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ラノベを目指してみよう
グース・カピーこと九重十造が人様を楽しませられるレベルの文章を目指して色々書き連ねる場所です。          軽く楽しく読める話を書ければいいなと思ってます。
番外編+最新話誤字修正等。
というわけで、番外編と最新話の誤字等の修正になります。
番外編の方は、思い付きの珍しくもないネタです。
修正の方は主に御指摘いただいた誤字等の修正と数文字程度の加筆です。
なお、ベルガモール王国は都合が良すぎる、というくだりはシュッツブルグにとって都合が良すぎるという意味です。
この箇所については、誤字ではないと思います。
ただ、分かりづらいようなので、この箇所は暇を見てちょっと修正を考えようかと思います。


では、コメント返しさせていただきます。


コスモさん

実はそうでもなかったりします。
シェリス側には過酷な勤務実態、怖すぎる上司、業務上の秘匿事項多すぎなどの強烈なマイナス面もありますので。
ついでに、刹那や雫の欲は海人が費用なしで大体満たせてしまうという問題も。

トレントやアルラウネ……います。そしてネタバレ絡むので、詳細は黙秘させてください。

 さん

掃除練習については口にできない内容の一つです。
無惨に破壊された部屋を即日修理なんてネタ、シェリスが再び暴走しかねませんので。
そして海人的にはちょっと手間がかかる程度なので、刹那雇用の利益は凄い事になってます。
創造魔法がなければ、流石の海人も専用の安物を揃えた部屋に変更するとかしてたでしょうが。



さて、次話ですが、今週少々キャラと作者が暴走しておりました。
ノリで書いて後で我に返って書き直し、というアホな作業にかなり時間奪われました。
とはいえ流石に落ち着いてきたので、休み使って一気に書き進めたいと思います。
毎度遅筆ですが、気長にお待ちいただけると幸いです。

では、今回も数多くの方の御来訪ありがとうございました。
気が向いた方は『続きを読む』で番外編をお楽しみください。








 番外編



 レザリア・ハーロックは、非常に真剣に悩んでいた。
 どうして、毎度のように自分は危険という名の大海で溺れるのかと。

 日頃の行いは、悪い方ではないはずだ。
 進んで人助けする程善人ではないが、子供を攫おうとする山賊を見かけた時ぐらいは助ける。
 ついでに山賊の身ぐるみ剥いで生活資金の足しにするが、可愛い小遣い稼ぎだろう。

 意味もなくわざわざ火中に飛び込む程、考えなしでもない。
 むしろ周囲に厄介事の気配を感じた途端、風景に溶け込むようにその場を離れる。
 割と高確率で誰かにとっ捕まって火中の道連れにされるが、自分に非はないはずだ。

 ついでに言えば、大概の事は危険にならない程度の強さもある。
 非常に不本意ながら積み重ね続けた膨大な戦闘経験由来の、武力。
 それはそこらの冒険者程度ならパーティー単位でも返り討ちに出来る域だ。

 これだけ揃っていて、危険などそうそう巻き込まれるはずがない。
 そんな事があるとすれば、それは間違いなく外的要因でありつまりは、

「あんの馬鹿姉ぇぇぇぇぇぇっ!! 毎度毎度どうしてあたしを巻き込むかぁぁぁぁぁっ!?」

 現実逃避を辞め、実姉への呪詛を叫ぶレザリア。

 その間にも、彼女の体は成すべき事を成していた。
 飛んでくる矢を先程首をへし折った騎士の体で防ぎ、そのまま近くの騎士達に投げ飛ばし、追撃を防ぐ。
 そのまま流れるように広範囲へ火炎魔法を放ち、周囲の木々を燃やした。
 火勢はそう大したものではないが、騎士達の視界と進攻は遮られる。

 無論ただの時間稼ぎだが、活路を開くにはそれだけで十分。

 レザリアは軽く悲鳴を上げながら地面に倒れ込むと、その下にあった山賊の死体を掴む。
 そのままもみ合っているように見せかけつつ、男の声色を使った。

「生憎だったなぁ小娘ぇ……ただじゃあ死なねえんだよ……!」

「くっ、このっ! あんたなんかに構ってる時間はないんです……よっ!」

 地声で芝居しつつ、男の死体を立たせて自分から森の奥へ飛んでいくレザリア。
 その瞬間、炎の向こうにいた弓兵の矢が飛来し、男の死体に突き刺さった。

「きゃああああっ!」

 レザリアの悲鳴が響くと同時に、男の死体が地面にどさりと崩れ落ちた。
 炎の向こうの騎士達が、レザリアと誤認したそれが。

「よし仕留めた! もはや慌てる必要はない! 先に消火に取り掛かるぞ!」  

(……あっぶなかったぁ。さっさと逃げよっと)

 まんまと引っかかった騎士の指示を聞きながら、レザリアは気配を消してその場を後にした。

















 一時間後、レザリアは先程の森から離れた町にいた。

 手近な喫茶店に入り、紅茶とサンドイッチをパクつく。
 田舎町なので紅茶の質は低かったが、サンドイッチの味は悪くない。
 名産だというハムとそこそこの味の野菜が組み合わさり、美味しいと言えるレベルだ。

