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ラノベを目指してみよう
グース・カピーこと九重十造が人様を楽しませられるレベルの文章を目指して色々書き連ねる場所です。          軽く楽しく読める話を書ければいいなと思ってます。
番外編+最新話微修正。
番外編と最新話の微修正です。
更新用のPCが少々おかしくなり、遅くなりました。
番外編は時系列なし、強いて言えば最新話後の話になります。
最新話の微修正は、御指摘いただいて気付いた誤字諸々の修正のみになります。
あからさまに矛盾した描写もありましたので、御指摘本当にありがとうございました。

なお、カーナが途中まで海人達の正体に気づいてないとの御指摘もいただきましたが、こちらはおそらく誤解かと思われます。
私が考えられた要因としては、カーナが海人達の速度に驚いている箇所ですが、これは海人達の詳細な戦闘力を知らない為です。
違いましたら、どの辺りでそう思われたのか改めて御指摘いただけると助かります。

では、コメント返しさせていただきます。


コスモさん

未完成が文字通り痛かったですね。
帰宅後は全力で完成に向けて取り掛かるでしょう。

シェリスの部下でローラに次ぐのは、ソニアです。
その次がメイベル、その次がカーナになります。
ただし、メイベルとカーナの順位については入れ替わりやすいです。

 さん

温かいお言葉ありがとうございます。
おそらく、かなり加筆することになります。

シェリスは、まあお察しの通りかと。
今回こそは、でアレですから。

 さん

創造魔法万一見られたら洒落になりませんからね。
それに魔力のドリルでぶち抜けば余計な被害出ませんから。

 さん

諜報員、なんだかんだで有能なのでとっさに飛びつつ防御してます。

 さん

ソニアとカーナはかなり描写少ないかもしれません。
ただし、戦闘力については所々出てきてると思います。
例えばソニアは、最古参対ローラの組手で戦闘力の高さゆえに真っ先に潰されてます。



最新話ですが、読み直したところかなり粗が見つかりました。
大筋は変わりませんが、かなり加筆することになりそうです。
次話にも影響するので、早急に修正を行いたいと思います。

では、今回も数多くの方の御来訪ありがとうございました。
気が向いた方は『続きを読む』で番外編をお楽しみください。






 番外編


 とある晴れた日、海人の屋敷の中庭。
 空を見上げれば、どこまでも鮮明に澄み渡った青空と所々浮かぶ白い雲。
 地を見渡せば太陽の光を浴びた木々や草の姿が、なんとも生命力に満ち溢れている。 
 
 間違いなく素晴らしい光景だろう――――見ているだけならば。

「……流石にこの天気で日光浴は無謀だったな」

 サングラスを持ち上げながら、海人はうんざりした声音でぼやく。

 研究に没頭し地下に籠り続けた日々が終了したのは、今朝の事。
 一生物として久しぶりに日光を浴びたい、そう思うのは当然と言えば当然だった。

 が――――今日の天気はまさしく炎天下。

 遮る物なく降り注ぐ陽光は肌を焼かんばかり。
 そのくせ妙に湿気が多いせいで、不快感は倍増。
 挙句、時折吹き抜ける風の生温さでさらに倍加する始末。
 一応白衣を脱ぎ、甚平に着替えはしているが、焼け石に水。

 もはや日光浴というより、ただの拷問である。

「とはいえここにビニールプールは無粋だしなぁ……」

 うーん、と唸る海人。

 当然ながら、いっそプールに入ってしまおうという案がないわけではなかった。
 このクソ暑い中無駄に我慢大会をするほど、海人も酔狂ではない。
 
 が、即席に作るとなればビニールプール以外にはない。
 そして、この和のテイストだらけな庭園にそれは馴染まない。

 なので日光浴で済ませようとしたのだが、流石に暑さを甘く見すぎた。

「とはいえ、このままではこの熱気が続く限り庭に出れんし……」

 グラスに入れたスポーツドリンクをストローで飲みながら、ぼやく。

 外に出た途端灼熱地獄とはいえ、良い天気は良い天気だ。
 きちんと涼む方法さえあれば、むしろ普段と違った楽しみを味わえる。
 今飲んでいるスポーツドリンクでさえ、この熱気のおかげで普段以上に美味く感じるのだ。 

「仮に庭に合うデザインのプールを作るとしても、涼しくなってきたら邪魔……いや、いけるか?」

 一瞬思考から捨てかけた案を拾い直す海人。

 中庭にプールを作っても、暑さが過ぎれば無用の長物。
 いかに風景に溶け込むデザインを作ったとしても、邪魔になる。
 撤去し埋め戻すのは手間だし、そこを我慢しても暑くなるたび作り直すのは面倒極まりない。

