからず他の部位も戻っていき、みるみる内に結合していく。 

「……元通りとは。元に戻る前に分割しなければならないという事でしょうか?」

「それも手だが、その前に一つ試してみるとしよう」

 言うが早いか、海人は魔力を纏った右腕を振るう。

 同時に右腕から激しい魔力の奔流が放たれ、獣の首が宙を舞った。
 先程刹那が斬り落とした時と同じく、首が解けるように光の粒を発している。

 が、今度はいくら待っても首が胴体に戻っていく様子はない。
 それどころか、転がっていた首はそのまま解けるように光の粒と化し、消えていった。
 
「なるほど。これなら体は依然として暴れ回るものの再生は防げる、と。
無属性魔法系なのもほぼ確定だな。あれで再生が防げるという事は、
別種の魔力が断面に付着して再構成が阻害されたからだろう」

 分析している間に再び振り下ろされた前脚に向かって、海人は無属性魔法の障壁を張った。

 獣の大きさに比べれば小さな障壁ではあるが、その強度は桁外れ。
 振り下ろしの勢いを完全に止めて尚、傷つく様子すらない。
 獣は焦れたように上へ飛ぼうとするが、新たに張られた障壁がそれも許さなかった。

「となると魔法攻撃ですか?」

「魔力量と消費量の効率を考えれば悪手だな。
私達ならともかく、ここの騎士達には難しかろう。
効率を考えれば、武器に補助魔法をかけて攻撃するか破壊した箇所に軽く魔力を浴びせるかだ。
ついでだ、念の為本当に切り刻めば大丈夫かどうかも試してくれ。補助魔法は使わずにな」

「御意」

 主の言葉に頷くと、刹那はすかさず虎の胴体部分に斬りかかる。

 両手に構えた打刀が閃き、魔力で構成された虎の体に線が走った。
 二本、四本、六本と瞬く間に線の数は増大していき、やがて全身を覆いつくす。
 その瞬間、虎の体はバラバラになりながら消し飛んだ。

 数秒待つが、再生する様子はない。  

「よし、問題ないな。多少面倒な性質はあるが、十分仕留める事は可能だ」

「……お、お前たちは?」

 マイペースに、そして圧倒的な力で分析を行う海人達に、騎士が問いかける。

「ただの観光客だ。が、目の前での人死には流石に寝覚めが悪いのでな。助力しよう」

「そ、それはありがたいんだが……その、申し訳ないが恰好が怪しすぎる」

 騎士が、思わずといった様子で口走る。

 無理もない事であった。
 なぜなら、今の海人達は大きな白いマントで身を隠した謎の仮面。
 しかも白マントは大きな布地を即興で体に巻き付け、紐で随所を縛っているだけ。
 
 控えめに言っても、怪しい事この上なかった。

「すまないが、戦力にはなるからと割り切ってくれ。少なくとも、この王都に仇成すつもりは毛頭ない。
さて、聞いていたとは思うが再生を防ぐには補助魔法をかけた武器か、破壊面に魔力を浴びせるかだ。
いずれにせよ、完全に倒すにはある程度刻む必要があるが」

「……情報かたじけない。
だが、先程から他と連絡を取り合っているが、あれに手傷を与えられた騎士ですら少数なのだ。
冒険者の中には手傷を負わせられる者も多いようだが……我ら騎士では活かせるかどうか」

 悔し気に、表情を歪める騎士。

 騎士団員は魔法で連絡を取り合っているのだが、状況は極めて悪い。
 多くは避難の時間を稼ぐのに精一杯で、金色の獣たちとまともに戦えている者は少数派。
 王都の守護者として、信頼を置かれている騎士団員ともあろう者達が。

 むしろ、有志で戦ってくれている冒険者の方が活躍している。
 仕事柄大型の魔物と戦う事も多い彼らは、その戦い方も手慣れていた。

 一人で防ぎきれない攻撃は、連携を取って順繰りに受け流す事で無効化。
 しかもローテーションで順番を入れ替える事で疲労を最小限に抑えている。
 同じ所に攻撃をただ集中させても意味がないと悟れば、徐々にバランスを崩して転倒させ、
そこを総がかりで袋叩きにして何十回も攻撃して、破壊。
 高ランクの冒険者にいたっては、それらを単独で成し遂げた者もいる。 
 
 折角の情報だというのに、王都の守護者であるはずの自分達では碌に活かせない。
 それが悔しくてたまらなかった。
   
「何を馬鹿な事を。騎士の仕事は敵を倒す事もだが、最大の役割は王や民を守る事だろう?
貴方達の避難誘導の手際は非常に見事だ。それがなければ、既にかなりの犠牲が出ていただろう。
適材適所。使えるものはこだわらず使い倒せばいい」

「……かたじけない。いただいた情報は、我らの連絡網を使い迅速に広めさせてもらう。貴殿らの武運を祈る!」

 力強く言うと、騎士は再び避難誘導に戻っていった。
 その背中を見送った海人が踵を返そうとすると、突然雫が足を止める。

「どうした?」

「や、何だか分かんないですけど、こないだの仮面騎士さんがこっちに頭下げてから向こう行っちゃいました」

「……なるほど。ま、獣の対処の方が優先だ。行くぞ、二人共」

 なにやら納得したように頷くと、海人は二人を伴いその場を後にした。 
 
















 

 






 

 レザリアは、王都を駆けながら非常に焦っていた。

 最古参メイドだけに通じる合図を出してから、既に三分。
 にもかかわらず、姿を見せるべき二人が一向に現れない。

 二人の予定からすれば、早ければ一分、遅くとも二分で姿を見せるはずだと言うのに。
 
(あの脳筋馬鹿二人、まさかよりにもよってこんな時に遅刻しやがったの!?)