 サンドイッチを飲み込んだ後に温かい紅茶を流し込めば、十分に生きている実感を得られた。

「……んで、今回は何がどうしてああなったの、ロー姉?」

「あの馬鹿が山賊の首領と顔だけは良いらしいクズ男爵に粉かけた結果よ。
元々利害のみで裏で手を組んでた相手が、自分の女に手を出したとなれば、殺し合いにもなるでしょう」

 妹分の半眼を受け流しながら、ローラは紅茶を一口含む。

 先程レザリアを襲った連中は、この近隣を治める男爵の私兵とその地に根城を構える山賊団。
 山賊団が町を襲って金品を奪い、男爵はそれを追い払い責務を果たしたように見せつつ金品の一部を懐に収める。
 そして山賊団の首領は表向き男爵御用達の旅商人という事になっており、町で襲撃用の情報を集めても不自然ではない。
 使い古された手口ではあるがこの辺りでは有効だったらしく、真相に誰も気づいていなかった。

 ローラ達は男爵と山賊団の首領の持ち物に用があったのだが、いかんせんこの状況で盗んでは手間が増える。
 なので両集団の長にレザリアの姉であるメイベルが誘惑を仕掛け、同士討ちを狙ったのだ。
 騒動のどさくさに紛れれば、物の一つや二つなくなったところで問題あるまいと。  
 
 レザリアが狙われたのは、そのとばっちりである。

「うん、それは分かってる。バレそうでバレないスリルがなかなか楽しいとかほざいてたから。
問題はそのクソ馬鹿馬鹿しい人形劇に、どうしてあたしが巻き込まれたのかって事なんだけど?」

「タイミングを見計らって姿を消せば同士討ちを狙えるわけだけど、実際姿をくらませば当然探されるでしょう?」

「そりゃそうだろうね。それも含めての御遊びだろうけど」

「で、調べればアレと高頻度でお茶している、似た顔立ちの女の存在も出てくるわね?」

「……つまり、情報絞り出そうとしたと。にしちゃあ、随分殺意満々だったと思うんだけど?」

「それはそうでしょうね。彼らの中では貴女がメイベルを誘導した事になってるだろうから」

「……はい?」

「助言を受けて二人を天秤にかけ続けたけど、我に返ればあまりに不実。
こんな自分など誰にも相応しくない。そんな書置きが残されていればどうなるかしらね」

 ローラの言葉を聞き、レザリアの目が据わった。

 怪しい事この上ない書置きだが、メイベルの色香に迷った人間には効果は抜群。
 彼らの脳内では、レザリアは心優しいメイベルに不実を働かせた悪女となっているはずだ。 

 レザリアは大きく息を一つ吐くと残っていた紅茶を一気に呷り、

「―――――よし、今日こそあの姉ぶっ殺す」

「慌てる必要はないわ。遊びすぎた罰は今頃たっぷり受けてるでしょうから。
前日に飲みすぎて寝過ごす馬鹿には良い薬でしょう」

 席を立とうとしたレザリアの足が、ローラの言葉で止まった。
 そのままゆっくりと席に座り直し、今度は一転してキラキラした眼差して問いかける。

「どゆこと?」

「メイベルが立てた予定では、貴女は囮。
貴女が近くの森に逃げる事は想定済みで、そこにメイベルが隠れている予定だったのよ。
上手くいきすぎた事に気を良くして、前日に酒を飲みすぎていなければね。
殴り倒されて連中のど真ん中に放り込まれても仕方ないでしょう?」

 淡々としたローラの解説にレザリアはうんうんと頷きかけ、  

「……あれ? ロー姉、あの森全域に火をかけてたよね?」

 現状を認識し、レザリアの笑みが引きつった。

 レザリアが森から脱出した際、即座にローラが現れた。
 先程の言葉からすると、メイベルが万一討ち漏らした時の為に外で待機していたのだろう。
 そしておそらくは時間に遅れてやってきたメイベルを見て状況を悟り、気絶させて森の中にぶん投げた。
 
 その上で、メイベルが出るのを確認せず森の外周部全域に火を放った事になる。

「死にはしないわね。すぐに起きるでしょうし、あの程度の火なら火傷も負わずに突破するでしょう。
しばらくは肉体強化の限度越えでまともに動けないでしょうけど」

「ちょおおおぉぉぉっ!? 迎えに行ってきますっ!」

 素っ頓狂な叫びを上げると、レザリアは店の外に飛び出していった。
 その背を、無表情な姉貴分が微笑ましく思いながら見ているとは知らぬまま。

コメント

なんだかんだ言って姉妹ですねぇ。元々男爵と山賊を罠にはめたのはこちらだとはいえ、予告なしに囮にした姉を助けに行くんですから。まあ、こういうのを繰り返したからこそ今の実力があるんでしょうが。

追伸
シェリスの部下達が初めて海人のペット(?)となった後のドラゴンに会った時の話とかいかがでしょうか?
[2019/10/14 07:13] URL | コスモ #Y2SfxCmk [ 編集 ]


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