 が、海人には創造魔法がある。
 一度見てしまえば、同じ物を作れる魔法が。
 これを活用すれば、労力は最小限に抑えられる。
 
「よし、そうと決まれば早速デザインを考えるとするか」 

 言うが早いか、海人は屋敷の中へと駆け出していった。











 
 翌日、刹那と雫はまったりとした表情で海人製のプールを楽しんでいた。

 朝の鍛錬が終わり屋敷で涼もうとしたところに、頼み事。
 それも太陽を破壊する手段を真面目に検討するような酷暑の中、肉体労働。
 作業内容は、庭のある区画の地面を極力崩さず直方体にくりぬく事。
 海人が作った術式盤による土魔法のおかげで大して労力はいらなかったが、
やはりこの炎天下で鍛錬後の追加労働は厳しい。

 が、この時間の為だったとなれば、全て帳消しだ。

 庭に溶け込むデザインの、岩風呂を模したプール。
 深すぎず、浅すぎず、そして邪魔者なくゆったり泳げる広さ。
 裏の川では魚が食いついてきたりするので、こうはいかない。

 そして過度な露出を厭う二人の為の、水着。
 とにかく体を隠しました、という感じは一切ないお洒落なデザイン。
 それでいて体にまとわりつくような事はなく、気持ちよく泳げる。

 しばらく、朝の鍛錬後にはここで泳ぐのが日課になりそうだった。 
 
「どんな感じかね?」

「すっごい快適です! いやぁ、これがあれば暑い時も楽しいですね!」

 満面の笑顔で、雫は答えた。

 これまでも暑い日は裏の川に飛び込んで涼んでいたりしたが、この快適さは段違い。
 激流に逆らう必要はなく、凶暴な魚に食いつかれる心配もなく、ただぷかぷか浮いてられる。
 だんだん温くなってきそうではあるが、それとて水の一部を氷結魔法で凍らせれば問題ない。

「それは良かった」

「海人殿は入られないのですか?」

 満足そうに頷く海人に、刹那が尋ねる。

 今の海人の姿は、紺の甚平に下駄。
 涼しそうではあるが、間違いなくプールに入る姿ではない。
 
「ん? ああ設計から何からでちと疲れたんでな、一眠りしてくる」

 そう言って海人は踵を返し、

「てやっ♪」

 プールから飛び上がった雫によって、プールに引き込まれた。
 不意を打たれた海人は成す術なく、全身が水中に沈みこんだ。
 
「し、雫! いきなり何をする!?」

 ぶはっ、と浮き上がると、海人は雫を睨み付けた。
 そんな視線をものともせず、雫は海人の甚平の上衣を引っぺがす。

「べっつにこんなもん気にしませんから、一緒に泳ぎましょうよ♪」

 にかっと笑いながら、雫は海人の上半身の傷の一つを指でなぞる。
 見てて気分が良い物ではないから、と遠慮した主君の心を見透かすように。

「……まあ、気にならんのならいいが」

 海人は頭を掻きながら、仕方なさそうに呟く。
 そんな事を気にされていたのですか、と半眼で睨んでくる刹那から視線を逸らしつつ。
 
 が、海人は気を取り直したように一つ咳払いをして、

「とはいえ雫君、仮にも主に不意打ちかます護衛にはお仕置きが必要だと思わんかね?」

「あっはっは――――逃げるが勝ちです! お仕置きしたくば捕まえて御覧なさ~い♪」

 じりっとにじり寄ってきた海人から、マグロ顔負けの速度で泳ぎ逃げる雫。
 
 海人も負けじと進路を読んで雫を捕らえようとするが、彼女はそれを強引に突破した。
 海人の手が伸びた瞬間、海人が一瞬では潜れない水底ギリギリまで潜水し、魚雷の如く突進する事で。
 ならばと海人は無属性魔法の障壁で雫の進路を塞ぐが、

「甘いですねっ!」

 ひゃっほーい、とイルカの如く水底から空中まで一気に飛びあがり、障壁を回避する雫。
 その豪快なジャンプは見た目も美しく見惚れるにたるものだったが、直後醜態へと変わる。

「ふぎゃん!?」

 ジャンプした先に出現した障壁に鼻先をぶつけ、そのまま落下する雫。
 くらくらと彼女がふらついている間に、海人が追いついた。

「さてさて雫君、お仕置きは何がいいかな?」

「きゃー、お嫁に行けなくなっちゃうー助けてお姉ちゃーん」

 手をワキワキとさせ始めた海人に対し、棒読みで助けを求める雫。
 刹那は呆れた顔になりつつも、一応その声に応えようと妹達の方へ泳いでいく。

(……悪くないな、これは)

 自分の姿を見下ろしながら、そんな事を思う刹那。

 露出の少ない水着を着ているとはいえ、海人と風呂に一緒にいるようで落ち着かないが、
決して悪い気分ではない。
 むしろいつもより距離が縮まった気がして、良い気分だった。

 炎天下がもたらした思わぬ出来事に、刹那の頬が僅かに緩んだ。

    
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[2019/08/19 06:24] | # [ 編集 ]


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