 憤怒を滾らせながら、未だ現れる気配すらない同僚二人に呪詛を送る。

 海人にああ言えたのは、その同僚二人が計算に入ってこそ。
 一対一ならほぼ負け知らずの超人と殲滅速度においてはぶっちぎりの超人。
 戦術・戦略の圧倒的不足分を武力で補って余りある化物共がいればこそだ。

 加えて、あの時は全く想像していなかった要素が加わっている。

 あの獣共の戦闘力自体は恐るるに値しないが、しぶとさが脅威だ。
 頭を蹴り砕こうが、胴体のど真ん中を引きちぎろうが、短時間で再生する。
 全身を叩き潰せば流石に消滅するようだが、王都の騎士や冒険者達にそれを望むのは酷だ。
 レザリアとて、それを行うにはかなりの消耗を伴うのだから。
 
 生き残ったら二人共ただではおかない。
 レザリアがそんな決意を固めた時、今の彼女と同じ服装をした二人組が現れた。
  
「悪い、遅れた」

「悪いね、情報収集に手間取った」

 言葉とは裏腹に、悪びれた様子もなくレザリアの前を駆ける二人。
 そんな二人に文句を言いたい気持ちを堪え、レザリアは必要な事のみを口にする。

「推定だけど本命は王城。獣は斬っても潰しても僅かな時間で再生する。
その前に切り刻むなり叩き潰すなりで原形を留めないレベルでの破壊が必要」

「それだが、朗報だ。再生は攻撃系補助魔法での攻撃、あるいは破壊した部位に魔力を浴びせる事で阻止可能みたいだ。
騎士達じゃ厳しいだろうが、高ランクの大物狩り冒険者なら問題ないだろうさ。
こっちはまだみたいだが騎士団の連絡網に流れてるから、すぐに広まるはずだ」

 不敵な笑みと共に、レザリアの同僚――カーナ・ドラスティンが語る。

「信憑性は?」

「この目で見て、来る途中で実践もしたから間違いない。なにより――――我らが先生の見立てだよ?
白装束に仮面付けて声も変えてたが、三人組で一人小太刀、もう一人が打刀。
んでどっちも二刀流とくりゃ間違いないだろ」

 問いかけるレザリアに、カーナは楽し気に答えた。

 白装束と仮面で姿を隠し、声を変えれば万全。
 間違ってはいないが、海人達に関しては話が変わる。

 そもそも刹那と雫の得物自体がこの大陸では非常に珍しく、滅多に見ない。
 そして小太刀の二刀流なら他で一度見た事があるが、打刀二刀流は刹那以外には知らない。
 数多の戦場を駆け抜けてきた、最古参メイド達でさえ。
 まして現在この王都にいるとなれば、疑う余地などない。

 知らぬ者からすれば正体不明だが、知っている者からすれば正体は明白だった。

「意外ね。貴女の事だから協力求めないと思ってた」

 カーナの言葉に、ソニア・ヒズデルトが感心の視線をレザリアに向けた。

 レザリアは実姉と違い真面目だが、それゆえに妙に融通が利かない事がある。
 海人への借りを少しでも返す為の任務で、逆に倍加するような真似は厭うはずだ。
 よほど切羽詰まっていたならともかく、今回はソニアとカーナという手札があるのだから。 

 人使いの荒すぎる実姉の影響がようやく出てきたか。
 ソニアはそんな事を思っていたが、当のレザリアは驚きに目を見開いていた。

 その反応で、カーナが真相を察する。   

「くくくっ、なるほどなるほど。薄々感じちゃいたが、好ましいタイプの馬鹿だねぇ先生は」

 愉快そうに笑うカーナ。

 海人とは授業ぐらいでしか接触がないが、それでも分かる程に御人好しだ。
 物分かりが悪い上に学習意欲も薄い自分に対して根気強く分かるまで解説し、
そればかりか折角学ぶのであれば、と学問への好奇心を引き出すよう刺激してくれている。
 毎度毎度手を変え品を変え、厭われない程度に誘導していくのは、並大抵の労力ではないはずだ。

 それを誰に頼まれる事もなくただの善意でやっているのだ、あの男は。
 どうせ勉強するなら楽しい方が良いだろう、とただそれだけの理由で。
 
 この状況下で逃げないのも、彼らしいと思えてしまう。

「楽しんでるところに水を差すようだけど、こっちは悪い情報。
さっき上から見た限り、王城の兵士は大半が町に出払って王城が手薄。
聞いた限り騎士団長を筆頭とした有力騎士が残っているらしいけど、戦闘中な上に王城に新たな獣が入ってきた場合に備え動けない。
狙ってやった結果であれば、相当まずい」

 ソニアが淡々と集めた情報と自分の分析を語ると、レザリアとカーナの空気が一気に引き締まった。

 この状況で王城に狙いを定めているとすれば、普通に考えて狙いは国王の首だろう。
 これだけの事を引き起こしてまでやるには、他の動機では軽すぎる。
        
 自然と三人の足が速くなるが、唯一カーナだけは違和感を感じていた。

(さっきから妙な感じがすんだよねぇ……)

 王城を睨み据えながら、違和感の追及に没頭するカーナ。 
 
 違和感は感じているものの、根拠は特にない。
 言ってしまえばただの勘なのだが、突き詰める必要があると感じていた。
 なんとなくだが、看過すると腹立たしい事になりそうな予感が。
 
 そして、それは一瞬視界に入った人影を見る事でさらに強まった。
 
「……今、城門の方にこそこそ隠れて動いてる鼠がいやがった。
普通に王の首を狙っていると考えるべき何だろうが……さっきから何か引っかかるんだよね」

『怪しそうだと思う場所と、最善の配分』

 カーナの言葉にレザリアとソニアが即座に声を揃えて尋ねる。
 もっと早く言え、という言葉を飲み込みつつ。

「ん~……宝物庫。王城に二人、町に一人」

「では、貴方が町を担当、私達は王城に向かう」

 カーナの言葉に、レザリアは即座に分担を決めた。
 根拠の追及はおろか、言葉を疑う素振りすら見せず。

「どちらが王に?」

「貴女に決まっているでしょう。可能だったら騎士団長達を町へ。
どう考えても頭数が足りてないし、指揮能力は尚更」

「了解。進路上の騎士は?」

「軽く弾きながら突破。なるべく怪我もさせないように」

「了解。貴女は大丈夫? 途中までは私の後ろにいればいいけど」

「……いつもの事」

 ソニアの問いに、レザリアは肩を落としながら答える。
 大した力もないのに無茶には慣れている自分が悲しい、そう思いつつ。

「よっし! んじゃ会話で時間消費した分、二人共最速で送ってやるよ! 構えな!」

 そう言うと、カーナは右手に携えていた鎚を二人に向かって構えた。
 その大きさからすると、当たれば二人の体など粉々に砕けそうである。
 
 が、ソニアは慌てず毒を吐く。

「方向間違えないようにね、ゴリラ」

「え? まさかあれやるの? ミスったら死ぬんだけ――――」

「んじゃ、そっちは任せたよっ、とぉぉぉ!」

 慌てるレザリアの声を遮るように、カーナは鎚を思いっきり二度振るった。

 王城に向かって振るわれた鎚をカタパルトに、ソニアとレザリアが発射される。
 鎚の威力に彼女らの脚力と加速魔法が加わったその速度は、まさしく流星。
 かなりの距離があったにもかかわらず、瞬く間に二人は城門前に着弾する。

 そしてソニアは何事もなかったかのように走り始め、レザリアも数瞬硬直したもののすぐに走り始めた。

「うん、我ながらなかなかの命中精度さね。さて、そんじゃこっちはこっちで御仕事しますか」

 うしっ、と軽く気合を入れると、カーナは鎚を構えて手近な獣の元へと飛んでいく。
 
 シェリスの手札の一つたる――――仮面騎士の任務を果たす為に。
 
 
  
    






 



 王都上空を飛翔しながら、刹那は我知らず笑みを浮かべていた。

 状況はあまりにも悪かった。
 上空から確認した獣の数はざっと三百。
 それが王都中に散らばり、それぞれ好き放題に暴れ回っている。
 騎士だけでなく冒険者らしき者達も多数戦っているが、それでも形勢は悪かったのだ。

 が――――天地海人という理不尽は、それすらものともしない。

 高空から地上の状況を確認し、矢継ぎ早に刹那と雫へ指示を飛ばす。
 二人がその指示に従うと、しぶとい魔物達があっという間に動きを止めていく。
 
 極力魔力を温存しつつ建造物に被害を出さない為、使う魔法は低威力のものばかり。
 海人が時折使う障壁も魔力節約の都合上、強度はたかが知れており、二撃は防げない。
 それでも十分な隙を作りだし、地上の騎士や冒険者達がそこを突く事で状況を大幅に改善している。
  
(……この広大な王都を広く見渡しながら、ここまで的確かつ迅速な指示。つくづく、次元の違う御方だ) 

 海人の指示に従いながら、刹那は畏怖する。

 上空から全域を見渡しているとはいえ、詳細な状況が分かるわけではない。
 どこが劣勢か判断する要素など、せいぜいが人影の動きぐらいのものである。

 加えて地上までの距離もかなりあるので、援護は先を読んで行わねば間に合わない。
 海人製の魔法は発動速度も射出速度も速いが、それでもそれだけの距離があるのだ。

 にもかかわらず、これまで一度もミスどころか成果を出さなかった援護がない。
 刹那や雫だけでやっていれば、最悪何度か味方に当てて状況を悪化させていたはずなのに、だ。

 多くの人を救う、その意思の元準備をしていたわけでもないのに、即興でこのレベル。
 もしこれから見知らぬ多くの人を救う為の準備も整えたら、どれほどの事が出来るのか。 

 そんな事を考えていると、海人の指示が止まった。

「よし。二人共、そろそろ地上に降りるぞ」

「よろしいのですか? まだ魔力に余裕はありますが」

「これだけ大掛かりなものを使いながら、大物がないというのは楽観だ。
最悪時間差でこれまでより数段巨大かつ強力な獣が出てくる可能性もある。
手間ではあるが、ここからは地上で碌に手傷を与えられていない連中の援護に回った方が良い」

 海人は、静かに解説する。

 この金の獣の発生現象、判明している限りの情報ならやろうと思えば海人にも再現可能だ。
 膨大な魔力と頭が痛くなるほど複雑かつ巨大な術式が不可欠だが、可能は可能なのである。
 
 だからこそ、海人は油断していなかった。

 そこまでの技術レベルがあり、それだけの手間をかけたのであれば、まだ仕込める。
 厄介な獣の相手に慣れたところで、ブレスを吐かない上位ドラゴンの如き個体を発生させる事も。

 まだ今の段階では、力を温存しておきたかった。

「なーるほど。どこに降ります?」

「あそこだ。善戦してるが、明らかに動きが素人臭い上に手助けしても徐々に追い詰められ始めている」

 そう言って、海人は少し離れた場所を指差す。
 その指の先では、二人の男が奮戦していた。

「ハロルド様に付き合って無茶苦茶な体験をしてきた自負はありましたが、ここまでの事件は初めてですなぁ!」

「はっは、貴方でもそうですか! まったく冗談ではありませんな!」

 ゲーリッツ商会最古参幹部の言葉に返事をしながら、ポールは笑う。

 言うまでもなく、空元気だ。
 残業していた商会の従業員を逃がすために前線に出たが、金色の獣は予想以上に化物だった。
 多少の魔物ならどうにでもできるポールの攻撃が、まったく通じない。
 義父に付き合わされ数多の修羅場を潜り抜けてきた老幹部の攻撃すらも。

 このままではまずい、と博打で肉体強化の限度越えを行い、先程手根を斬る事に成功したものの、
今度は再生するという不条理が待っていた。
 そして、その代償に現在二匹の獣に挟まれ絶体絶命である。

 先程上空からの魔法攻撃で一瞬獣の動きが止まって一息つけたが、死地には依然変わりない。
 
「ええ冗談ではないのでわしが活路を開いたらさっさとお逃げください会長! 冗談抜きに命がありませんぞ!?」

「老い先短い従業員を残して逃げるようでは妻子は勿論義父にすら顔向けできませんのでねぇ!」

 繰り出される獣たちの攻撃を回避しながら、ポールは部下の提案を拒否する。

 先程から戦い続けて分かった事だが、この獣達の弱味は動きの単調さだ。
 攻撃は強く、防御力は高く、動きも速いが、それ以外に恐るべき点がない。
 今とて二匹でかかっているというのに連携を取ったりはせず、バラバラに攻撃するだけ。
 
 これならば、避け続けていれば二人揃って生還する為の隙が生じる可能性はある。 

「……なぁに生意気な事言っとるんですか! わしは貴方より長生きしますぞ!」

「ははは! 私とてファニルが結婚して孫を抱くまでは死ねませんとも!」

 二人の商人が憎まれ口を叩きあいながら獣の攻撃を避け続ける。

 そんな二人の前で、突如二匹の獣が上空からの砲撃で真っ二つに引きちぎられた。
 そこから間髪入れず人影が降ってきて、千切れた獣をバラバラに切り刻んだ。

 猛威を振るっていた獣が呆気なく消滅していくその光景にポールたちが目を奪われていると、  

「……気概は大変結構ですが、軽々に危険に晒して良い命ではないでしょう?
迎えも来ているようですので、さっさと避難なさるべきかと」

 呆れ交じりの声音で、海人が通りの向こうを指差した。

 そちらには、複数のまだ暴れている獣の姿。
 そしてどんどん近づいてくる複数の人間の雄叫び。
 ほどなくして獣たちはバラバラに刻まれ消滅し、その後ろから数人の男女が駆け抜けてきた。
 
「ぜえ、ぜえ……なにやってんすか二人共! 商会の人達から話聞いた時は肝が冷えましたよ!?」

「おお、これはこれはボルダード冒険団の皆様。わざわざありがとうございます」

 ペコリと一礼するポール。
 思わず状況を忘れそうになるほど綺麗な一礼だが男女――ボルタ―ド冒険団はごまかされない。

「ありがとうございます、じゃないですよ! 従業員逃がす為に大商会の会長と幹部が自ら最前線に立つとか何考えてんっすか!」

「誰かが足止めせねばならず、出来るのが私共しかおりませんでしたので。まあ、緊急時では仕方ありませんな」

「ああもうのらりくらりと! ほら、護衛しますからさっさと避難しますよ!
ついでだからそっちのあんたら……も……?」

 リーダーと思しき青年の動きが、海人達を向いた途端止まった。
 さもありなん、と海人は頷き、一応弁明しておく。

「すまない。怪しい姿だろうが、気にしないでくれ。王都を守るつもりではあるんでな」

「ああ、分かってる。あんたらだろ? 補助魔法で再生止められる事を見つけてくれたの。
騎士の連中から聞いてる。あんたらの情報がなけりゃ、相当キッツかったはずだ。感謝してるぜ」

「気にするな。どうせどこかで誰かが気付いたはずだ」

 頭を下げる青年に、海人は軽く手を振って答える。

 実際、他の人間が気付く可能性は低くなかった。
 それなりの手練れであれば、攻撃系の補助魔法も習得している。
 特に大型の魔物と戦う事が多い冒険者なら、ほぼ必須技能と言って差し支えない。
 獣の数が多いので魔力を温存して使わない可能性はあったが、そう高い確率ではなかった。
 
 が、青年はゆっくりと首を横に振った。

「いや、多分難しかったな。最初に倒した奴が使ってなかったから、
魔力節約の為に使わなかったか、使っても結構遅かったと思う」

「最初に倒した奴……?」

 海人が首を傾げていると、通りの向こうから凄まじい怒号と破壊音が響いてきた。

 慌ててそちらに視線を向けると、獣に向かって一心不乱に大剣を振るう狂戦士。
 あっという間に獣をみじん切りにしたかと思えば、次に現れた獣を拳で殴り飛ばし、大剣で斬り刻む。 
 大小十匹近い獣が彼に群がっているのだが、まるでものともしていない。

 青年は、それを指差し嘆息する。

「……アレだ。ゲイツ・クルーガーって名前は知ってんだろ?」

「ああ。しかし、あそこまで狂戦士じみてなかったはずだが」

 何があった、と疑問を抱く海人。

 ゲイツは割と感情型であり、気の長い男でもないが、それでも一流冒険者だ。
 加えて言えば冷静さを重んじるローラに酷い目に遭わされた事があるようなので、
冷静さは非常に重視している可能性が高い。

 ちょっとやそっとで正気を失うとは思えなかった。

「情報もらう前に何体か倒して無駄に疲れた上に、その後もかなり倒してんのに全然数が減った気がしねえせいで、ついさっきプッツンした。
あれでも俺らより数段強いし、実際倒してる数も尋常じゃねえんだが……消耗激しそうなんだよなぁ。
今居場所が判明してる冒険者の中じゃ一番強い奴だし、さっさと正気に戻ってほしいんだが」

「……私達が正気に戻して来よう。すまないが、ポール殿達の護衛を頼む」

「出来んのかい?」

「自信はある」

 海人は短く答えると、刹那と雫を伴ってゲイツの元へ向かった。


 
















 シュッツブルグ王城。
 夜になって静まり返っていた城内は、今や悲鳴と怒号が響き渡る戦場と化していた。

 城内のそこかしこで暴れ回る金色の獣達。
 多くの騎士がその迎撃に当たっているが、成果は芳しくない。
 攻撃は一応通るものの、短時間で繰り返される再生前に仕留める事が難しいのだ。
 仲間と連携を取る事で少しずつ数を減らしてはいるものの、ペースは遅い。
 誰もがこのままでは城内の獣が片付くよりも、騎士達の限界が早いと悟ってしまう程に。
 
 そして、それは現在国王がいる謁見の間も例外ではなかった。

 シュッツブルグ王国国王――ロディウス・グロリアン・ブラスティードは獣を見ながら、唸る。
 
「……ぬう、恐るべき獣よ」

「へ、陛下、ここは危険です! 一刻も早くお逃げください!」

 騎士団長――ジャン・レオニックが焦りを滲ませた声で主君に叫ぶ。

「馬鹿者。余とて多少の武の心得はあるが、逃げている途中でこれに襲われればひとたまりもない。
お主らがいるこここそが現実的な安全地帯であろう」

「御言葉は光栄ですが長くはもたないのです!」

 一切動じる様子のない主君に、ジャンは声を張り上げた。

 主君の信頼の厚さは光栄だが、現実は甘くない。
 近衛騎士と協力して少しずつ数を減らしているが、相手の獣には疲労がないのだ。
 このままではいずれ誰かが突破され、その牙が主君の喉元に届きかねない。

 それでもなお動く様子のない主君に、ジャン達が腹を括り気合を入れ直したところで、 

「――――やはり、最高速で来て正解だった」

 嘆息混じりの言葉と共に、人影が飛び込んできた。

 室内の騎士達が一瞬気を取られ、その隙に獣が前脚を振り上げる。
 その角度から騎士達を薙ぎ払うつもりだと気付くも、遅い。

 振り上げられた前脚は恐るべき速度と共に振り下ろされ、

「遅い」

 騎士達に触れる寸前で、飛び込んできた人物が振るった剣によって斬り飛ばされた。

 豪快に宙を舞った前脚が天井に突き刺さるより早く、乱入者の剣が閃く。
 もう片方の前脚をも容易く斬り飛ばし、食らいつこうと顎が空いた瞬間頭部を粉々に斬り刻む。
 それでも残った胴体が尾と後脚だけで襲い掛かるが、それすらも無為。
 動こうとしたその瞬間、乱入者はそれらを斬り刻み、塵と化した。
 続いて飛びかかってきた他の獣達すら、同様に。

 瞬く間の圧倒的な蹂躙劇に誰もが言葉を失う中、乱入者――仮面騎士の衣装を纏ったソニアは王に向かって膝をつく。

「御怪我はございませんか、陛下」

「うむ。よくやってくれた。城下は無事か?」

 呆気にとられる周囲の騎士達に構う事無く、ロディウスはソニアに問いかける。

「城内に出現した数の数十倍が埋め尽くし、避難にも手間取っております。
騎士だけでなく有志の戦士も奮闘していますが、犠牲が出るのは時間の問題かと」

「そこの騎士団長が出張って指揮を取れば改善できるか?」

「もしそうしていただけるのであれば、大きく改善できるでしょう」

 王の問いに、ソニアは淡々と答える。

 個人戦闘力こそたかが知れているが、騎士団長の指揮能力は高い。
 老いてなおこの国の騎士団最強の実力と人格に由来する人望、そして年月をかけて蓄積した知識。
 戦場が彼の庭にも等しいこの王都であれば、間違いなく現戦力最高の指揮官だ。

 現在王都にいるシェリスの部下はほぼ戦闘力特化なので、尚の事。

「ならば命じる。騎士団長ジャン・レオニック。
この場はこの者に任せ、騎士を率いて城下の救援に向かえ!」

「なっ!? それは出来ません! そんな得体の知れぬ者に陛下の身を預けるなど!」

 あまりにも考えなしに聞こえる命令に、騎士団長は思わず反論する。

 仮面騎士の存在も実績も知っているが、正体不明というのは致命的だ。
 最悪全てはこの状況に備えての仕込みであり、誰もいなくなった城で悠々と王を暗殺する可能性もある。

 ロディウスはそれを予期していたかのように、大仰に頷いた。

「なるほど、もっともだ――――ならば仮面騎士、護国の刃たる者よ! 約定に従い証を立てよ!」

「御意。騎士団長、これを陛下に御見せ下さい」

 ソニアはゆっくりとポケットから一枚のメダルを取り出すと、騎士団長に手渡した。
 
「……『剣』の刻印、確かに確認した! これこそは万言に勝る証明である!」

 騎士団長から手渡されたメダルを懐にしまうと、ロディウスは広間に響きわたるように宣言した。

 見ようによっては茶番にも見える光景だが、効果は絶大だ。
 王の言葉に従い、仮面騎士は一切迷う事無く懐のメダルを取り出した。
 これは王に仮面騎士との繋がりがあり、その上で信を置いていると考えるのが妥当だ。  

 加えて、国王自らがメダルを見てその証明が確かであると宣言したのだ。
 いかなる理由であれ、それに異を唱える事は王への反逆とみなされかねない。
 
 場の人間がそれを理解した機を見計らい、国王は改めて命令を行う。

「ジャン・レオニックよ、改めて命じる! 騎士を率いて城下に出向き民を救え! 
獣如きに我が民の命をくれてやるな!」 

 姿に似合わぬ力強い声で、ジャンに命じるロディウス。
 その姿は、まさしく王の名に相応しい威厳に満ちていた。

「……ははぁっ!」

 深々と頭を垂れて承諾すると、ジャンは室内の騎士を引きつれて出口へと向かう。
 その背に、再び王からの言葉がかけられる。 

「ああ、城に残っている者はここに集まるように通達せよ。
隠れ潜むより、ここにいる方が安全だろう」

「かしこまりました」

 ジャンは王の言葉に頷くと、颯爽と謁見の間を後にした。
 誰もいなくなった室内で、ロディウスはソニアに問いかける。

「これで今打てる手は打てた、か……で、剣の君。今日のこれはお主の主君の掌中か?」

 ふ、と息を吐きながら、確認するように問いかける。

 シェリスは、シュッツブルグ貴族の中でも最上位に誇り高い。
 守るべき無辜の民を巻き込むような策など、余程必要に迫られなければ打たないだろう。
 
 となれば、可能性は二つ。

 考え抜いた末にこれが最も最終的な犠牲が少ないと判断したか、
あるいはまったく予期出来ず不意を打たれてしまったかだ。

「いいえ。ですが、今日の王都にはかなりの戦力が揃っております。
犠牲は避けられずとも、甚大な被害は防げるでしょう」

「偶然戦力が揃っていた、と?」

 疑わし気な目を仮面に向ける国王。

 現在眼前で抜き身の剣をぶら下げているのは、まさしく超戦力。
 大陸中にその二つ名を轟かし、その後人知れず打ち立てた武勲も数知れない。
 仮面騎士は全員化物揃いだが、その中でも屈指の怪物だ。

 偶然というには、いくらなんでも出来すぎている。

「意図して揃えたのであれば『炎』がいない理由がありません」

「……なるほど」

 思わず唸ってしまう国王。

 『炎』と称される人物の実力は知らないが、シェリスの部下の誰もが口を揃える。
 自分達が束になってかかろうが、アレの前では死骸になる時間が若干伸びるだけだと。
 それも眼前の十代で大陸に名を轟かした化物を含めるのを、大前提としても。
 
 それがいないのであれば、確かにこの状況は計算外と考えるのが妥当だ。      

「今回の首魁は分かっているのか?」

「ある程度絞れてはおりますが、特定は出来ておりません。狙いは宝物庫のようですが」

 王の問いに、淀みなく答えるソニア。

 こういう時のカーナの直感は、ほぼ確実に当たる。
 稀に外れる事もあるが、それとて大半は事が既に起き、手遅れになっていたなどだ。
 宝物庫が怪しいという事は、そこで厄介事が起きるか、起きていると断定してほぼ問題ない。

 そして、この状況で宝物庫を狙う者は限られる。

 金が欲しいならそれこそ避難が終わった地域の商店で空き巣でも働いた方が効率が良い。
 王城の防備は王都で最も堅いのでリスクが大きいし、宝物庫から運び出せば人目に付く可能性が高い。
 王都の商店なら絵画からなにから高級品は山のようにあり、この状況なら見つかる可能性も低い。

 となれば狙いは宝物庫の中にある何がしかと見るべきであり、そんな狙いを持つ相手は限られるが、
極めて可能性の高い候補はいるものの、断言までは出来なかった。
      
「……後手じゃな、まったく。宝物庫の守りはどうなっておる?」

「現戦力の中では最適な人間が向かっております」

 淡々と、だが極めて強い信頼が感じられる声で、ソニアは答えた。

 こと何かを守るという点においては、ソニアやカーナよりレザリアが適任だ。
 ソニアは敵の撃破に気を取られやすく、カーナは好き放題に暴れてこそ真価を発揮する。
 その点レザリアは戦闘力こそ二人に劣るが、油断や間抜けによる失態がまずない。

 現在王都にいる戦力に限れば、レザリアは間違いなく最適の人材だ。
 
(と言っても、あの子の場合別の不安要素があるのだけど……まあ、いいか)

 懸念をさっさと捨て、ソニアは仕事に集中する。

 あの獣を倒すのは何匹だろうと問題ないが、誰かを守りながらとなると油断はできない。
 以前に比べれば改善されているが、それでも戦いに意識を割きすぎてしまう事がある。
 それで王にかすり傷でも負わせようものなら、後で待っているのはこの世の地獄だ。 
 
 ソニアは気を引き締め直すと、誘導されて謁見の間に入ってきた使用人達に視線を向けた。 
    
  








 シュッツブルグ王城の宝物庫。
 城の地下に設置されたそれの守りは、極めて厳重だ。
 それは宝物庫自体が分厚いドラックヴァン鋼で出来ている事もだが、位置によるところが大きい。
 宝物庫への道自体は城に務める者であれば誰もが知っている一本道だが、入口はたった一つ。
 その入口には常に二人以上の騎士が配備され、宝物庫の扉の前にも配備されている。

 賊が入口の騎士を倒して侵入したとしても、宝物庫前の騎士が止めている間に他の騎士が駆けつけて挟み撃ち。
 仮に宝物庫前の騎士が倒されたとしても、どのみち逃げ場のない場所で大量の騎士に袋叩きだ。
 
 が、城内に大量の謎の獣が入り込み、その対処に追われている今ならその守りも機能不全に陥る。
 
「ぬおおおおおおおおっ!?」

 侵入者の剣に弾き飛ばされつつも、どうにか扉に叩きつけられる前に踏ん張る騎士。

 発生した金色の獣を同僚と協力して倒した直後、目の前の男率いる五人組が現れた。
 シュッツブルグ騎士の鎧を纏ってはいたものの、見覚えのない顔だったので警戒していたら突然襲われ、この状況だ。

 同僚は先に倒されてしまったが、彼を責める気にはなれない。
 自分が倒されていないのは、主に勘が当たっただけの幸運。
 その証拠に、相手が平然としているのに、こっちは既に息も絶え絶えだ。

 それを嘲るように、剣を構えた男が嗤う。
  
「ふ、脆弱なシュッツブルグ騎士にしては粘ったな。だが、ここまでだ!」

「やらせん!」

 振り下ろされる剣の前に、レザリアが飛び込む。
 剣の腹に裏拳を当て、そのまま弾いて蹴りを放つが、相手が後ろに跳んだ為避けられた。

 レザリアの衣装を見た騎士が、驚愕の声を上げる。

「か、仮面騎士……!?」

「いかにも。死にたくなければ下がっていろ。流石に守ってやる余裕まではない」

 変えた野太い声に見合った口調で告げつつ、レザリアは襲撃者達を睨み据えた。  

「ほう、我らに勝てると思っているのか?」

「当然だ。エルガルドの犬共」

「何のことだ?」

「とぼけても無駄だ。さっきから背後で動きを見ていたからな。あれだけ見れば間違えようがない。
脆弱な騎士とやらにてこずって正体をさらすとは、なかなか間抜けだな?」

 自然な様子でとぼける男に、レザリアは嘲るような言葉をかける。

 警備の騎士二人は、倒された男も含めなかなか健闘してくれた。
 一方的に嬲られていたのは事実だが、それでも実力に大きな差がありながら持ち堪えたのだ。
 少なくとも、動きの癖を消していた者達が焦れて取り繕う余裕を失う程度には。

 嘲っていた相手によって素性を暴かれたと知った男の表情が一瞬大きく歪むが、すぐに元に戻る。

「……まあいい。どうせ貴様も死ぬのだ。シュッツブルグ如き脆弱な――」

「その脆弱な国に攻め入って無様に野垂れ死んだ負け犬共もいたな。
いや、死体はネズミの餌にしたから、犬以下か?」

 くっく、と侮蔑に満ちた口調で嗤うレザリア。

 相手がエルガルドの手の者で、目的地が宝物庫となれば狙いは考えるまでもない。
 以前カナールを襲撃したという、エルガルドの元将軍達の遺品の回収だ。 
 
 ならば、こんな安い挑発でも効果が望める。

 表向き追放になっている者の遺品を回収する為に、こんな事件を起こした者達。
 発覚すればエルガルドに待っているのは完全な破滅だというのに、実行した。
 それだけ、死んだ者達への思い入れが強く、自制心に欠けるという事だからだ。

 案の定、数秒は耐えていたものの、すぐに全員が殺意に満ちた視線を向けてきた。
  
『……殺す!』

「短気な事だ」

 仮面の下で嗤いながら、レザリアは戦いを開始した。

 剣を手で払いつつ突いてきた槍の側面にぶつけ、その槍を踏み台にして飛び上がり、
天井を蹴ってその勢いを乗せた蹴撃で一人の頭を蹴り砕く。
 すかさず他の敵による斬撃が繰り出されるが、蹴り上げた足元の死体で防ぐ。
 さらに無残な有様になった仲間の姿に激昂して大振りになった攻撃の隙を突いて腕を取り、そのまま関節を外した。
 それを向かってきた敵に投げ飛ばし、体勢が崩れた瞬間を狙いすまして足払い。
 転んで地面に倒れた敵の首を踏み砕きつつ、その死骸から槍を奪い取り、先程投げ飛ばした男の心臓を貫く。

 こうして、先程まで騎士を圧倒していた者達があっという間に三人欠けた。

「ば、馬鹿な……!」

「貴様ら如きに手間取っている暇はない。さっさと死んでもらうぞ」

 慄くエルガルドの者達に、レザリアは突撃した。

 半ば反射的に突き出された槍を紙一重で避け、突き出した拳の衝撃で心臓を破壊する。
 さらに死骸と化したそれの腕を取りつつ浮かせ、周囲から繰り出される攻撃を薙ぎ払った。

 そして用の済んだ死骸をそのまま投げ飛ばし、その遠心力を利用して回し蹴りを放つ。
 勢いをたっぷりと乗せたそれは敵の頭蓋を容易く砕き、ついでに吹き飛ばした。
 
 最後に残った一人に、レザリアはジリジリと近づいていく。
 最初の余裕はどこへやら、相手は剣を構えながら焦燥に満ちた顔で後退っていた。
 そんな敵にレザリアは一気に踏み込み、左腕で腕をかち上げると、右腕で顎を砕く。
 そしてそのまま頭を掴み、首をねじり折った。
 
 敵がいなくなり安堵した騎士が、レザリアに頭を下げる。  
 
「す、すまない助かった……」

「礼はいらん。それに、まだ助かってなどいない。そこの覗き魔、出てこい」

 レザリアは、そう言うと柱の陰へと殺気をぶつける。
 すると、低い笑い声と共に一人の男が姿を現した。

「はっはっは、気配は消していたというのに、やるではないか!」

 にぃっ、と肉食獣のように笑う男を見て、騎士だけでなくレザリアも絶句した。

 若々しくも年齢相応に皺が刻み込まれた、獣を思わせる顔立ち。
 齢七十半ばとは思えぬ程に、筋骨隆々とした巨躯。
 なにより、その背にある巨大な牙を研ぎ出したような乳白色の剣。

 叫び出したい気持ちを押さえ、レザリアは努めて平静に男へ問いかける。
  
「……これはこれは『竜牙剣』ドラング・バールハイト殿。なぜここに?」  

「なぁに、この状況で王城に向かう明らかに裏稼業の者達を見かけたのでな。
面白そうだから尾行したまでよ」

「それだけなら今の今までそこで姿を隠していた理由がないだろう」

 油断なく、ドラングを睨み据えるレザリア。

 エルガルドの連中を倒すつもりであったなら、今まで姿を隠していた理由がない。
 とっくに背後から彼らを襲うなり、レザリアで十分と見て立ち去るなりしているはずだ。 

「くっく、いかにも! 考えてみれば冒険者にもかかわらずこの年まで些か慎重に生きすぎていたゆえな!
死ぬ前に、一度ぐらい本当の意味での冒険をしてみたくなったのだ! 王城の宝物庫破り程の冒険の機会なぞ、次はあるまい!」

「……言っておくが、オーガスト・フランベルの無謀と比べれば、この宝物庫を荒らすなぞ王都の散歩のようなものだぞ」

 レザリアが、嘆息しつつ指摘する。

 『竜牙剣』ドラング・バールハイト。
 いわゆる流れの冒険者で特定の拠点を持たないが、その名は広く知れ渡っている。
 特に二つ名の由来となっている愛剣の素材である上位ドラゴンとの死闘は、憧れる若者も数多い。
 
 『大いなる孤狼』オーガスト・フランベルさえいなければ、間違いなく彼の世代を代表する冒険者だっただろう。

 なにしろ上位ドラゴンを倒した数は判明している限りで最低十以上という怪物。
 誰もが恐れて近寄らない危険地帯にすら迷わず突撃し、ボロボロになりつつも多大な成果を引っ提げて生還する。
 ホラ話や誇張の類だと長年思われていた話が、後年衝撃的な事実だったと判明した事も、一度や二度ではない。

 彼に比べればドラングは慎重すぎて、後世まで残る程の功績が少ない。
 百年もすれば、歴史の片隅に追いやられ忘れ去られそうな功績だ。
 同じシュッツブルグ出身の、同世代の冒険者だというのに。
 
 それゆえに、ドラングはオーガストに劣等感を抱いているという噂は常々ある。
 とはいえ、強い根拠があるわけではない噂だ。

 激昂して襲い掛かってきてくれれば儲け物。
 その程度の挑発だったが、あっさりと受け流された。

「であろうなぁ。わしが知っている限りでも、アレは狂人以外の何者でもない。
仮にグランベルズとガーナブレストの宝物庫を破れたところで、届くかどうか。
はっきり言ってわしでは冒険者として到底及ばん、それは事実じゃ」

「ならば、やる意味もなさそうだが?」

「意味ならあるとも。宝物庫の宝を持ち出せば、貴様ら仮面騎士も放っておくまい?
貴様も面白そうじゃが、来る途中で見かけた他の連中も実に面白そうじゃった。
どうせ老い先短いこの命、楽しく使わずなんとする?」

 歯を剥き出しにして、ドラングが獰猛に笑う。

 年齢に見合わぬ、生気に満ち溢れた凶暴な笑み。
 唾液にぬめる白い歯が、まるで血に飢えた魔物の牙のように見える。
 レザリアがこれまで多く見てきた狂戦士達のそれと同質だ。

 逃がす気はない、とその笑みが何よりも雄弁に物語っている。

「ちっ……『狂血』の二つ名は返上したと聞いていたのだがな」

 諦観に満ちた声で、溜息をもらすレザリア。

 今となっては『竜牙剣』が有名になりすぎて知られていないが、ドラングにはもう一つ二つ名がある。
 彼が冒険者になる前、傭兵団を率いていた頃に付けられた二つ名が。

 何よりも戦いを好み、団長自ら最前線に立ち、戦場を血に染める。
 強者が挑んでくれば嬉々として立ち向かい、深手を負ってなお愉悦に笑うその姿。
 狂気に満ちた血塗れの姿から付けられたその二つ名こそが『狂血』だ。  
 
 が、ここ何十年もドラングはその姿を見せていなかった。
 ある日突然傭兵団を解散し流れの冒険者に転じた彼は、信じがたい程大人しくなったのである。

 戦闘系の依頼に限らず採集系の依頼などもコツコツこなし、冒険者ランクを着実に上げた。
 採集した物の状態が悪く依頼料を割り引かれても粛々と受け入れ、次の仕事では改善。
 たまに稽古をつけてもらいに来る後進にも、快く応じる。
 手柄になると判断すれば命令違反で敵陣に単身突撃も敢行した狂戦士とは思えない変貌ぶりだ。 

 だからこそ下調べをした時にもレザリアは王都から遠ざける工夫をしなかったのだが、手落ちだった。
 決定的な失態にレザリアが自省していると、ドラングが狂ったように笑い始める。  

「ふは、ふははははははっ! 懐かしきその名を知るか! 
ならばその由来と力も知って地獄へ行くがいい!」

(あああああああっ! 毎度毎度どうしてこんなのとばっか当たるかなぁぁぁぁっ!?)

 心の中で泣き叫びながら、レザリアは拳を構えた。



コメント

最近レザリアさんの不憫さが更に上がっている気が……きっと気のせいじゃないでしょう(その不憫さが可愛い)
カイトさんはゲイツさんをどうやって正気に戻すのか? 婚約者であるスカーレットさんの名前を出すのか、それとも1発射撃魔法辺りで攻撃……したらゲイツさんが反射的に反撃とかをしそうなので無理そう、本当にどうするのか気になる所。

何はともあれ、頑張れレザリアさん、負けるなレザリアさん!
君の頑張りで多くの大事が防がれる! 結果的にカイトさんの平和も!
そしてシェリスさんの心労も……頑張れ、頑張れ!
[2019/06/17 05:15] URL | ディス #- [ 編集 ]


遺品の回収…にしてはちょいと派手すぎるから…もう少し別の目標があってもおかしくないですね。それともお国柄が派手な体質なのか…
海人がこの獣を作って戦わせられるなら、海人はサモナーとでも名乗れそうですよね(笑)

追伸
ステンドグラスやシャンデリア等の派手なガラス製品ネタはいかがでしょうか?
[2019/06/17 06:27] URL | コスモ #Y2SfxCmk [ 編集 ]


戦場が彼の庭にも等しいこの王都であれば、間違いなく現戦力最高の指揮官だ。

カイトの存在が、現戦力の中に入っていないのか過小評価しているのかは気になるところですね。
[2019/06/17 19:06] URL | シャオ #xDU5tAck [ 編集 ]


シェリスの部下は個性があるようで実はキャラが立っていない気がする
更新頻度の関係もあるけれど名前だけではどんな人物だったか浮かばない
そして始めて海人の頭脳を上回る勘を持つ人が出てきたかなカーナって人
今からもう更新が楽しみ!
[2019/06/18 22:57] URL | #- [ 編集 ]


頑張れ!仮面騎士れざりあちゃん!
多分、これからも続く道の途上だ!

マジばなをすると、絶対に海人たちに目をつけるやつらが、出てくるんだろうな~

本人を狙えばまだ良いけど、回りを狙ったら地獄が天国に見える事になるんだろうな(汗
[2019/06/19 21:24] URL | 飛べないブタ #t50BOgd. [ 編集 ]


>カイトの存在が、現戦力の中に入っていないのか過小評価しているのかは気になるところですね。

単純に、カイトの指揮できる戦力が、姉妹とゲイツくらいで防衛戦に向かないからじゃないかな?
物量で押してくる謎の獣を相手に戦線を維持するには数の問題が・・・
[2019/06/24 19:07] URL | #- [ 編集 ]


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